花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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懐かしかった。思わず涙がでてしまう後半のシーン。そっか、皆、恋をし...
懐かしかった。思わず涙がでてしまう後半のシーン。そっか、皆、恋をしてカップルになって、生活になって現実になって、いつの間にか生きる事で精いっぱいの20代を過ごして。そうして時間が過ぎて行ってそこに恋とか愛とかよくわからなくなって分かれて。 そういえば同棲スタートと同時に猫も一緒に住み始めたんだったなあなんて所までこの映画と自分がすごく重なって、なんだか後半涙がでた。 自分の場合はその別れからまた再会して結婚に至っていまも21才になる猫が隣にいて、出会ってから21年かあ。とシミジミ思ったいい映画だった。
現代世界を舞台にした恋の行く末は⁈
感想
大まかに
絹と麦のリアルな恋に感動しました。序盤の偶然のしすぎからうまれる意気投合具合には違和感がありましたが、それ以降の展開は2人に共感しながら観ていたので惹き込まれました。中盤までの楽しげな2人はとても微笑ましく観れましたか、その後の物語が辛く苦しかったです。ラストの怒涛のフラッシュバックは泣きそうになりました。そのうえでラストは・・・という脚本はとても楽しめました。
・物語構成
わかりやすく抑揚を付けて感動させるような作品ではなく自然な日常の中にうまれる小さな物語構成だったのでその点で好感を持ちました。
また、最初に物語の先の展開を示唆したうえでの2人の幸せな日常を淡々と描くという構成はどこか儚さを感じる構成になっていてお見事という感じでした。
・小ネタ
この映画はマンガ、ゲーム、映画、音楽など時事ネタや小ネタが多発します。何か一つでも元ネタを知っていれば2人の自然な日常風景に共感できると思います。私も何度かそれわかる、あるよね!と共感できました。
・演技
名演者の方が多数登場されていました。現代における並行世界の物語として観やすい自然な演技をされて素晴らしかったです。ときに笑い、ときに喜び、ときに悲しむ。そんな繊細な演技を見事に演じられていて脱帽です。
総評
人生体験豊富な大人向けの重厚な新開拓恋愛映画。現代人のツボをつく物語構成や世界観設計、小ネタが楽しい。
気になっている方には是非観てほしい傑作映画だった。
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション (知り...
現代の男女の繋がり方、そして気まずくなるシュチュエーション
(知り合いが居るはずの所にいったらその知り合いが居ない、
自分の知り合いと話をする場面に、知り合いでない人が混ざっ
ているなど)がリアルに描かれ、セックスレスのこと、仕事のこと、
殆んどについてリアルに描いていると感じました。
実際、これまでの恋愛ドラマや映画では、現実とは違う
(現実からみたらレアケース)状況設定がされたものが多くあり、
そんなものは見飽きたという見る側の気持ちに答えようとして
書かれたシナリオなのかな、という気がしました。
それだけに、自分が結婚前に感じたこと、結婚後に感じたことが
とてもストレートに書かれていて、なにか結果的に見た人に考えさ
せるような映画になっている気がしました。
映画の在り方として、(エンターテイメント性追求型)、
(芸術性追求型)、(全方向を追求し完璧さを求める型)、
なんかがあるんだと思うんですが、この映画はドキュメンタリー映画
の様な、身につまされるような、観る人の経験を刺激して、考えることの
きっかけを作るような。そんな意思を勝手に感じました。
〔作品を通じ、緩やかに提案していると感じられたこと〕
〇資本主義による会社の在り方。それが人々に与える影響。
〇個々人の仕事への考え方の違い。(若手に主人公がイラつくシーンで)
〇好きな事をやり続ける是非を通して、現代に於ける大人とは、成熟とは
なにか?を問うている。
〇男と女の違い。ジェンダーレスとか男女平等とか言っても、結局男女は
性別の違いとともに考え方の違いや身体的な違いがあることをどう考えるか。
・・・・カルテッドと似ている部分のテーマがあったので、この辺は坂元さんが
特に言いたいことなんだろうな、とは思いました。
何年後かにまた見たい映画
現状維持って大変
偶然に出会った麦と絹。
二人は趣味や価値観がよく似ていてすぐに仲良くなった。
二人は、大学を卒業したが仕事につかずフリーターとして働き、一緒に暮らすことにした。
しかし、二人では生活をするのは難しくなり、二人とも働きだした。
麦は絹と一緒に暮らすために仕事をしっかりしていった。
しかし、絹との関係が少しずつ悪くなったいった。
そして、二人は別れることになったという内容だった。
妙にリアルな話だなと思いました。
学生時代から付き合っていったらこんな感じになるんだろうなと思いました。
麦が社会人として働きだすと人が変わったみたいになるのを見て、社会に出るということはいろんな意味ですごいことだと思いました。
二人の現状維持のために麦が頑張っていることのを見ると、可哀そうだなと思いました。
生活のために仕事があるのであって、仕事のために生活はないと思います。(どっかできいたセリフです)
菅田将暉さんは、学生から社会人に変わっていく姿がすごいなと思いました。
有村架純さんは、ずっと変化がないなと思いました。
どう評価すれば良いか分からなかった
今まで見たことのないタイプの映画でした。というか、あまり映画っぽくなかったなと思います。
物語自体を楽しませようとしている感じがしなかったからかもしれません。
「面白いか面白くないか」ではなく、「共感できるか否か」に尽きていたように思います。
