「上映時間が短くて人間関係の描写が薄い。もう少し丁寧に描写してもよかったのでは。」サイレント・トーキョー お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
上映時間が短くて人間関係の描写が薄い。もう少し丁寧に描写してもよかったのでは。
上映時間が99分と短いわりに、人間関係の描写に工夫がなく薄いように感じられます。
もう少し長くして丁寧に描写した方がよかったと思います。
特に、20年前の姿を別の方が演じているので理解しにくいところがありますね。
犯人捜しというクライムサスペンスという点から言えば、最初に感じた違和感はそのまま犯人につながりました。あーあ。
犯行の動機も、戦争を知らないくせに軽く語る政治家や自分は安全だと思い込む国民に対するある種の警告であって、どっかで何度も見たなあ、という印象です。
爆破のVFXもハリウッド大作を見慣れていると、なんかショボいなあという印象がぬぐえません。
ツッコミどころも結構ありますね(例えば、なぜ、警察は最新式でもない爆弾を発見できなかったのとか、そもそも長期保存できるのとか。挙げだしたらキリがないとはいいませんが、かなり多いです)。
貶していますが、褒めどころもありまして、
〇渋谷の街を再現したセットに大勢のエキストラ動員した作品であること(コロナがおさまる迄はこの手の映画製作は無理でしょう)
〇エンドロールに流れるジョンレノンのクリスマスソングが映画との相乗効果でとても素敵に聞こえること(非常に簡単で聞き取りやすい歌詞です)
全体の感想として、渋谷の大規模なセット製作に3億円かけたと見ましたけど、予算配分間違えたんじゃないですか、と言ったら失礼でしょうか。
この先しばらくは人の集まった作品の制作は無理でしょうから、点数はチョッと甘目です。
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