ミッドナイトスワンのレビュー・感想・評価
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つよぽんおめでとう
丁度草彅剛が結婚の日にレビューします。
この作品見逃していて「まあいいか」と正直スルーするつもりでしたが、いろいろな人がこれを観なければ映画ファンじゃないといわれ滑り込み観賞。
内田英治監督素晴らしい作品をつくりました。LGBTものとしては金字塔じゃないでしょうか。草彅剛のナギサはリアルに彼はジェンダーと思ってしまいました。他のキャストも素晴らしく水川あさみもはまり役だったし、ニューハーフの同僚のミズキ役の田中俊介は初めて知った役者でしたが良かったですね。ジェンダーの母性たるものを繊細に描く脚本も秀逸でした。
いちかのLUMINE ESTの前での二度の上京シーン。対比の演出になりますがこのシーンが個人的に大好きです。好き嫌いはわかれるかもしれない作品ですが心に響くことは請け合いです。
本当の気持ちには触れられないけど…
ラストに近づくにつれて
衝撃的なシーンが多く
心をえぐられるばかり
本当の辛さや苦しさなんて
当の本人にしかわからないし
悔しい、悲しいなんて感じても
所詮他人事だよねって思うけど
一果ちゃんがあのまま入水し続けず
ちゃんと夢に向かって進んでたことが
ちょっとホッとした
友達の飛び降りとか、凪沙の死とか
あの辺り、想像着いちゃうのは
しょうがないのかな。
全体的に暗く重い
娯楽映画ではないから気分が沈んでるときに見る作品ではないです。
単純におもしろいつまらないと断ずるのが難しいですね。
わざわざ見に行くほどではないかなと思います。
全体的に出演者の演技レベルが高く、作品の世界観に集中して観覧することができました。
草彅剛演じる 凪沙(本名:武田健二)
トランスジェンダーの男性役ですが、見事ですね。
一挙手一投足、女性を感じさせる所作。
表情等による内面の演技。悪くなかったですね。
ただ泣きながら思いを吐露するシーンがあるのですが、なんか泣きの演技が下手糞に感じ気持ちが離れてしまいましたね。笑っちゃったもん。
服部樹咲演じる 桜田一果
この作品がデビューなんですってね。あんまりしゃべらない役だから演技の良し悪しはわかりませんが、バレエの演技がすごかった。
この方、バレエ経験者でもともと上手なんですが、役柄的にバレエ下手なとこから上達していくんです。
この下手な演技がメチャメチャうまいのよ。そんで後半のバレエは単純にうまいのよ。バレエ真面目に見たことないので基準はわかりませんが、ともかく上手く、なんか綺麗だった。
上記二人を主軸として物語が展開するのですが、ところどころ観覧者の心を攻めてくる展開があります。
一番胸が苦しくなったのは、凪沙の母ですね。
母は凪沙が女性として生きていることを知らず、トランスジェンダーに対しても病気と認識しているんです。そんな凪沙と母は数年ぶりに直接会い現状を知るわけですね。パニックですよね。
母「お願いだから元の健二に戻っておくれよ~。病院に行って直しておくれよ~」
凪沙「母さん、これは病気じゃないの。病気じゃないから直すとかじゃないの。」
一番心に残ったやり取りですね。
私はこの母親役の演技が一番良かったと感じました。
母親の怒り、混乱、悲しみ、現実を受け止められない気持ちが想像に難くないだけに本当に心に来るものがありました。そんな入り混じった思いをよく表現してました。
自身のあたりまえの世界は大変恵まれているのだと再認識しましたね。
衝撃度は今年No.1!
前半は良かったよ。
でも、ね。
田舎であの家庭環境の子がバレエをかじった程度とはいえ経験があることにまず違和感。そしていくら才能があるとは言っても上達スピードの早いこと早いこと!まぁそこはファンタジーとして目を瞑りましょうか。
元々短期預かる予定だったけどその短期とはどのくらいの予定?
そもそも思春期の女の子を東京の男性(と親戚は思っていた)宅に預ける?
凪沙の仕事の変わる経緯も雑。
毒親と凪沙、一果のトライアングルの描き方もちょっとなぁ。
と、ストーリーにどうしても疑問符が出てきて特に後半の展開に粗さを感じちゃいました。
結末も別の着地にしてほしかったですね。
役者さんは皆良かったです。特に一果役の服部樹咲さんは素晴らしかったです!
