花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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今を時めく人気俳優、女優の初期の名作・・・
「花束」とは何か。この映画に共感する人に対する強烈な皮肉が込められている。
花束とは何か、ですよね。「綺麗なものを寄せ集めた」「金で買える」「すぐに枯れてしまう」ものです。それが2人の恋愛であるということでしょう。
本作は「スタイル」で生きることへの強烈な批判です。彼らの理想は「好きな事をやる」でしたが、それは親の金で作られた虚構でした。つまり、外部の価値観に仮託しないと自分の恋愛や願望すらわからなくなっている底の浅さを描いています。芯がない2人が自分を消費で形作ることで、そこに自分があると思い込んでいるということです。
「好きな事」は楽しい事でしかありませんでした。しかし、楽しい事も本当の意味で楽しいい事でなく、楽な事だったということです。つまり、恋愛も同じだったということです。
押井守、宝石の国、ゴールデンカムイ…いろいろ出てきますが2人は会話でその深掘りをしません。泣けるかどうか、面白いかどうか、特殊かどうか、カッコイイかどうかで選んでいます。普通の映画ならそこに意味性を持たせるはずです。その意味性をあえて排除したのは、彼らのサブカル指向はスタイルであるということです。
靴がお揃いから仕事用の革靴になることで2人が違う道を歩みだすという示唆になっていました。音楽のLとR。同じ生活をしていていも見え方が違うということと同時に、それは本物ではない、という意味もあるのでしょう。2人の部屋のうさん臭さがそれを表現していました。
生活がかかってきたときの男女の考え方、別れ間際の男の往生際の悪さなどはわざと一般的に描いたのでしょう。要するに特別だと思っていた2人はまったく特別ではなかったという意味です。
2人がファミレスで泣いた理由。若い昔の自分たちの相似形を見て何を思うのか。有村架純は自分が犯した間違いが理解できたことでの悔恨あるいは自分の以前の輝きを失った失望感でしょう、菅田将暉はあの頃に戻ってやり直したいという願望だと思います。
浮気の会話はちょっと笑いますけどね。女は怖いです。
この映画は共感を得られるように作っておきながら、実は本作に共感する人に対して本当にお前たちは自分で考えているか?恋愛しているのか?という問いかけになっていると思います。その強烈な皮肉が読みとれるかどうかでしょうね。
映画そのものは面白かったですが、冗長感がなくはないです。もう15分くらい短くしてもらいたかったなあ。
あらためて菅田将暉を見直しました
”ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー”つながりで、まったくジャンルの違う映画を観てしまった😅
こういうパターンで見る人は少ないだろうな
人は変わっていくから、出会いもあれば別れもある
別れたから悪い事でも無いし、出会えたからいいとは限らない
楽しかった事、悲しかった事もあるでしょう
そして、いつかみんな無くなる
死にますからね
その時その時を感慨深く生きればいい
羨ましいのは、若いうちからたくさんの出会いがある人
青春時代に、なんにもなく、無為にすごした人間にはうらやましいかぎり
いや、僕だって、頑張ったこともありましたよ
ただ、頑張っただけで終わってしまっただけ
十分にリア充だった人達には、懐かしい話でしょうね
美しい人達の愛の物語は好きです
寂しかったリアルを忘れて、没入するんですよ
まあ、ひねくれて観ない時期もありましたけどね
歳をとって素直になるようにしています
どこにでもある、ありきたりな出会いと別れ
はっきり言って、携帯小説かなと思うくらい、うっすい話なのに、なぜか胸を打つ
この時代を代表するスターである、菅田将暉と有村架純が演じているからなんだと思い知らされた
たとえば、北村匠海
”明け方の若者たち”を観たんですが、話はこちらの方が優れているくらいなのに、全く響かなかった
感想を書く気持ちにもならなかった
このあたりは、現在の力の差でしょう
最近、脇役をやっていい味を出していたので、少しずつ力をつけていけばいいと思いたい
共感
誰もが「あのとき」を思い出す映画
顔がイイ
こういう恋愛は、若い人だけの特権!
