花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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私とあの子とあいつの話
分身を見つける喜びと失う悲しさ
パンフレットの中で、三浦しをんさんが、二人のことを「分身」と言っているけど、麦と絹はまさにそんな感じ。趣味や考え方が似ていてびっくりするくらい相性のいい人に出会えた!前半はその喜びや愛おしさが緻密に細かく描かれていて、とろけそうな幸せな気分に浸れる。
後半は二人の心が離れていくさまを同じように、むしろそれ以上に微に入り細に入り描いていて、すべてがちくちく突き刺さってきてつらい。何か決定的な障害があるわけでもないし、何かがちょっとずれたらやり直せて、なんだかんだ上手くいったかもしれない。でも別れの夜、観覧車に乗って、カラオケに行ってファミレスで涙を流して…この一連のシーンはものすごく切なくて美しかった。別れを決める時すら、二人は本当に似たもの同士なのに…。
ちなみに、映画館で2組のカップルに挟まれて鑑賞したのだけど、それぞれ上映後に聞こえてきた感想が対照的で面白かった。
右のカップル:彼女はボロ泣き、彼氏は「何がおもしろかったの?」って感じ
左のカップル:彼女は「すごくよかつた!」彼氏は「終わり方に納得いかない」
お互いの感想がぴたっときたら、すごく気持ち高まりそうだなあ。それこそ麦と絹みたいに。
運命の人。恋愛と結婚。
そうなんだよなぁ・・・って共感できて、良い映画でした。
前半は、運命の人との出会い。さすがにここまで趣味嗜好が合うことは無いけど、このうち1つでもあったら運命の人と思っちゃうかも。と、ここまでは学生気分の恋愛。
後半は、サラリーマンという仕事に就いて結婚(結婚後の生活)を少し意識し始めて、価値観があわなくなってきたり、なにより時間が取れなくなったりして、すきま風がふいていく・・。そうなんだよなぁ・・・って、共感できつつ、なんでこうなっちゃうんだろうなぁ・・・っていうなんとも言えない気持ちになりました。
あんなに好きだった運命の人。恋愛と結婚の違い。いやぁ、難しいなと。それが最後のレストランでの出来事で(5年前は自分たちもあんなに幸せいっぱいだったなあと感慨にふけり)、涙に繋がって・・・。男としては、いろいろ考えさせられました。どうやったら上手くできたんだろうかと。。
そして最後、
元カレ・元カノがあんな気まずい再会して、あのバイバイの仕方は恰好いい!
そして、ラストシーンの6年ぶりに起こった奇跡で、ほっこり!!
余韻の残る映画
淡々と若い二人の出会い、別れまでを綴った映画(記録?)
本当に最初は微笑ましい出会い、やりとり、思わずニヤけるほど。
でも、なんとなく「あ、別れるかも?」と思うあたりから自分のことのように心が暗くなってきて。
とにかく、終わった後の余韻がすごい。涙は出てこなかったけど、本当に素敵でもう一度みたいと思うような映画でした。
でも、あんなに綺麗に別れられるのは、素敵な恋をしたというより、ほんとうにお互い一切恋愛感情がなくなったんだな…と感じました。
カップルでみるのはオススメできないです、
主演2人の演技力の凄まじさ
良きでした。
こんな素敵なのだと思わなかった。
リアルリアルリアル。
リアルの中にも恋愛映画の非現実的なところも上手く入ってる。
好きになったばかりって、ちょっとした共通点も全て運命だと思っちゃうんだよなーー。
その人が世界の中心になっちゃうと、学校も仕事もなんでも良くなっちゃうのよーーー。
何故かこの人と一緒にいれば絶対大丈夫だなんて将来すら明るく見えたり。
そして、俗に言う男脳と女脳の違いもあってすれ違う。
別れた後にも相手の幸せを願う。
...なんていう最後の理想までもリアルなの!!
別れ方綺麗かよ!!
こんな別れ方出来てたらみんな人を恨まないでしょーよ!素敵だな!
