花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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体温の高くない演技、演出がいい
同棲から結婚に転じなかった恋愛物語。
低体温の物語がすんなりと流れて、なかなか良い佳品だ。
こういう感じの有村架純は好きだな。
ベネチアで出演作品の受賞の速報があった古川琴音も短い時間ながら、充分に特別扱いされての出演。
既に大物のオーラか(笑)
自分と重ねた
別れの歌には名曲が多いのはすごく共感できるからなのかな。
自分とたくさん重ねて見てしまって、浜辺のときのはじまりは、終わりの始まりって言葉が、すごく苦しくて涙が止まらなかった。
運命的な出会いだからこそ、ずっと一緒にいられると思ってたのに、運命の相手だと思ってたのに、いつしかまわりの環境が変わるごとにお互いも変化してすれ違って、一緒にいたいって気持ちが昔より薄れてきたり、でも離れたくないから喧嘩や言い合いは避けて、そしたらお互いの気持ちが分からなくなって。つらいなあ。。
全部知ってるつもりで知らなかったり、変わらないと思ったものがいつのまにか変わってたり、相手が変われば自分が変わっていないのに焦ったり、自分が変わったら相手はなんで変わらないの?って心の中で押し付けてたり。
長く一緒にいればいるほど別れるっていう決断がこわくて思っていても言い出せなくて。分かりすぎてつらい。
最後は笑顔で、って。私はできなかったな、絶対に泣くって分かってたから、できなかった。だからキヌとムギが最後にお互いの目をみて抱き合って別れられたのが悲しくて羨ましくていろんな感情が入り混じって涙が止まりませんでした。
結婚が正解なのか、別れたのが正解なのか、付き合ったのが正解なのか間違いなのか、分からないけど、一緒にいたこの数年は大切な思い出。戻ってこないから幸せだったねって。つらい思い出の方が思い出す。から、楽しい思い出は写真に残しておきたいなーーって教訓?
また元彼にばったり、カフェでもどこでもいいから会って後ろ姿に手を振りたいなって思いました。
あと、ストリートビューに載りたい。
僕の過去の恋愛が映画になりました。
高校生胸キュン系は観ないのですが、これはいいと評判だったので観てきました。
結論としては、かなりよかった!
菅田将暉が演じていた役、まさしく24~30歳の自分過ぎて、甘酸っぱくもあり、胸が痛くもあり。
たぶん多くの人が自分の恋愛体験と重ねられるくらいポピュラーな恋愛映画ストーリーなのかも知れないけど、なぜか既視感のある、いろいろと思い出す映画でした。
たくさん恋愛ドラマや映画はありますが、今まではあまり自分の恋愛とは重ねられず、ドラマの中の出来事として他人事のストーリーだったのが、この映画のマッチ度合いが響きまくり、いろいろな人に薦めてます(^_^;)
ふたりの5年間が2時間にぎゅっと詰まっているが駆け足感は感じず、一緒に5年間を経験した感じになれます。
セリフの一つ一つ、マニアックな小道具や、チョイスする作家や映画、音楽も全部「正解」な感じがいろいろなところに刺さります。
エモいと言う言葉でまとめてはいけない感じがするが、超エモ映画ですw
「花束みたいな恋をした」の興奮が続いているので、パンフレットを熟読!
このパンフレット、買って正解でした!
