花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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肝心な事言えてなかったじゃん
辛いと思った時の対処の仕方
彼女が思い続け実行していた話
そこには先があって
男はその「あと一歩」を乗り越えたいタイプだった。
好きな子の誘いについ動いてしまったり
タンク映像を切り捨て出来なかったり
海でギリギリしらす丼を買って来たり
後輩の甘さに怒りきれなかったり
がんばっている事を褒められたいと思う気持ち。
凄くわかります。
同じ趣味、喜びを共用したい二人だが
彼女が彼と同じように成長して助けたいと思うのは
今の世の中だと思った。
女性の自立と結婚の選択を理解できなかった自分は
かなり痛みを感じる映画でした。
とてもリアリティのあるラブストーリー
恋愛映画の中では1番泣けなかった
いや~👍いいですね☺️
坂本裕二さんらしい凄い映画
坂本裕二さん脚本じゃなかったら観てないであろう映画
やはりただの恋愛映画ではなくてとっても良かった!!
これを普通の恋愛ものと思ってしまう人もいるのだろうけれど意見が分かれそうです。
とても趣味が合う相手と出会い、恋愛して、価値観がだんだん変わっていきすれ違っていく4年間の恋人たちのお話。
恋愛は生モノという言葉もでてきたけれど、恋がなくなっても恋人としてじゃなく結婚だったら続けられるのかとか、そこはそれぞれの価値観あるよね…と改めて考えさせられた後半ファミレスシーン凄かった。
若い頃いつも自分たちが座ってた席に昔の自分たちのような若い男女がそこに偶然いて、自分たちと重ね合わせる対比シーンは泣ける。よくこんなの思いつくよ。
坂本裕二の「カルテット」でも恋がなくなった後はどうするテーマがあったのだけど、この方はなんでこんなに本質がわかってるんだろうか…一体どんな恋愛してきたの?
心にグサっと刺ささる所がある。
別れても4年間の恋と想いをそれぞれがずっと心の中で大切にしながら別々の道を生きていく。
誰しも一度は経験した事あるようなあるあるな話だからこそ自分に重ねたり共感できる部分があって良かったんだろうなと思った。そして、ラストシーンは悲しく終わるんではなく笑える!
あと、サブカル固有名詞がたくさんでてきたのもツボで二人の本棚中身が昔〜今の自分とめちゃくちゃ似てたし、穂村弘、きのこ帝国、マムアン、ゴールデンカムイ、ストレンジャーシングスなど好きなものが沢山でてきたり。カラオケシーンが何回か出てくるんだけど、音楽の趣味がぴたりと合う人ってなかなかいなくて、そんな人とのカラオケって最高なんだよなー思ったり観終わった帰り道余韻に浸った映画でした。
タイトルなし(ネタバレ)
自分がちょうど片思い中で、恋愛映画を見たい気分だったので1人で映画館に足を運んだ。
よくある大学生の恋愛、という感じの内容でその生々しい感じに途中至極気持ちが悪くなったが大学生の自分には感じることの多い作品であった。互いがどれだけ愛し合っていて永遠に一緒に居たいと思っていても、価値観の違いだけは擦り合わせることができない、その残酷さが酷く頭にこびり付いている。お互いに永遠に恋愛感情を持ち続けられる恋人達は存在するのだろうか?永遠に同じ愛情を抱き続けることは不可能なのだろうか?それが不可能だとして、その緊張感のない関係のまま付き合い、結婚し、家族になることは妥協なのだろうか?大学生の自分がこれから向き合っていく問題が多く取り込まれている作品であったので、恋愛に何か少しでも悩みを抱えている学生は1度見てみることをお勧めします。
【追記】
