花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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誰を思い出しましたか?
出会いから別れまでと最初から予想出来る内容なのに、最後まで見守るかたちで観賞出来ました。
偶然の出会い、付き合い始めの頃「あるある」「同じ事してたなぁ」などと、共感しつつドキドキ。
社会人になってのすれ違い、価値観のズレ、優先順位の違いから起こるケンカ。
仕事優先しなければいけない状況も理解しつつ、二人の時間も大切にしたい。
その思いが上手く伝わらないもどかしさ。
そんな事で別れたかも…
「現状維持」って簡単そうだけど、難しいね。ずっと一緒に居られると思っていたのにね。気持ちは変わらないと思っていたのに、どちらかが変わろう(成長)とすれば、生じてしまう隙間。
最後の二人が出会った頃のシーン。
やっぱりジーンときた。
浮気の無い純恋愛で良かった。
これほどにまで共感出来る恋愛映画はなかなか無いだろう。
誰を思い出しましたか?
たしかに、恋愛って花束みたいなモンかも。
丹精に計算されつくした脚本と演出、主役二人の高い演技力が見事に現れている、恋愛映画として傑作ではないかと!
しかしながら、好みが分かれるのもたしか。
・序盤のイヤホンの話に嫌悪を覚え(言いたいことは頷けるが、他人カップルにわざわざ言うことではない)
・二人の好みのサブカルまるで知らん
・本棚、同じ作家サンに偏ってないのは逆に不自然では
・新潟長岡の花火なんぞ知らん(お父さんの話し方は長岡の人と微妙に違うし、長岡の人が花火のことしか考えてないってのもどうなん)
・社会に揉まれ、大好きだったものが手につかなくなる人もいるが、麦クンあまりにも変わりすぎ
・倦怠期から別れのシーンまで冗長に感じる
…とか言う人もいるだろうけど苦笑
それらすら、最後まで通して観ると、二人の5年間の恋
を描き切るには必要なことだったと思う。
何よりキャスティングが秀逸。有村架純-絹ちゃんの見つめる演技と、菅田将暉-麦クンの目を逸らす演技は、二人に生まれた心の距離を見事に表現している。
その他キャストも演技巧者揃いで何気に豪華。(演技力が伴っていない人への配役すら、きちんと考えられていた…)
趣味趣向がぴったりで相性も良かった二人が、社会の中で距離ができ…というのはありがちな話。だが、絹ちゃんが就活してる時点で「リアリズムな女が変わって、絵描きの夢見る男が変わらん」…という予感もいい意味で裏切られる。しかも、菅田将暉が、言いそうもないリアリズムでアナログな社会家庭的台詞を繰り返し言うとか、もうたまらない!笑
そして、二人の間の小道具やサブカル趣味嗜好も、一つ一つが丁寧に作られていたのも素晴らしい。
・白スニーカー(奇跡的お揃い…脱ぐまで気がつかない!→社会人靴→初々しいカップルの…思い出すがもう戻れない、喪失感)
・Switch(TV脇のコントローラー→携帯モード→絹ちゃんTVで一人プレイ、やんやある→傷心の麦クン一人でプレイ)
・再演された舞台(映画やイベントじゃないところがミソ! 「前に見ただろ」と麦クンは言ったが舞台好きな人はきっとツッコミ入れると思う)
・今村夏子(二人の価値観の象徴。お揃いスニーカーって『ピクニックから来てる…? 5年間て長さも今村作品スパンにぴったり笑 芥川賞受賞ネタも。)
丁寧さという点では、菅田有村の次にキャストクレジットされてる細田佳央太くん・清原伽耶ちゃんカップルの存在。作中では苗字でしか呼び合わないけど、ちゃんと下の名前まで設定されてるのね。明るい未来なのか、絹麦カップルの別れを予感させるのか…。
いずれにしろ、「あるある」と共感できるかどうか…で評価も分かれるとは思う。好みじゃないという方も、丹念に作られてる点をご覧いただきたいな。
イヤホンみたいに絡み合いたい・・・チガウ