天竺鼠の単独ライブチケット入ってるしw
まずは今村夏子の「ピクニック」を買いに行かないとな。
読んでも何も思わない人だったらどうしよう…(TдT)
ほんとに花束みたいだった。
まずタイトル。皆んな思ったでしょうけどタイトル素敵。私は結構初見の人が作ったものに偏見を持ちがちだから、タイトルが素敵なのにタイトル負けした作品とかをみると、その監督や脚本家やスタッフの過去作を調べ…あ〜なら仕方ないか…なんてよく思っちゃうけど、この作品タイトルはちゃんと内容の素敵度と並行して歩いていた。「坂元裕二脚本」の威力凄過ぎるよ…。
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ドラマの脚本家って、名作ばんばん生み出す人でも映画脚本になると、ん?となる人も割といるけど、まじで期待裏切らないんだなぁと開始数分で思い、開始から10分くらい経った時にはこの話に(約2時間で)終わりが来てしまうなんてつらいと思い、30分くらいしたら頭が真っ白になるくらい面白くてパラレルワールドに飛んじゃうかも、この世界から抜け出したくないわ…と思っちゃったよ。
坂元裕二作品って、坂元裕二って、もはやこのレベルまでいくと、名脚本家とか人気脚本家とかいう肩書きを超えて、"名人芸"の域に達してるよなぁと思う。ストーリーもキャラクターも会話劇も構成も伏線も。作ろうと思っても難しいし、そういう作品に出逢いたくても人生何十年生きればそんな作品に出逢えるんだと思うけど、そのモヤりを消し去るね…いつもそうだよ。
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言葉選びとかさ…登場人物が発する言葉が個性的だったり、かと言って共感度高かったり、生涯残る名言だったり、これテレビで見てたらメモ帳がぎっしりになるぐらいメモ取りまくるわ!って言葉やセリフが多過ぎる。脱帽に次ぐ脱帽に頭がいつもついていかない、だから何度も見たくなるんだよなぁ…あーあずるい。
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そしてどのストーリー展開も、そこまでの2人の人柄・生き方や考えや取り巻く環境の変化が赤の他人の我々でもすんなりと受け入れられたのも凄いところのひとつ。ドラマや映画って、話の流れに対して、なんでそうなっちゃうの?!と思うことがしょっちゅうあるし、自分の理想の流れじゃなかったり、主人公が幸せにならなかったり、結局このストーリーを面白く劇的なものにする為だけのこの展開ねハイハイ…と思うことが多々あるけど、この2人の5年間(出会う前と5年経ったその後も含め)で起こる出来事は、些細なことから環境・思いの変化までひっくるめて、納得してしまうんだよ…。これもなかなか作れるようで作れない内容。だから、2人が笑えば笑うし、悲しめばこちらもめそめそ泣くし、どちらかが怒れば怒りが湧くし、全ての出来事から発生する感情が自分自身の感情になっていくからのめり込み具合の純度が凄かった。
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恋愛映画、という括りの作品って、恋や恋愛が好きな人やそのジャンルのドラマ・小説・漫画・映画・バラエティ・イベント等が好きな人に刺さりやすいので、それはそれで良いとして…。でも恋愛映画という位置付けやジャンルになる事によって、一定数いる「恋愛映画嫌い」「アクション(特に洋画)好き」「恋愛モノに興味ない・敬遠してる」人がとりあえず観なくなるという呪いのジャンルにもなってしまうから怖い。確かにこの作品は恋愛映画だ。でも、「恋愛映画好き」「そーゆーのみてきゅんとしたい」「恋がしたくなる映画観たい」「菅田とか有村架純が見たい」人もそりゃ満足するだろうけど、その人達向けだけじゃないんだよ…。じゃあ誰に見て欲しいかって、答えは単純で、「あー何か良い映画観たい」「おもろい映画観たい」と思った老若男女だよ。本当ただそれだけ…。その感情があればちゃんと度肝抜かれる面白さだからとりあえず皆観て欲しいと思った。
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そう、この作品は恋愛というジャンルには入るしそこメインなんだけど、恋愛映画という言葉だけで簡単に説明したくない理由がある。それは、やたら主役の男女2人が魅力的なところにあると思う。普通なんだよ、普通なんだけどね、普通の今どきの若い人らなんだけどな。
