花束みたいな恋をしたのレビュー・感想・評価
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過去の恋愛の経験値で左右される
物語本編はものすごくリアル。 気の合うカップルが時間と共にすれ違っていく様が丁寧に描かれている。 リアルすぎるが故に、途中からわからなくなった。 登場人物がなんでそんな行動をするのか、なんでそんな感情になるのかがわからなかった。 置いていかれた気持ちになった。 また違う恋愛をした後見たら、見え方も違うんだろうなぁって思った。
ザ・ラブストーリー
調布・飛田給・明大前…といった京王線沿線の風景。 映画・マンガ・小説・ゲーム・ラジオ…といったサブカル。 馴染みの要素が山盛り。 それもあえてメインストリームを外して来る姑息さも含めて、作り手を憎たらしく感じながらも、主人公2人に私も惹かれていった。 ただ、健全な恋愛経験値が低い私には、2人の痛々しい想いばかりが共感されてしまって、物語のラストも前向きに見送ることができなかった。 あえて言うなら、観た後に「アレは無いよなぁ?」って悪口言い合いたい映画。
変わること変わらないこと。
おもしろい、おもしろくなかった。 泣けた、泣けなかった。 これは恋愛経験の差なのかな〜と、思いました。 すごく大好きな人と付き合って別れるという経験をした全人類に見てほしい。 最近長く付き合った彼氏と別れた女の友達と、最近初めて彼氏が出来た女の友達と、最近全く恋愛をしていない私、3人で観てきましたが、私と、最近彼氏と別れてしまった女の子はエンドロールにも嗚咽するぐらい大号泣でした。ですが最近彼氏が出来た女の子は、どこでそんなに泣くのかという感じでした。 学生の恋愛と社会人の恋愛、ガッツリ線引きされた気持ちになりました。 変わることも変わらないことも悪いことじゃない。 それを責めるのは違う。そうわかってはいるんですが……。という部分が個人的に切なかったです。 どこまでもリアルでした。 これを観て何も感じない人は、今村夏子さんのピクニックを読んでも何も感じない人だと思います。 ぜひ、劇場で!!!!!!
「私にとって押井守の好き嫌いは作品によります。」でも、多分2度観る事はないですね。
※しばらく、本編と関係ない話が続きます。 ※途中からネタバレします。そのため、途中からは映画をご覧になってから読んでいただけると幸いです。 いやぁ、なんと言いますか。 私らしくないですね。w 正直、私は流行りものとかはあんまり乗り気で観に行くことってないんですよ。特に、私は洋画を観ることがほとんどなので、邦画となると尚「行こう!」となることは珍しいんですよ。アニメは結構行くんですけどね。あ、でも「鬼滅の刃」は結構時間が経ってから行きましたかね。 では、何故行ったか? 舞台が近所なんですよね。w 有村架純の最寄りが京王線飛田給駅なんですが、私の家からすぐ近くなんですよね。「自分の家の近くに有村架純が!?」と、今までに味わったことのない映画体験でしたね。ただ、菅田将暉と一緒になって、調布駅寄りの多摩川沿いに住み始めるので、有村架純との距離が遠ざかってしまいました。それが理由か、映画の展開が理由か、「菅田将暉、許さん!」と思ったり、思わなかったり。 ここまで読んでもらえれば、伝わってると思いますが、結構楽しみましたね。 「ヤクザと家族」を観たときに久々にレビューを書いたんですが、あの時は色んな事が脳裏を駆け巡って、物凄い疲労感に襲われましたからね。別に考えさせられる映画が嫌いとかじゃあないんですよ。でも、あの時考えて出した結論が、果たして自分の人生に重要な意味を持つのかというと、うーん、どうなんでしょうね。もっと他にいい時間の使い方があったような気がしなくもないといいますか。私事ですが、その時の疲労感と眠気で仕事中クラクラして仕様がなかったことを覚えていますね。仕事に支障をきたすぐらいなら寝るべきです。 「仕事は遊びじゃない。仕事は責任なんだよ。」 でも、なんでしょうね。あの時は不思議と「これは考えないとダメだ!」という衝動に襲われたんですよね。私はこういう時に「寝る」選択をする事が多い人間なんですよ。