私は別れた大半の男を良くは思っていないので笑 最後だけは男の理想っぽさを感じた。
好きなセリフは
『電車に乗ってと言わないで、電車に揺られてと言った』みたいなところ。詩的。本をたくさん読む人ってこうゆう事なのかなって。すごく素敵だった。そうゆうところに気づく女の子も素敵。
すまん。主演2人を褒めるのを忘れた。
控えめにいって、サイコーか。
追記)他の方のレビュー見て知りましたが、これほとんど順撮りなの?なるほど。なるほど。いや、これは映画今後なるべく順撮りで撮った方がいいよ!(無理を承知で言ってます。)2人の時間の流れ方がかなりリアルなのよ!納得!順撮りねー!納得!(しつこい)
あと、絹ちゃんが押井守を発見した時の表情がかなり好き。
さらに追記)映画好きで映画観ているっていう人があげる例がショーシャンク!!あるある!!絶妙なチョイスでハマり過ぎてる!!
そう、この映画、人物名とか固有名詞とかめっちゃ出てくるけど、本当に気にならない。よく他のドラマとか映画観てて現実にある名前を聞くとちょっと引っかかっるところがあるんだけど、それが全くなかった。
終わった恋愛って、なんか悪い想い出も良い想い出も全て額縁に入ってる絵画みたいな。スクリーンの中の映画みたいな。美化されるけど、この2人にとってはそれが花束みたいな感覚だったのかな?
菅田将暉×有村架純
文化系男子はみちゃダメ
恋愛映画を期待すると死ぬ。
本当に丸一本恋愛を見せられる。
2015-6年あたりに大学生をしていようものなら
リアルな作品やコンテンツが絡んできてさらに
エモいえぬ感情にさせられる。
あれ、これ自分が付き合ってる感じじゃね?
そして、、、
好きなことが同じもの同士
育った環境が違うからこそ
社会と仕事の捉え方が決定的にすれ違っている
ことに気づけず楽しい恋の時間を過ごせたと
少しやるせない気持ちになった。
いい映画で、恋愛映画のリアルさとしては
流石の一言だけれど
文化系男子はみちゃダメ。
終わらせるにはもったいない二人
こんなにも感性の似た人と、こんな風に恋が始まったら楽しいだろうなと言う始まり。そして、何となく感情がすれ違いになり、浮気のような変なドロドロもなく、仲が悪いというわけでもなく、終わりを迎える二人。2時間の尺を長すぎると感じることもなく、見させてくれたのは坂本裕二氏の脚本のおかげかな。
アラカンおじさんの私から見ると別れるのは実にもったいないなあと思いました。これから人生、山あり谷あり。まだまだ色んなことが待ち受けているのになあ。それを諦めるのは実にもったいないことだと思う。
麦君が一生懸命に仕事をして絹ちゃんと感情的にすれ違っていくことが主要因だろうと思うのですが、女だって子供が生まれたらもうゲームだなんだと悠長に言ってられないときはある。それを思うと絹ちゃん、もうちょっとだけ何とかならんかったのかなと思います。
私は見て損したとは思わなかったけど、全然面白くないという人も結構いるだろうと思える映画でした。
かさぶた映画
なぜ?
