「ピアノの音色で泣ける」ミッドナイトスワン hkr21さんの映画レビュー(感想・評価)
ピアノの音色で泣ける
草なぎ剛も水川あさみも、他の役者も含めて演じている人がいなかった。
その場所でリアルに生きている人たちだった。
武田健二という性に縛られ苦しむ凪沙と
傷んだ金髪も気にすることなく、
子どもに上手く愛情を注げない母親と
心を完全に閉ざす手前の少女と
都会の片隅で必死に生きるトランスジェンダーたち
小さな小さな愛や友情にすがって寄り添って…
ピアノの音色が都会の寂しさを際立たせて涙が溢れて仕方なかった。
ただただ苦しかった。
凪沙はあの海で女性になれたかな…
母になれたかな…
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