劇場公開日 2020年9月25日

「草なぎさんの素晴らしさ」ミッドナイトスワン こばさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0草なぎさんの素晴らしさ

2020年9月26日
iPhoneアプリから投稿

とにかく草彅さんが美しい。
びっくりしました。草彅さんが男性の見た目になった時も、そこに立っていたのは凪沙だった。
タイトルの美しさ、そして音楽の美しさ。

ただ、少し展開が急な感じの雑さがある感じがしました。
繊細な物語だからこそ、凪沙と一果の歩み寄りも丁寧に繊細に描いて欲しかったが、けっこう二人の心情の変化が急で分かりにくかった。一果に関しては心の変化が特に分かりにくかった。

凪沙と離れて暮らしている間に一果は随分と明るくなっていたけど、その間母親とは上手くやっていたのだろうか?凪沙をあんな追い出し方をしておいて、虫のいい話になっていないか?友達は飛び降りたまま?
いろいろが処理されていない感じが。

あと個人的には田中俊介さん素敵でした。めちゃかわいかったし「なんで私達だけがこんな思いをしなくちゃいけないの」←セリフ間違ってたらすみません。
グッときました。

追記
もう一つ好きなところを思い出しました。
バレエの先生が凪沙の事を「お母さん」と呼ぶところ。
きっとバレエの先生だけが最初から凪沙に偏見も何もなく感じ、接していたのだと思う。それは先生も経験してきた表現者ゆえの感じ方なのかなと思いました(説明下手ですみません)学校の先生や、一般的な社会人の方はなんの疑問もなく、自分の道を歩んできたと思う。そこに少し色の違ったものが入ってくる違和感に戸惑い、接する事も出来ない。
バレエの先生はきっと一筋縄でいかないような道を歩んで違いない。凪沙の事を「お母さん」と呼ぶ役がバレエの先生で良かった。その一言だけで、先生の人となりや、歩んできた人生が見えるようでした。

あおい 名前変えました