日本ではこんな映画がヒットするんだ。
内容は超地味で、ありふれた、なんの捻りもない話。スクリーンで観る必要性は無い。
この話はオタクのダサい男子とパットしない女子の話。よく駅の改札でイチャイチャしている需要と供給カップル(否定している訳ではない、幸せならOK)が似合う内容。原作者絶対カッコよくないし、モテなかったはず。ちょっと執着質な束縛男が書きそうな。トイレットペーパー持って電車にの乗る様な女子がする恋愛。自分の思い出に投影してる人が多いけど、過去なんて思い出す?でもそういう人がmajorityだから良い感想が多いいのね。出演者が人気のある俳優だから映画になっちゃうだけ……あっ、観てなかった映画。予告だけで判断しちゃた。
失礼致しました。
ちゃんと働いてくれる良い彼
当初は、若い俳優さん達のキラキラした恋愛映画なんだろうな、と思って見る予定はありませんでしたが、
レビューが高評価なので見てみました。
彼が夢を追えなくなっていったことや、土日も出張で一緒に過ごせなくなったり、ということは昔から比べると寂しい面も感じられますが、
仕事を全然してくれなくて、彼女の収入だけに頼っている人より私にはよほど頼りになる男の人に見えました。
多分学生時代に出会ってそのまま社会人になっても続くカップルの場合、それこそ新しい生活パターンに同時に、せーの!で移行出来ないと、
社会人と学生(フリーター)だと趣味に使える時間の取れるタイミングとかが合わなくなるので、うまく2人同時にパターンを移行出来なかった彼らは残念だったな、と思いました。
でも私は別れたら後にグーグルマップで写真が残ってたら、うわー、とマイナスな気持ちになるので、
別れてもふとグーグルで元彼女との姿を見つけて懐かしく笑って振り返られるのは、羨ましいほど良い別れ方したな、と思いました。
結婚していないのに、まるで結婚してるような同棲生活をあまりにも長くしていたから、中途半端な状態になってしまったのかな?とも思いました。
いくつか新しい出会いを重ねて、もしかしたら10年後くらいに復活婚しそうな2人で、キラキラしていて彼女も可愛いし、脚本としてはそれなりに良かったです。本当は、ハッピーエンドが好きなので★4からマイナス0.5にしました。
成長して、さらに大人になってね、と2人にエールを贈りたくなりました。
日本版500日のサマー
主人公たちはこの映画をどう評価するのだろう?
隙間をついた作品
5年の生活が花の一輪。花束はドライフラワーにして胸の内に
beatsのイヤホンてそんな壊れにくいもんですか?これはbeatsのプロモーションを含んでるのでは?
冗談はさておき。
バター猫のパラドクスから始まるこの映画。後に登場する黒猫にはバロンと名付ける。「別れる男にひとつ花の名前を教えなさい」と説くのは元は川端康成。キノコ帝国のクロノスタシス。わたしの中の“サブカル”とも被っていたから面白かった。わたしはガスタンクではなく、店先のソフトクリームランプの写真を撮りためていたことがある。
否。サブカル、、というより自分の触れた好きなものを上手く醸成している2人のように見えた。興味のあるものに手を触れる時間と気力という特権は学生のものであるのは確か。重なる偶然を運命だと信じ切れるのも学生の特権だろうな。川の近くにアパート借りたいな。
ラーメンのレビューブログはもう何年も更新されていないだろう。互いの環境や立場が変わり、緩やかに枯れていく恋。ふたりでいるために就職したのに、それがきっかけですれ違っていく姿は辛かった。きっと言葉が足りなかった。言葉をかける時間もなかった。それぞれ互いを思っての生活なのに、互いを見つめているはずなのに、視線が交差しなくなっていく。5年という月日は、出会った頃のお揃いの靴を履くファミレスのふたりが変わってしまうには十分すぎた。ファミレスのあの席はもう空かない。
恋愛感情はなまもの。愛へと昇華できればいいが、大切なものがスッポリ抜けてしまえばそれはただの情。それに気づいた絹は揺れなかった。でも、最後の3ヶ月には確かにふたりの愛はあったよね?
この先、麦と絹は焼きそばパンをスーパーで見た時や、イヤホンのRとLを確認した時や、ゼルダの新作が出た時やファミレスのドリンクバーを薄く感じる度に相手のことを思い出すのだろう。毎年同じ場所で咲く花を見て、花の名前とかつての恋人を思い出すように。
花束みたいな恋だった。5年の中の出来事はひとつひとつが一輪の花で、それで繕った大きな花束。花もなまもの。枯らすのではなく、ミイラでもなくてドライフラワーにしてそっと胸の内に閉まって置く。
あ、賛否両論ありますが、わたしは恋人と観に行きました。良かったね、を皮切りにふたりのこと、今までのことを色々話しました。出会いは、教会。互いのTSUTAYAカードが某映画スタジオの名前を冠した期間限定デザインで運命だと思った。ふたり共まだ学生だったから、この出会いは神様の思し召だと信じた。あれから4年。すれ違い離れても、また手を取り合った過去がある。楽しいことも辛いこともあった。未来が不安になることもある。これからもきっとそう。わたし達にどんな未来と別れが待っていようとも、今ふたりでいることを選び続けている。それだけで十分ではないでしょうか。
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