花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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坂元さんが好きなら楽しめます
普段恋愛ものは見ない、興味がない者の意見として…。 脚本の坂元さんが好きなら、世界観や台詞が坂元さんっぽいので、楽しめます。 家具や建物もオシャレでかわいいです。 キャラクターには色々言いたいことはありましたが、みんな演技もうまいし、菅田将暉の顔がすごくかっこいいです。 所々、なんでもない台詞に泣きそうになってしまうのは、坂元さんの台詞が好きだからでしょうね…。響かない人にはまったく響かない映画だと思います。
しょっぱい気持ちになった
恋愛の上澄みを満喫し、自分にも多少被る部分のある2人の趣味の描かれ方にも刺激された。 一方、馴れ合う事で生まれる心ないやりとり、向こう見ずではいられなくなる2人の将来、そんなリアル過ぎる現実に、物凄くしょっぱい気持ちになった。 映画の中の恋愛メソッドが脳にすり込まれるとしたら、もっと枠にはまらない恋愛を観てみたい。
恋愛映画の金字塔、真の社会派映画
「『現代』の『リアル』な上質『サブカル』恋愛映画」という側面だけでも面白く消費できるが、その実この映画はそこら辺の社会派映画より切実に現代を表象し、必然的に批評している。そして、それは脚本家の過去作品を見る限り明らかに無意識的にやっているわけでは無いと気がつき、その手腕にゾッとした。 LとRで違う音を出し同じ音楽を流すイヤホン、押井守がこの映画に引用(出演)される理由、この映画に大人がノスタルジーを感じることのグロテスクさ、カルチャーに興味の無い人間からすれば衒学的な下品さを感じるほどに羅列されるが綿密に意図を託されている固有名詞群、スタバのコーヒーコンビニのコーヒー、積荷をトラックごと東京湾に捨てる宅配ドライバー、マクロに俯瞰しミクロに記録するグーグルマップ。予告映像から徹底され意図的に閉塞化されたボーイ(ガール)ミーツガール(ボーイ)作品。テレビが主戦場であり、かつてはセカチューの脚本家といまあいの監督だったという事実も面白い。 21世紀日本の映画史に刻まれてしまう大傑作。
若い人必見!
我々、お迎えが来そうな人には不向き。 大勢の若い方に観て頂きたいと思う。 価値観が同じでも。。。。。 まあ、架純ちゃんと菅田将暉さんですからね! オダギリジョーさんも出てますし。 この作品を恋人同士2人で観て頂きたいな。で、考えて良い夫婦になってね!
レストランで自分たちの出会った頃をおもいださせるカップルを見て泣く...
レストランで自分たちの出会った頃をおもいださせるカップルを見て泣くシーンが最高だった。恋愛って自分にないものに憧れるプロセスでもあるから、こんなに好きなことが一緒すぎるってどういうことかとも思った。別れたあと、再会して、互いのカップル同士で離れていくシーンは、坂元さんのクールな、覚めた一面が出てるのかもと思った。恋愛と結婚は違うみたいな話はとても古くさいし、なぜ二人の心が離れていったのかは、正直よくわからなかった。冒頭、別の社会人カップルをディスったりするあたりはなかなかよかった。 ブルーバレンタインとかララランドみたいに、そんなに好きだったカップルが終わる話はいつも悲しい。でも、これらの作品はもっととことんまで行く。坂元さんの話は中途半端。人間観察も心理描写もするどいのに、日本的で美学みたいで残念。
「はじまりは、おわりのはじまり」
◎キン肉マン並みの超人タッグによる小説のような恋愛映画 言っとくが、ここ最近の恋愛映画の中でも、圧倒的No.1作品だ! 今作の脚本は「東京ラブストーリー」や「Mother」、「最高の離婚」に「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」、「anone」といった数々のヒットドラマを手掛けてきた坂元裕二。 監督は「いま、会いにゆきます」や「ハナミズキ」、「映画 ビリギャル」などを手掛けた土井裕泰。 この二人と言ったら、松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平主演のドラマ「カルテット」。四人の織り成す絶妙なバランスの人間ドラマは当時、見るもの夢中にする濃厚なドラマだった。 それ以来の映画では初タッグのこの二人。 