劇場版 少女☆歌劇 レヴュー・スタァライトのレビュー・感想・評価
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舞台少女の終着点
プライムで久々に観賞。
オーディションのシーンは東京オリンピック2020などのオマージュがあって、テレビアニメより凝った演出になっていました。そこで流れる挿入歌も、それぞれで異なる表現になっていて、どれも個性的で飽きることはなく楽しめました。
ストーリーは、主人公のかれんが卒業後の進路を探すことが中心でした。また、かれんが幼少期に幼馴染のひかりや演劇舞台と出会うエピソードも描かれており、2人の関係をより理解することができました。
気になった点としては、現実とファンタジーの境界線が曖昧になっていたことです。そのためか、学校生活の描写が少なく、舞台で戦うことが強調されているように感じました。また、かれんの出した結論がわかりずらく、彼女が言葉ではっきりと決断する姿が見たかったなと思いました。
ここから、考えるよりも感じることに集中した方がいいのではないかと考えました。
舞台少女たちのその後を、思いきった構成で描く快作
舞台、テレビアニメ、スマホ向けゲームで展開された「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の新作劇場版。卒業を間近にひかえた愛城華恋ら舞台少女たちのその後のドラマが、実際の舞台さながらの思いきった構成で描かれます。キャラクターを把握していないと楽しめないので、テレビシリーズか劇場総集編「ロンド・ロンド・ロンド」は見ていないと厳しいと思います。
物語中盤でガツンとくる展開があって、そこからテレビシリーズにもあった“レヴュー(バトル)”のつるべ打ち状態。アバンギャルドな映像と楽曲の力で押し通し、「考えるな感じろ」的な展開で一気に駆け抜けていきます。ハマる人には何度でも体験したくなるような不思議な魅力のある快作です。
本編よりも分かりやすい
それぞれの進路を決め始めた聖翔音楽学園の3年生たちは再びあのオーディションに巻き込まれ…。
進路への覚悟と迷いをミュージカルとして詰め込んだ内容で各自の関係性も含め本編よりも好き。舞台人だからこそ持つべき覚悟が伝わる作品でした。
アニメ版の補完をしつつ、作品として完成された劇場版
2022年4月30日に初めて鑑賞し、あまりの面白さにその日のうちにAmazonでブルーレイをポチりました。
正直初見じゃ理解が追いつかなかったですが、「何かヤバい映画を観てしまった」ということだけは理解できました。『シンエヴァンゲリオン』を観た時と同じ感覚。
鑑賞後、自分なりに考察をしたりアニメを観直したり他の方のレビューを漁ったりしながら、頭の中で咀嚼を繰り返し、「やっぱりヤバい映画だった」と納得しました。これはヤバい映画です。
この映画の素晴らしさはいくつかありますが、大きく2点あります。
一つ目は、テレビアニメ版で不足していた描写を補完している点。二つ目は、綺麗に完結したアニメの後日談でありながら、こちらも映画として綺麗に完結している点です。
詳細は後述しますが、とにかく素晴らしい映画だったことは間違いありません。アニメ版と総集編にあたる『少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』を鑑賞の上、本作をご覧ください。
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次世代の舞台人を育成する聖翔音楽学園。キリンが主催するオーディションから約1年が経過して3年生となった99期生たちは、卒業後の進路について各々が悩みや葛藤を抱えていた。そんな中、日本有数の劇団へ見学へ向かう途中、突然電車が変形し衣装が変わり、キリンがレヴューの開幕を宣言する。
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本作の素晴らしかった点としてアニメ版の不足した描写を補完している点と映画として綺麗に完結している点を挙げました。それについて、少し説明させてください。
私はアニメ版に対して描写が足りていないと感じる個所がいくつかありました。1クール12話という少ない尺の中で全てを描き切ることが難しかったというのは理解できるんですが、個人的な希望として「ここも描いてほしかったな」と感じた個所です。
具体的には3点。
・舞台創造科(B組)
・観客
・99期生の一部キャラクター(真矢・クロ・純那)
