「愛しのマリー」ハリエット kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
愛しのマリー
現在、全米各地に広がる“BLACK LIVES MATTER”の抗議活動。人種差別の根本的な歴史を探る意味でも価値ある映画を観た気分になった。思い出すのは1977年に日本でも大ヒットした『ルーツ』だった。主人公のクンタ・キンテとその子孫の物語で、自分もアメリカ奴隷制度に興味を持つきっかけとなりました。そのおぞましい史実の中でも、逃亡しないように足の先を切られるシーンが今でも鮮明に思い出されます。
映画の各所で黒人音楽のルーツ、黒人霊歌、ブルース、ゴスペルを堪能できる上に、自然発生的に歌う主人公ハリエット=ミンティ(シンシア・エリボ)のスピリチュアルな歌が心に響いてくる。もちろん主題歌の「STAND UP」が心にぐさりと来るのですが、序盤からtraditionalの歌が満載で、奴隷たちの魂の響きが伝わってくるのです。
ストーリー的にはちょっと単調なところもあり、色んなキャラの描写も脚本も雑な気もするのですが、残酷な描写でインパクトを与えるよりも繊細な心で訴えようとしているところが女性監督ならではの優しさを感じられます。
何度もメリーランド州の農場に戻り、黒人奴隷を解放する功績もさることながら、徐々にモーゼと呼ばれるほど神がかり的なイメージがちょっとマイナス。そんな中でも、ウォルターというスパイみたいな子がハリエットに協力するようになっていくのも面白いし、もう一人の黒人は自ら奴隷狩りに加担していく対照的な描き方はよかったし、何といってもフィラデルフィアの“地下鉄”という組織のウィリアムや下宿屋マリーがとても良かった。泣けるシーンはマリーだけだったけど・・・
こんにちは😃
コメントいただきましてありがとうございます😊
やはり難しいテーマであり興行的にも大変なのでしょうか。
Kossy様のレビューのマリーさん、
驚きました。命をかけて守ってくれましたから。😢
ご丁寧にありがとうございました。
また今後ともよろしくお願いいたします🤲
おはようございます☺️
すみません、共感していただいていましたのに、気づきませず。
Kossy様のレビューを拝見してから、
鑑賞すると、より詳しく深く理解できたのだな、とわかった次第です。
その豊富な知識に頭が下がる思いです。
でも、今だに、多民族の差別が残るのですね。日本なども含めて。
‥‥何か書こうと思いましたが、
何せ知識が無く、またたくさんお教えくださる事を期待いたします。
よろしくお願いします🤲