花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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年齢を超越した、普遍的ラブストーリー
館内はカップルや女性が多く可愛らしいタイトルも相まって、オッサンが一人で観るのにはいささか気が引けたものの、観終わった作品は素晴らしいものでした。
土井監督のいつもながらの奇をてらわない安定した演出はもちろん良かったのですが、今回は菅田将暉と有村架純の演技に負うもの大きかったのではないでしょうか?
ふと知り合った共通項の多い男女の学生時代から婚期までの年齢や環境による心の変化を繊細に演じ分け、また二人のやや野暮ったい容姿(ファンの方、すみません)がとても自然で、劇中の主人公の麦と絹が実在するカップルかのようにリアルに映り、まるで自分の青春時代の姿を見る様な既視感で、静かな作品ながらグイグイと物語の世界へと引っ張られてしまいました。
昨今のパートナーとの死別を描いた等の「お涙頂戴な恋愛映画」と違い、これは「恋愛映画」の形をしながら、人生の節々の選択を描いた人間ドラマです。だから、私のような年輩者、いや、そこを通り過ぎてきた年輩者の心にこそ、刺さる作品なのかも知れません。
もちろん、長い未来を控えた若い方の多くが、この映画を通じ人生の素晴らしさや、日々の大事さを感じて下さる事があれば良いのにな…と思います。
理想の破滅つらたん
私みたいな、ちょっとメンヘラ気味の良い人ぶった人間にとって理想の恋が…
そんな恋が破滅していくまでの道のりが描かれていて苦しい。
現代社会の風刺にもされていて、息苦しい世の中が浮き彫りにされて、それもまた苦しい…
若者の才能が日々削られていく日本て…
でもまぁ、なんだかんだ主人公の二人は運命なので、もう一回つきあってハッピーエンドになる未来も見える。
曲やら、本やら、漫画、ゲーム、、
好きが詰まった映画でした!
ありがとう😊
私普段から全くこう言った恋愛系のモノを見ないのですが、自分が見たい...
花束よりも野に咲く花を眺める方が、自分には合っているのかもしれないなぁ、なんて。そんな事を感じています。
予告を観て、お洒落な雰囲気の作品なのかと気になり
有村架純さんヒロイン作品だから観ておかなくてはと
そんな感じで観てきました。
「花束みたいな」
という位だから、きっと
華やかでお洒落な雰囲気の中で
素敵な恋愛が描かれるんだろうなぁ と
思って鑑賞開始。
エピソードひとつひとつは
都会で暮らす若い男女の出会いからの
一コマ一コマを切り取って軽妙なリズム感で描かれ
とてもいい感じで話が進むのです が
最後まで観て感じたのは、
「エンディングへの違和感」 でした。
同棲までしておきながら
何気ない一言に過剰に反応し
相手を気づかう事に疲れ
気づかいの言葉には心を閉ざし
…
そんな生活に嫌気がさし
別れることを選択した二人だと思うのです。
それなのに
それぞれ別の彼氏彼女をみつけて
上手くやっているというエンディング
う~ん
やはり 「違和感」 感じます。。
※違和感…というのもまた違うような気もしているのですが
上手い言葉が浮かびません…
たとえば
ラーメンが食べたくなって行列に並んだらクレープ屋さんだった とか
ハンググライダーで滑空し気分良く着地したら湿地帯の真ん中だった とか
浜辺美波ちゃんを観ようと映画を観たら、ゾンビ映画だった とか
↑ これは違うかも …汗
そんな感じです。
※「例え」になっているでしょうか…
決してつまらない作品ではなかったのですが
ラストシーンだけがどうにも合わなかった…。
そんな作品です。
◇
花束
「綺麗な物」との印象をもっていますが
この作品のこのタイトルには
「キレイだけど、後は枯れていくもの」 とか 「飾り物」
そんな意味が込められているのでしょうか?
そうだとしたら、
意外と奥が深い作品なのかも…。
三太郎
そういえば有村架純と菅田将暉 って
かぐや姫と鬼 ですか
やはり鬼はオニ嫁を大事にしなきゃ
◇
枯れたらお終いの「花束」よりは
野に咲く花の方が好きかなぁ と、しみじみ。
※ドライフラワーというのもありますけど…
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
大人向けの恋愛映画、好き嫌いは分かれるかも
3/11 加筆修正しました。
きのこ帝国世代、文学オタクです。
事前情報をいれずに見に行ったため、出てくる作品も、曲が流れることも、それらのタイミングも知らず、毎回頭を抱えました…。
ドンピシャの世代は就活を経験している23〜アラサーくらいですかね?
