花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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レア・有村さんの歌声
正直観賞後、作品に対するイメージが浮かんでこなく困ってしまいました。
元々主演のお二人とインスパイアソング含め素敵だったのでムビチケも買い、かなりの期待で臨みました。
本当に何でもない日常。盛り上がることもなく、そして最後はハッキリとハッピーエンドとは言えないものでした。
その中に『死』など、暗いものもいくつかあって。
んー、そうなるとどこに救いというか、良さを求めていいのか分かりませんでした。
最初は懐かしさや、キュンキュンしたり見ていて幸せでした。『ここまで合わんだろ』位に趣味や考え方がシンクロしていて、二人はソウルメイトかと思うほどで。
だからこそ、ここまでバッチリ合っているのに最後別れるとなると、『ソウルメイト』という考え方すら否定してしまうような感じもしてしまいました。
麦くんが描く絵はどれも素敵でした。
有村さんの歌声もとても可愛くて。以前CMで不安定な印象でしたが上手でとてもキュートな声でした。必見の1つかも。
あとは、菅田将暉さん・有村架純さんが出ていることが一番良かった、という印象で。泣く場面も特に無かったです。
『分かる』とは思います。ある程度年を重ねていれば皆共感はするのかもしれません。
ただ、大御所の坂元さんが描くオリジナル作品なので過去作品など考えるとこうゆう仕上がりになるのも理解できる気がしました。
予告編だけみたらインスパイアソングも合っていてとても素敵に仕上がっているので実際みるまでわからんなと思いました。
大人への旅立ちの為にゃฅ"
R3年9月14日念願の下高井戸シネマにて🎥
早稲田松竹と下高井戸シネマはホントそれな♡
いい事だけを思い出にして…そしたら先に進めるかも。
その思い出だけでも人生の中で輝いていたなら、辛いことの一つや二つ乗り越えられるかも。
本日思ったこと。。。
麦くんの一途な想いは絹ちゃんにしか向いていなかった。サブカルとかイラストとかは人生のメインでは無かったんだ。
父親からあんな形で見放されてしまい、家族愛に飢えてたのかな。豊かな生活を絹ちゃんと送りたかっただけ。でも自分に余裕が無くなって絹ちゃん全てを受け入れてあげられなくなってしまった。
絹ちゃんは頑固でわがままな自分に素直な子。毛嫌いしている両親の嫌な面が麦くんに重なった時があったんだと思う。
転職で口論になった時、母親の言う「人生は責任」を麦くんが理解してしまったんだ、と悟ったのかな。
自分を養ってくれる家族としては麦くんを見れなかった。永遠の恋人を求めてただけ。
「また映画とか何かして欲しい事あったら言ってね」
そんな言葉はおかしいよね。
一緒にしたいって思って欲しいよね。
ベランダの電球じゃないっしょ!
しかも、麦くんベランダ行ってないって事でしょ?
幸せの象徴の様なベランダでの2人の時間が全く無くなってたんだな、って悲しくなった。
2回のカラオケシーンだけはとても幸せな時間で本当に大好きなシーンです♪~θ(´∀`●)(○´∀`)θ~♪
あとは再会した夜の2人のモノローグ
毎回その先のなにかを期待してしまいます(*^^*)
R3年5月23日
もうすぐ上映が終了してしまいそうなので、絹と麦の甘くて幸せな時間にもう一度浸りに行ってきます(>_<)ゞ
まずは、朝帰りのシーンはもう共感しかない
『もったいない、もったいない』親の声すら耳に入れたくない。何かが起こりそうな予感。幸せの予感。
恋愛の一番MAXハッピーな瞬間 .৹♡
と、最後のファミレスのシーンは
何度観ても泣けてまう
出会った頃の思い出が蘇って、いろんな感情でいっぱいになって、2人でめちゃくちゃ泣いたあとの帰り道🌃
君たちも又『あと一歩』だったんだよ、きっと。
麦くんの仕事に余裕が出て来た頃、
もう少し大人になってから出会っていれば良かったのに。
麦くんは絹ちゃんのお母さんに感化されたのかな?