いろんな意味で衝撃が強すぎて見終わってしばらく引きずっていました。
暗くて救われない映画ではない、絶対に見てほしい素晴らしい作品
最初はなんか暗い雰囲気で、ダンサーインザダークみたいな、救われない映画にちがいない、見た後暗い気分でひきずりそうでやだなぁと見るのを躊躇っていました。
でもどうしてもと友達が見たがってたので、ドキドキしながら鑑賞。
でもいい意味で裏切られました。
明るい派手な大都会の片隅に、ダークで苦しい世界が広がってる、新宿の裏の物語。
明るく笑って生きてるように見えていた性同一性障害の方の、どこまでも大きな苦しみを改めて知りました。
金八先生で上戸彩さんが性同一性障害者をやっていた時、ドラマで描かれていた苦しみが私が唯一知っていた知識でした(年齢ばれますね笑)
この作品はそれよりもっと生々しく、もっと現実に寄り添う形で描かれていた気がします。
でも、ただ暗いダークサイドだけにスポットを当てた救われない映画では決してなかった。
これはとてつもない無償の愛のお話でした。
凪沙さんのいちかへの愛、
いちかから凪沙への愛、
母親からいちかへの不器用な愛、
凪沙からみずきへの友を思う愛、
みずきから彼氏への間違った愛、
りんからいちかへの嫉妬や憧れ全てが詰まった愛、
みか先生から子供達への教育の愛
色んな方向の愛が掛け違い、愛があるから苦しみ、傷つき、傷つける。
でもそんな深いたくさんの愛が描かれた素晴らしい作品でした。
そしてキャストが本当に全員素晴らしかった。
子供達はオーディションで見つけた素人キャストとの事ですが、キャスティングサイドは本当によくみつけたと思う…!
バレエが段々上手くなる様は本当に本物のバレエを見せてくれるので、踊りの素晴らしさに引き込まれました。
台詞を上手く読むのではなく、ぼそぼそと日常の会話のように言葉を話すキャスト陣。
映画じゃなくてまるでドキュメンタリーを見てるようでした。
そして何より草彅さん。
彼の演技力の凄まじさ。
すごいとか、うまいとか、そんなチンケな言葉では表現しきれません。
なぎささんが、草彅剛という人間であることを、一瞬足りとも思い出しませんでした。
帰り道にみたYouTubeでの彼の姿に、戸惑いを感じるくらい笑。
なぎさという人間が完全に憑依していたのか、全くの別人でした。
本当に凄い役者さんです。
映画って、大きい画面で見る価値があるかどうかじゃない。
外音を遮断し、途中で止めることもなく、身動き取らず、映画の音響だけを聴いて、2時間その映画の物語だけに集中する。
その価値があるかどうかだと思うんです。
大きいアクションもかっこいいキャラクターもVFXもないけど、この映画のように素晴らしい物語を見せてくれた作品こそ、もっと多くの人に見てほしいと思いました。
余談ですが、最近仕事で「メッセンジャー」という映画を見たのですが、こちらの草彅さんはびっくりするくらいセリフが下手なのです笑
棒読みというか、表情の作り方もベタというか…
わたしの印象では草彅さんはずっとお芝居が凄い人という記憶でしたが、最初の頃はこんな時期もあったのですね笑
思っていたより暗い内容じゃなくて良かった
SMAPのファンだけど映画は洋画のアクションやミステリーが好きなので観るかどうか迷ったけど、知り合いのSMAPファンでもない人が見に行って良かったと言っていたので観賞した。
泣くのをすごく我慢しても登場人物のセリフで涙と鼻水が出てきてしまうので辛かった。涙もろい私には疲れた。
話は良くまとまってたと思う。泣くのが嫌で早く終わって欲しいと思ってしまったがちょうどよい長さだと思う。
いちかが東京に来た時になんで来ざるを得なかったのかわかってるはずなのに冷たく接しなくてもいいのにと思った。
いちかにバレエがあって良かった。引きこもりタイプだったらバレエに興味あっても教室行けないから。
お友達は可哀想。いちかのせいじゃないけど関わってからだから悪い方に動いてしまったなあと。今までの寂しさとかが積み重なった結果だけどね。
剛くんはキレイに見えたりそうでなかったり。短髪はやっぱりいつものつよぽんで安心する。
なぎさといちかの演技が良かったなと思う。
最後のなぎさは可哀想だなあ。なぎさも悪い方に動いてしまった気がする。でもなぎさはいちかに会って良かったとは思う。
ちょっとディープな世界があってびっくり。
現実の世界でおかまの人を見かけると、あまり見かけない分気になってしまうし、そういうお店も行きたいなと思ってしまうけどなぎさのように悩みを抱えてるんだなと思った。
テレビや漫画でも女っぽい男とか昔は平気でからかったりとかネタであったりしたけど今は考えなきゃいけない時代になったんだなと思う。まだ私も心の底では偏見とかある気がする。
学校でも企業でもいい題材になる映画だと思う。
幕が降りても、席を立ちたくない。
全体を通してマイノリティを軽視してるのでは?