二回目見に行ってきました。相変わらず二人の所謂サブカル好きに若干の嫌悪感を抱きますがそれはさておき、これ、二人の出会いはいかにも偶然偶然が重なり運命的な出会いをしたかのように描かれていますし本人たちも多分そう思っていますが、実際は案外普遍的な出会いなのかもしれません。追記冒頭に記載しましたが二人とも所謂サブカル好きで、まあさすがにガスタンクとかミイラ展に関してはお互いに少し無理して合わせていたところもあって本当に「サブ」という感じがしますが、お互いの読んでる本は実は小難しいように見えて案外読みやすい作品が多いように思えますし、お揃いのスニーカーもあんな白のスニーカー誰でも持っているわけですよ、最後のファミレスのシーンの男女もそうであったように。天竺鼠のライブを二人とも見に行かなかったのは運命だと思いますが、それ以外は別に一つ一つの事象が偶然運命的に一致したのではなく、ただ二人が典型的なサブカル好きで、その二人が出会った、ただそれだけなんじゃないかと思います。色々な見解がありますが、私は最後のファミレスのシーンも、私たちだけの特別だと思っていた出会いも、広い世界で見れば至って珍しい事ではないんだよ、と狭い世界の二人を広い世界へ解き放つためのシーンに思えました。
ここまで二人の出会いは別にそこまで特別ではないよ、と二人の恋をディスるような発言をしましたが、恋愛中の彼らやその別れ際は本当に羨ましい、と思うほど私の理想的なものでした。私もサブカル好きになって、その普通から少し外れた狭い世界の中で趣味のあう人間を見つけて恋をしてみたいものです…。
総評として追記の前の感想でも言いましたがぜひこの映画は恋愛中の方もそうでない方も皆さん一度は見てみてほしいです。今見て、また少し時間がたった時にネットフリックスなりDVDなりでもう一度見てその時思った事と今感じることの違いを楽しむのもいいと思いますし、この作品人によって本当にとらえ方が違いますので(男友達は絹ちゃんに腹を立て、女友達は麦君に腹を立てていました)友達と感想を言い合うのも楽しいと思います。ただ恋人同士で言い合うと破局に繋がりかねないのでお勧めしませんが、多分この映画の感想で破局に繋がるという事はこの先いずれ価値観の違いでぶつかると思うので、遅かれ早かれいいのかもしれませんけどね(笑)
とはいえ麦君の仕送り五万円だけは許しません。
以上、貧乏女子大学生のレビューでした。
私は結構好き
学生時代の恋を思い出しました。
学生の時に付き合っていた人は、趣味に熱中しているところが好きでした。
でも、好きなこととはかけ離れた業種に就職して、いつの間にか趣味への興味も薄れているように感じ、あれ?私の好きな彼とは違う…と感じてしまって別れました。
もし、好きなことの延長線上にある仕事に進んでいたらどうなっていたかな、と考えたことがあります。
もちろん、好きなことを生業にして生活していくのは大変なことです。
この映画の麦くんのように、二人で居るために堅実な就職をすることは理解できます。
でも、仕事に忙殺されて、生活が無味乾燥になったら本末転倒だよ、麦くん!と言ってあげたい気持ちで一杯でした。
好きだった小説や漫画や映画さえ、頭に入ってこない、心に響かない…。それって何の為に仕事してるんだろう?守りたかった彼女との「生活」とは?
心豊かな生活を一緒にしていきたいのに、その為に仕事を頑張ったら豊かな心を失ってしまうなんて、切ないことですね。
同じことで感動したり、悲しんだり、それを共有できる夫婦が理想ですが、そこまでいかなくても、もう少し共有する気持ちの余裕が二人にあれば、ずっと一緒にいることが出来たかも…。
別れると決めた後、麦くんが以前のように小説や漫画や映画を楽しめる心の余裕を少しずつ取り戻していったと思いたいです。
いつもは純粋なラブストーリーを観ない私ですが、坂元裕二さん脚本ということで観に行きました。
こんなにあれこれ考えさせるなんて、流石です。
魔女の宅急便、実写版の方かよ!?に笑っちゃいました。
思い出の扱い方
うーん、観る人の年齢や性別で捉え方や見方が大分違う映画。でもそれほどまで多様な見方をさせるほど、リアルでパーソナルな感情をとても丁寧に描いた優れた映画だと思います。
私自身は子供もいる30代のおじさんですが、この劇中のふたりとちょうど同じ年頃で5年ほど付き合い、別れた彼女がいました。なので、エンタメとして楽しんで見つつ、当時の幸せな時間とそこらから連なる今の自分の歩みを感じる不思議な時間でした。