だから、もろにこんな別れ方を経験したことがある人にとっては傑作になる一方で、私のように恋愛経験が未熟な人にとっては「よくありそうだな」で終わるし、もっと刹那的で激しい恋愛をしてきた人にとっては「くだらない」となるのかなと。
個人的にはあまり面白くなかったです。
まず演出なのですが、いちいちくどい。皆さんもレビューでおっしゃっていましたが、特にファミレスのシーンは長すぎる。そして、モノローグで内心を全て語ってしまうのは私の好みではありませんでした。
次にキャラクター。キャラクターを好きになれたかどうかで映画の良し悪しを判断するのは出来れば避けたいのですが、今回に関してはどうしても好きになれませんでした。特に絹ちゃん。
二人とも文化人ぶってイキッている感じがあって見ていてしんどかったです。
ちょっと男に誘われたからって好きなバンドのライブに行かないなんてありえないし、イヤホンは両耳でつけないとダメだって人の受け売りを我が物顔で言ってるのもちょっと引きました。ファミレスでミキシングについて語ってたおじさんとあの二人は決定的に違うように見えました。
と言いつつも、ここで長々と批判レビューを書いている私とあの二人と何が違うのだろうとも思うので同族嫌悪に近いのでしょう。
最後に二人の関係性についてですが、最初からまったく同じ方向を向いていた訳ではないように見えました。趣味嗜好が同じことと本質的に似ていることは違うし、そういう意味では歯車がぴったりかみ合っているように見えて実は最初からそうでもなかったのかもしれないと思ったりしました。そもそも人間二人いたらズレていくのなんて当たり前なんだから、二人ともそこで修正する努力をしてない時点でダメだろって思っちゃったのですが、実際聖人みたいには相手に気を遣えないだろうし、すれ違いってこんなもんなのかな・・・。
長々と書いてしまいましたが、総じて言うとどういう見方をすれば良いのか分からない映画でした。「気の合う男女が付きあうけれど徐々にすれ違って別れる話」として観るならちょっとチープかなと思います。逆に、私が思ったモヤモヤみたいなことを皮肉として描いていたならすごいなと思います。
どちらにしてもこんなダラダラ書くほど囚われていたのだからそういう意味でとても良い映画だったのかもしれません。
過ぎ去った恋の記憶
邦画…やるやん…
映画は好きだけど恋愛映画にはビタイチ興味が無い。
ましてやせっかくの大スクリーン大音響でなんで他人の恋愛模様見なきゃあかんのや、とすさみきった感性の持ち主でしたが、各所でべた褒めされてたので見に行きました。
生まれつきチョロいので。
結果は、映画館でみて大正解の作品でした。
暗い部屋で、物も言わずスマホも触らず細やかな描写を克明に見つめる体験って、自宅だとなかなか難しいんですよ。
ついついトイレいったりお菓子あけたりTwitter開いたりして集中が途切れる。
でも映画館ではそれが出来ない。
だから、菅田将暉と有村架純のあまりにも真っ直ぐ愛しあう2人がめちゃくちゃ愛しくて尊かった。キスシーンのたびに照れた。わたしが。なんも関係ないのに。
エッチシーンは精々ふたりの足とか手しか見えないのにめちゃくちゃえっちだった。セックスは挿入や愛撫だけじゃなくて、言葉を交わして同じ空気を吸う、その「雰囲気」に宿るんだと認識させられた。めっちゃえっち。ふたりで一緒に布団入るな。えっちだから。
夢見がちな男は現実を見せつけられて「社会」に迎合することを選び、夢は違う形でもいいから叶えようと健気に頑張る女はそんな彼を寂しそうに見つめる。ああーーーこの世のどこにでもある光景ーーーーーただ世の中のカップルは菅田将暉の顔面も有村架純の可愛さも持ってないーーーーこのふたりだから絵になるしお話になるーーーーーーこんなん現実にあったらとっとと別れて終わるーーーーー
~完~
いや終わらん。
この映画の何がすごいかは色んな人が色んなところで言ってるので割愛する。
けどこれは、映画館という特殊環境だからこそ、ここまで2人の行く末に没入できた。
邦画の、しかも恋愛に力を入れてる作品はなにかと事故に巻き込まれたり病気になったり片方死んだりもう死んでたりするけれど、この映画でそういうわざとらしいトラブルは起きない。
あくまで、淡々と、出会って、愛し合って、すれ違って、結果──別れる。
ドラマらしいドラマなんてない。日常の積み重ねの上に選択し、明日が来た、それだけ。
だからこそ生々しい説得力というかリアルさがあった。
こういうの作れるんやん邦画界。
最高やん。
これから邦画もっと見よ。
結論。
恋愛映画はいいぞ。
食わず嫌い、良くない。
なぜか泣けない
この映画を観るためにUnextに入り、配信された翌日、仕事から帰宅して期待しながら観た。
偶然の出会いがあり付き合い始め、盛り上がって5年間同棲し、互いの思いがすれ違って別れた話。
平たく言うとそういう話。
後半、麦君と絹ちゃんが泣いて別れ話をしたが、感情移入できなかった
どうしてだろうと3回見たが、理由が分からなかった。
別れた後、出会ったファミレスで再開するということは、お互いを思い出して「ここに来たら会えるかも」という淡い期待も合って来ていた可能性もあり。
別れた1年後にそこで再開したところ、双方ともに別の恋人がいたのは早いかも。
5年間も同棲した相手と別れての切り替えの早さに、ついていけなかったのかもしれない。
お互いシングルのままファミレスで再開してエンドロールだとしたら、その後を想像して余韻に浸れたような。
まあ、北海道まで遠征しなかった分、「糸」よりは製作費をおさえてそれなりの恋愛映画におさめたという点は評価していいのかもしれない。
明るい未来
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