「クリスマスおめでとう、そして戦争は終わった。」サイレント・トーキョー タランティン・クエンティーノさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマスおめでとう、そして戦争は終わった。
このお話を考えた方は、きっとジョン・レノンの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」がまず最初にあって、それありきで逆算で話を考えたんだろうなあ、という感じです。
ある意味、この曲に合わせて作られた長めのMVと言ってもいいぐらい。
この映画のテーマとなっている「戦争」については、描き方・伝え方がちょっと単純で安直かなという気もしたのですが、社会派映画としてではなくエンタメ映画として売り出してる映画なので、それを期待して見に来た人たちの客層を考えると、むしろこれぐらい分かりやすく伝えたほうが心を動かせるのかなという気もするので、個人的にはアリだと思います。
犯人探しに関しては、割と予想通りではあったのですが、それでもテンポが良いので全く飽きずに最後まで楽しく見れました。99分という短さが良い方向に働いていると思います。
そして今作の目玉である渋谷のシーン。渋谷を完璧に模したセットと大量のエキストラ動員のおかげで非常にリアルで見応えあったのですが、それだけに爆破シーンがちょっと残念でした。やりすぎてもはやギャグっぽくなってしまっているような…。
というわけで、細かい部分で「ん?」というのはありましたが全体的には結構満足出来ました。
今見るより、クリスマスシーズンど真ん中に見るとさらに良いでしょうね。
きっと来年のクリスマスあたりにTVでもやるんでしょうね。(笑)
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