これは私見ですが、花束のような恋は間違いなく自分の肥やしになると思いますが、別れ難い切なさも内包するものだと思います。『さようなら』は『そういうことであるならば』の略であり、まさに花束のような恋だからこそ『さようなら』の意味を、痛いほど受け入れて時間をかけて学ぶものだと思います。別れを2人が決めてさわやかに2人で過ごすくだりは個人的にはさっぱりしすぎていて、ここの部分だけは腑に落ちないものがありました。
この2人がこれからの人生の中でこの素晴らしい思い出をどう扱っていくのか、おじさんな私はそんな余韻に浸りながらエンドロールを見てました。
花束
良かったです。
別れるの知ってる前提で観たからか最後はあんまり、、
ああそうやって別れちゃうんかーって感じでそれ以上は...。
でも付き合う前、付き合ってからの楽しいやり取りがリアルでそうだなって思った。
すれ違う感じも。
でも多分この二人の恋愛理解してる"つもり"なだけ。
麦くんの現状維持が目標ってのがあまりしっくりこなかった。
もちろんこのままずっと二人で幸せでいたいってことは分かるし、
でも現状維持が目標じゃなくてどんな状態、環境でも二人で一緒に乗り越えていくのが目標だったらなって思いました。
やっぱり女だから絹ちゃん側に立ってしまう。
絹ちゃんはただこのまま二人の生活が続いて欲しいだけでまだ結婚は考えてなかったように感じる。
花の名前は教えなかった。
最後も"別れ"という言葉は言わない二人に胸が詰まりました。
観てやっぱり恋愛と結婚は違うんだなと。
別れて忘れるんじゃなくて思い出にしてて、さっぱりしてる終わりが好きでした。
別にカップルで観ても良いと思うしむしろ観な?って感じだと個人的に。
自分達に置き換えないで第三者目線でなら逆に大切に思えると思う。
"余裕そうに見える男は私を見下してるだけで..."
スライド?走馬灯?
結婚披露宴でこれまでの2人の思い出のスライドを見せられることがあるけど、延々と2人の思い出のスライドを時系列で見せられるような感じ。
あるいは、死ぬ前にこれまでの思い出が走馬灯のように見えるとか言う感じの思い出達の羅列。
正直これがいったいいつまで続くんだろうと、途中で退屈した。
そして、エンドロール。
不覚にも終わると同時に、突然、涙が溢れてきた。
生きている人生の年数が長いほど、思い出もたくさん。良いこともあるし別れも経験してきた。
色んなことがふと蘇ってきた。
たわいのない楽しかった過去の出来事は、無くして始めてそのありがたみに気が付くのだ。
もう元には戻れない、過去にも戻れない、花束みたいな恋をしたのだと気がつくのは必ず、終わってからなんだ。
花束には根っこはないからね。
鉢植えみたいな結婚生活が出来たら良かったね。
途中、さわやかハンバーグが食べたくなりました。
清原果耶も初々しかった。
ツッコミどころが多くて、自分には合わなかった。
リアリティがあって、20代からの評価が高いって聞いたから観に行きました。
たしかに、男女のすれ違いの様子や感情の移り変わりは繊細に表現されてた。
男の子が閉鎖的になっていって、女の子が垢抜けてアクティブになってくのはリアルだった。
喧嘩したときに絹ちゃんが言いたいことを抑えて麦くんの言うことに頷いてるところなんて、特にリアル。
でも、映画としては微妙かな…
最初麦くんが憧れている女性にフォーカスを当ててたから、後に出てくるのかと思っていましたが特に何もなく…。なぜ相手の女性にあんな意味深な表情をさせた?
価値観や好みが似てるから惹かれ合う…そんな単純なもの?
夫婦も親子も然り、長年連れ添ったからこそ似てきて、その面白味を感じるもんじゃない?
服もデートの度に毎回似てたけど、違う日にした方がよかったな〜。まあ、同じ日の方が分かりやすいし、絵になるけど…。
猫はなんで出したんだろ?今後も意味あるのかと思ったけど何もなかったね。
オダギリジョーは何?なんで膝枕してたの?ただのスパイス?