いやまぁ、一発KO、顎スパーーン行かれちゃったよね←笑 まずこの映画、ヒットメーカー坂元裕二による完全オリジナル脚本ってのがシンプルに凄い。 観ている最中は、文学的なそのセリフ一つ一つから、てっきり原作があるものだと思っていたら、まさかまさかのオリジナル! この人のお話って、何気ない日常に目を向けるのが本当に上手く、それを言語化できてしまう力、目の付け所が天才的。 彼の描く世界に、観ている側がすごく共感できるから、知らぬ間に心捕まれる。 また、今作の特徴の一つである、センスがえぐい数々の固有名詞。 押井守に天竺鼠、ゴールデンカムイや宝石の国、きのこ帝国、ゼルダの伝説、ストレンジャーシングスなど、こういうワード一つでキャラクターへの親近感が一気に近くなるし、渋谷パルコの閉店やスマスマの最終回など、同じ時系列を共有することで、映画への入り込み方が段違い。 個人的には、明大前や調布など京王線沿いが舞台なのが好感120%← そしてこれらの細かく秀逸な一つ一つの金の粒を、少しも取りこぼさずに、素晴らしい演出で活かす土井監督の手腕たるや、感服です。 ◎超人タッグに負けず劣らずの菅田将暉×有村架純の2000万パワーズ この映画がこれほどまでに三ツ星料理になったのは、坂元裕二の完璧なるレシピとそれを作り上げる腕がある土井裕泰というコック、そして栄養満点、どんな料理にも合う食材の菅田将暉と有村架純があってこそだろう。 堺正章だって言うだろうよ「星、3つですっ!」 この何でもない”普通”のラブストーリーをいかに普通に見せるか、共感させられるかが肝だと思うのだが、この同い年コンビ、、流石っす。 菅田将暉と有村架純が醸し出す日常感が、凄く自然体で、だからこそそこには嘘はなく、ただまっすぐな麦と絹がいる。 彼らの織り成す言葉と色は、まさに花束のようだった。 でもそれは長い人生の数ある恋の一つでしかなく、決して映画やドラマの中だけの特別な話なわけではない。 観ている側の我々と同じ街で生きて、同じように過ごし、同じように恋をする。 それほどまでに、近くに感じさせる二人の演技力は流石としか言いようがなかった。
優しくて現実的、すごくいい映画
まず有村架純がかわいい、菅田将暉も他のキャストさんも全員演技が上手く、すごく物語に入り込めました。まるで自分が体験しているかのような臨場感のある恋をうまく二時間にまとめられていると思います。どのシーンも小さいことが凝られていて愛が感じられました。初めは明け方の若者たちや僕たちはみんな大人になれなかったなどのいわいるサブカル系恋愛小説っぽいかな、と思いましたが、この映画は少し違って、変に大人を意識したセックスや、不倫、嫌味というか、気持ち悪い、うっとなるような表現がなく、素朴で素直で優しく、しかしそれでいて大人の生活の深みや幸せが伝わってきました、2人のキャラもすっっと入ってくる、まさに題名通りの花束みたいな映画でした。
サブカルほいほいな私でも、出てくる小説の半分くらいしか知らなかった...
サブカルほいほいな私でも、出てくる小説の半分くらいしか知らなかった。 映画に関してもまさかのクーリンチェも出てきて「おいそこも押さえやがるのか」って割と悔しかった。 理想は絹ちゃんだけど、私も社会人になってから、読みたい/見たいのに携帯のくだらないゲームしか楽しめなくて本が積み上がってく一方だったり、学生時代から変わってない人・理想を追いかけ続けてる人を見ると羨ましすぎて嫉妬しちゃうのもすごくすごく分かる。 (でもあんな子供じみた態度はとらん。そこはまじ麦の方が多めに反省しろ) 別れのシーンはまじ演技がすげえ(そこ以外はなんか見てて恥ずかしくなっちゃったったった)
かなり今風の恋愛(知らんけど)
人生経験の少なさから、恋愛について忠実なのかどうかは正直わからないのでなんとも評価できない。しかし、非常に面白く、現代の恋愛という雰囲気がにじみ出ていたのでその点は評価したい。 一つ謎なのは、2020年を題材にしている部分でマスクをしていないということだ。いつ撮影したのかは謎なのでなんとも言えないが、2020年はマスクをしてないと逆におかしいと思ってしまう。他の年の(回想シーン的な)部分では任天堂のSwitchが発売された話題をするなど、時代にあった形にしていたので少し違和感を覚えてしまった。 少し気にしすぎかもしれないが、総合的に見たら普通に楽しめる恋愛映画作品だと思う 。
今後“映画の半券”の使い途は…
