「2人が抱える苦しみと希望が胸を打つ」ミッドナイトスワン まだまだぼのぼのさんの映画レビュー(感想・評価)
2人が抱える苦しみと希望が胸を打つ
幼少期から自身の性別により悩み苦しみ続けてきた凪沙と、親の育児放棄で孤独な哀しみを抱えている一果。そんな2人が心を通わせることで、微かな希望や生きがいのようなものが育まれていく様が、セリフで説明するのではなく、2人の表情や行動から伝わってきました。
特に本作はバレエシーンに想像以上に尺を使っていますが、服部さん・真飛さんを始めエキストラの生徒さんまで皆しっかりバレエ経験者なのがとても良かったです。説得力があり、言葉で説明しなくてもどんな思いで今踊っているのかが伝わってきます。
一果が凪沙の苦しみや希望を背負って踊るラストシーンは色んな想いがこみ上げ、涙が溢れました。
ただ、本作の結末は、個人的には悲しすぎて、出来ればもう少し幸せや希望を感じさせて欲しかった…。このあたりは好みだと思いますが。
でも観て良かったです。今後の服部さんの活躍が楽しみ!
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