花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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別れたい人向けの映画
デートには迷わずライアーライアーか太陽は動かないをお勧めします。
大画面に不向きな内容。監督のうんちく自分語りを俳優2人に代弁させてどーよ?俺?て言われてるみたいでどんびき。何を見せられたのか不明。自分の学生時代の思い出集大成ムービー? これ見てカルテットの唐揚げレモンうんぬん思い出した。あのキャラは成立してたけどこの映画は残念。ファミレス行きすぎ問題もあるし。
純愛だってみんな感動してるね。。。恐ろしいほどレビューが良いからきっと私はどこかおかしいんだろう。理解できない人もいるってことで。
共感できる。。と思う。。
甘酸っぱい!!
純情な男子と、したたかな女子。
メインビジュアルで敬遠していたのですが、ランキング1位が気になって観てきました。
伏線が多いので、ややこしいですが、構成がけっこう作り込まれている(驚)
伏線が多いということは、様々な考察が飛び交うということ。
メインビジュで敬遠するものじゃない。
心底思いました。
ふと。
この作品、なんでわざわざ映画にしたんだろうと。
ですが、2015年〜2020年までのカルチャーをリアルに描くためのご苦労が、ラストのクレジットでビシバシと伝わってきました。
麦と絹、私はどのポジションかな…と考えたけど、麦かな。今は絹にもなりつつある。
あとは、これは復縁するカップルの話なのかなぁ、って中盤あたりから。
観終わった今も、実はずっと思っています……💐
脚本と主演2人の魅力が光ってました
若い人よりもむしろああいう恋愛をしてああいう別れを経験してきた大人の方が沁みる映画じゃないかな?
この作品の中にいつかの私、いつかの僕がいて、いくつか前の恋愛をこっそり思い出してしまう、、だからカップルで観るには不向きかもね。
「僕今オリンピックやってるんだよ」っていかにも代理店オヤジが言いそうな絹ちゃんパパの台詞や転職して“ソレ風”に変わった絹ちゃんメイクなどちょっとニンマリしてしまう業界ネタも多いけど、やはり坂元さんの脚本が秀逸!わかる、わかるわ〜ってなるんですよね。
出会った頃のサブカル固有名詞はやり過ぎと感じる人もいるでしょうけど私はとってもノレましたよ。
そしてこの映画の成功要因は何と言っても菅田将暉さんと有村架純さん!自然体のお二人の魅力が作品にピタッとはまっていましたね。素晴らしかったです。
花束みたいな恋、したなぁ〜遠い昔に。。
素敵な会話劇、触れられそうなほどの空気感
皮肉と受け取った
「感動して泣いた!」という人もいれば、乾いた笑いで映画館を出る人もいる。
私は完全に後者だったので観客を巻き込んだ皮肉映画に感じた。
私自身も趣味でいうとサブカル寄りだか、サブカルな人種とは相容れないことがよくあり、あーこういう理由だったのかぁ...と。そしてそういう人達の恋愛はこーいうことかぁ...と。(少なからずこの映画内では)
妙な納得感と苛立ちとモヤモヤがぐるぐるして終始腕組みしながらじーっと見てしまった。
そうは言っても悲しいけど自分自身の人生もこの映画と大して変わらないのだろう。
タイトル含め平凡に見せかけて、いろんな面で新しいし友人と語れるいいエンタメ映画だった。
※たまたま見つけたレビューがまさにモヤモヤしてた気持ちを怒り3割り増しで代弁してくれていたので書くことがなくなってしまった...。
別れるのにハッピーエンド
若者時代の想い出がいっぱい‼️
恋愛とは素敵だ
映画は、マーフィーの法則から始まった。(トーストが床に落ちてしまう時には、必ずバターを塗った面を下にして落ちる)
主人公二人は、「じゃんけんのルールは変。紙は石に勝つ、はおかしい。石は紙を軽々破るよ」 というところまで一致する相性のよさ。きっと、世の中全部を探したら、誰にも、ここまで気が合うというか、いろいろなことへの感じ方が一致する、同世代の異性が数人いるのだろう。残念ながら、俺はまだそういう人に会ったことはないのだけれど。この映画のように出会ったら、ほんとに楽しいだろうなあ。なにもかも、話があうんだもんね。
幸せは頂点で、それからは下がっていくだけ、という話だったわけだが、観劇後の感想はけっして悪くない。ふたりの幸せの描き方が気持ちよく伝わってきたからだろうし、そのすれ違いは 「そういうこともあるだろうな」 と思えることだったからだろう。
・・・「私たちのここまでの道のりは美しかった。あと一歩だった」・・・
追伸
映画館は、早稲田松竹、下高井戸シネマときましたね。学生だからお金ないから、ちゃんと名画座を抑えているってわけですね。楽しい!