若さゆえ、『責任』背負ってるつもりで自分の事しか見えてない。
絹ちゃんは麦くんが自分の親の嫌いな所と似ていくのを見てられなかったのかな?
実家から現実逃避出来る麦くんとの同棲が良かったんだもんね。社会に出てみて現実逃避の先がたくさん有る事に気づいちゃったのかな?
ねぇねぇ麦くん、
ストリートビュー見つけたのバロンだけじゃなくて
絹ちゃんにも言いたくない?
すぐに電話してよー!『久しぶり〜』って。
やっぱり今回も想像してしまう
その後に再会、からのハッピーエンド
♡(*´∀`*)人(*´∀`*)♡
。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。♥。・゚♡゚・。゜♥。゚♡゚・。
サブカル好きにはサブカル好きと一緒に居るのが心地よい
私が一番好きなシーンはカラオケしてるとこ
すごく息が合ってて、他の意気投合する場面より自然で、好きになってくのが見えた
あと一番共感したのが早稲田松竹と下高井戸シネマのラインナップ最高!ですって(*´꒳`*)ヨキヨキノヨキ
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出会ってから別れるまでの他愛もない物語
女子目線で言えば麦くんの方向性が極端に変わり過ぎて
魅力が無くなってしまった
生活の為とはいえ、あそこまで仕事以外の事に無関心になるなんて、ある意味詐欺です
悲しすぎます
絹ちゃんに興味が無くなっただけでは無く
麦くんを彩っていたサブカルに対しても興味を無くした事が理解不能だし
男の人って不器用なのかな?
ひとつの事に没頭してしないとダメなのかな?
じゃなきゃ遊び人なのかな?
浮気はしなかったみたいだし·····
人によると思うけど、20代ってそういう時期なんだよね
変わらなきゃいけない年齢
そうやって人を踏み台にして経験積んでいく
色んなことに興味があった若い頃が懐かし!
周りとは違う自分を受け入れて貰える相手に出会った時の喜びは、分かるな〜
恋愛と結婚は違ったのよね、この2人には。。
本気で好きだったし、本気でずっと一緒に居たいと思ってたけど、好きだけでは生活出来ないと言う麦くん
好きじゃなきゃ仕事に出来ないと言う絹ちゃん
価値観が合わなくなっていく感じ、覚えてるな·····
若い頃の恋愛は皆【花束】みたいなんじゃない?
CEOが言ってた【生物】ってやつ
だから、キラキラしてるし、傷も付きやすい
傷が付いたらあとは腐るか枯れるだけ
そんな懐かしい想いがある人には刺さると思います
なんでも順調にこなしてきた人には理解し難いかも
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いずれにしても
菅田くんと架純ちゃんの演技は最高でした
喧嘩しても自然と仲直りするとことか
上手いなーって
モノローグも2人とも味のある話し方でとても良かったと思います
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追記。 ポストカード戴きました(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
4回目観終わって·····
最後2人が再会した後に
独り言を言ってるの聞いてて、ふと思いました。
この2人はやっぱり別れなくて良かったんじゃないか?
仕事への考え方の違いだけだったじゃん、と。
だって一緒に住むのやめたら、麦くんの興味の先が
仕事以外に向いているじゃない!
