「期待が大きすぎたようです」ミッドナイトスワン 舵ヒデローさんの映画レビュー(感想・評価)
期待が大きすぎたようです
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もっと重厚な物語を期待していましたが、メロドラマっぽい仕上がりで少し残念でした。
草なぎさんの演技はとても素晴らしく、繊細な表情に胸が苦しくなる瞬間がいくつもありました。
一番印象に残ったのは、男装した朝に一果に向けられた表情です。
みかけは男性なのに、わたしにとっては凪沙という女性を一番強く感じたシーンでした。
服部樹咲さんは、とても存在感のある女優さんですね。
演技力はまだ未知ではありますが、バレエシーンの美しさが際立っていて、もっと見ていたいと思える魅力がありました。また別の作品などでもバレエを踊る姿みてみたいです。
気になったのは、凪沙がトランスジェンダーというより、女装した男にみえるシーンがあったこと。
一番違和感を感じたのは親族の前で胸があらわになるシーン。服がはだけるのも都合よすぎだし、立ち去るまでずっとそのままでいるのが不自然で、女性の反応とはどうしても思えなかった。
また中途半端に母親がでてきますが、物語に重厚感をだすには、母親との関係性をもう少し丁寧に書くべきだったと思います。母親役の方、泣き崩れているだけで、まるで他人にしか見えませんでした。短いシーンでも、ちゃんと人間関係が感じられれば、物語に奥行きがでたのではないでしょうか。
あと草なぎさんの演技で気になったのが一点。
髪の毛触りすぎてコントみたいになってました。
表情が完璧なだけに余計気になって仕方ありませんでした。
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