本来、自身の好む系統の作風ではないはずも、菅田将暉という役者への好感から、予定の立たない休日の、ちょっとだけターゲットにしていた本作。近所のスーパーで買い物後、劇場に誘われ… 結論、涙ながらの帰り道、コンビニ前缶ビールで、蘇ってきた”巡る自身の想い出”を整理する羽目となる。ここまで素敵な経験は無い者の、一緒に「さわやか」に行きそびれた経験がある身の上、忘れていた感情がジワジワと押し寄せてくる結末となった。心の何処かで、そのことを期待してもいた。20代までの恋愛は尊いものだ。在りし日のかけがえのない時が戻らない事には理解を示しつつも、忘れてはならない感覚と、素顔が遮断されたマスク越しの現代社会に差し込む、陽光の様な穏やかな感情をそっと宿してくれたことに感謝している。演者の感情を丁寧に綴じ込んだワンカット毎を、丁寧に捲られていく美しい時の流れ… 星の付与はあくまで気分との一致もある、本来その意味において満点の五つ星だった一本に。表記の結果は、恥ずかしながら強面中年B-BOYの意地故に…であるだけか。
普通の恋をした
語りの部分が多いので恋愛小説を読んだ気分。ストーリーはどちらかというと平凡。どこにでもある恋。だからこそ、自分の恋愛や人生と重なり合わせて、脳の中を刺激される。リアル。映画自体は4。色々自分の恋を思い出して4.5。 ※ただ出会い方はあまりリアルではない。東京ならありえるけど、まぁなかなかああはならない。家までは行かないし、行ったならもっとするだろう、笑。というか妙にあの夜長くない?終電逃した時間から盛り沢山すぎる。 さてさて、見ながら過去の恋愛が頭を巡る。あの子、あのときこう思ってたのかな、、付き合いたてのデートは楽しかったな、、恋はナマモノ。。。いろんな思いが巡ったけど、また恋がしたくなる作品ではあった。 物語の中盤は大人になるって、社会に出るってというほうにも心がもっていかれた。好きなことだけやって生きていけたらどれだけ幸せか。。仕事はもちろんやめないが、生きるために時間を使うんじゃなくて、人生を楽しむために時間を使いたいなと思った。そういう意味ではまぁ夕方に仕事を分断して映画館にきてリフレッシュしてこれからまた夜仕事をしようとしてるこの生活は素晴らしい。フレックス、働き方改革万歳♫ 最初から2人のキャラが独特で言葉のセンスが良くて愛着持てたのでそのあとずっと引き込まれて見てられた。 菅田将暉も有村架純もなんかかわいかった。 あとは静岡出身としては、さわやかと茶畑に癒された。 げんこつハンバーグ食べたい。
恋愛と結婚、切ないですね
出会いも衝撃的で、趣味趣向が近くて、最初から気が合った二人が、いつしか倦怠期が訪れて、嫌いじゃないけど、結婚という山を越えられないカップルはよく聞く話です。別れを切り出すタイミングまで合い。。。うまくいかないものですね。 東京ラブストーリーの脚本家の方が作られたというのが、そのころ青春だった世代にとっては、ジーンとくるストーリーと展開でした。 最後まで目が離せない、切ない映画でした。 最近私が気になっている押井守監督が本人役で出演?されています。
タイトル通りの作品 なんの予備知識もなく見たので、最後どーなるの?...
タイトル通りの作品 なんの予備知識もなく見たので、最後どーなるの?と思ってたけど ハイハイそーですよね やっぱりタイトル通りですよね です。 このリアルな感じ、坂元裕二の名前見て、納得。らしいです。 うん おもしろかったです。 想像と違ってたけど。 有村架純さんてこんなに肉肉しい演技できるんだーって見直しました。 菅田将暉さんは まぁ安定で。 なんでもこなす彼だけど、個人的に彼はいがいにラブストーリーのほうが似合う気がします。
ファッション誌みたいな恋でした。
評判良しの噂が気になり鑑賞。 花束って何だろ?「楽しいこといっぱい」「綺麗なこといっぱい」ってことなんだろうか? それほどになんだろうなぁ、なんていうんだろうなぁ、お花畑感満載なんだよなぁ。 年配の方のむかーしの恋愛の思い出話を聞かされてる気がするんです。良い思い出しか残ってないし、美化甚だしい。って感じ。 花の一生は短い。あ、語弊があるかな?花が綺麗に咲いている期間は短い。 けど咲くためには自然界の風雪に耐え、害虫から身を守り強く育って咲くのである。 もちろん、人手を要して栽培したとしても日々の手入れが必要。 その結果の「綺麗に咲いた花」。 花束って、その苦労の結果咲いた花の集合体であり、花としてもっとも良い時期の集合体と言えます。