<映画のことば>
時間かけてさ。
長い間、一緒に生きて。
あの二人もいろいろあったけど、なんか今は仲のいい夫婦になったねって。
なんか、空気みたいな存在になったねって。
そういう二人になろうよ。
評論子のように歳がいってくると、この言葉の「重さ」「真実さ」というのは身に沁みるのですけれども。
若い人には、なかなか理解し難いものがあるかも知れません。
せっかく麦がこうまであからさまに自分の心情を吐露しても、絹の心には響かなかったようですけれども。
しかし、それは絹の「若さ」ゆえのことと理解しました。評論子は。
いえいえ、それが「いい」とか「悪い」とかいう、評価の問題でなく。
若い人たちの恋愛と、評論子に近いような年齢層の恋愛観みたいなものは違っていて当然とも思いますので。
ただ、本作のような恋愛は、若い人たちの、いわば「特権」であって、「年寄りは、こうはいかないなぁ。(涙)」とは思いました。
そんなこんなの感情が胸に迫る一本でもあり、佳作としての評価が適当と思います。
本作は、多くのレビュアーのみなさんが「有村架純の出色作」と評していることが気になって鑑賞した一本になります。
その点では、正にその通りで、評価子にも、これから(スクリーンの上で)彼女を観ていくことが楽しみになった一本でもあったことを、申し添えておきたいと思います。
(なお言えば、評論子が入っている映画サークルで、公開年の年間ベストテンにも選んでいた作品でしたけれども、残念ながら秀作とまでの評価は、評論子にはできませんでした。)
(追記)
本作の題名についてなのですけれども。
評論子は、疑いもなく「(記憶に長く残るような)花束みたいな(素敵な)恋をした」の意味に捉えていたのですけれども、レビュアーのみなさんのレビューを拝見すると、必ずしもそうとは限らないようにも思われます。
花束は、ふつう人に贈られるため(だけ?)に作られたものですし、切り花ですから枯れもするし…。
評論子のいちおうのレビューとしてまとめはしましたけれども。
そして、その意味合いは、絹と麦とでは、また違うのかも知れません。
おそらくは、レビュアーのみなさんが指摘しているとおりに、もっともっと多義的な解釈が可能なのでしょう。
その意味では、再観の機会が楽しみになった一本にもなりました。
(追記)
本作で絹と麦とが最初に出会ったのは京王線の明大前駅ということですけれども。
大学生の当時には、評論子もよく利用した駅になります。
そう思って注意を払って見ていましたけれども、往時の面影はなかったようで、当時とは、かなりリニューアルされている印象でした。
機会があれば、また明大前駅にも訪れてみたいと思います。
5年は長い
刺さった
可もなく不可もなく
歳が歳なので恋愛系はあまり観ない。
恋は光はコメディと思ってるw
しかし、なぜに観る気になったのか・・・
それは、「ベイビーわるきゅーれ2ベイビー」。
メゾンマルジェラでビジュ爆発。
じゃぁ結婚しようよ!
で、ある。
(意味わからない方はベイビーわるきゅーれ2ベイビー
観てみてください)
で、感想ですが・・・
面白かった・・・・・・・かな?
観れなくはない。
有村架純好きや菅田将暉好きにはいいのではないか?
ストーリーが悪いわけでもないし
何が悪いわけではないがいまいちのめり込めない。
最後のファミレスもあれがあるから泣き所に
なるんだろうけど自分的にはくどく感じてしまった。
が、うるうるはしたwww
まあ、タイトル通りです。
可もなく不可もなくです。
花束みたいな恋とはどのような物か
ピンとこなっかった・・・・・
画が良い
ストーリーは何てことないごくごく普通の二人の恋愛物語で、サブカルがどうのとかはどうでもいい、こんな登場人物は現実世界にも全然いるし、ストーリーも全然ありふれてる。
現実にはもっと拗れたサブカル好きもいるし、もっとサムくて、恥ずかしい人たちもたくさんいる。
なので、特にぶっとんだサブカル好きでもなく、浮世離れしてるわけでもない、貧乏でも貧困でもなく、多くの人が経験するような出来事に対して、知的でもなく、示唆に富んだセリフや考え方をするわけでもなく、ただひたすらふつ〜〜〜の二人が、ひたすらふつ〜〜〜な恋愛をして、青春を過ごしただけなので、そりゃふつ〜〜〜につまらない。
小学生の夏休みの絵日記の方がドラマがあってぶっ飛んでいて面白いかもしれない。
どこが名作なんだよこれの。こんなどうでもいい内容で2回3回見たいと思わないだろ笑
ありふれた二人でありふれた恋愛ストーリーならそら共感度100%になるでしょ。
ただ、こってりとした色味のルックは好みでよかったし、有村架純は可愛かった。
早く観ればよかった
いやー、固定観念ってほんと
持っちゃダメだね。
タイトルから、スィートな
ラブストーリーだと思ってて
これまでチェックしなかったけど、
こんなにいいならもっと早く観ればよかった。
’
二人の口にのぼるサブカルも
長島有、穗村弘、スチャダラパー、
天竺鼠、押井守、今村夏子と
いい感じを突いてくるなぁと
思わず笑った。
’
僕は有村架純側のような男なので(笑)、
ずっとサブカルで生きてきた。
だから女性にはいつも
「地上から2センチ浮いてるみたいな
暮らしだね。いつまで続けるの?」って
苦笑いされてフラれてきた。
気が付くと64歳。
10代とやってることはなんにも
変わっていない。
怖っ。
’
そんな僕にとって、本作は
清涼飲料水みたいに喉元を
気持ちよく過ぎていく。
’
先入観をもっと捨てる。
ほんと、映画はいろんなことを教えてくれるねー。
よくもわるくも大人になってしまった
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