私は麦くんの事、少し誤解してたようです。
好きだった事辞めてまで就職して、一生懸命家族のために尽くしてくれる男なんだね。
詐欺師扱いしてごめんなさい💧
絹ちゃんは始めから別れる時のこと考えながら
麦くんと向き合ってたね。
麦くんが夢は現状維持です!って言った時も
今思うと、横目でふーん、て感じに見える。
女子は冷静だね。
男子は未練タラタラだね(今の歳になってそれが可愛いと思える様になりましたw)
初めが似過ぎていた2人だったから
変わっていくのが受け入れ難くて理解出来なかったのね。
あー、思い...出したわ。
んー、分かるなぁ。。。
1輪ずつ2人の共通点を束ねて出来た花束。
たくさんの思い出のスナップ写真も行き場がなくなってしまい、なんだか悲しいです。
時間無くて朝イチの回で観ました。
清々しいエンディング曲なんですが
2人が愛おしくなってしまい、
すごく切なくて悔しくて泣きながら仕事へ行きました。
❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤ ❤ℒฺℴฺνℯฺ❤
追追記 舞台挨拶中継付き 3.10 新宿TOHO
今回は、架純ちゃんと菅田くんの
なんとも言えない表情を堪能してきました♥(ˆ⌣ˆԅ)
押井守居ましたね!を伝えに行く時の絹ちゃん
良いかもと思う人に又しても綺麗な女性が居たと知った時のまだ付き合っても無いのにヤキモチ妬いた絹ちゃん
絵を褒められた後、丁寧に髪の毛乾かす時の麦くん
静岡出張が入ってしまって
約束してた舞台に行けなくなった時の言い合いしてる時
そして、その後仲直りしようと平常心で話す2人
心が離れてしまってからお互い確かめ合うように
何ヶ月ぶりなんだろ、身体を交えた後、
夜明けの多摩川を見つめるベランダの2人
(この時もしかしたら最後まで出来なかったのかも?)
めちゃくちゃシラケた顔の2人
数年前にはここで幸せな未来の話をしてたのに·····
結婚式後のファミレスでは腹に決めてるはずなのに
この(2人にとって)奇跡的な出会いを惜しむように
やり直そうと切り出す麦くんと
それを全否定せず、一生懸命な麦くんを尊重したい絹ちゃん
数年後のバッタリ再会シーンでは
着てる服少しだけ被ってるんだよねぇ
わずかな期待をしてしまう(◡‿◡ฺ✿)
5年後に復縁して、お互いを尊重し合える関係になり、結婚する。という花恋の第2弾を妄想中です
タイトルが秀逸、モノローグ多すぎ
そのうち気がつくんだ、共感を求め合う恋愛は上手くはいかないって。
それに気がついたころ、きっと大人になったってことなのかもしれない。
氾濫するカルチャーの中で、「好き」の勘違いがたくさん起こる、そしてそれは誰しもが通る「必然の過ち道」なのかもしれない。
タイトルの通りこれは「花束」なんだ。
いつかは枯れる、ドライフラワーにしたとしても、追憶の極みでしかない。
坂元裕二さんが大切に大切に紡いだ言葉たちを、
菅田将暉が受け止め、敢えてカッコ悪い男へと変わっていく。
有村架純はどうしても激しい女を演じさせた方がピンとくるので、
なんだか菅田将暉と馴染まないまま終わった気がする。
にしても土屋監督、よく罪の声の後にこれ撮ったよな…。
振り幅すごすぎw
個人的にはモノローグ多すぎてちょっとと思った。
脚本家の悪い癖なんだろうか。
ト書きで魅せるという手法が殆どなかった。
ラジオドラマでもいけたかもしれない。
今の20代社会人に重なる恋愛映画
大学生の時の恋はとても純粋でまっすぐに向き合っていられるけれど、
社会に出て自立し生きていくため、どうしても変化していくそれぞれの生活の中で、好きのすれ違いが、、、
それが切なくて難しくて、、、とても共感できる感慨深い映画でした。
でも麦と絹の人生に花束のような彩りを与えた恋であることには間違いない!
この映画の言葉の選びと主役2人の作り出す空気感がとてもあたたかくて大好きな世界感でした。
案外泣けなかったけど、、、
結婚生活40年で深みが判る作品
食パンが落ちる時は大体バターを塗った側。
推しの俳優×推しの女優
観に行かないわけがないでしょう
もちろん公開日に行きましたとも!
どんな内容なのかよく分かっておらず
ざっくり観た予告は、
とにかく菅田将暉と有村架純のラブラブなお話なんだと勝手に思ってた。
でも実際は、そんなに単純なものではなくて。
2人の出会ってからの5年間の日記物語。
平凡で、ありきたりで、ごく普通な2人の出会いと別れ。
テンポのいい展開で進むストーリーに最初から最後まで惹き込まれてしまう。
単純な物語のようで、時の流れと共に少しずつ変わっていく2人の感情を、
主演のお二人が見事に演じ切ってくれました。
山崎賢人さんの『劇場』に少し似てるような、
でも劇場よりフランクに、楽しみながら観れる、そんな映画です!