だから、荒削りながらも情熱を注いで一つの形を成した「読み物」を完成させたというのが、本当に初めてと言っていいぐらいのものだったんです(その前に「スキャンダル」という映画にも、一応感想を書いているんですがね。)。大げさかもしれないですが、私が作った功績として少し誇らしくもあります。だから、無駄ではなかった!と、思いたい...。結構時間かけましたからね。 「ヤクザと家族」のレビュー https://eiga.com/movie/93189/review/02495367/ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー では、ようやく本編の感想ですね。 ザックリ言うと、「前半楽しかった。後半長い。」という感じですかね。 あ、あと、CMで「誰もが涙する最高純度のラブストーリー」と謳っていたので、その点で言うと、「泣かなかった」ですね。少しも。 別に恋愛ものがダメとかじゃあないんですよね。その証拠として、怒ってる人が多い「ワンダーウーマン1984」で私は全編ほとんど涙目で笑ったり泣いたり忙しかったですからね。挙げ句の果ては、去年観た映画のベスト3に入れてますから。父にそれを話したら「マジか、ないな」って反応をされましたね(観てない人には、ダラダラと本当に申し訳ないと思います。)。 まず、良かったところですね。 私自身、映画や漫画が好きな人間なんで、知ってる作品が出てきて「わー!きゃー!」やってるのを観るのは楽しいものでしたね。特に、押井守が出てくるシーンは「わかるー!」って感じでした。私が映画をよく観るようになったのは大体4年ぐらい前からなんですけど、友達に「超いいよ!」って感じで「ショーシャンクの空に」を紹介された時は少し「いらっ」としましたね。別にダメって言いたいわけじゃあないんですよ。面白いと思いますよ。でも、なんというか、オタクの悪いところですね。 「うるせーよ!バーカ!俺は「クールハンドルーク」と「カッコーの巣の上で」の方が好きなんだよ!ぜってー見ねーからな!クソが!」 と、心の中ではこんな感じになってましたね。本当に良くないと思いますね。食わず嫌いで経験の幅を狭めてしまうとは。皆さんはこうなってはいけません。w あと、社会人どものカラオケとか会話のいやーな感じの演出は、本当に嫌な感じで良かったですね。それとは対照的に、菅田将暉と有村架純カップルのカラオケシーンやデート中の会話は多幸感に溢れていましたね。二人できのこ帝国の「クロノスタシス」をデュエット。あれは、夢ですね。「クロノスタシス」には、かなり思い入れが個人的にありまして。私が初めてあの曲を聴いてハマったのは、忘れもしない国立大学の2次試験前夜でした。前日に前のりをして、ホテルに泊まって、サカナクションをYouTubeで聴いている時に、おすすめであったものを偶々聴いたんですよね。その後は、問題集の見直しも一切しないで、そればっかり聴いていました。無事合格できたからいいものの、今思い出すと恐ろしい。 きのこ帝国、早く活動を再開してほしいですね。 次に、ダメ、というか良くはなかったところですね。 この映画、「ダメ」ってのは正直ないですね。だから、星4と「ヤクザと家族」より高くしました。星5は、「私の好みかどうか」ってところになってくるので、星4は十分観ていいラインですね。あとは、本当に「好みかどうか」だと思います。 なので、特別気にならなければ、読むのはここまでで大丈夫です。 ーーーーーーーーーーーーーーーー「途中」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※ネタバレします。 では、改めて、良くなかったところですね。 一つ目は、「主人公2人が、別れから何を得たのかが分からないこと」です。これは私の好みに依る所ですね。というのも、この「別れ」に涙するというのがポイントなのだとすると、それは達成されているわけです。まぁ私は泣いていないんですがね。w ただ、私はその先が観たかったというのがありました。「別れの先に何を見いだせるのか?」、「別れることの意味はなんだったのか?」ということです。菅田将暉がわかりやすいので、彼に着目すると、彼は「絵を描くこと」が(おそらく)夢なんですよね。あわよくば職業にしたい人ですよね。