多分描き方とかのせいもあるのかも。全編を通して2人の淡々としたモノローグが流れ、常に順番に2人の心の中や考え方や思ってる事がこちらは分かるようになっている、日記や小説を読んでいるような進み方なのですが…。それがまためちゃくちゃ面白いんだよ…面白いという言葉が字面的にあってるのかというと微妙なとこだし人によっちゃ「?」と思う人もいるかと思うけど、そのモノローグでその2人の人物面や人柄や考え方が浮き彫りになって、話が進めば進むほど2人から目が離せなくなって魅力を追いかけて行くのが大変になってくんだよ…!こういう場に遭遇したらこんな事考えるんだ、こんな表情するんだ、こんな行動するんだ…そのひとつひとつを見て聞いて追ってくとこちらの心が追っつかなくなってくる。全部頭に刻み込んでいきたいのに上手くいかないし。いつもなら脇役の俳優陣を見て、この人がこんな役するんだ!とかこの人出てるの嬉しい〜とかメタ的な感じでちょっと外側から見たりしてる時もしばしばあるんだけど、この作品に関しては2人が魅力的過ぎてずっとこの二人の事ばっか考えていた笑。私にとっちゃなかなか無いかもしれない現象。で何が言いたいかってーと、恋愛という展開が起こらなかったとしても、何ならこの2人が出会わなかったとしても、それぞれの暮らしや生活を追ってくだけで十分面白い作品になってしまうってところで。そんだけ、この主役2人、菅田将暉演じる麦くんと有村架純演じる絹ちゃんは魅力的だったし、魅力があふれる描き方だったんだよ。普段その辺を歩いている人でも、もしかしたらこの映画みたいに描いてみたらちょっと興味持ってしまうかもしれない描き方。でもやっぱ誰でも良いってんじゃなくてこの麦と絹の2人だったからやっぱ良かったんだと思う。そこが、「とりあえずの可愛い子とカッコいい子をキャスティングして、いきなりキス・壁ドン・オラオラ・ツンデレの要素を入れ込み作りましたので、はい、胸キュンしてください」というあり合わせで作りました的な恋愛ストーリーとは真逆も真逆で、同じ括りにはされたく無いなと架空の恋愛映画に対して敵対心剥き出しになりました。
これは、「君の名は。」が流行ったあの年、(君の名はは面白かったから2回観に行ったけれど)、結局私がその年に、より好きだった方は「この世界の片隅に」だった現象にも同じことが言えて。2つの作品は両方とも名作過ぎる名作だったけど、「この世界の片隅に」で思ったのは、主人公が魅力的で、言動をいちいち追ってしまうような女の子だった事で。この子が主人公なら、何をしていても、どの時代の話でも、どんなストーリー展開でも、面白い作品になってただろうなと思えて、その感じが花恋にもあった。
花恋の話に戻りますが、そんな魅力的な2人が出会ったら(2人が極度の恋愛体質じゃなかったとしても)恋に落ちるのも時間の問題なわけで…。この作品の中では、この麦と絹が恋愛をした5年間がたまたま切り取られたお話だったというわけなので、【恋愛映画】という言葉でガチガチに縛らなくていい、と思いました。
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そして勿論、坂元裕二脚本作品ファンの人は2021年確実に観るべき作品。映画普段見ない人でも、これは観て欲しい…てか、え、まだ観てないの?遅いよ遅いよ、公開終わるまでに何度も何度でも観たくなる麻薬みたいな映画なんだから、1秒でも早く観て欲しいよ(そりゃひとけの無い映画館選びは大事ですが)〜という感じです。私はやっぱ坂元作品は全部面白いけど、過去作だと一番見たのは「最高の離婚」だね。この花恋という作品の中で調布パルコの裏っ側辺りの交差点が出てくるけど、あのシーン見て、最高の離婚が放送してた時にどうしてもリアルタイムで見たすぎて最寄り駅に着くのが待ち切れなくて、このまま電車で帰ってたら間に合わんと思い調布駅で途中下車しタクシー飛び乗りあの辺を走ったの思い出した。
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ここからは超個人的興奮ポイントですが…
キャスティングも脚本も相当アツいんですが、ロケーションというか舞台がこれまでの人生の中で見て来たドラマ・映画の中で一番アツいよ…ヤバいよ、魔法か奇跡か何かかと思った。