菅田将暉さん、有村架純さん、脱帽です。
誰もが共感してしまうのではないだろうか。
これが"リアル"なんだと。
男女で違う物事の考え方。
視聴者側(第三者)から観るから両方の気持ちが理解できるし、
これはきっと恋愛をする人には必ず起こりうる問題であり、
男性は、女性側(有村架純)の気持ちを、
女性は、男性側(菅田将暉)の気持ちを、
理解するのにとてもリアルで分かりやすいシーンが多かったですね!
そして、別れのシーンのファミレスにはやられました。
思わず涙が溢れてしまった。
やはり、実力派の俳優の方々が主演だと、
本当に安心して、映画に入り込める。
個人的には最近は、韓国の映画やドラマのクオリティに圧倒されて、日本のものに手を出しにくくなっていたのですが、
ストーリー展開から、くすっと笑える演出、演技まで、とても好きでした!
これをオリジナルで作った坂元裕二さんって、
ただただ、すごいなって思ってしまった。
ぜひ、2人の世界を見届ける思いで、
映画館で堪能して欲しいですね!
女性の気持ちは複雑
菅田将暉演じる麦と有村架純演じる絹が学生時代に終電を逃し偶然出会い、趣味や好きな本が合ったので付き合うことになり、約4年の同棲後・・・という話。
こんなに長く同棲し、両親も会ってて・・・なぜ???
っていうのが感想。
麦は結婚しようと言ってるのに・・・女性の気持ちは難しい。
【贈り物のような恋】
ギフトのような恋をした。
花束みたいかはわからない。
でも、思い出したら、微笑みたくなる。
若い頃は、趣味が何とか、こんな価値観だとか、語り合いたいことは沢山あった。
それが同じであることは、運命のような出会いだと思わせてくれた。
大会の健闘を祈ってもらったり、
お互いに合格を祈りあったり、
お互い祝杯をあげたり、
そして、一緒に過ごす時間は長くなって…、でも、
時間はあっという間に過ぎる。
幸せな時間だ。
暖かな時間だ。
穏やかな時間だ。
肌と肌が触れ合うゾクっとする時間だ。
気だるいような溶けあう時間だ。
だが、すれ違いは必ずある。
それは、防ごうと思って防げるようなものではない。
唐突なようで、実は蓄積してたり。
生まれ育った故郷に帰りたい。
仕事に打ち込みたい。
ケンカもしたが仲直りも出来た。
でも、決定的な瞬間は訪れる。
予想はしていても、
覚悟はしていても、
胸が締め付けられるようだった。
今でも思い出す。
離婚した相手とのことより、良い思い出として思い出す(前の妻よ、ごめんなさい)。
どうしてるだろうと、たまに考える。
元気だろうかと、たまに考える。
人づてに確かめることは出来るけど、聞かない。
でも、祈っている。
幸せであって欲しいなと。
映画のように偶然会えたら良いなと。
僕の経験した贈り物のような恋は、花束みたいな恋と少し似ているかもしれない。
新鮮なラブストーリーでした♪
舞台は2015~2020年。麦くんと絹ちゃんの恋愛模様を描く。
特に突飛した設定があるわけでもなく、とんでもない事件や困難が起きるわけでもない。
映画だからこそ表現できる、現実ではありえないような素敵なラブストーリー・・・的な作品とは全くの逆。
あくまで皆が経験してきたような恋人たちのリアルな日常。
だからこそ、共感しやすくもあり、自分自身と重ねてしまうところもあり、素直に泣けてしまう。
ラブストーリーというジャンルは、決して嫌いではないけれど、自分としてはなかなか心に残る作品は少ない。
でも本作は、なんか新しいラブストーリーを見させてもらった感じがします。