LとRは音が違うから二人で聴くと違ったものになるよ!などと注意するほうもどうかと思うし、『タイヨウのうた』(2006)でYUIが歌った「good-bye days」の歌詞にある“片方のイヤホンを君に渡す♪”が大好きなので、ちょっと待て!と言わずにいられなくなった。そして、「ステレオ」という言葉を知らなかった国立大卒の元同僚のことを思い出してしまいました。「ステレオタイプなら知ってるけどステレオは知らない」という言葉は忘れたくても忘れられない。
等身大の大学生の会話を聞くにつれ、なんと空虚な会話なんだとオッサンは思う。映画だったり小説だったりと、趣味の共通項が多い二人。この人だったら気が合うはずだと運命的な出会いも感じるのですが、徐々に心のどこかに溝が生まれ、疎外感を感じてしまう。大学生だったらいいのだけど、社会人になると仕事や生活の面で受け入れられない部分が出てくるところを見事に描いていた。
こんなだから結婚しない男女が増え、少子化が進むんだろうな~と感じる社会人の同棲。生活を現状維持させるため辛い仕事にも耐える麦。一方の絹はやりたい仕事をやりたいと麦に相談もせずに転職を決める。俺が食わしてやる!などと言うものの、それでは男女共同参画にも反するし、絹の意志を損じてしまう。難しい。もっと早くにプロポーズしていれば、子どもができてしまっていれば・・・などとも思うけど、好き同士なのにつらい選択肢を・・・しかもセックスレスの同棲ってのも・・・
大恋愛と失恋を経験した者にとっては共感するところも多いと思うし、何とか上手くいけと応援したくもなる。映画ファン的には『魔女の宅急便』の実写化はないよね~などと共感してしまったのだ。作家の名前は全然わからなかったけど、今村夏子が気になってきました。
別に花束でもない
好き同士でも、年月が経つにつれ、なあなあになっていくんだな。それが我慢できるうちはいいけど。我慢していくとだんだん綻びができていく。
主人公と同じ名前だったので、否応なしに感情移入していったんだけど、仕事の捉え方が仕事に囚われていく。そんな人生は楽しいのか?仕事に対して色々と考えてしまった。
あんなにも趣味嗜好が似ていても最後は別れるのが悲しい。菅田将暉の最後の説得は男という全人格を素直に現した説得だと思った。個人的にとても悲しい映画になってしまった。
偶然
若い男女の恋愛と日常を描いた作品。
偶然が少し多すぎるなと思うけれど、それだけ趣味や思考が合う相手もきっとどこかにいるのかもしれない。
この人♩って直感で感じて出会えるって素敵だな。
リアルな恋愛模様を描いていて、とても素敵な2人ではあるけれど、映画としては単調で変化なく少し退屈に。
たくさん恋してる人には心ときめいて共感する部分も多いのではと思います。
冒頭のシーンをみると、やっぱりこの2人は価値観が合うお似合いの2人ですね。
モノローグが多い、いまどきの物語。
坂元裕二先生の映画作品。
・モノローグを多用していているのが気になった。もう少し人物を想像させて欲しいというか、全部答えを言われている感じがしたので、もっと観客を信用してくれても良いかも。
・それにしても、色々都合が良すぎではないか? 同じファミレスの同じ席の同じ様なカップルで、同じ様な靴履いて、同じ様に本を交換している所にたまたま居合わせる確率って、自分的には奇跡に近くて、それを必然性もなく描いてしまうところが、非常に作家都合に見えてしまい、正直萎えた。
・坂元裕二ワールドというより北川悦吏子の作品を見せられている様な感じ。自己陶酔型。
・京王線がスポンサーなのか知らないけど、サブカルお洒落でしょオーラ出し過ぎ。サブカル好きだけに、かえって鼻についた。
※期待してしただけに少し残念な印象です。オダギリジョーの無駄遣い感が印象に残りました。
と、批判的だけど、やっぱり坂元裕二先生の作品なので☆は3つ。
感想が人によってものすごく変わる映画
ただの恋愛映画ではない
深い。
女性側の考え方、男性側の考えかた。
少しずつのズレが生じてしまうのは仕方ない。
歩み寄る事が大切なのだ。それが無理なら別れるしかないのだ。
