「生きづらさと母親の役割」ミッドナイトスワン lj_esveさんの映画レビュー(感想・評価)
生きづらさと母親の役割
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この映画はまず社会的役割、人間の弱さという点に対する生きづらさについて考えさせられた。
劇中のセリフの中で「私らみたいのは1人で生きていかんのよ」という印象的なセリフがあった。人にはそれぞれ個性があってそれが社会という規範に当てはまる人もいればそうでない人もいる。その中で特に合わない人間がどう生きていけばいいのか。また、合わない人間は合わないからと言って1人で生きていくことは出来ない。社会的マイノリティーの人間的弱さが心に刺さった。
そしてこの映画ではもう一つ母親とはなんだろう?理想的な親子関係ってなんだろう?という家族の役割についても考えさせられた。
母親とは一般的に生みの親の女性を指す。じゃ、その生みの女性はどうあるべきなのか?そしてその理想は生みの女性のみが実現しないといけないのか?たくさんの疑問が浮かんだ。この映画を通して、私が出した答えは単純だが母親の役割とは愛であり、その提供者はその責任を負えるものに限ると感じた。愛という形のないものが人には大切であり、人間にとってその形のないものを知るには母親が必要であると思った。そしてもちろん愛の提供者は生みの親がベストだが、それがたとえ違くても、人間の美しい繋がりによって愛が守られればそれは良いと感じたし、だからこそ改めて支え合いについても大切だと思った。
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