有村架純ファンとして、押さえておくかって感じで観に行ったのに、予想を遥かに超える良い作品でした✨
あと、その時々に流行ったサブカルチャー的ネタがふんだんに盛り込まれています。
分かるネタにはニヤリとし、分からないネタはさっぱり分からない。
そこが分かるか分からないかでも、楽しさが変わってくるかもですね😄
とりあえず、話の例えにちょこちょこ出てきた今村夏子のピクニックという小説が気になってしょうがないですw
【似た者同士が、共感しあい恋に落ち、少しづつ齟齬が生じる過程を、主演二人の心象を綴ったモノローグで絶妙に表現している素敵な風合いの恋物語。切ないが、ホンワカして、心に沁みます・・。】
◆麦君(菅田将暉)と絹さん(有村架純)の初めての出会いから、二人が何気ない会話をしながら、実は相手の嗜好を探るようなモノローグがとても、効果的に効いている作品だと思いました。
◆冒頭、二人が、あるカップルがイヤホンを”R”と”L”をそれぞれの耳に当てて聴いている姿を見ている時のモノローグと、二人が顔を合わせた瞬間の表情。
その後も、二人の嗜好の同一性がさり気無く描かれる。
それは、履いているスニーカーであったり、好きな作家であったり、好きなゲームであったり・・。
◆菅田さんと、有村さんの演技も、実に自然で
”この二人は、実は本当に恋人ではないのかな・・”
と思ってしまった程である。(私だけであろうか・・。)
◆そんな二人の相性の良さが、麦君が正社員として働き始めた途端に少しづつズレて来る・・。だが、その過程さえも自然に描かれる。
■そんなことを言っちゃだめだ、麦君!と思ったシーン
・思いが擦れ違う二人。そんな時に”結婚しよう!、君は俺が養うから・・君は好きな事をすればいい・・。”と麦君が、言ってしまうシーン。
ー その言葉だけは、彼女には、言ってはいけないのに・・。ー
■最も沁みたシーン
・二人が別れ話をするために、親友の結婚式の後、”思い出のレストラン”で告げるシーン。
ー あれは、キツイよなあ・・。自分たちが別れ話をしようとしている時に、自分たちが初めて告白した席に座った初々しいカップル(清原果耶さんと、細田佳央太さん)の会話が聞こえてくるのは・・。
二人の脳裏には、一瞬にして初めて出会ってから過ごした楽しき日々が浮かぶ・・。ー
<あれだけ、相性が良くても微妙な齟齬の積み重ねで、関係性が少しづつズレていく過程を実に自然に、丁寧に描いている作品。
切ないが、何故かホンワカとした気分になり、学生時代の様な恋を又して見たいものだなあ・・、などと思ってしまった作品。風合いがとても良い作品です。>
花束はもっと美しくない?
学校の先生のモノマネで笑っていられる高校生みたいな映画を観ました
大学生で出会い、好きなものや価値観が同じで惹かれ合った男女が、生活や就職のためにすれ違って別れていくラブストーリー映画自体は珍しくも何ともありません。過去に腐るほどあります。
ですから、それに何をプラスするか、どんな新しい切り口を提示するかがこの映画の存在意義だと思います。
では、この映画は一体何がプラスされていたのでしょうか?
2015年から2019年までの流行、音楽や漫画や小説やゲームやネットなどのカルチャーや小ネタがストーリーの至るところに散りばめられていたこと。
それが、この映画の作り手がこのラブストーリーを描くために考案した新しい切り口だったと感じました。それ以外に目新しいといえるものは発見できませんでした。
しかし、それって何が面白いのでしょうか?
