劇場公開日 2020年9月25日

ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価

全671件中、661~671件目を表示

5.0東京の夜景

2020年9月11日
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鑑賞方法:映画館

凪沙の親友、瑞貴が言った「一度落ちてしまうと…」の言葉もあったが、凪沙の生きる全てになっていた一果を羽ばたかせる夢。その夢が凪沙の手から滑り落ちた時、自分を大切にすること、生きていく力を失ってしまった絶望に本当に胸が傷んだ。産みの母ではないが、一果にバレエという生きる目標を与えたのは間違いなく凪沙である。そこには確かな母娘の愛情があったと凪沙の胸に刻まれていてほしい。東京のきらびやかでいて孤独な夜景の空に浮かぶ黄色い「ミッドナイトスワン」 の文字。とても美しくて心に残った。

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るる

4.5呪いのかけられたオディット

2020年9月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

オディットとは、バレエの演目「白鳥の湖」の主人公である。

この映画は、まるでオディットのように陽の当たらない場所でしか本当の自分になれない孤独なトランスジェンダーの凪沙と、母親からネグレクトされている一果が出会い、母になりたいと願う美しい愛の話しです。
そしてまた、葛藤と苦悩、残酷な話しでもあります。

夜の仕事に身を窶している凪沙(なぎさ)を草彅剛が、母からの暴力により、自分を傷つけることでしか感情を表せなくなっている一果(いちか)を新人の服部樹咲が演じている。

凪沙が一果の母になりたい、夢を叶えさせてあげたいと願う心の内を思うと、切なく涙が溢れてしまう。また一果のようやくバレエという居場所をみつけて、のめり込んでいく様子にも、祈るような思いで胸があつくなる。ようやく二人が寄り添い幸せを噛み締めている最中に起こる、実母の出現から転じていく凪沙には、涙をこらえる事ができなかった。また何より二人の間にうまれた「擬似親子のあいだの本物の愛」のあたたかにやはり涙を禁じ得なかった。

トランスジェンダーとして生きる社会の厳しさなどリアリティのあるエピソードなど、現実から目を逸らさない描写もありとても衝撃的。

草彅剛とともに、新人の服部樹咲の演技に注目。彼女が踊るバレエも堪能してほしい。
そして、渋谷慶一郎の奏でるメインテーマでミッドナイトスワンの世界観にどっぷりとハマってほしい。

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osushilove

5.0見える世界が変わった

2020年9月11日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

先行上映鑑賞
今まで自分が生きてきた世界、知ってる世界がどれ程ちっぽけなものなのか、自分が経験し感じたことのないものを見せられて、さあこれからどうやって生きていく?と問いかけられた……ただ、私は私を生きていくしかない。凡庸な日々も、ままならない現実も、心躍る瞬間も、遠ざけたい悲しみも、どうしようもない怒りも、全部残らず抱えて生きていきたい、そう答えよう。

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ちああっぷ

5.0母性とは何だ。

2020年9月11日
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norochan

4.0一果の存在

2020年9月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

一果の存在が大きい映画だった。トランスジェンダーの女性としての凪沙が親になる、職につく
母になる。苦しくもあり幸せでもある。踊りを教えてもらう場面で凪沙の存在が消えるぐらいキラキラしていてみにくいアヒルのこが白鳥になっていくようだった。草彅剛が弱いとかでなく自ら存在を消してる。凪沙役の凪沙がそこにいた。

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みるねえさん

5.0ミッドナイトスワン

2020年8月27日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

幸せ

この作品は一言で言うと、苦しんで傷を負い、絶望しながらも必死で生きてるトランスジェンダー凪沙と、母親からネグレクト受けてる一果、この疑似親子がさまざまな葛藤を乗り越え本物の母と娘になっていくお話です。
主演の草彅剛の存在が圧巻すぎた。
新人の服部樹咲がこの作品が女優としてのデビューだとは全く思えないほどの堂々とした演技で魅せる。
この二人を取り巻くキャストたちも一人一人がその役として生きててほんとに素晴らしい。
内田監督の丁寧な演出もお見事だし、
張り巡らされた伏線の回収があまりに美しく自然で、さりげない台詞にこめられた意味がタイトルとなんらかの繋がりがあると想像しては体が震えてくる。
そこに、渋谷慶一郎の生み出すピアノの旋律が心に染み入り深い余韻を残してくれる。
これは、絶対にスクリーンで観るべき映画だ。
気品と威厳と、その根底にある大きな大きな愛溢れるバレエを堪能して欲しい。
間違いなく傑作です。必見