シンゴジラ上映やパルコ閉店ってあの頃だったんだね、とミニ歴史的にも楽しかった。
静岡県のハンバーグチェーン店は 「さわやか」 だよね。近年、圧倒的な大人気を誇るこのチェーン店を、ここ30年静岡県を離れたきりの自分は、まだ経験していない。
おまけ
先輩の言うセリフ 「社会性とか協調性って、才能の敵だからさ」、なるほど、クリエイティブをめざす人たちはこんな風に考えるんだね・・・
恋人同士のリアルな心情の変化
体温の高くない演技、演出がいい
自分と重ねた
別れの歌には名曲が多いのはすごく共感できるからなのかな。
自分とたくさん重ねて見てしまって、浜辺のときのはじまりは、終わりの始まりって言葉が、すごく苦しくて涙が止まらなかった。
運命的な出会いだからこそ、ずっと一緒にいられると思ってたのに、運命の相手だと思ってたのに、いつしかまわりの環境が変わるごとにお互いも変化してすれ違って、一緒にいたいって気持ちが昔より薄れてきたり、でも離れたくないから喧嘩や言い合いは避けて、そしたらお互いの気持ちが分からなくなって。つらいなあ。。
全部知ってるつもりで知らなかったり、変わらないと思ったものがいつのまにか変わってたり、相手が変われば自分が変わっていないのに焦ったり、自分が変わったら相手はなんで変わらないの?って心の中で押し付けてたり。
長く一緒にいればいるほど別れるっていう決断がこわくて思っていても言い出せなくて。分かりすぎてつらい。
最後は笑顔で、って。私はできなかったな、絶対に泣くって分かってたから、できなかった。だからキヌとムギが最後にお互いの目をみて抱き合って別れられたのが悲しくて羨ましくていろんな感情が入り混じって涙が止まりませんでした。
結婚が正解なのか、別れたのが正解なのか、付き合ったのが正解なのか間違いなのか、分からないけど、一緒にいたこの数年は大切な思い出。戻ってこないから幸せだったねって。つらい思い出の方が思い出す。から、楽しい思い出は写真に残しておきたいなーーって教訓?
また元彼にばったり、カフェでもどこでもいいから会って後ろ姿に手を振りたいなって思いました。
あと、ストリートビューに載りたい。
僕の過去の恋愛が映画になりました。
高校生胸キュン系は観ないのですが、これはいいと評判だったので観てきました。
結論としては、かなりよかった!
菅田将暉が演じていた役、まさしく24~30歳の自分過ぎて、甘酸っぱくもあり、胸が痛くもあり。
たぶん多くの人が自分の恋愛体験と重ねられるくらいポピュラーな恋愛映画ストーリーなのかも知れないけど、なぜか既視感のある、いろいろと思い出す映画でした。
たくさん恋愛ドラマや映画はありますが、今まではあまり自分の恋愛とは重ねられず、ドラマの中の出来事として他人事のストーリーだったのが、この映画のマッチ度合いが響きまくり、いろいろな人に薦めてます(^_^;)
ふたりの5年間が2時間にぎゅっと詰まっているが駆け足感は感じず、一緒に5年間を経験した感じになれます。
セリフの一つ一つ、マニアックな小道具や、チョイスする作家や映画、音楽も全部「正解」な感じがいろいろなところに刺さります。
エモいと言う言葉でまとめてはいけない感じがするが、超エモ映画ですw
「花束みたいな恋をした」の興奮が続いているので、パンフレットを熟読!