1分ごと、1シーンごと、1カットごとに、不愉快さの(私内)世界記録を軽々と更新していく不愉快な映画でした。
少なくともクラシックバレエの世界はあんなものでは無いです。(なので、もしかしたらトランスジェンダーの世界もあんなものでは無いのではないかと思います。)
クラシックバレエが馬鹿にされてると、すごくすごく感じながら観ていました。
と、我慢しながら最後まで観て、エンドロールに監督でもなんでもない飯島さんの名前がババーンと出て、もう……
映画を観る程度には草彅さん好きだったんですけど、今では彼の顔を観る度にこの映画を思い出して苦々しく思います。
この映画が好きなひと、感じ入ったひとには申し訳ないですが、私はこの映画の記憶を消したいです。
障害とは何か?‥
トランスジェンダーの主人公と、周りの人々との様々な出来事が起きる。
凪沙の痛いほどの女性性への思い、一果の母親の愛を求める苦しみ、似て非なる二人が出会いお互いを求め合う関係になるまでを丁寧に描きながらストーリーが進む。
障害には色々なものがあるが、一番の苦しみは本人にしか分からない。ただ、気持ちを汲み取り寄り添うことは出来る。
一果は、凪沙にしっかりと寄り添った。
凪沙も一果を母親の愛で包んだ。
無くてはならない二人。
ラストシーンは、原作と異なるが、そこもまた見所になっていると思う。
障害とは‥何かが一番心に刺さった。
ドラマとリアルのバランス
ものすごい余韻が
疑問多し、原作を読まなくては
評価が高かったのでみたけれど、時間が2時間では語り尽くせなかったのかな、小説だから時間の早さ仕方がないけど、2か月位で発表会で、3年位で留学でどんだけ才能があるんだ。ドラえもんのさい種飲んだの!
で、八王子大会の結果は?なんで血のオムツ?どんだけ稼いだの?何したの?どうして病院に行かないの?疑問が多くて入らなかった。ただ衝撃的なのが友達がビルから飛んだところ。あと、留学先で出てきたとき、今お騒がせの眞子さまそっくりに見えてのは自分だけかなぁ。
引き込まれました
「良い映画」「悪い映画」と論ずるのは憚られるような名作
前々から観てみたいと思っていた映画、ようやく鑑賞いたしました。
どの映画レビューサイトでもかなりの高得点をたたき出している映画だったため、ハードルは異常に上がっていました。事前知識を入れないために、予告編映像などは観ないで鑑賞しました。
結論。とんでもない映画でした。映画を観た後も、腹の中に残り続けるような映画です。鑑賞後に自分の中で映画の内容を咀嚼すればするほど、その濃厚な味わいを感じられるような不思議な映画でした。個人の感想ですが、観終わった後も味わいが残る映画は名作が多い気がします。ポンジュノ監督の「母なる証明」やデビット・フィンチャー監督の「ゴーンガール」が、私の中の「味わいが残る映画」なのですが、どちらも歴史に残るような名作映画でした。この「ミッドナイトスワン」もまた、歴史に残る名作となることは間違いないでしょう。
アメリカでは昨今の過激なポリコレによって、ストレートの男性がトランスジェンダー役を演じることに批判が殺到して俳優が映画を降板したなんていう実にくだらない事件がありましたが、そんなご時勢でもトランスジェンダーの凪沙を完璧に演じきった草なぎ剛さんに、最大限の賞賛を送りたい気分です。観終わった後では草なぎさん以外の配役は考えられないほど、見事な演技だったと思います。
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男性として生まれたが性自認は女性であるトランスジェンダーの凪沙(草なぎ剛)は、性転換手術の費用を貯めるためにショーパブで働きながらコツコツと貯金をしていた。ある日、とある事情から親戚の中学生である一果(服部樹咲)を預かることとなった。最初は一果に対して素っ気無い態度を取っていた凪沙だったが、一果が好きなバレエを通じて心を通わせ、いつしか二人の間には母子のような愛情が芽生えていくのだった。
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この映画は全編を通して、ひたすらに美しい描写が続きます。登場人物の1つ1つの所作、映る背景、心模様など。全てにおいて美しく、尚且つ自然体に見えます。
演技が凄い自然体なんですよね。声を全く張らないし、身振り手振りもあんまり無い。だからこそキャラクターがそこに生きているような感覚が感じられる。
「トランスジェンダー」という要素も活きていたと思いますし、今作でデビューする新人の服部樹咲ちゃんの見惚れるように美しいバレエ演技も、ラストシーンに非常に映えていて本当に素晴らしかったです。
劇中には凪沙のようなトランスジェンダーの人たちが社会的に不利な状態に追い込まれたり、周りの人から理解が得られないなどの観ていて辛く感じるシーンも多いため、「LGBTQに対するネガティブな部分が詰め込まれたような映画だ」と今作を批判する人がいるのも理解はできます。しかし、それらのネガティブな部分もぼやかさずにキッチリと描写することで、これまでLGBTQを身近に感じたことの無い私のような人間にも凪沙の苦労がしっかり伝わってきました。監督はトランスジェンダーの方々に取材を重ねたり、脚本監修をトランスジェンダーの方に依頼するなど、徹底的な取材と手間に裏打ちされた「リアルな描写」が素晴らしかったと思います。
昨今映画業界ではLGBTQの方々への行き過ぎた配慮によって、逆に炎上や批判を恐れて「LGBTQやジェンダーの話題は避ける」という一周回って差別的な状態になってしまっています。そんな業界に風穴を空けるような、素晴らしい作品でした。
是非多くの方々に観て欲しい素晴らしい映画でした。オススメです。
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