のぼる小寺さんのレビュー・感想・評価
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自分も一生懸命頑張ろうと思える作品
小寺さんの純粋な心をみていると自然と応援したくなりました。嘘をつかず素直に一生懸命生きようと思わせてくれます。出演者の方々の演技も自然体でよかったです。
のぼる小寺さん
クライミングに夢中な小寺さんに惹かれた周りの人間が、それぞれ新たな一歩を踏み出していく青春ムービー。
終始静かに進行していく作品だが、音楽がとても魅力的だった。ピアノの旋律が紡がれる場面や、川の流れやセミの鳴き声など自然の音もよく生かされていたと思う。
ボルダリングをしている小寺さんの姿に目が奪われて、まさに目蓋の裏に焼き付くという感じが映像でもよく分かった。小寺さんの天然で少し不思議な性格や雰囲気と、ひたむきに目の前の壁をのぼる姿は本当に印象的。
近藤、四条、梨乃、ありかなど彼女に惹かれる周囲の人間も個性的で良かった。益子と津田もとても印象に残る登場人物だったと思う。
この作品を観ると、ボルダリングがやってみたくなる。そして、将来の自分のために今を一生懸命生きようと思える。
きゅんとする青春映画
素朴な恋愛ストーリー。ちょっと天然な小寺さんが魅力的。クライミング部のメンバーも擦れてなくて良いですね。いつの間にか、メンバーや友人たちと一緒に小寺さんを、ガンバガンバって応援してしまいます。
そして、格別に小寺さんの内面を描くわけではなく、主人公と小寺さんの関係に焦点を当てるわけでもなく、小寺さんを写しながら周囲の人の内面を描く、この表現方法がなんとも巧みでした。特に感動的なストーリーというわけでもないし小粒な映画なのだけれど、技巧的で非常に優れた映画だなぁと思う。
テレビドラマだったら視聴率は全く取れないでしょう。でも映画館だと見入ってしまう。こういう映画作品が大好きです。
主演の工藤遥さん、元モー娘。メンバーなのですね。今後の活躍が楽しみです。今作はそれほど演技力が必要とされる役柄ではありませんでしたが、ボルダリング はお見事でした。ボルダリング に関し代役を立てたわけではなさそうだし、自分は何度か遊んだことがあるレベルだけれど、かなりの高レベルだったのではないでしょうか。監督の自己満足映画で観客が置いてけぼりだったり、キャストの演技力に全てを頼った低レベルな映画が跋扈する中、少なくともアイドル映画とネガティブに呼ばれるレベルではなく、作り手や演者の拘りが感じられ、一つの作品として優れた作品でした。こういう映画に映画賞を取ってほしいなぁ。
作品に漂う良い空気に浸ってきました。小寺さんが身近にいたら楽しそうです。
ボルダリングを扱った学園ドラマが目新しかったのと
吉田玲子さん脚本なので観てみようかと想い鑑賞。
登場する人物のほぼ全てが
「いるいる」 もしくは 「いたいた」
そんな親近感を持てるキャラクター達でした。
キャラ同士の関係性も
ほのぼのだったり (小寺さん全般 ♡)
ハラハラだったり (カメラっ娘 …ほとんどストーカーだ~)
ドキドキだったり (頑張れ若サマ …いや近藤君)
そんな感じなのですが
みんないいキャラクターで
基本的に揉めないし
揉めても、ヤ~な感じを引きずらない
そんな空気がとても心地よい2時間でした。
公開終了まぎわにギリギリ滑り込みの鑑賞でしたが
見れて良かった。 満足です。
☆
主人公の小寺さん
…を演じた工藤遥さん ※笑顔が素敵な女優さんですね
3カ月間ボルダリングの特訓をしたとか。
映画の中では軽々と昇っていくのですが
ウラ側では相当頑張っていたんですね すごいな
身体能力も高いんでしょうね。
で、おさるさん
飛んで校舎の窓枠に引っかかった風船 それを取ろうと
窓や排水管を伝ってスルスルと登る
その姿はまさにおさるさん うきゃ
…本人? スタント? 本人なら凄いです
ロッククライミング
岩山でロッククライミングの練習をする場面
「落ち方間違ったらケガするわよ」 って
ヘタに落ちたら命がないのでは… 見ててハラハラ
落下に備えて下で待機している先輩
よそ見してるし…
原作の漫画
未読なのですが、表紙の絵には見覚えがありました。
映画とはまた違った印象です。
…1巻が無料だったのでゲット。
読んでみます。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
のぼる小寺さんからもらえるがんば!