つまり「いいとこ取り」「いいとこしかない」それが花束。 もらった花束を花瓶に生ける。いつかは枯れる。 人によっては来年も咲かせるために手間をかける場合もあるかな?けど、もらった花束の美しさや癒しは一過性。まぁ、それこそが恋愛そのものって感じなんですよね。 今ある花瓶に生け続けようとした麦、その花瓶じゃ合わないと思う絹。 花束を延命させるには様々な方法があり、何を大事にするかによって人間の思いのすれ違いが発生する。それを、生活というのだろうか? 本作は所謂「普通の恋愛」を描いていると思います。恋愛経験がある方なら共感ポイント多いと思いますよ。楽しい時期はお花畑。枯れて再び咲かせるかどうか?で皆悩む。そんな過程をポップに描いています。ちょいちょいクスッとするポイント(O氏は反則でしょ?)散りばめて。 ただ、妙にポップすぎるゆえに薄さが際立つのです。 小粋っぽいセリフが上滑りするのです。 かっこつけてるんだよなぁー。恋愛ってそんなに軽い? それと、恋愛関係なのに人間の嫌なとこでてこないのも納得できないのです。 ん?それ、ちゃんと話せばよくないか? ん?ありきたりのすれ違いだが、そんなで終わる? みたいな感じで成り行きを眺めていました。 その上でラスト近くの、あの「さぁお泣きなさい」的なファミレスのシーン。 ありえないし、その感動ポイント明確にさせすぎなところ、嫌だわー。 大好きな女優さんをそのしょーもないシーンで使わないでくれー! あと、あのラスト、ないわー。カッコつけすぎ。何、スマートな男女気取ってんだよ!って感じ。 結局、この二人は好きな花の種類が偶然一緒だったにすぎないと思います。 あの花も好き、この花も。咲いている花が好きだったのです。 けど、自らが育ててきた自分の花をお互い愛でることはできなかっただけなのではないのでは? 本当に好き合っていたのかも疑問。てか、どんどん自分の気持ちに気づいていったのかな? さておき、僕はこの薄っぺらいお話が好きになれなかったです、残念ながらね。 あ、けどデートには向いているかな?付き合い初めのカップルにはいいんじゃないかな?
付き合う前のお互いの探り合い。
知り合う。好意を抱く。付き合う。結婚。これが順番。 おっさんはこの中だと、付き合う直前のお互いの探り合いの頃が一番好きだ。 お互いを〇〇さんと言いながら、次は〇〇ちゃん、くんと呼ぼうと心の中で決めている。 作品見て背中がむず痒くなった。く〜。 自分が熱中できることだけを考えていた大学生の頃。 押井守見て感動、好きな作品について語り合う。 オタクの一番幸せな時。 まさにモラトリアム。 将来を考えた時、急に現実的になって、こうならなきゃいけなと思った。 社会人としては当たり前。 でもあの頃、もう一度やってみたい。映画で擬似体験。
誰にも見せない顔を見せて
菅田将暉なので面白いと思い観に行きました 有村架純とのリアルな5年間。 やはり男女は付き合い始めた頃が一番楽しいのでしょうか 大学生、フリーター、社会人となったふたり。 会社では仕事内容、ストレス、職場環境、上司後輩、、色々ありますよね 糸を連想させる人生観溢れる作品でした これは是非。
居心地が良い映画
ただの恋愛映画だとあなどるなかれ。 共感し、余韻に浸っていたくて、しばらく他のものを入れたくないとさえ思える作品。もっと見ていたくなった。 このまま映画が終わるのが惜しくてグッズ売り場の小説版も買って、しばらく余韻に浸ろうと思います。 また観たいです。
誰を思い出しましたか?
出会いから別れまでと最初から予想出来る内容なのに、最後まで見守るかたちで観賞出来ました。 偶然の出会い、付き合い始めの頃「あるある」「同じ事してたなぁ」などと、共感しつつドキドキ。 社会人になってのすれ違い、価値観のズレ、優先順位の違いから起こるケンカ。 仕事優先しなければいけない状況も理解しつつ、二人の時間も大切にしたい。 その思いが上手く伝わらないもどかしさ。 そんな事で別れたかも… 「現状維持」って簡単そうだけど、難しいね。ずっと一緒に居られると思っていたのにね。気持ちは変わらないと思っていたのに、どちらかが変わろう(成長)とすれば、生じてしまう隙間。 最後の二人が出会った頃のシーン。 やっぱりジーンときた。 浮気の無い純恋愛で良かった。 これほどにまで共感出来る恋愛映画はなかなか無いだろう。 誰を思い出しましたか?
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