たしかに出てくるのはワードばかりですが、だからこそ見ている人の思い出とリンクするのかなと。
個人的には序盤のクロノスタシスの時点で、大学時代にサークルのメンバーで深夜にコンビニで花火を買ったのを思い出して情緒が死にました。
この作品はありふれた日常、ありふれた恋愛が描かれた作品だと思います。
何かしらの時間があるわけではないので普段ミステリーだったり、きっちりした文面や作品が好きな人だと好き嫌いはわかれるかもしれません。なにより、麦くんも絹ちゃんも感性が女性的ですね。
だけど出会った頃の彼らは大学生で、おそらくこれまで何かを苦労して得たことがない、所謂「競争社会」から離れたところにいる二人です。
信念も将来のビジョンも特になく、現状維持を掲げているあたりが現代っ子らしい。そのままフリーター、売れないクリエイターという進路を選んだのが全ての始まりだった気がしています。
麦くんは絹ちゃんに寄り添える男の子で、絹ちゃんが100を伝えなくても酌もうと努力する子。
絹ちゃんも言葉にしないだけで麦くんのために色々気を回していて、女性だったらついつい共感してしまう気がします。好きな人のためならがんばれるけど、ある日突然限界が来るよなぁと思いながら鑑賞しました。
あと、絹ちゃんは押しに弱いタイプ。
社長とのラーメンだけで終わったわけないんですよね…
世の中の恋は漫画のように劇的なものではないかもしれないけど、その一つ一つが花束みたいに美しくてキラキラしたものなんだなと思えた作品です。
何か決定的なものがあったわけではなく、少し少し変わっていく恋愛関係を認められるのか、その噛み合わない歯車をまた合わせることができるのか、いろいろなことを考えました。
大人向けだと思います。
私のように刺さりすぎた場合、終演後全く言葉が出ず号泣している人もいるのでデートにはお勧めできません笑
若い頃
若かった昔の自分を思い出しながら観てました。二人の心の中の声(本音)が少しずつずれていく、さみしさとか、自分も昔、ありました。そうなると、やっぱり別れ、結婚はしなくて正解だったとあとから思えた。二人がじゃれあいラブラブなかんじがかわいかった。最後のシーンは印象的。お互い別れても良き思い出としているから最後に手を振った。ステキな恋愛映画でした。
小説のような映画。
人が好きになる瞬間、恋に盲目な瞬間、気持ちが離れていく瞬間。
とてもリアルな描写だったなと思います。
ただ好きなだけではそばにいられない。
そんな学生から大人への恋の移り変わりの描写が、綺麗で儚くて別れすらも愛しくて、恋がしたくなるそんな映画です。
また、麦と絹のそれぞれ自身の心情を表す言葉が気に入りました。
さすが本好き映画好き音楽好きの2人なだけあり、小説のような言い回しにセンスを感じました。
オリジナル作品とのことですが、この映画が文庫化されたらきっと年1で読み返すと思います。
それぐらい、文章でも浸りたくなる映画です。
どうやら伏線やら考察がたくさん飛び交ってる作品のようですし、エンドロールで流れるであろうと期待していた主題歌も流れず、何かただならぬものを感じました。
また見に行くかもしれません。
男性目線の映画
リアリティがあるシーンとないシーンの差が激しかったな。
天竺鼠は違くない?
地元の駅じゃないところでトイレットペーパー二つも買わなくない?