サブカル好きの麦と絹に合わせて、登場する品々はマイナーなものばかり。メジャーな流行はほとんど出てきません。
マイナーだけど、他人の創作物をいっぱい引っ張り出してきて展開するストーリー。
それってなんか、学校の先生のモノマネで笑っていられる高校生みたいなものじゃないですか。
悪く言えば内輪受けですよ、これ。
有名人のIKKOのモノマネが似てたら笑いますが、学校の先生を知っている人はごく少数ですし。私はそんな先生を知らないので「まぁそんな先生いそうだな」ぐらいな感情しかありません。
ものすごい数の他人の著作物の権利許諾を得なければいけないスタッフはすごく大変だったろうなとは思いましたが、そう感じるぐらいで話自体はあんまり面白くはなかったです。
行定勲の劇場よりはマシだったぐらいのレベルでした。
脚本家さんも監督さんも大ヒットドラマを何本も世に送り出しているクリエイターだったのでこちらの期待値が高すぎたのかもしれません。これは映画です。別のジャンルでした。
緊急事態宣言下で公開に踏み切った根性は買いますが、コロナ禍だからこそ世間の流行や小ネタに終始する作品が余計に安っぽくみえてしまった感じもありますね。
ラスト付近の時間軸が2020年で、別れた二人がそれぞれ別の恋人とデート中に偶然再会するってシチュエーションが、ノーマスクで三密なのでコロナ禍では不謹慎な人々に見えてしまいますし。
これは公開延期にして平和になった数年後に公開するか、ラスト付近はコロナ禍に合わせて撮り直してもよかった気がします。まぁ菅田と有村のスケジュール的に不可能でしょうけど。
結論。
他人のモノマネで笑いを取る芸も立派な芸のうちですが、できればオリジナルの新しい芸を発明して、他人からモノマネされるぐらいの映画を作って欲しかったと思いました。以上です。
人生
有村架純が出るということで見に行きました。
ただの恋愛映画ではなく、本当に現実を描いている映画で、親近感というか現実味があって個人的にはすごく好きな映画になりました。
きぬ(有村架純)がそうめんをずずっとすすって一旦止めてまたすするところと、本屋さんで本を持ってくる時にぴょんぴょんってくるところがめちゃくちゃ可愛かったです。
ぜひ注目して見てみてください!
共通点が奇跡のように多かった二人が、お互いの共通点探しをしながら盛り上がり、二人はラブラブ気分に包まれますが、やがて探すべき共通点も探し尽くしてしまいます。そうなったあと、はたして二人は……。
主演の菅田将暉と有村架純の二人が、お互いの趣味も興味も考え方も非常に良く似ていたことから、それが愛へと発展した、そういう二人の愛の日々を延々と描いた作品です。
言うまでもなく、男女のあいだで共通点が多いことは、二人の間隔を引き寄せる最良の材料です。
「この趣味も一緒だった」、「あの考え方も一緒だった」と言いながら、お互いの共通点探しをして、二人はラブラブ気分に包まれるわけですが、やがて探すべき共通点も探し尽くしてしまいます。
そうなったあと、はたして二人はどうなってしまうのでしょうか。
共通点探しだけが愛だと感じている二人の姿に、どこか危ういものを感じながらも、共通点探しを続けている最中の二人のラブラブ気分を楽しめば良い映画なのかな、とは思いました。
ところで、これはオリジナル脚本だという触れ込みでしたが、楠瀬誠志郎の歌「5minuits」(1991)のパクリ、とまでは言わなくとも、そっくりそのままのシチュエーションが展開されます。
歌では、お互いに別の恋人を連れてすれ違い、背中を向けあいながら小さく手を振るのですが、映画の二人もまさにその通り演じたので、しかもそれがエンディングの良いところだったので、おやおやーという感は否めませんでした。
シナリオライターもバブル期の人なので、バブル期に流行った、このとびきりオシャレな歌が頭の片隅に残像として残っていたのかも知れませんし、あるいは、みんなが忘れた頃に、いつかこのシーンを脚本にしてやると思って温めていたのかも知れませんが。
というわけで、もし楠瀬誠志郎の「5minuits」を聴けるチャンスがあるなら、ぜひどうぞ。
たしかにこの歌の世界の向こう側に、映画「花束みたいな恋をした」の世界観そのものが二重写しで透けて見えるのです。
それに、「5分間」という題名の曲ですが、実際には4分ほどで聴き終わるシングルですし。
花束みたいな恋の描写が尊い