単純にボルダリングをする高校生。
このシチュエーションから一生懸命さとそこから来るそれぞれの変化。
これが急激に来るでもなく、ゆっくりと変わっていく周りがとても微笑ましい。
そこに恋愛もちょこっと絡んでくる。
続けることで「がんば!」と言ってもらえる、受け入れてもらえる、そして周りが変化する。
一途にボルダリングをやる小寺さんから影響をゆっくり受けていく。
最初の方は「なんだ!?」と思いますが、
ストーリーが進むにつれてじわっとテーマが実感していく感じが心地いいです。
ラストシーンの終わり方も、私は好きです。
お勧めします。
よろしく岩
2020年映画館鑑賞44作品目
原作未読
映画のあらすじも全く読まず内容さえ全くわからなかった
100%小野花梨目的
小野花梨以外全く存じ上げていない
今回の小野花梨は久々にかわいい
「気がつけばいつでも君だけを見つめてた」という歌を思い出した
卓球部の近藤はいつもクライミング部でボルダリングに打ち込む小寺さんを見つめている
好きなんだけど好きとなかなか言えない
この作品最初は特になんとも感じなかったがじわじわきた
特にヒロインの工藤遥
文化祭でやった動物喫茶で小寺さんはお猿さんの着ぐるみを着るのだがそれがとても可愛い
お猿さんのように校舎を登っていく姿も面白い
動物喫茶なのに近藤が河童というちょっと違うのもおかしいし河童だからといって胡瓜の塩漬けって・・・
図体がでかい逞しい男にメイドさんの格好をさせるのは定番なのか
予想としていたのはちょっと違う話だ
小寺さんが中心だが近藤・ありか・梨乃・四条にもスポットライト
真夏の爽やかな清涼感
青春っていいね
何かに打ち込む姿は美しい
大会で小寺さんを応援するみんな
小寺さん含め全員好きになった
あれっこれで終わり?みたいな終わり方
続編はないのかな
続編プリーズ
あえて苦言を書くとしたら最初の方に演出で黒い画面に「近藤」「ありか」「梨乃」「小寺さん」「四条」があったけどあれは必要なかったかな
小野花梨のおかげでちょっと甘酸っぱい素敵な青春映画を観ることができました
ありがとう
爽やか、のんびりと "がんば"
ボルダリングに熱中する小寺さんを見ているうちに、少しずつ変わっていく高校の同級生たちの話。
冒頭の、監督と主演二人による「語り」映像で、工藤さんは「ひたすら登っていたので」と言ってたが、まさにその通りの映画だった。ひたすら登る小寺さんと、それを見つめる同級生達。そういう映画でした。
俺って、青春映画、好きなんだなあ、とあらためて思った。何も起こらない系の映画と言えるんじゃないかと思うが、それでも青春映画だから、恋愛は必須。
でも、恋愛部分は明らかに中心ではない。中心にあるのは、"がんば" かな。
のんびりした青春讃歌。好感。
一種の「観察映画」としての趣が。
小寺さんはひたすら目の前の壁を凝視し、その周辺にいる人々はそっと互いをのぞき見る。そんな距離感の作品。大きなドラマではなく、日常の積み重ねで物語を紡いでいく巧みな語り口は、『若おかみは小学生!』の吉田玲子氏による脚本の功績でしょうか。
物語の舞台は大部分が高校の教室と体育館に限定されていて、まるで舞台劇のような作りとなっています。さらに小寺さんの周辺にいる高校生達一人ひとりが、独立した幕の主人公として描かれます。彼らがどのような家庭環境で育ったのか、といった背景情報は、わずかな台詞という形でしか与えられません。この物語は「これまで」ではなく、「これから」をどう生きるのか、に明らかに焦点を当てていて、その行動を促すのは、大きな事件ではなく小さな経験だ、ということを示しているゆえの語り口なのでしょう。
物語の結末に至っても、その歩みは外部から見たらごくささやかなものであったり、あるいは捉え方によっては挫折だったりしますが、明らかに幕開け時よりも成長した彼らの姿があります。中でも主人公である小寺さんこそが、最も人物像の掘り下げを意図的に浅く(何を考えているのか分からない)描いていますが、これは意図的な演出でしょう。『横道世之介』(2013)と同様に、小寺さんは人々が成長するための一種の「器」として機能しているのです。
工藤遥さんのボルダリングは訓練の成果があって、あくまで素人目ですが、見事な動きでした。身体技術を駆使する場面は映像のリアリティを左右しますが、これを自然に見せてしまう演技はとても素晴らしいですね。
ふつーの高校生のふつーの悩み
何がやりたいのか分からない、ふつーの高校生の話。何かの大会目指すとか、恋愛が全てみたいな、現実離れした話ではなく、ふつーの高校生が主役。
才能があったり、人一倍努力して全国制覇を狙うような物語ではなく、何もやりたいことがない人が、やりたいことを見つける、、、と言うような話です。
小寺さんが主役と言うよりは、小寺さんの周りの人達が主役の話です。
もちろん小寺さんはとても良い。
陰キャだらけの青春ストーリー
主人公の小寺さんはつかみどころがない不思議な子。彼女に影響を受ける面々は、みんなどちらかというと内向的。だから高校生の青春映画としてはなかなか静かで地味ではある。でも一人一人が言葉には出さなくてもだんだん熱くなっていくのが伝わってきた。静かだけどエネルギーに満ちていた。
あとラストシーンが良かった。後ろから光が射してて、背中合わせのふたり。言葉よりも、キスシーンとかよりもずっとときめく!美しかった。
静かに流れる時間の先には・・・
真っ直ぐな小寺さんと、その周りの高校生たちの青春を描いた清々しい作品でした!