どうして先輩は亡くなったの?しかも理由も微妙だし…2人のスレ違いを決定的に表現する為のモノだったかもしれないけど、なんか安直だった。
しかも絹ちゃんは、先輩の本性を知っているから悲しめないみたいだったけど、だったらその本性とやらをストーリーの節々に落とし込むべき。
頭のキズ一つ、片方の意見だけを聞いてDVだと思い込むのはどうなの?彼女の方とよほどの信頼関係ができた描写があればまだしも…。
日常的にDVを受けているとか、他にも複数の女性と付き合っているとか…死を扱うなら、もっとそういうところを丁寧にしてほしかった。
ファミレスで別れるところは特に退屈だった。
別れ話するのはいいけど、そんなタイミングで似たような男女に会うことある?フィクションだと分かっていながら、あまりに非現実的過ぎて感情移入出来なかった。
長年付き合って、別れた恋人がいたなら感動しそう。
もう一回観たら面白いのかな。
劇中で取り扱っていた音楽が全部最高だった。
付き合う前のカラオケはきのこ帝国で、別れる前のカラオケはフレンズって…憧れる!!
キャスティングと彼らの演技は控えめに言って神。
音楽とキャスティングで★★★。
楽しめたけど楽しい映画ではない
国民の9割は共感できるのではないか…
年齢によって感じ方が変わるはずです
感想は「人生の甘くも塩辛い部分であり真実である」といったところです。
最初の出会いは「ありえね」って思うかもしれませんが、人生の中での「めぐり逢い」というものを象徴したシーンとして捉えれば各人にも当てはまることも多いかと思います。そこからの急展開とか、心ときめくシーンとか様々ですが、私達の人生に重なるところが多いのかなと思いました。
ホームで出会うところから、デートを重ねて、同棲するところまでは見ている方も幸せが伝わってきて、羨ましい限りなのですが、実際の結論は「出会いは別れの始まり」になってしまうわけですね。
この結論が受け入れられる人は恐らく年令問わず、人生の渋いところを経験していて、それは自分だけじゃなくて、世間でも本当に起こりうることなんだっていうことが理解できている人かと思います。
逆に、「そんな結論になるなら、4年も一緒にいて最後は別れるってなるなら、何のために愛し合ったの?」「こんな結論はモヤモヤして、不安で受け入れたくない」と理解不能な方もいるとは思いますが、これがある意味「若さの苦しみ」というものかと思います。中高校生から大学生、社会人1,2年目あたりでこの映画を見ると大半は後者の感想を抱くのではないでしょうか。
この映画を見て、がっかりした人もいるでしょうが、人生は夢に敗れることもあるというのは本当のことです。それを教えてくれる塩辛い映画が本作です。けれども、人生には美しいばかりの喜びがあることも事実です。
「最初から人生の未来に苦しみが待っているなら、幸福を手にした後の落差に苦しむことが待っているなら、そんな幸せはいらない」と考えたくもなるかと思いますが、最大限自分の出し尽くせるだけの優しさを人に与えて、それでうまくいかないことが起きたのなら、それはそれで素晴らしいことかと思います。
人生は長いですし、愛について深く考えることで、一皮むけて一層素晴らしい自分が見えてくるはずです。
また、どうしてもこの結論のもやもやが取れずに困っている人は、主演の一人が小松菜奈さんに変わりますが、『糸(2020年公開)』が真逆の結論、ハッピーエンド中のハッピーエンドになっておりますので、お口直しをしていただけるのではないかと思います。
学生恋愛のあるあるが描写された作品
大学生、就活を目前にしている自分には「今」という現実を突きつけられているように感じました。
序盤の絹と麦の運命的な出会いは恋愛における「理想」の部分が描かれていて誰もが憧れるこんなのいいなあ、素敵だなあっていう始まりでした。
就活、就職を機に2人の距離に小さなヒビが入り始めた。一緒にコーヒーを飲みながら歩いた帰り道は別々に、大好きだった漫画、舞台、ゲームも忙しさを理由に共有しなくなっていってしまう。
絹ちゃんが楽しみにしていた舞台の日に麦くんは前乗りの仕事、それに対して「じゃあ」一緒に行こうって言ってしまう。「じゃあ」という一言。この一言の罪深さ。
大学生の頃に見つけた地元のパン屋さんが数年経って潰れてしまった時、絹ちゃんは潰れちゃってた、に対して
麦くんは「駅のパン屋で買えばいいじゃん」の返信。
お互いの気持ちを少し考えることができなくなっていく、思っていた返信とは違う返信に感じるモヤモヤ感。
理想的な出会いから始まったから余計に感じる後半部の現実的なすれ違い。映画中に散りばめられた小さな棘が残って胸が苦しくなりました。
終わり方にモヤモヤ感は残りましたが、恋愛を経験した人にはみんなにおこることだからこその胸の苦しさであるのかなって思いました。
2人はお互いに「好き」を言っていなかった。好きなものの共有はしていても好きはなかったことがこの映画のポイントかなと感じました。
ちょっと説明過多?