冒頭は、こんな出会いは運命感じちゃうよね〜。
こんな偶然ある〜♡みたいな。
ジョナサンで告白するシーン。若い頃が懐かしく思えた。
そして、よせばいいのに同棲。
同棲する前の就活を断念しちゃうのも、心の中で【ないわー(笑)】と、
フリーターの割には良い生活送ってるじゃないか、そっか親からの仕送りかと、仕送りは花火の寄付金へと変わり。
そしてムギくんも、『就活するわ』と心変わり。
就職する事を良きと思ってないのかな?キヌちゃんは、、、。イヤイヤ働いた方がいいでしょーよ〜とまた心の中で叫んでしまった。
人って、生活の送り方、過ごし方でいくらでも考えは変わるもの。仕方がない事。
そして、2人の溝が徐々に深くなってしまう。
仕事って本当に大切だ。
生きるために仕事するのだから。
やっぱり、結婚前の同棲は反対だなぁとつくづく感じた。
結局、恋愛って別れるか結婚するかとどちらかしかないのだから、行き急ぐ事はないのだ。
この作品はリアルな所が見え隠れして、男女の感情が良い感じに表現されていて、ありきたりな恋愛映画ではなくヒューマン系に近いのかなぁ。
とても素敵な作品でした。
今日も素晴らしい作品に出会えてし幸せです。
つき合いたてのカップルにはホラー映画ですので、注意
そこまで合わせなくても・・・・
猫の意思は関係ない(ジャンケンだ)
とある男女の5年間の物語
この映画を語るともろにその人の人となりがわかってしまうような気がすると思った。
リアルが充実している人はいいですねと、さげすむと自分が哀れになるし、かと言って全部肯定できるほどの悲しいかな経験値が足りない。
押井守とかインディーズグループとか単館映画とかゴールデンカムイとかバールのようなものとか好きだけど、なんだろう劇中で出されてさも「絶妙なチョイスしたでしょ?」って提示されてる気がしてかちょっと嫌だった。
学生時代はサブカル寄りになるからその頃の自分と似ていたり比べてしまって微妙な気分になった。
この映画気に入らない→嫉妬しているのか→なんて悲しい人
この流れが頭をよぎり続けて本当に自分に対してむなしくなった。
感想を述べれば述べるほど墓穴を掘ってしまうのでネガティブな感情はここまでして
グーは意思の強さ、個性
チョキはグーとパー両立、自由性
パーは協調、社会性
を表しているのかなと
グーを出した有村架純は自分のしたい事を選んだ
パーを出した菅田将暉は安定を求めた
チョキは出なかったけど、一番二人が成りたかったであろうフリーランスを選んだ先輩は・・・
パーがグーに勝つ理由を二人は理解したのか気になる所ですが
ジャンケンを深く考えたきっかけになるいい作品でした。
いや、面白かったですよ!
ちなみに劇中後半でデート中に見た映画は「希望のかなた」とっても面白い作品でおすすめです。
この映画見るまで忘れててけれども。
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劇中セリフより
「社会人になるって事はお風呂に入るようなもの」
なるほど面白いたとえ話だと思った。
だけど、お金とか責任とか考えないでゆっくりお風呂に入りたい。
花束だから、すぐ、枯れちゃうんだよね‼️❓
淡々と進んでいく爽やかさが残るストーリー
純粋なラブストーリーではあるが、観た後爽やかなラブストーリーだなと感じました。
どことなくコメディタッチな部分もあり、最近ラブストーリーで言うと「劇場」よりはライトでドロドロ感のあるラブストーリーをお好みであれば、あまりお勧めしません。
男女両方の見方も面白く、だんだん二人を応援したくなってきます。
両者のすれ違いはどんなカップルでもあるのではないでしょうか?
思いって変わってくる。価値観の成長なのか?何を大事にするか?はそれぞれ。
夢を捨ててしまうのはお互いよくない。理想と現実。
趣味が仕事に出来るか?好きなことを仕事に出来るか?で揺れる。。
これもよく人生でよくあると思います。
その中で他者を尊重できるか?支えられるか?