良い余韻が残る物語です。
小寺さんの目にはボルダリングしか映ってない。100パーセントボルダリング。
一方、小寺さんの周りのみんなの目には、小寺さんがはっきりと映っていて。
ただ、みんなは小寺さんだけを追っているのではなく、自分自身の好きなことを見つけて、主体的に羽ばたき始める。小寺さんから旅立つみたいに。
最後のシーンでは、
きっと小寺さんは、近藤くんの優しさと一途さに触れ、突然
『好き、、』って気持ちが溢れたのかな、とほんわかと感じました。
高1の娘が期末テストでとんでもない点数を取って、それなのにやる気を出さず、宿題もやらず、喧嘩喧嘩の毎日でしたが、
自分で頑張ろうと思うまで放っておこう、、、
という気持ちになりました。
何か一生懸命になれるものが見つかると良いなと思います。
感謝。
爽やかな夏の匂い
ボルダリングに打ち込む女子高生小寺さんと、彼女に惹かれる同級生達の話。
根暗という訳ではないけれど、ボルダリングを好きということろ以外は、ボーッとしていたり浮いていたり、不思議ちゃんとも噂される小寺さん。
壁を登る姿に始まり、やるべきことに没入する彼女の姿にまわりのみんなが魅せられていくストーリー。
ただ楽しむのも間違いではないけれど、その時一生懸命じゃないと楽しくない。
そこから研鑽を重ね更に上手く、更に強くと励む小寺さん。
主人公は、それがたまたまボルダリングだったというつくりで、彼女の姿勢に影響を受け、自分と向き合う様になるみんなの爽やかなことよ。
もうみんなが次の小寺さん。
笑わせる様な描写があったり、周囲の人物に重きを置くことよって、堅苦しいスポ根ではなく、ホンワカ温かい空気感で進行し、毒もなく暑苦しさもなく眩しい作品だった。
適度なキラキラ
目の前のこと一生懸命頑張ろう、みたいな視点が大人的で何とも。
もっとこう、ギラギラしててガツガツしてて、極端に冷めてて、みたいな方が高校生っぽいんだが。
基本、役者はよかった。ただ、突っ込みをいくつか。
まず川のところ。
いきなり現れて人のごみ拾い出すって。しかも自分の練習前に。あの場所でそれはないよ。
次にバレーボールのところ。
ボルダリング凄い子が、あそこまで下手は演出が過ぎるよね。これはやりすぎ。
文化祭の準備の時のハグ。
あそこも演出の意図がよくわからん。
ボルダリングの決勝のところ。
客筋もみんなで拍手のところもやりすぎ。
ラストはよかったです。
結局あいつ、勝ち負け気にしてないんだよ。
何かに熱中している人は眩しい。そして、何かを成したいと願う者の背中を押している。「見ているとなんだか、自分ものぼらなきゃって思うよね」、と。小寺とくらべ、近藤、四条、倉田、ありか、彼らの心のあり様の対比がいい。小寺は動く、が心は静かだ。それに対して彼らは小寺に見惚れ目で追うばかりなのに、心がざわついている。恋や憧れの感情で。
「クライマー、まずは目指してみます。」そう、まずははじめてみることだ。
そんな純粋な彼女には、キリンレモンがよく似合っていた。
で、伊藤健太郎。ちょっと『惡の華』の演技と被りすぎていて困る。
代々木ゼミナール船口明先生の言葉!
周りが気になって頑張れないのは勿体ないと思った。
いいときに夢が見られるのは、当たり前、辛い時、苦しい時に夢が見れてこそ本物と言う代々木ゼミナール船口明先生の言葉を見ていて思い出した。
前向きな青春映画でした。
配役の良さと終わり方は100点
モー娘。のヲタク&誕生日クーポンを使っていなかったので、
(あまり期待せずに)観に行きました。
まず主役のどぅー(工藤遥)は、
基本的にハロプロは舞台演劇を多くやるので、ドラマや映画となると繊細な動きの方が必要となり、上手くいかないんじゃないか…?と思っていましたが、
舞台でも画面でもいけちゃう女優さんだわ
と思いました。
伊藤健太郎さんや吉川愛さん等と周りの役者さんも固めていましたし、集中力も切れず安心して観劇することが出来ました。
作品自体は、原作を読んでいないので原作ファンがどう思われるのか分かりませんが
「なんか……いいな。」が率直な感想です(笑)
なんか……なんです。
なにがどういいとか上手く言えないんですけど、
私は少し心が晴れたような、
小寺さんのように私も上を見よう、と思いました。
観る人を離すわけでも共感させまくるわけでもなく、
「ちょうど良く気持ちいい」作品でした。
終わり方も私は好きでした。
「うん!そう!そこで終わって!」って所で終わりました(笑)
それも含めて気持ちよかったです。
なにより現在の映画館の席の開け方は心地よく映画が観れて幸せです。
映画館的には良くないのでしょうけど……。
最後に、どぅーは役の幅が広いかたなのでもっともっといろんな作品に出て欲しいです!
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