サブカル好きにはたまらないみたいな意見をSNSで見かけたので鑑賞。
なんというかそもそも恋愛映画でこんなにも説明口調である必要あるのかなっていう違和感を覚えた。
映像で表現すれば良い所も説明が入るし、作り手側が親切すぎる。
恋愛あるあるを見たい訳じゃなくて恋愛映画を見たかった身としてはもっと映像に委ねても良いのではと思った。(何様
個人的に本当ならもっと悶々としながら恋愛映画は見たい。彼、彼女はいまどう思ってんだろ?って想像しながら見るのも面白いと思うのに全部説明してくれるから全く頭を使わずに見れた。
あと、サブカル要素が非常にくどい。しつこい。寒い。
作者名を羅列する下りとか共感性羞恥を感じた。
良かった要素は、ここ最近スクリーンで見かける機会の多い女優さんが結構出てるので(脇役だけど)、映画好きな人はそこに注目しても良いかも。
あと、若いカップルで見に来てる人が多かったので一人で見に行くと上映後がなかなか気まずいので要注意。
追記
映画を見て数日経って思ったのは、これは恋愛映画の皮を被った何かであること。
あくまで恋愛はオマケなのかも。
サブカルに陶酔する若者を薄っぺらく描いてる感じ、大学生特有の社会に出ることに対する嫌悪感、何だかんだ安定を求めて就職をした結果生じた不和、多忙を言い訳にして過去の自分を否定するかのような言動、結婚することがステータスのように捉え出す主人公。
現代社会に生きる若者の理想と現実。
現代社会の構造に抗おうとしても無駄って言われてる気がした。
いま自分が大学生でこれから就職のことを考えないといけないからこそ心に来るものがあった。
女の子に見てほしい
21歳大学生の今の自分に刺さった印象的な言葉が2つあります。1つは有村架純が演じる絹ちゃんが麦くんと出会う前にナレーションで言っていた「頼りになる男は女を見下しているだけ」(正確には覚えていませんがこんな感じ)と、二人が別れる寸前のファミレスで、結婚して幸せになろうよ、恋愛感情が無くても......などと言っていたシーンのあとに絹ちゃんが言った「またハードルを下げるの?」という言葉です。
私は昔、頼りがいがあって、大人な男の人がいい♡なんて思っていました。女の子なら高校生の頃なんかはそう思う人が多いんじゃないかと思います。でも、やっぱり絹ちゃんの言葉は本質を突いているなあと思いました。上司や先輩に対して頼れるなあこの人と思うことが多いと思うのですが、それはやはりこいつより歳上とか仕事ができるからってのが頭の端っこにあるんじゃないかと考えてしまいます。
もう一つの言葉は長く付き合っていると、男の人はみんなこんなもんなのかも、とか、どこの夫婦も長く一緒にいれば、セックスレスになったり、相手の存在が邪魔になったり、うざいところがあってももう呆れて怒ることさえしないとか当たり前なのかなぁとか思っていました。でも私は心のなかでは、ずっと仲のいい夫婦が理想だし、男は遊ぶものだなんて考えもしないで、浮気しないで一人の人を大切に愛してくれる結婚生活を送りたいなと考えてしまいます。大人になるにつれて自分の考えは、夢みたいな話なのかなって思っていたけど絹ちゃんの言葉でハードルを下げるのやめようって自分に言い聞かせました。どの夫婦もなんて言うけれど、浮気をしない人も歳をとっても仲のいい夫婦っています。私が女なのでどうしても絹ちゃんの視点で見てしまったけれど、女の子が大切にしてくれない男性とか、自分の理想のハードルを無理に下げた恋愛をしないようにしようって思える映画だとも思いました。
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