アニメでは裏方として脚本や小道具大道具などを担当するB組の描写があまりありません。全くないわけではないんですが、申し訳程度の描写になっていて、彼女らが前面に出てくるようなエピソードはありませんでした。
そして観客の描写。映画やドラマなどの映像作品と異なり、生身の人間が目の前で演じる舞台演劇というのは、演者だけでなく観客も一体となってその場を作り上げる印象が強いです。観客の存在は舞台にとって必要不可欠なんですが、アニメ版では観客の描写が全くありませんでしたね。強いて言えばキリンは観客のメタファーとして見えるシーンもありますけど、どちらかと言えばオーディションの主催者的なポジションに見受けられました。演劇なのに観客が不在なんです。
最後に、一部キャラクターの描写。特に真矢・クロディーヌ・純那ですね。双葉&香子コンビは1話使ってしっかり描かれていたのに対して、真矢クロコンビの描写はオーディション最終日のタッグマッチの描写で済まされてました。純那はアニメではほとんど良いところなしで、大きな見せ場があんまりないキャラクターでした。
本作は、そのようなアニメ版では不足していた描写がキッチリと描かれていて、アニメから入ったファンとしては納得感のある劇場版となっていました。特にB組がメインとなるエピソードや純那がメインとなるエピソードが私個人としては胸に刺さりました。また、個人的に推しキャラである天堂真矢と西條クロディーヌのぶつかり合いも最高でした。
そして、アニメ版で不足していた描写を補完するだけでなく、一本の映画としても非常にクオリティの高い作品でした。
今回描かれているのはアニメ版の後日談。3年生となった九九組のメンバーたちが、それぞれの進路について悩みと葛藤を抱くという内容です。
夢を叶えてその後どうすればいいのか分からない華恋。
舞台から離れて大学進学を考えている純那。
自分の夢のために動き始めた双葉。
個人的には純那とななのレヴューが刺さりました。
今までトップスターに憧れて眺めているだけだった星見純那。人一倍努力はするが、名前の通り「星(スター)を見ている」だけで、自身がスターになることはできなかった。進学を機に演劇から離れることを考えている彼女からは、今までしてきた死んでも主役になりたいという泥臭さが抜けてしまっていた。スターになれない自分に甘んじて、「次こそは」が口癖になっていた。そんな野心を失った努力家の彼女が対峙した相手が、主席の天堂真矢を凌ぐほどの圧倒的天才である大場なな。純那がななとの戦いを通じて、彼女が元来持っていたスターを目指す執念を思い出していく展開。この熱い展開は本当に素晴らしい。星見純那も大場ななも、このレヴューの中で成長し、舞台少女として一歩前進した様子がしっかりと描かれていました。
本作で描かれているテーマは、舞台版の2作目にあたる『少女☆歌劇レヴュースタァライト-The Live#2-』と近いものでしたね。舞台版はアマプラで配信されているので、本作を気に入った方は是非ご覧になっていただきたいです。
2年生の9人で演じたスタァライトのその後を描いた作品として、ここまで完成したものは他に考えられないんじゃないでしょうか。9人のキャラクターだけではなくB組のこともしっかり描き、一度綺麗に完結した作品の後日談としてキッチリ完結させている。
完全に偏見ですが、こういうアニメやドラマの後日談を描いた劇場版って、「好きなキャラが見られれば満足」っていう熱心なファン向けに蛇足のようなストーリーが展開されることが多い(具体例は敢えて出しません)んですが、本作は映像もストーリーも完璧に近いものに仕上がっていました。
テレビアニメの劇場版なのでアニメ観ていないと置いてかれる展開も結構ありますが、アニメ12話観る時間と労力を費やしてでも、鑑賞する価値のある映画でした。オススメです!!
応援歌劇という新ジャンルを生み出したと思う
noteから転載します
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予備知識ゼロで、劇場版スタァライトを観た。映画館で観た。
レヴュースタァライトという概念は、1ヶ月前まで知らなかった。
ミュージカルもアニメもゲームも素通りしてきた。
だが職場で強烈に推されて、「これは見に行かねばならぬ」という気になった。17回鑑賞したデザイナーさんが、歌詞テキストを巧妙に描いて、その素晴らしさを語っていた。
観た結果、衝撃を受けた。
映画館で、何度も観たくなる作品だった。
感動で涙したわけではない。
キャラクターに恋したわけでもない。
強烈に応援されたからだ。
歌に応援ソングというカテゴリがあるように、劇場版スタァライトは応援歌劇と言っていいと思う。この映画は、ドラマを極限までそぎ落とし、レヴューという形式で、少女が葛藤する姿にひたすらコミットしている。
