劇場公開日 2020年9月25日

「この映画は生涯の宝です!」ミッドナイトスワン 未読さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0この映画は生涯の宝です!

2020年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

映画評がとても高いので半信半疑でしたが。生涯、もう一度見たい映画はそうそう無いのですが、これには本当に圧倒されました。最近では新ゴジラ、君の名は。、天気の子、等でしたが。DVD化されたら絶対に買いたい!ジェンダー論オンナたちはどうしても珍子がついているというだけで、今や国連世界標準の性別違和やSOGIさえも知らないのでは?生理や妊娠ができなければ絶対に女としては認めない。オトコは暴力で性欲の塊であり駆除対象と言わんばかりの人がここでも多くいますね。そういう人たちには一撃となったのかもしれません。ストーリー展開も昨今の韓国映画優勢に全く引けをとらず、日本映画もなかなかやるなぁという印象でした。特にバレエシーンはとても多く、偽りのバレエ映画とは違います。お稽古やお教室も経験者ならば納得でしょう。また、LGBTQXについても全くの現実を描写しており、監督や俳優さんや原作の方の努力が窺い知れます。コメントでは未だに性同一性障害とか性転換手術という表現を使うことからして市中の認識の浅はかさが知れます。性別違和は疾病ではなく、性別適合手術が世界の表記。また、手術しても生涯尿漏れや尿閉に悩まされる事例も多く、ホルモンによる精神のアンバランスで肉体精神が「女性」になっても自死してしまう人も多いです。特にMtfはエストロゲンによる影響を大きく受けます。珍子がついていればどんなに性別違和を感じてもオトコだから鬼畜系だとのたまうジェンダー論オンナたちですが、既に精神的に苦しんだ人に珍宝切り取りの手術まで求めるのは大きな人権侵害であるというのが国連WHOそして諸外国の標準スタンスだ。この映画は女性美の究極の表現でもあるクラシックバレエと、性別違和に苦しむ人たちとの命題を正面から捉えたことは評価したい。ベルギー映画GIRLもクラシックバレエとLGBTQXをテーマにした感動作であったが、コロナやヘイトが跋扈する世において内外からこれらの映画が出たことは喜ばしい限りだ。

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