最初は乗れなかった。
中盤はよかったなぁ。
オダギリジョーはインパクトありすぎてちがかったな。
キューピッドの目線
基本的にロマンチックな物語だった。
観終わった直後に、架空の続編が脳内を駆け巡る。
4年に及ぶラブストーリー。
恋愛の絶頂期を経て「生活」に擦り減っていくお互いの感情、その変遷が生々しい。
男性が感じる事、その思考の発生源。
女性が感じる事、その思考の発生源。
当事者達には理解不能なアレコレが、驚く程共感できる。観客という第三者な立場が、そうさせてくれるのだろう。僕らは至極冷静に過去の出来事を分析する事になる。
まるで運命のように出会う2人。
とても微笑ましいエピソードが満載だ。
同棲したての頃なんかは楽しくてしょうがない。だけども、女性は「終わり」を意識してたりしてる。
この恋が、最後の恋でありますようにと祈るかのようだ。ある種、現実的ではあるなぁと思う。
男性側は、やっぱりそんな事を考えない。
やがて、生活がおぶさってくる。
この幸せを維持する為に、愛情とは別にお金が必要になってくる。
2人は「学生」から「社会人」になる。
すれ違いが起こり、喧嘩になる。
もう、その喧嘩の内訳が見てて辛い。
相手の気持ちが良く分かる。
なんであの時、理解してあげられなかったのだろうと、とてもとても悔やむ。
いまだ未経験のカップルは、この映画を見れて良かったんじゃなかろうかと思う。将来そのシチュエーシヨンに陥った時、はたと立ち止まれるかもしれない。
紆余曲折を経て、彼らは別れる事になる。
この別れ方が、また切ない!
アレをやられたら、もう戻れないと確信してしまうのじゃなかろうかと思う。
そして月日が過ぎ、2人は偶然出会う。
お互い違う相手と共にいる。
なのだが…思考は似てるし、価値観もそのままだ。服の趣味も未だに変わらない。
そして、その後の2人次第では、奇跡と思える出来事が起こる。
物語に時折挿入される2人のモノローグが秀逸だった。微笑ましいものも、辛辣なものも。本来見えない「心情」を解説してくれるかのようだった。
その時々を切り取るカットも編集も素敵だった。
有村さんは、サバサバとしながらもしっかりと可愛いし、菅田氏の頼りなさといったら、この上ない。だからこそ頑張る彼を他人と思えない程だ。
恋愛が始まってから終わるまでの変遷を、その裏側とともに傍観する本作。
共有できる感情も多いのだけど、ふと思う。
もし、運命の矢を持つキューピッド達がいるとするなら、今の彼らを温かくなのか、好奇なのかは分からんが、見つめてるのではなかろうかと。
今の僕たちのように。
ラストに差し掛かり、やっぱりお似合いだと思う。
どころか、2本目の矢が刺さったのかと思うようなシュチュエーションだ。
その後、2人はヨリを戻すのではなかろうかと思う。
だがこれは、運命を知らない俺の願望だ。
いやいや、所詮、同じ過ちを繰り返すだけだと踏みとどまる未来もある。
それとも経験や成長から対処法を獲得できるのかもしれない。相手を思う一途な気持ちが、相手を思いやれる気持ちに変化するかもしない。
近すぎず…それでいて遠すぎず。
2人ならそういう距離を見つけられるのかもしれない。
花束はいずれ枯れるのが運命たげど、それを捨てるかドライフラワーとして飾るか…それが出来る花と出来ない花はあるのだけれど、どうするかは2人で悩めばいいのであろう。
ある種「愛情」は「呪縛」と同列であり、別れた後の3ヶ月間の解放感ったら底知れないものがある。
この作品が秀逸であると思えるのは、その後の時間を優しく空想できるからだと思う。
でも、この空想も男と女ではきっと違うのだろう。
女性は「元鞘になど戻らない方が幸せ」と断言するかもしれない。
作り手の偏見に満ち溢れているかもしれない本作だけれど「運命の矢」の逸話を描いてるようにも感じる。
…女性陣に鼻で笑われてるような気もするけれど、勇気を持って投稿する。
余韻に浸りたい
人類は皆似たようなことが起きているのではないか。少なくとも自分には身近に感じた。学生時代は好きなものに興味を惹かれ、心を動かされたものに素直に反応する。社会に出て、サラリーマンになると責任に追われ、忙殺される日々。いつの日か、好きな小説、映画に何も感じなくなり、隙間時間に死んだようにパズドラをして過ごす菅田将暉。そんな人たち大多数いるかもしれない。学生の頃には反応していた有村架純の会話に目も暮れなくなり、いつしか心が離れていく。有村架純のはっきり否定しないけど、スッキリしない表情や仕草に現実味を感じる。5年の時間を一緒に過ごした2人だが、最後の結末は。。日常を通して、自分の在り方、人生の過ごし方について考えたくなる作品です。一日中余韻に浸りたくなります。菅田将暉の演技上手いな〜としみじみ感じました。
すれ違いが切ない
このアプリ、レビューが後半の修正ができない。
良くある恋愛を丁寧に切り取った映画。
好きなものが一緒なのが多すぎて、若干気持ち悪いほどでした。
あまり喧嘩のシーンがなくて、すれ違っていく2人。
なんで、男は結婚したらうまく行くと思うの?