このパンフレット、買って正解でした!
天竺鼠の単独ライブチケット入ってるしw
まずは今村夏子の「ピクニック」を買いに行かないとな。
読んでも何も思わない人だったらどうしよう…(TдT)
ほんとに花束みたいだった。
まずタイトル。皆んな思ったでしょうけどタイトル素敵。私は結構初見の人が作ったものに偏見を持ちがちだから、タイトルが素敵なのにタイトル負けした作品とかをみると、その監督や脚本家やスタッフの過去作を調べ…あ〜なら仕方ないか…なんてよく思っちゃうけど、この作品タイトルはちゃんと内容の素敵度と並行して歩いていた。「坂元裕二脚本」の威力凄過ぎるよ…。
◆
ドラマの脚本家って、名作ばんばん生み出す人でも映画脚本になると、ん?となる人も割といるけど、まじで期待裏切らないんだなぁと開始数分で思い、開始から10分くらい経った時にはこの話に(約2時間で)終わりが来てしまうなんてつらいと思い、30分くらいしたら頭が真っ白になるくらい面白くてパラレルワールドに飛んじゃうかも、この世界から抜け出したくないわ…と思っちゃったよ。
坂元裕二作品って、坂元裕二って、もはやこのレベルまでいくと、名脚本家とか人気脚本家とかいう肩書きを超えて、"名人芸"の域に達してるよなぁと思う。ストーリーもキャラクターも会話劇も構成も伏線も。作ろうと思っても難しいし、そういう作品に出逢いたくても人生何十年生きればそんな作品に出逢えるんだと思うけど、そのモヤりを消し去るね…いつもそうだよ。
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言葉選びとかさ…登場人物が発する言葉が個性的だったり、かと言って共感度高かったり、生涯残る名言だったり、これテレビで見てたらメモ帳がぎっしりになるぐらいメモ取りまくるわ!って言葉やセリフが多過ぎる。脱帽に次ぐ脱帽に頭がいつもついていかない、だから何度も見たくなるんだよなぁ…あーあずるい。
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そしてどのストーリー展開も、そこまでの2人の人柄・生き方や考えや取り巻く環境の変化が赤の他人の我々でもすんなりと受け入れられたのも凄いところのひとつ。ドラマや映画って、話の流れに対して、なんでそうなっちゃうの?!と思うことがしょっちゅうあるし、自分の理想の流れじゃなかったり、主人公が幸せにならなかったり、結局このストーリーを面白く劇的なものにする為だけのこの展開ねハイハイ…と思うことが多々あるけど、この2人の5年間(出会う前と5年経ったその後も含め)で起こる出来事は、些細なことから環境・思いの変化までひっくるめて、納得してしまうんだよ…。これもなかなか作れるようで作れない内容。だから、2人が笑えば笑うし、悲しめばこちらもめそめそ泣くし、どちらかが怒れば怒りが湧くし、全ての出来事から発生する感情が自分自身の感情になっていくからのめり込み具合の純度が凄かった。
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恋愛映画、という括りの作品って、恋や恋愛が好きな人やそのジャンルのドラマ・小説・漫画・映画・バラエティ・イベント等が好きな人に刺さりやすいので、それはそれで良いとして…。でも恋愛映画という位置付けやジャンルになる事によって、一定数いる「恋愛映画嫌い」「アクション(特に洋画)好き」「恋愛モノに興味ない・敬遠してる」人がとりあえず観なくなるという呪いのジャンルにもなってしまうから怖い。確かにこの作品は恋愛映画だ。でも、「恋愛映画好き」「そーゆーのみてきゅんとしたい」「恋がしたくなる映画観たい」「菅田とか有村架純が見たい」人もそりゃ満足するだろうけど、その人達向けだけじゃないんだよ…。じゃあ誰に見て欲しいかって、答えは単純で、「あー何か良い映画観たい」「おもろい映画観たい」と思った老若男女だよ。本当ただそれだけ…。その感情があればちゃんと度肝抜かれる面白さだからとりあえず皆観て欲しいと思った。