レヴューは舞台少女同士がバトルする形を取っているが、対人的な要素は小さい。むしろ自身との闘争だ。「どれだけ自分に打ち勝ったか」を競い合っていると思う。
そして、人間関係や才能、環境や将来への不安など、万人にとっての悩みとの闘いが描かれてるので、応援されている気になる。宝塚のレヴューのような普遍性が、劇場版スタァライトのレヴューにもある。
あとは、舞台というモチーフが個人的にツボだった。
舞台に立つというのは、麻薬だ。
僕は大学時代、1度だけミュージカルに出演した。裏方合わせて数十人規模の舞台だった。何人かはその後プロの道に進み、役者やダンサーや制作を生業にしている。学生としては、本格的な舞台だったと思う。
僕のセリフは一言だけだったが、笑いを取る言葉だった。その一瞬のために練習を重ね、思い通りに劇場全体を笑わせた時の全能感たるや。生を鮮烈に実感した瞬間ベスト3に今もランクインしている。
あるいは、スポットライトを浴びて真っ白で何も見えなくなったこと。その中で歌った時の異世界感たるや。
この舞台がいつまでも続けばいいと思った。
舞台を追い求めて生きていくのは、この上なく素晴らしいと思った。
麻薬経験はないが、恍惚感にハマるという意味では、舞台も近しいものがあるんじゃないかと思っている。
だから勘違いかもしれないけれど。
スタァライトするのも、されるのも、体感としてちょっとわかるのだ。
胸を刺す衝撃を浴びてあの頃に戻れないのも、ちょっとわかるのだ。
野菜キリンが燃えて糧になるのも、ちょっとわかるのだ。
僕は決起集会にいる1人くらいの存在だったけれど。
選ばなかった過去たちに讃美歌を捧げたい気持ちも、ちょっとわかるのだ。
ただ、電車は次の駅へ行き、僕は迷わず舞台を降りた。公演終了後、徹夜で打ち上げした足で、研究室の授業に出席し、その研究分野の延長で仕事に就いた。
しかし劇場版スタァライトは、当時の舞台にまつわる色んな気持ちを思い出させてくれた。舞台をテーマにしたコンテンツは数多あるが、僕にとってはこの作品が、舞台に立つ気持ちの再現度が最も高かった。
そして誰しも、舞台少女にとっての舞台にあたるものがあるだろう。そういう意味でも、応援されるのだと考えている。
この応援はきっと万人に通じる。パラリンピックの開会式のデコトラの評判が良かったように、スタァライトのレヴューを再構築したコンテンツを、東京五輪の開会式で実現していたならば、印象深い五輪になったのではないだろうか。何より選手が心奮わせたと思う。
普通、前提知識なく映画版を観て感動したならば、本編に立ち返りたくなる。だが劇場版スタァライトは、本編はさておき、もう1回映画を観たいという気になった。
それくらい、レヴューが、パフォーマンスとして独立して昇華されている。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の「アッセンブル」で、打ちのめされるくらいアメリカ凄いと思ったけど、日本もやっぱり凄いと思った。
自分も頑張ろうと思います。ロードショーに間に合って、映画館で観られてよかったです。よき映画をありがとうございました。
私たちはもう舞台の上
少女☆歌劇レヴュースタァライトという「舞台」を生きた舞台少女たちの結末としてこれ以上の幕引きはないでしょう。
ありがとうございました。
超・活劇
テレビシリーズを一通り見てから鑑賞。
アニメ版でもとてつもないパワーの演出をしていたのに、劇場版ではさらに腕を上げて見るものを圧倒するものに仕上がっていました。正直、このポスターから登場人物が血まみれになる(演出)なんて誰も思いませんよ。度肝抜かれました。
99期生たちが卒業後の道に悩み、どう生きていくかという人生の転換点を描くのも上手でした。同情してしまう場面がとても多く、辛くも前に向ける、そんな作品でした。
舞台的演出がアニメという形で緩和されているとはいえ、どうしても中盤は個人的にグダってしまったなとは思いましたが、終盤の気持ちのいい対マンの演技バトルに、エンドロール後のスパッと決まるセリフで終わるあたりなんかスタイリッシュで超カッコよかったです。語彙力が吹き飛んでしまうくらいの衝撃作でした。
鑑賞日 12/13
鑑賞時間 15:25〜17:35
座席 B-5
面白いけど星4.2は過大評価
ストーリーや作画はいいと思うけど、舞台のちょっとくどい演出が延々とし間伸びに感じる。
あと上手と下手で展開読めちゃうのでアレ
客は感情剥き出しの〜を求めているというセリフには同意だが、キャラの掘り下げをもう少し丁寧にできなければ感情移入させることは難しいかと思う。