愛には責任と思う男。共感力が欲しい女。
女はだんだんと冷めていったんですよね。会話もないし。
セックスだって3ヶ月していないのに、急にしてきたところとか。ああ、もう別れるなぁと。
あるあるが彼氏繋がりの友達と別れてもまだ繋がる。
タトゥーの女友達とはまだ繋がっていくんでしょうね。
オダギリジョーが有村架純にいかなかったのがよかった。
浮気とかもしてなくピュアな2人なのもよかった。
有村架純の気持ちが盛大に分かりました。
終わり方はいい
菅田将暉と有村架純が好きで鑑賞。
大人になったからなのか所々うーん?と思うシーンが、
就活したくないから同棲?
好きなことを仕事にするのはだめ?
社会に出てからの麦くんがあんまり好きになれなかった、、、。
結婚式後の別れを切り出すまでの、出会った頃を思い出す演出はよかったー。
終わり方はきれいな理想的な終わり方でいいと思った!
レビュー見てから映画なんて見るもんじゃない。
誰しも経験するであろう物語
坂本裕二さんの脚本、監督が「罪の声」の土井監督という事で鑑賞。作品の舞台でもある調布の映画館で見たので、なんだか変な気分だった。観客は若い人から年配の方まで、女性の比率は高くほぼ満席だった。
年齢を経れば誰しもが経験するような恋愛あるあるを主人公二人の目線で追体験する。ただ今までの恋愛映画と異なるのは、楽しい時間を経た後のすれ違いまで描いている事。付き合ってから結婚に至れば自ずと体験する、セックスレスや些細なケンカ、一緒にいる事で当たり前になってしまう事柄を丁寧に描いていた。
嫌いではないし大切なのだけれど、付き合い始めのドキドキするような恋愛は得られない。彼らは別れる選択をした事でお互いに次へ進む事が出来た。
男女が乗り越える普遍的な試練を、この映画は提示していると思った。
自分の過去と重ねながら観られるのがヒットしている要因だと思った。
切ないけど
映画館は高校生で溢れていましたが、私には色々経た人にこそ響く映画だと感じました。
二人が出会って恋をして同棲して別れる話。ありきたりといえばありきたりなんだけど、胸に刺さるものがある。色々思い出したり考えたりして、辛い。笑 だけど最後は明るくあの頃を思い出しながら各々の道を進んでいっているところが爽やかで良い。有村架純ちゃんと猫かわいい。映像がとても綺麗で、二人で住んでる家もお洒落で、ほんと映画みたいな恋って感じ。
小さいすれ違いの描写が細かくて、絹ちゃんの好きがどんどんなくなっていってるなぁというのがものすごくわかる。最後ファミレスで気持ちが戻りかける菅田将暉の細かい演技に泣かされた。
どちらの気持ちも分かるし、何がダメだったとかではなく、この二人はいつかはうまく行かなかったんなぁと納得できる感じ。色んな所が「同じ」から始まった二人の片方が変わっていって「違う」ことが増えていくって、辛いしうまくいかないよね。変わることは悪いことじゃないし、色んな生き方があるから。
とはいいつつ、多分二人とも割と厄介な性格だからこの二人以外でうまく行くのか?とかお節介で思ってしまった。笑
身近にあるであろう恋愛物語
私は恋愛ものは映画ジャンルの中で最も嫌いですが、何かこの作品は惹かれたもので視聴。
ただ正直期待値が大きかっただけにそこまでという感じでした。
前半はもう笑みが自然と溢れてしまうような幸せな展開で、この後よく転ぶのか悪く転ぶのかワクワクしながら見ていましたが、最後は「かなり現実的だな」という印象でした。
どこにでもいるようなカップルの恋愛物語を、この主演2人が演じたから華があるんだろうなという感じです。
まぁあまりドラマチックすぎず、これはこれで良いかなとは思います。
全体を通してもそれなりに面白かったです。青春映画ですね。
とにかく菅田将暉はかっこよく、有村架純は可愛く、とても素晴らしい演技でした。
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