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そう、この作品は恋愛というジャンルには入るしそこメインなんだけど、恋愛映画という言葉だけで簡単に説明したくない理由がある。それは、やたら主役の男女2人が魅力的なところにあると思う。普通なんだよ、普通なんだけどね、普通の今どきの若い人らなんだけどな。
多分描き方とかのせいもあるのかも。全編を通して2人の淡々としたモノローグが流れ、常に順番に2人の心の中や考え方や思ってる事がこちらは分かるようになっている、日記や小説を読んでいるような進み方なのですが…。それがまためちゃくちゃ面白いんだよ…面白いという言葉が字面的にあってるのかというと微妙なとこだし人によっちゃ「?」と思う人もいるかと思うけど、そのモノローグでその2人の人物面や人柄や考え方が浮き彫りになって、話が進めば進むほど2人から目が離せなくなって魅力を追いかけて行くのが大変になってくんだよ…!こういう場に遭遇したらこんな事考えるんだ、こんな表情するんだ、こんな行動するんだ…そのひとつひとつを見て聞いて追ってくとこちらの心が追っつかなくなってくる。全部頭に刻み込んでいきたいのに上手くいかないし。いつもなら脇役の俳優陣を見て、この人がこんな役するんだ!とかこの人出てるの嬉しい〜とかメタ的な感じでちょっと外側から見たりしてる時もしばしばあるんだけど、この作品に関しては2人が魅力的過ぎてずっとこの二人の事ばっか考えていた笑。私にとっちゃなかなか無いかもしれない現象。で何が言いたいかってーと、恋愛という展開が起こらなかったとしても、何ならこの2人が出会わなかったとしても、それぞれの暮らしや生活を追ってくだけで十分面白い作品になってしまうってところで。そんだけ、この主役2人、菅田将暉演じる麦くんと有村架純演じる絹ちゃんは魅力的だったし、魅力があふれる描き方だったんだよ。普段その辺を歩いている人でも、もしかしたらこの映画みたいに描いてみたらちょっと興味持ってしまうかもしれない描き方。でもやっぱ誰でも良いってんじゃなくてこの麦と絹の2人だったからやっぱ良かったんだと思う。そこが、「とりあえずの可愛い子とカッコいい子をキャスティングして、いきなりキス・壁ドン・オラオラ・ツンデレの要素を入れ込み作りましたので、はい、胸キュンしてください」というあり合わせで作りました的な恋愛ストーリーとは真逆も真逆で、同じ括りにはされたく無いなと架空の恋愛映画に対して敵対心剥き出しになりました。
これは、「君の名は。」が流行ったあの年、(君の名はは面白かったから2回観に行ったけれど)、結局私がその年に、より好きだった方は「この世界の片隅に」だった現象にも同じことが言えて。2つの作品は両方とも名作過ぎる名作だったけど、「この世界の片隅に」で思ったのは、主人公が魅力的で、言動をいちいち追ってしまうような女の子だった事で。この子が主人公なら、何をしていても、どの時代の話でも、どんなストーリー展開でも、面白い作品になってただろうなと思えて、その感じが花恋にもあった。
花恋の話に戻りますが、そんな魅力的な2人が出会ったら(2人が極度の恋愛体質じゃなかったとしても)恋に落ちるのも時間の問題なわけで…。この作品の中では、この麦と絹が恋愛をした5年間がたまたま切り取られたお話だったというわけなので、【恋愛映画】という言葉でガチガチに縛らなくていい、と思いました。
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そして勿論、坂元裕二脚本作品ファンの人は2021年確実に観るべき作品。映画普段見ない人でも、これは観て欲しい…てか、え、まだ観てないの?遅いよ遅いよ、公開終わるまでに何度も何度でも観たくなる麻薬みたいな映画なんだから、1秒でも早く観て欲しいよ(そりゃひとけの無い映画館選びは大事ですが)〜という感じです。私はやっぱ坂元作品は全部面白いけど、過去作だと一番見たのは「最高の離婚」だね。この花恋という作品の中で調布パルコの裏っ側辺りの交差点が出てくるけど、あのシーン見て、最高の離婚が放送してた時にどうしてもリアルタイムで見たすぎて最寄り駅に着くのが待ち切れなくて、このまま電車で帰ってたら間に合わんと思い調布駅で途中下車しタクシー飛び乗りあの辺を走ったの思い出した。