私たちはもう、舞台の上
TVシリーズで綺麗に終えられた物語を、ただの蛇足に発展させず、しっかりと9人の舞台少女を「次の舞台」へと導いてくれました。
見終わった後の、あの
「すごいモノを観てしまった感」
は一生忘れません。
過去を引きずってばっかいないで、過去を燃やして明日を生きろ
と背中を押された気がします。
是非映画館で、出来れば音響と映像のスゴイスクリーンで観てください。
ロンド・ロンド・ロンドの続編
※まず初めに、単体の作品としては最高です。音楽、映像、ストーリー、どれをとっても、主人公たちの「その後」を描いた作品として、よくできています。
テレビ版からのファンです。ロンド・ロンド・ロンド(RRR)は総集編というような話だったので、そちらは未見のまま見に行ったのですが、そのせいで最初は内容が理解できませんでした。
というのも、テレビ版とはテーマが真逆になってしまっているのです。
今日、アマゾンプライムでRRRを視聴して、ようやく理解しました。この劇場版は、テレビ版の続編ではなく、RRRの続編です。
と、いうのも、テレビ版とRRRでは決定的な違いがあり(RRRではキリンの正体が明かされない)、そのために作品のテーマも別物になっているんです。
テレビ版のネタバレになってしまいますが、キリンの正体は観客(あるいは、メタ的にアニメの視聴者)です。
それも、純粋に舞台(アニメ)が好きで、楽しみながら見ているような観客ではなく、いろいろな作品を見てスレてしまった、ちょっとタチの悪い観客。
彼らは、なまじ過去の名作をいろいろ見てきてしまっているせいで、どんなに素晴らしい新作を見ても、「ああ、この演出は知っている。この展開も見たことがある。わかります」と思ってしまうわけです。
それでも彼らは舞台(アニメ)を見続ける。もはや惰性になってしまい、自分でもどうして見続けているのかわからなくなってしまっても、なぜか新しい作品が作られると見てしまう。
それはなぜか。
それは、いつか自分の知らない、新しい物を演者たちが作り出してくれると信じているから。彼女たちの魅力が、きらめきが、自分を新しい世界へ連れ出してくれると信じているから。
だから、舞台(アニメ)に飽きてしまった今でも、そんな作品を、それこそキリンの様に首を長くして待っている。
……とまあ、長くなってしまいましたが、つまり、テレビ版のテーマは、「演者たちの熱意が新しい作品を作ってくれる」という願いと奇跡の物語だったんです。
だからこそ、僕のようなスレてしまった視聴者に深く刺さった。
ところが、RRRではキリンの正体を明かさず、テーマをぼかした状態で「続きは劇場版で!」としてしまいました。
そして公開された劇場版のテーマは、テレビ版とは逆――つまり、「観客の熱意と声援が、演者たちの力となり、新しい作品を作る原動力になる」というものでした。
まあ、あれだけ完成されたテレビ版の続編を作ろうとするなら、テレビ版と逆の事をやるしかない、という事はわかりますし、冒頭にも書いたように、作品単体として見るなら素晴らしい出来だったことも間違いでしょう。
でも個人的には、あんな風に「自分は空っぽだ」と表現する真矢や、「双葉に追い抜かれた」と考える香子の姿は見たくありませんでした。
そういう点で、少しだけがっかりする作品でした。
劇場型
YouTubeでテレビシリーズを見て気になり一気見してから映画を見に行きましたが、テレビシリーズの補完掘り下げはもちろん。
音響画質共に鬼滅の刃超えていて、退屈なく最後まで見れました。
特典映像は正直声優ファンではないので興味はなかったですが、裏話などきけたのはよかった
※ ただのキラキラ少女アニメではありません。
未だに考えはまとまりませんがやっと落ちついてきたので感想を書いてみました。
初見はえらいもん出来上がったな。と、戸惑いと笑いと感動と、いろいろ入り乱れる気持ちを抑えて劇場を後にしました。
でも観る度、観る度、新しい考えや発見でドキドキが止まりません。本日13回目でしたがまだ見ていたい。
もはや中毒です。
興奮させる演出と音楽。
ズキュンッッ!とくるレヴュー曲と戦う少女たち。
キリン。
中二病の自分には刺さって刺さって仕方ないです。
昔の邦画も好きなので日活と思われるロゴ、切腹と介錯、賭場の掛け声、仁義を切る、飲み屋でのやりとり。…なにか既視感を感じて誰かと共有したくなりました。すきです。
でも一番グッと来たのは華恋ちゃんです。
ひかりちゃんと出会って、舞台に出会って、
運命の為にひたむきに頑張る華恋。
(なんで1話のオーディション参加資格なかったんだろう?って思うほど輝いてます)