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ゆみポン

5.0初めて知る世界

2020年8月27日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

悲しい

初めて知るトランスジェンダーの世界。自分の性が当たり前で生きて来た私には想像を絶する世界だった。見終わった後もずっと彼女達の事を考えている。母とは産んでなるものではなく対象の子どもを持ち初めてなれるものだと改めて感じる作品。トランスジェンダー、ネグレクト、差別、貧困など辛く重い内容の中でバレエのシーンが対極のように美しく、さらに対極に見えて主人公の少女が一人踊るシーンは孤独でも強く生きてきた彼女たちの人生を見るような気にもなった。

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ひろつよ

5.0みにくいアヒルの子が白鳥を育てる物語

2020年8月25日
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主人公は2人。トランスジェンダー役の草彅剛さん
と母親のネグレクトを受ける少女役に服部樹咲さん。
草彅さんの女装は美しく装っていても下にある男の部分、髭や喉仏は丸見えだと言うリアル感。羽織るトレンチコートとヒールの高さは世間に対する抵抗力。それだけで抱えている哀しみの深さが理解出来る。
新宿の街並み。2人が暮らすアパート。対象的な少女の裕福な友達。思春期の美しい少女達は…何も喋らない少女の心の扉が開く時、選んだ母親は実の母なのか?それとも夢を叶えてあげたいと命をかけてくれた人なのか?最後のバレエシーンは必見です。是非バレエが好きな方に観て欲しい

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penginchome

4.5二羽の白鳥

2020年8月25日
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鑑賞方法:試写会

元々演技には定評のある草彅が、トランスジェンダーの凪沙をどのように表現するのか、といった関心は冒頭から打ち砕かれる。
その存在感は圧倒的で、もはや演技という枠を飛び越えて、都会の片隅でささやかに生きる凪沙、その人そのものでしかなかったからだ。

そして、その草彅に一歩も引けを取らずに観客の視線を奪うのが、この作品の核でもあるバレエシーンの見事さと終始無表情で暗さを宿した強い瞳が印象的な一果役の服部樹咲(はっとりみさき)だ。

これがデビュー作となる荒削りで未知数の魅力を放つ服部と、その服部を全身で受け止め、どこまでも凪沙として苦悩し、懸命に生きる草彅という得難い組み合わせが、やや乱暴なストーリー展開にも納得感を持たせ、今作を稀代の傑作に押し上げている。

脇を固めるキャストたちも素晴らしい。
特に一果の親友・りんを演じた上野鈴華の、服部とはまた異なる瑞々しい魅力は強く印象に残った。

バレエシーンの完成度の高さ、光と影の使い方、色彩による感情表現など、内田英治監督の繊細な美的センスと、物語に寄り添い、深い余韻を残す渋谷慶一郎の音楽にも注目。
次はぜひ、映画館の大きなスクリーンで堪能したい。

【オンライン試写会で鑑賞】

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ke

5.0命懸けで母になろうとする主人公に感動

2020年8月24日
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鑑賞方法:試写会

トランスジェンダーの主人公・凪沙を草彅剛が体当たりの熱演。
トランスジェンダーとしての生き辛さ、葛藤、苦悩がリアルに描かれていて胸が締め付けられる。
育児放棄された親戚の少女・一果を預かる事になり次第に母性が芽生える凪沙。
バレエの才能がある一果の為に奔走し、命懸けて母になろうとする凪沙に感動。
一果を演じる脅威の新人・服部樹咲の存在感と演技力に脱帽。
彼女のバレエシーンは一見の価値がある。
様々な母親が登場するがそれぞれ形は違えど子供を愛している。
子供の愛し方について考えさせられる。
一人でも多くの人に観て感じて貰いたい傑作。

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タカリコ

5.0新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの凪沙(草彅剛)のもとに、...

2020年8月24日
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鑑賞方法:試写会

新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの凪沙(草彅剛)のもとに、育児放棄の母から逃れるように一人上京してきた一果(新人の服部樹咲)が預けられ、同居することに。一果は次第にバレエにのめりこんでいく。凪沙は、金のためだけに一果を預かったため、最初は無関心だったが、ある出来事をきっかけに、二人の関係は徐々に変化していく。

人は生まれる家も性別も選べない。
自分ではどうしようもない宿命から逃れようともがく二人。
なんとか思うままに生きたいと願い、自らの意思で人生を選んでいく。
それでもなお、宿命に足を引っ張られ、うまく生きていけない。

生きていればしんどいこともある。誰にでも、なんで自分だけこんな貧乏くじを引かされるんや、この世に自分の居場所なんてない、と思ったことは、多かれ少なかれあるのではないか。

それでも、どう生きるか。どう宿命に抗うか。

母になろうともがいた凪沙の表情やしぐさを
寸分たりとも見逃さないでほしい。

一果を演じた新人の服部樹咲の演技にも注目。

#ミッドナイトスワン#ミッドナイトスワンを広げよう

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まい