「難しいテーマはサイレントで…【2020.12.6追記】」サイレント・トーキョー グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
難しいテーマはサイレントで…【2020.12.6追記】
【たぶんこういうことかなあ、を追記】
すべて推測ではありますが、ストーリー展開上、一部ネタバレに当たりますので、未見の方はご注意ください。
①佐藤浩一と石田ゆり子の接点
2人とも毎年クリスマスイブには、それぞれ亡き夫、亡き先輩を偲んで、デートコースの起点となるカフェでサンドイッチを食べていた。佐藤は、訓練中にいよいよ決行ですね、とデートコースの詳細をノロケ半分⁈で聞かされていた。そして、今年のクリスマスイブに初めて佐藤と石田はカフェで出くわした。その後起こった擬似爆発から、佐藤はその計画を推測。渋谷の計画について息子の勤務場所のことも話した上で石田から爆弾の場所と性能を聞き出した。若しくは、別れる前に佐藤の息子だけは巻き込みたくないと思った石田が、渋谷の設置場所や爆弾の性能をその場で既に話していたのかも。
②佐藤が中村倫也に電話した理由
政府が会談に応じなかった場合、渋谷で仕事している息子が爆破に巻き込まれる可能性があるので、親心が働いた。
③佐藤のアパートのメモ
記憶の中の先輩が語ったデートコース、もしくは①で導き出したコースを書き出したものであり、佐藤が石田を辿るための備忘録。主体的に計画を練ったことの証左ではない。
④佐藤浩市が石田ゆり子と同席しているレストラン
結局、政府は本気で交渉する気がない→石田が渋谷以降も爆破を実行に移す可能性がある→息子が巻き込まれるかもしれない(息子の活躍する姿を雑誌などで知っており若い人たちにならチャンスを与える価値がある、と既に思い始めていた)→状況によっては、佐藤が石田を止めること、説得することの選択肢を残して佐藤は石田を東京タワーの見えるレストランで捉えた。警察が来なければ、先輩の話を聞いた上で、爆破を続行するか、若い人に賭けるかを決断する予定だった。
佐藤が持ち上げた爆弾のバッグも元々ビデオ撮りをしたマンションにあったもので石田が持参した。
⑤中村倫也は現場に来ているかもしれない父親を探すために、半径50メートルを維持しながら、撮影していた(顔認証アプリで父親を特定できるようにしていた?)。
⑥動機について
狂っているとはいえ、愛ゆえにすべて受け止める。
と決意して、ある意味命懸けで爆弾の扱いについてのスキルを習得した。夫の無念を晴らすこと以外にも、せっかく得たスキルを使ってみたいという腕試ししたくなる人間心理、このスキルを使えるのは自分だけということからくる使命感、というようなものもあったと思います。
以下、当初レビュー。
見ようによっては、難しいテーマがてんこ盛りですが、その辺はすべてスルーして、小気味よいテンポに乗って娯楽作品として楽しむ映画として捉えたほうがストレスは溜まらないと思います。
犯人の動機も含めて、くどくとしく感情移入を誘うような描写はありません。また、中途半端に〝重く〟することもたぶん意識的に避けているので、様々な無理筋な点も割と自然に、まあいいか、ということで、私の場合は済ますことが出来ました。
どこかひとつでも本気で〝許せん❗️〟と思うところがある方にとっては語り出したら止まらなくなるかもしれないですね。
ゆり。さんへ
そうです❗️そうです❗️
以前、何かのレビューでmasamiさんがお好きだと書かれていたので、直ぐに拝読、私もファンになりました。
と思ってたら、映画化のニュースが飛び込んできたという次第です。
グレシャムの法則様、コメントありがとうございます😸
わかります。夏は希望。夏は平和。夏は光。私も愛猫と一緒に夏を探しています。
広瀬アリスちゃん良かったです。