またコミュニケーションの難しさ、これも感じることが出来る。
あの時こうしてれば、声掛け出来れば、タラレバはどんな時でもある。
その中で、最後の友人関係に戻っていく互いの潔さが爽やかさが残る要因なのかもしれません。
大切な人とうまくいってない人、そうでない人も、十分楽しめる映画です。
私は両主演ということで注目して観ましたが、両者に興味がなくても楽しめる映画だと思います。
ぜひお勧めします。
恋愛体質
恋人が欲しいなら、恋愛映画を観ると良い、恋愛体質になるから、と何かで読みました。
それ、若い時に教えて欲しかったなあ、そうしたら、少しは積極的に観たかもしれないのに。
恋愛映画は観ていて気恥ずかしくなるから苦手で、今までほとんど観ませんでした。だから、私はこの映画を観ても、楽しそうだねとは思うものの、良さがよくわかりません。2人が付き合おうと決めた後の横断歩道での会話辺りから、集中力が途切れてきました(早いって!)
幾つか感じたこと。
タイトルに”花束”とありますが、花はあまり出て来ないんですね。花束を買ったり、花の名前の話をしたりはしますが、後は出て来なかったような。絹は特に花が好きとかでもないし。
2人は沢山語り合ったけど、内容は気の合う友人との飲み会なんかで盛り上がりそうなことばかり。先輩の通夜で、絹はさほど悲しめない理由を話さなかった。それ以前に、あの先輩は女性に暴力をふるうような人だから私は嫌い、とどうして話しておかなかったんだろう。友達の相性は、好きなもの(こと)の共通点が多い、という事でしょうが、恋愛(結婚)の相性は、許せないことの基準が似ている、という事も大事だと私は思います。2人は楽しいことしか話してなかったですね。もっと早くに本音を話せていたら・・・
2人の4年間の積み重ねはあまり感じられず、花束と言うよりお花畑だな、と思いました。
でも。嫌だなと思う所はありませんでした。「劇場」や「糸」より本作の方が好きです。
ーーーーーーーーー<追記>―-------ーー
本作は内容に対してタイトルがちょっとおしゃれ過ぎと感じました。何かもっとロマンチックなエピソードがあれば別ですが。
麦と絹がこの恋を振り返ったら、「ゴール前のパスの意思疎通が不足していた」とか、「トーストのバターみたいに、片側にしか注意を払ってなかった」とか、「でも、本棚に大切な本が1冊増えた」とか表現しそうじゃないですか。
はじまりは終わりのはじまり
日記かな?
とても心地良い時間でした
導入こそ「いや、そんな偶然出来過ぎでしょw」ってなりますが、そもそも人と人との巡り合わせって本当奇跡みたいなものだから決して大袈裟で無いのかもしれませんね。
また映画やサブカル好きにはクスリとさせられる要素が盛りだくさん。観ていて「自分ちの本棚とも一緒だわw」って人多かったんで無いでしょうか?ぼくはちょいちょい被ってました。
特に押井のくだりは本当に吹きましたw
物語はとても真っ直ぐなラブストーリーですが、それでいてベタベタな作りでないのも良いんですね。
観ている側からも頷くことが多く、まるで自分の思い出を振り返っているよう。
男女問わず実にわかりやすく、響くというより染み入るような感じでした。
また主演の二人が実に良い空気を作るんですよね。
その二人に寄り添うような音楽も、とても自然で良かったんです。あえて見せ場を作るような音で無いのが実に良い。
すっかり飽和しているであろうラブストーリーで、こんな素敵な作品に出会えるとは思っていませんでした。
本当、花束のような作品でした。
夫婦で見るべし
結婚9年目の旦那と2人で見に行きました。
この映画を見て、私達は昔は恋人で一緒にいない時も私は彼のことを想っていて、、。そんな時期を思い出しました。
今は日々の生活に追われてお互い空気のような存在になっている私達夫婦。
変わってしまった現実に気づき涙してしまいました。
一緒に見ていた旦那も私と同じことを思ったらしく
映画を見終えた後から昔のように旦那が私に優しく接してくれました。
初々しいカップルで見るのはオススメしませんが、夫婦で見るのはとってもオススメ!
菅田さんと有村さんの演技も素敵すぎて
最後のファミレスのシーン本当に泣けた、、、。
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