え?何、京王線明大前駅で終電逃しそこで出会った男女…。男の方は調布駅最寄りで一人暮らし、女の方は飛田給駅最寄りで実家暮らし。成る程、はいはい。いやいやいやこんな事ってあるの?あり得るの?(いやちょっと、惜しいとこはあるけど笑) 何かもう怖くなったもん。その情報が来た時叫んだよ力の限り。意味わからんぐらい、この時代に生きてて良かったと思ったし、よくドラマや映画で「これはあなたのための物語」みたいな言い回しのキャッチコピーがあって、性格悪い私は「?」とか思ってたけど、この花恋はね、本当申し訳ないですがこれはわたしのための物語だと思ってしまった。笑
まぁこの映画に限らず、割と実際にある地に根付いた話とか、そこから派生したストーリーとか、そういう話は日頃から結構好きだし、坂元裕二作品そういうの多いなとは思ってたけど、天下の坂元裕二作品でこのロケーション設定してくれて本当有難うございますって具合で、坂元裕二さんが住んでる方向に向かって丁寧なお辞儀したいと思った…笑。彼は神だよ、押井守よホント…。んで坂元裕二さんが東京来て初めて一人暮らしした場所が調布だったという情報とか本当になんて人なんよ…と運命を感じたという、私が私の事しか考えないで書いた感想が上記です。自分のゆかりの路線や土地で主人公2人が泣いたり笑ったり、満員電車に揺られてたりすると感情移入が尋常じゃないレベルに達してしまいます。(あとたまたま私も一昨年、親友に連れられて国立科学博物館のミイラ展に行ってたから…絹ちゃんがミイラ展楽しみにしてるのを見てテンション上がり過ぎて、何周も回って恥ずかしくなってそして照れた。完)
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始まり方・2人という人間がよくわかる冒頭・出会い・馴れ合い・生活・変化・数年後・話の結末まで、本当よく出来ているというか、余計に見えそうなシーンもちゃんと意味のある、むしろ余計なシーンやセリフにこそ意味がある、映画だった。隅から隅まで、頭の先から爪先まで、しっぽの中まであんこ入りみたいな、どこを見ても切り取っても、良い。ストーリーもキャストもロケーションもさる事ながら…。作品の終わり方だったり、エンドロールの音楽、麦くんが描いてたイラストでお馴染みの朝野ぺこさんのイラストをふんだんに使用したエンドロールの映像。劇中にも登場したオーサムシティークラブの名曲ナンバー達。あの往年のスケッチブックデザインの映画パンフレット(中身も素敵過ぎるものが色々挟まれている、もちろんぺこさんのイラストも)は、これでひとつのこの作品の表現方法が確立されている最高の作りで、世界観にまだまだどっぷり浸れるし、約2時間が終わってしまってとても寂しい映画ファン達をまだまだ抜け出せないようにしてくれるパンフ。劇中で名前が出てきた作家さんやアーティスト、文化人、芸人、この映画を観終わった後全てチェックしていき、皆大好きになってしまった。麦と絹が大好きだから、好きな人の好きなものにハマってしまい性の私はまんまとハマってしまった。
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まだ2回しか観てないから、もっと観ますね。
今よりもっと自由に動き回れる期間が戻ってきたら、ロケ地巡りツアーしますね。
これは全私の中で、永遠にカルト的人気を誇る一作ですね。
見る前に伏線読みたかった!現実味すごい映画
共感は出来ます。
環境が変わっていくと、自分の考え方が変わるので、物や人に対しての気持ちが今までとは変わってきますよね。
今まで相性の良かった友人や恋人でも、自分が変わったことで、性格や考え方のズレが生じて、イライラすることもあります。
そうしてイライラが少しずつ募っていき、なんだか孤独な気分になるのです。
仕事でも恋愛でも嫌なことがあれば、そこから逃げていいと思います。
無理に頑張る必要はないです。
こうであるべきと思ってるのは、世間の目があるからそう思うだけです。
自分を助けるのは、いつでも自分だけです。
周りの目などは気にせず、自分の進みたい道へいって、何度も失敗して、それが自分の経験としてプラスになります。
人生において無駄なことはないです。無駄なことがあったからこそ、成功があるのだと思います。
電車に乗っていたら、じゃなくて、電車に揺られていたら、と言った。
さすがの坂元裕二。「最高の離婚」や「カルテット」を見ていた時と同じで、ああ、そうそうとか、わかるぅとか、そんな共感が詰め込まれた映画。趣味もあう、考えることも同じ。そりゃあ惹かれ合う。
「女の子にその花の名前を教わると、その花を見るたびにその子を思いだす。」それどこかで聞いたな。あれ、ドラマか?小説か?自分が言われた言葉だったか?
