劇場公開日 2020年9月25日

「俳優、草彅剛氏の名演技に感動」ミッドナイトスワン Aliciaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5俳優、草彅剛氏の名演技に感動

2020年9月28日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

予告編を見た瞬間から絶対に見たいと思い、プレミアボックスシートを予約して、見に行った。

本当に見て良かった。
感動した。

涙がポロポロ出て草彅剛さんの演技に震えた。
何回見てもきっと泣いてしまう。

草彅剛さんの役作りは、深い。
彼の作り出す、孤独感、飢餓感、胸が押し潰されそうな悲しさ、痛々しさに、ただ、圧倒された。

上辺を演じているのではなく、キャラクターをなぞるわけでもない。
草彅さんは、その役に入ってしまう、なりきってしまう役者ゆえに、見ている自分は芝居を見ているというよりは、無力な傍観者であるような気持ちになった。

水川あさみさんは、バラエティなどで見ると明るく綺麗な方であるという印象なのだが、この映画の中では、くたびれた醜い、業の深さを感じさせるような憐れな女性を、登場回数はそう多くはないながら、うまく演じているため、一瞬誰だか分からなかったぐらいであった。

服部樹咲さんは、美しかった。
踊りの表現力、技術だけではなく、若くひたむきなその姿勢から、これから先もきっと輝ける、そんな事を予感させる存在だった。

テーマが深く大きいため、なかなかスムーズな展開が難しそうであり、諸所にぶつ切り感が否めないものの、草彅剛氏の珠玉の演技ゆえに一見の価値以上の映画になっていると思う。

観るものを凌駕し、魅了する草彅剛氏の圧巻の演技力が、渋谷慶一郎氏の奏でる美しくも哀しい旋律のなかで、際立っていた。

もう一度、映画館へ見に行く予定だが、2度目でもやはり楽しみである。

。。。俳優、草彅剛氏の活躍をこれからも楽しみにしています。

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Alicia