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ここからは超個人的興奮ポイントですが…
キャスティングも脚本も相当アツいんですが、ロケーションというか舞台がこれまでの人生の中で見て来たドラマ・映画の中で一番アツいよ…ヤバいよ、魔法か奇跡か何かかと思った。
え?何、京王線明大前駅で終電逃しそこで出会った男女…。男の方は調布駅最寄りで一人暮らし、女の方は飛田給駅最寄りで実家暮らし。成る程、はいはい。いやいやいやこんな事ってあるの?あり得るの?(いやちょっと、惜しいとこはあるけど笑) 何かもう怖くなったもん。その情報が来た時叫んだよ力の限り。意味わからんぐらい、この時代に生きてて良かったと思ったし、よくドラマや映画で「これはあなたのための物語」みたいな言い回しのキャッチコピーがあって、性格悪い私は「?」とか思ってたけど、この花恋はね、本当申し訳ないですがこれはわたしのための物語だと思ってしまった。笑
まぁこの映画に限らず、割と実際にある地に根付いた話とか、そこから派生したストーリーとか、そういう話は日頃から結構好きだし、坂元裕二作品そういうの多いなとは思ってたけど、天下の坂元裕二作品でこのロケーション設定してくれて本当有難うございますって具合で、坂元裕二さんが住んでる方向に向かって丁寧なお辞儀したいと思った…笑。彼は神だよ、押井守よホント…。んで坂元裕二さんが東京来て初めて一人暮らしした場所が調布だったという情報とか本当になんて人なんよ…と運命を感じたという、私が私の事しか考えないで書いた感想が上記です。自分のゆかりの路線や土地で主人公2人が泣いたり笑ったり、満員電車に揺られてたりすると感情移入が尋常じゃないレベルに達してしまいます。(あとたまたま私も一昨年、親友に連れられて国立科学博物館のミイラ展に行ってたから…絹ちゃんがミイラ展楽しみにしてるのを見てテンション上がり過ぎて、何周も回って恥ずかしくなってそして照れた。完)
◆
始まり方・2人という人間がよくわかる冒頭・出会い・馴れ合い・生活・変化・数年後・話の結末まで、本当よく出来ているというか、余計に見えそうなシーンもちゃんと意味のある、むしろ余計なシーンやセリフにこそ意味がある、映画だった。隅から隅まで、頭の先から爪先まで、しっぽの中まであんこ入りみたいな、どこを見ても切り取っても、良い。ストーリーもキャストもロケーションもさる事ながら…。作品の終わり方だったり、エンドロールの音楽、麦くんが描いてたイラストでお馴染みの朝野ぺこさんのイラストをふんだんに使用したエンドロールの映像。劇中にも登場したオーサムシティークラブの名曲ナンバー達。あの往年のスケッチブックデザインの映画パンフレット(中身も素敵過ぎるものが色々挟まれている、もちろんぺこさんのイラストも)は、これでひとつのこの作品の表現方法が確立されている最高の作りで、世界観にまだまだどっぷり浸れるし、約2時間が終わってしまってとても寂しい映画ファン達をまだまだ抜け出せないようにしてくれるパンフ。劇中で名前が出てきた作家さんやアーティスト、文化人、芸人、この映画を観終わった後全てチェックしていき、皆大好きになってしまった。麦と絹が大好きだから、好きな人の好きなものにハマってしまい性の私はまんまとハマってしまった。
◆
まだ2回しか観てないから、もっと観ますね。
今よりもっと自由に動き回れる期間が戻ってきたら、ロケ地巡りツアーしますね。
これは全私の中で、永遠にカルト的人気を誇る一作ですね。
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