こんな言葉が引っかかってしまうと別れのサイン。この辺から二人のベクトルが違ってきた。この二人にしてもやはり恋愛と結婚は別物なのか。
「2014ブラジルW杯、ドイツに7点取られて負けたブラジル国民に比べたら、まだまだましだ。」そう、自分もそうやって誰かを慰めたよ。
いつか思い出すことがあっても、二人で過ごした楽しかった思い出は、ひとつひとつが彩り鮮やかな花。そんな思い出がたくさんある。まるで花束のように。
リアル感
恋愛映画でカップルの話であり、日常や時の流れがリアルだからこそ派手さは無くても親近感を感じた。自分は経験してなくても友達の日常を見ているような感覚だった。
私自身学生かつ舞台となっている地も知っているためよりリアルを感じたんだと思う。
テーマは恋愛だが、私は人の価値観とか知らぬ間に過ぎる時の流れの方が印象に残った。仕事や生活に対して色んな価値観があるし結局人次第だから正解は無いのだけれど私が就職活動を少し前に経験したからこそ、この映画で再び仕事などに対する価値観を考えるきっかけになった。時の流れに関しては気づいた時には学生の時のような純粋な気持ち、雰囲気は消えていくんだという現在学生の私にとっては恐怖があった。だが、その間に様々な苦しみがあっての絹と麦の二人だから置かれる環境や時間が色んな意味で中身の濃い人間になるのだなあと思った。
作品の内容がリアルだからこそこれからを考えるきっかけにもなり良い映画だと感じた。
この映画をつくった脚本家さんの話
花は一本では花束っていえません
某映画でいってました
そして花はやがて枯れてゆきます
花束みたいな恋をするのは罪なのでしょうか
この作品、サブカルオタクには
刺さる言葉がたくさん詰まってます
刺さる言葉がたくさん
そう、この作品『小説』なんです
あるいはTwitterのTLなんです
いちサブカルオタクとして感じた違和感が
「映画である必然性がない」ということでした
多分私にはこの脚本家さんが
合わないってだけだと思います
でも、自分が恋い焦がれたような映画が
つくれなくたって
「物語をつくっていたい」
「物語を愛していたい」
その脚本家の葛藤が
絹と麦という2人の恋人像に反映されているんだ
という印象を受けました
私もずっと物語を好きでいたい
こんなレビューの片隅で
できた作品に難くせ付けながらも
それでも物語と死ぬまで寄り添っていたい
そう思える作品でした
最後に、書き忘れていましたが
まだ観ていない人には是非みてほしい
純度100%の恋愛映画です
素晴らしい!
何度も思い返して楽しめる作品
楽しめるとタイトルで書きましたが、自分の恋愛と重なって辛く感じながら観ていました。
しかし、映画を観終わった後に友人と感想や考えを言い合ったり、身近で観ている人がいない場合はYouTubeでレビュー動画を見たりして、映画外でも作品に浸ることができました。
個人的には映画のパンフレットを買って良かったです。
花束みたいな恋をした
好き嫌いはありそう。私は好き
賛否両論あるし菅田将暉も有村架純も好きなので純粋に好奇心で見に行った。
普段は恋愛ものなんて映画館に見に行くことはまずない。
所々ナレーションで2人の想い、感じたこと、考えてることが語られるが後半に行くにつれてそれも少なくなっていった。どういう考えでこういうことをしてるの?どうしたいの?って分からなくなるのが2人の脆くなっていく感じと重なった。
偉いこというわけじゃないけど恋愛したことある人なら何かしら刺さることがある気がする。
私も本当に似たような恋愛したから刺さってしまったし。号泣とかは無かったけど。
個人的には私も音楽オタクなので色んな音楽ネタが入り込んでるのが良かった。サブカル好きな人には見てて楽しいんじゃないかな。
終わり方もさっぱりしてていいと思う。ほんとに好き嫌いは別れると思うけど、私は好きだったな。
これを見て別れるカップルはいずれ別れるふたりだったのでは。と思う。
少なくとも私は恋人を大切にしよう。と思えた。
恋の誕生と消滅
川の側のマンションで好きな人と暮らした事が走馬灯のように思い出させ...
彩がギュッと詰まった時間
特に大きな出来事が起こるわけではないけど、
日常が、価値観が、関係が少しずつ変わっていく。
映画を観ている間は、ほんの少しだけ、
自分が2人の人生を歩んでいる気分になりました。
昨年大学を卒業し、
社会人として働き始めたばかりの私にとって、
とても身近に感じられるストーリーでした。
好きなことをして暮らしたい絹ちゃんと、
責任を持って働こうとする麦くん。
どっちの気持ちもわかるからこそ、
もどかしさでいっぱいになりました。
あえて絹ちゃんの目線になってみると、
家族から押し付けられて嫌だった価値観を、
今度は好きな人が持つようになってしまって、
一緒にいてもひとりぼっちな気がしてしまうんじゃないかなと。
最後のファミレスのシーンでは、
麦くんの変わりすぎた価値観(普通の家族生活=幸せな家庭)に、少しイラついてしまいました。
パン屋さんのシーンは、本当に心が痛くなりました。
そういうことじゃないんだよなぁ…って。
タイトルについて、いろんな捉え方があるけれど、
「花束=彩がギュッと詰まった時間」だと
個人的には思います。
幸せだった4年間が、枯れずに2人の中で思い出として生き続けていることが嬉しかったです。
最後に、なんといってもやはり、
菅田将暉さん、有村架純さん、
お二人の演技が素晴らしかったです!!
雰囲気映画かな…
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