普通の人の喜びを捨てて運命の舞台へ邁進する華恋はちゃんと3年生でした。
今までただひかりちゃんとスタァライトしたいという気持ちひとつで走ってきた彼女が新しい世界へと足を運び、今この瞬間もオーディションを受け、日々進化中なんだろうと想像が止まりません。
もちろん他のみんなの成長した姿でのレヴューも最高です。文字数足りません。
エンドクレジットで見られる彼女たちのそのあと。
めばちさん。すてきです。
舞台も大好きですが出来ればアニメもこれで終わらずアナザーストーリーとどんどんやってほしいです…。
進化中の彼女たちをずーっと見ていたいです。
ちなみに、映画見てからアニメを見ると過去編としてまた新しい気持ちで見れます。二度美味しい。
そしてまた映画見ると成長した彼女たちを見れて三度美味しい。
※音楽と映像がきれいなので映画館での鑑賞、なおかつ音のいいスクリーンでみることをおすすめします。
全人類に見て欲しい
私はアニメをやっていた頃から知っていて内容も登場人物もわかっていたのですが、知らない人でもぜひ見て欲しいアニメです。
最初は女の子達が戦ういわゆる萌え系アニメかと思っていたら見れば見るほど奥が深い、舞台少女の成長、葛藤などが細かくかかれているのでまた後も考察して楽しめるアニメです。
作画がいいだけでなく曲、キャラデザ、描写など全てにおいて素晴らしいです。興味がある方もそうでない方も是非見て欲しい作品です。
あっと驚く演出が好きです
今回で完結という事で、主要メンバー全員のストーリーを丁寧に描いていましたが、そのためか上映時間がちょっと長ったるく感じました。
まあストーリーを完結させるには、必要な時間なのでしょう。
個人的には、脇役のストーリーを、あと計20分程削れないかな・・と。
さて本作品の魅力は、なんと言っても、オーディションの決闘シーンです。
今回も色んな決闘がありましたが、イチオシは地下鉄構内での決闘シーン。
走りながら列車の側面が倒れ、そこが舞台になる!
あっと驚く演出です。
そのまま舞台の方に使う計画では?(^_^)
ところで、キリンさんの正体は、結局何だったのですかね?
学園長??
まぎれもない魔作
アニメ、総集編劇場版を視聴済みで公開を楽しみにしていたがまさかここまでの作品に化けるとは思わなかった…
たかだか二十と数年の人生、確実にその短い年月の中でも最高峰の映像体験であり、今後この作品を超える映像作品を見ることが出来るか不安になる程の傑作。
ワイドスクリーン・バロックという一般に浸透しえなかったジャンルがこの作品を軸にして広まってほしい。
圧巻
全体的にクオリティが高く、前作を見ていない人でも映像や演出、歌で楽しめると思います。
ストーリーは思いのほか単純で、とにかくサーカスを見ているような目まぐるしい場面の転換-レヴュー-の数々に魅了されました。
古くて新しい。もっとこういう映画が増えると良い。
TVシリーズ未見。予備知識なしの初見感想です。
キービジュアルから、ウテナとアイマスを足して割ったような作品かな・・と思ってふらっと小屋に入ったのですが、どちらかと言うとインディーズ時代の「Sound Horizon」のアルバムをそのままアニメにしたような、様式美に寄せた作品でした。
卒業という岐路に立ったとき、人は2つの決別をします。幼年期との決別、そして友との決別。同じ学校、しかも演劇という専門性の強い学び舎に居たもの同士であれば、その2つは絡み合い、強い愛憎劇を伴う・・少女革命ウテナでいうなら黒薔薇編が近いでしょうか。「あなたの用意した私らしさなんて要らない」「私ばっかり独り占めされてずるい」というような、あーわかるわかる・・といった心情の吐露が見ていて痛心地(いたここち)良い。女性✕女性のペアでブロック進行するのですが、百合というよりは宝塚的な耽美さに寄せた演出が好印象です。
主人公らしき2人の物語はシナリオの縦軸を貫通しているのですが、ある意味主役だからこそ冒険ができないというか、ありきたりな内容に感じました。他のメンバーのセリフの応酬に比べると、やや綺麗事かなと。でもそれゆえに最後はこれ以上ないくらい清々しいので、まあ、これでいいのでしょうね。
視聴後の印象は、同じく卒業を描いたラブライブの劇場版にも近く、こうやって見ていくと色んな作品の影響を受けているように思えるのですが、にもかかわらず「これはオンリーワンだなぁ」と思えるのが面白い。いい意味でみんな生意気(年齢に比して)で尖っているのが、演劇志望の生徒らしく、作品としてエッジが立っているのでそう感じたのかもしれません。
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