ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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ピアノの音色で泣ける
草なぎ剛も水川あさみも、他の役者も含めて演じている人がいなかった。
その場所でリアルに生きている人たちだった。
武田健二という性に縛られ苦しむ凪沙と
傷んだ金髪も気にすることなく、
子どもに上手く愛情を注げない母親と
心を完全に閉ざす手前の少女と
都会の片隅で必死に生きるトランスジェンダーたち
小さな小さな愛や友情にすがって寄り添って…
ピアノの音色が都会の寂しさを際立たせて涙が溢れて仕方なかった。
ただただ苦しかった。
凪沙はあの海で女性になれたかな…
母になれたかな…
辛くて悲しく切ない ネタバレ
性と肉体の相違は人として、かなり辛い事の一つだと思う。この映画を見て改め感じた。私はNHの人と最近知り合い、とても素敵な人だし、人間的にも魅力を感じる。嫌悪感など微塵もないし好意すら持っている。凪沙さんが一果の家で言われた化け物という言葉には、とてつもない悲しみを感じた。
映画としては、役者の熱演は素晴らしい。草彅くんはじめこの映画は、役者で持っていると思う。ストーリーや話の流れには不満が残る。原作を読んでないけど、詰め込みすぎなのか、それぞれのエピソードのツメが甘いと思った。ラスト、凪沙を死なす必要はあったのか?
それまでのストーリーで充分凪沙の苦しみを描いており、更に死なせてしまった事が、腑に落ちない。
HNの方々の苦しみが、現実的な描写なのかよくわからないが、この映画で何を伝えたかったのか、もう少し絞っても良かったと思う。
どうして私だけ
役をよく引き受けたなぁ
草なぎさんの演技を見るのは初めて。この役をよく引き受けたなぁという感想です。ジャニーズ事務所所属のままなら無理だったであろう役柄ですね。見終わって、他の出演映画も見てみたいと思いました。
残念なのは、後半のだいぶカットされたと思われる継ぎ接ぎで、いつの間にこんな展開に?というところと、突然の「海が見たい」というセリフ。海に何か思い入れがあったのだろうか?という疑問。海の方は単に観客に涙を絞らせるための安物の演出に感じました。私の中では「あの夕日に向かって走るんだ」と同じくらい終盤にむけての安直で鼻白むセリフです。なぜ無理やり海を持ってくる?こんな最後にしなけりゃならなかったのか?25分(ふん)分のカットがなされたそうなので、DVD発売時には特典ででも見せてほしいですね。それで後半の辻褄も合えば嬉しいです。
重い内容ですが、真飛聖さんのダンス教師が一服の清涼剤でした。
私はLGBTどれにも該当しません。 ですが、高校時代から後輩や友人...
絶賛の嵐ですね。
衝撃のあまり泣く余裕もなかった
先行上映で観た時は小説を読んでいなかったので、屋上のりんのシーン、再会できた凪沙と一果のシーン、海のシーンでは声が出そうになった(もしかしたら発していたかも)
嘘であって欲しいと、最後はハッピーエンドでと固唾を飲んで見守ったが、「見てて」からの美しいバレエと回想で涙腺が崩壊。呆然としたまま帰宅、ほとんど眠れませんでした。
もう1度は観れないと思ったが、1週間後に小説を読み出し、徐々に登場人物の人生に想いを馳せれるようになった。
2回目以降はあちこちで自然に涙が出るようになり、微笑ましい場面で温かい気持ちにもなれた。
ああしていれば、こうしていればと、凪沙達に思ったことを、これからの人生に悔いがないように自分自身がやっていきたい。
泣きました。
全世代の方に見て貰いたい映画です
先行上映を一人で見て、「これは少しでも多くの人に見てもらいたい」と思い、先日は母を連れて行きました。映画好きの弟から「好みの映画じゃなと思うけど…」と言われたらしく、最初は乗り気で無かったのですが、見終わった後は泣きながら「良かったー」と。母は弟にも勧めてくれたそうで、次の日には「この映画ってパンフ無いの?」と弟から電話が。
今日は娘を連れて行きました。彼女は「衝撃だった」シーンがあったそうで、ネット世代の 20歳の娘は視点が違って、ネット漫画や小説でLGBTや母子関係を描いた作品を見る機会が多く、いろいろと熱く語ってくれました。「寝るつもりで行ったのに、また寝られなかった」(前回は台風家族)と嬉しそうに話してくれました。
まさにお年寄りから子供まで、満足してもらえると思います。予告だけを見て「こういう映画でしょ」と決めつけている方は絶対いい意味で裏切られますから是非観に行くことをお勧めします。
ミッドナイトスワンの愛
映画で久しぶりに泣きました
感動しました
それぞれの幸せ
久しぶりに草彅くんの演じる姿を観ましたが、決して器用ではないんだけど感情移入させられてしまいます。喉の奥が、ギューッと締めつけられていく感じでせつないんだけど、どんどん表情が変化していく演技はさすがでした。また、イチカ役の子が新人で素晴らしくこれからが楽しみな女優さんだなと。人それぞれの生き方があって、はたから見たら可哀想とか悲しい形なのかもしれないんだけど、不思議とそれぞれが幸せいっぱいな生き方へ向かっていく。なので、涙は溢れるんだけどその幸せな想いが伝わってくる涙でした。これがリアルなんだろうと思われる場面で目を背けたくなることもありましたが、見終わった後幸福感に包まれる不思議な感覚でした。
中毒性がある。
面白いは多様だが、多少の娯楽性もあるがそこに映画の楽しさを求めている人には不向きな作品だと思った。タイタニックの様な面白さよりミリオンダラーベイビーが好きな方にはこの作品の良さが伝わる様な気がした。 草彅剛演じるトランスジェンダーについても様々な意見がある様だが、不自然だと言ってる方は身近にトランス女性がいるのか?それとも自分の知る他の役者が演じたトランスジェンダーと比べてるのでは?と思った。私は身近にトランス女性が居た経験があるので、不自然には思わなくて、こんな感じだと腑に落ちた。けれど、彼女の置かれている厳しい状況のほんの少しだけ知る事はあったに過ぎず、本当の理解は全く出来てなかったと今更ながら強く感じた。草彅剛は凪沙でしかなく、新人の服部樹咲も一果でしかないそんな感覚。光と影のコントラストが残酷なくらいに存在していた。テレプシコーラでも貧しい女の子が児童ポルノの衝撃的なシーンがあるがオマージュなのか撮影会のシーンは痛ましかった。けども、鑑賞後は悲しさよりも希望のが上回ったのでまた二回目を見に行こうと思おう。草彅剛の言う通りハッピーエンドだと思う。
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