菅田将暉さんと有村架純さんが演じる、出会いから恋人との一番楽しい時期の描写がとても自然で可愛らしく「あぁ恋愛っていいなぁ。すごく楽しくて大事な時間が重なっていくんだよなぁ。」と、自分の過去の恋愛の思い出に浸りながら観ていました。
物語の展開に意外性はなく、というかもう予告から結末は分かっているしそのキッカケも想像通り。本作は物語というよりも、一組の普通の恋人たちの花束のような恋の始まりから終わりまでの日記のような日々の描写を愛でる作品だと思います。
一つ一つのやり取りにリアリティがあり、幸せなときめき、恋の楽しさやドキドキ、そしてイライラやもどかしさが伝わってきます。中でも、嘘みたいに共通点が多く恋が始まる予感しかない麦くんとの出会いの一夜のあと、朝帰りして実家に帰った絹ちゃんが母親の小言に耳を塞ぎ「まだこの気持ちを上書きしないで」と、余韻に浸る姿が大袈裟過ぎず、でも物凄くドキドキした恋の始まりの表現にぴったりで、とても共感しました。
終始とても丁寧でナチュラルな描き方で、それぞれの心理描写も分かり易く、ほっこりしながら観ることができました。
恋はナマモノ、賞味期限があるからこそ…
2015年から2020年までの時代背景とともに、ある男女の恋の始まりから終わりまでをリアルに描いた作品。
他人の恋愛事情を見ることによって、客観的に自分の恋愛経験も見つめることになる。わかりみが深いとはまさにこのこと。
ずっと同じ人を好きでいることはほぼ不可能である。
恋の賞味期限はよくもって三年と言われていて、そもそも恋とは脳の快楽ホルモンによっておこるものであることも科学的に証明されているのだ。
恋のいざこざも男と女の脳の構造のすれ違いによって起きる。
また男の愛情は責任であり、女は共感やダイレクトな愛情を求めるということが、本作からも感じられる。
花束って特別なもので、そこにあるだけで日常が彩り華やぐ。そして恋は花束のようなものでいつか、枯れてしまうのだが、たとえ枯れたとしてもドライフラワーのように楽しむことはできる。それが例えるのなら“結婚”ではないのかなと。(経験者から見て)
とはいえ、やはりドライフラワーより、生花、瑞々しいフレッシュな花束の方が良かったりして(だから不倫って古今東西なくならないんです)。
恋愛は儚くもあり人生をより豊かにしてくれるエッセンス。恋せよ若者、夢みよ若者、そんなメッセージ性を感じた。
カラオケっぽくみえないカラオケ、あの“蜜”が今は懐かしくもあり、そして、渋谷パルコが閉店したり、スマスマが最終回を迎えたり、パズドラにはまったり、前田裕二の『人生の勝算』、Air Podsじゃないイヤホン、この5年間の時代の象徴といったものを加えての描き方も好きだ。
部屋のインテリアも、絵も、色調も全て私好み。
不満な点を挙げるとすれば、エンディングで、オーサムシティクラブの『勿忘』が流れるとばかり思っていたから、そこが残念。聴きたかったな。
始まりはいつも終わりの始まり
菅田将暉扮する山音麦は、終電を逃した事をきっかけに有村架純扮する八谷絹と出会った。価値観が似ていた事からふたりは付き合い始めた。「始まりはいつも終わりの始まり」と言う詩も紹介されていたが、昔から同棲と言う言葉はあったけど、いかにも安易な今どきの同棲は昔とは違う様な気がする。
麦曰く、生活する事は責任だ!と言うセリフがあったし、麦は結婚を望んだりもした。身近な私生活においても同棲から結婚に踏み出すタイミングで相談を受けたり女性の両親に挨拶に行くのに悩み始めた男性の話を聞いた事があるが、私に言わせると麦の場合は就職が決まった段階で何とか結婚に踏み切るべきだったよね。同棲と結婚の考え方が男女で違っても、一生を添い遂げる覚悟を決めてプロポーズするのは男性であるべきと思う。甘い恋愛も生活が入ってくると、現実にさいなまれる事が出て来るから何とかふたりで乗り切る努力が出来るのは結婚して子孫を作ると言う意識から始まると思う。菅田将暉と有村架純は悪くなかったけど、この映画の展開では単なるその辺にありがちな話になってしまったんじゃないかな。
ところで、映画前半の最寄り駅は京王線名大前駅であった事からすると、麦は明大生かと言う感じで、綺麗になった名大前駅とともに我が青春時代をも懐かしく思えたのは良かったね。
恋と愛の違い!?
これが恋の映画か?
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