で、別れの原因はザックリ言えば「彼が夢を失ってしまった」からなわけです。だとすると、彼はその夢に戻ってこなくてよかったのでしょうか?彼のように迷える子羊は、この映画を観て自分のこれからの指標にしたりするんじゃないでしょうか?ストリートビューに感動してる場合じゃあないんじゃないでしょうか?伏線回収としては綺麗なのかもしれませんが、キャラクターの成長は有耶無耶にしているように感じました。 二つ目は、「二極化」です。この作品では、「主人公たちの多幸感」と「ビジネスで成功した意識高い系への嫌悪感」が綺麗に二つに割れています。要は、「こんなにキッパリ分けてしまっていいのか?」ということです。私が思うに、この二つの「間」の人ってのが多いと思うのです。その両立の上手さは、個人差こそあるでしょうが、上手い人もいるでしょう。その上手いの例が、ファミレスの店員の女の子です。彼女は仕事の傍ら、ミュージシャンとしての活動を両立させることができていました。それは、勿論、才能による差もあるでしょうが。彼女に対して、菅田将暉は才能が開花しない絵師として描かれていましたね。これも二極化です。では、平均的な両立の上手さで才能も並の普通人間とはなんなのでしょう?これは、私が思うには「ある程度の妥協を許容する人」かと思います。例として微妙な所なのですが、「桐島、部活やめるってよ」の前田(神木隆之介)なんかがそれにあたると思います。彼は映画部でゾンビ映画を撮っていた訳ですが、自分が偉大な映画監督になるなんて事を心底信じていないんです。彼にとって映画を撮る事は、人生においての大きな意味ではなく、ささやかな自分が好きな映画と繋がる瞬間の幸福なための行為なのです。ディズニー映画の「ソウルフルワールド」でも確か言っていましたが、「生きがいは生きがいであって、生きる意味ではない」のです。この「自分の夢(生きがい)を通しつつ、現実と反りを合わせる」ことで得られる両立の先の幸福が、私はこの映画には必要だと思いました。 やはり、「一つ目」に立ち返る事にもなるのですが、主人公が自己を見直すことが必要だったと思いますね。現実を例に出すなら、大学生なんかだとSPIだの何だのと自己診断テストだのアンケートだのをやらされるわけですよ。正直、就活のために必要とかでかったるいという思いもあるわけですが、でも自身を見直す有力な存在でもあるわけです。あんまり嫌がらずに、(現実を)ちょっと見直してみましょう、という事かと思います(ブーメランが痛い。w)。 というわけで、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。では、また。 ※追記(2021/03/26) 今日、久々にカラオケで、RADWIMPSの「ラストバージン」って曲を歌ったんですが、この曲って、この映画の話みたいだなぁと思いましたね。
京王線礼賛映画
最近の漫画原作の恋愛映画に触手がのびず、 この主演の二人に対する勝手なイメージから、どうせ似たような映画という先入観があったのですが、耳にした感想がその手の作品ではないということだったので、見に行きました。 なんというか。 あーわかるわかる、あたしの時はね、って自分の何十年も前の恋愛経験を、ついつい言いたくなってしまう映画。 映画の感想を書こうとして、自分の恋愛観をうっかり書きそうになる映画。 終わった恋愛を再考して、あれはあれでよかったのだ、と認めてあげたくなる映画。 でした。 他の人の感想で、最後のファミレスシーンで泣けたって話を目にしたけど、それはなかった。多分、当事者性はもう薄れてるからかな、とおもった。 結末がわかっているつくりながら、清々しいエンディング。お上手。お見事。 お互い幸せになれよー、何なら、また時間が解決して付き合ったら上手くいくんじゃね?と無粋なことも思ったり。 おもしろかったです。
坂元裕二さんさすがです。
坂元裕二さんの描く作品が大好きなので、
ファンからして大袈裟なレビューとなってしまったら申し訳ないのですが。
毎回素晴らしさに驚いてしまうのですが
日頃私たちが感じるような小さな小さな幸せや気づきやもやもやをこれでもかと言うほど詰め込んで、積み重ね、リアリティに溢れていて親しみがあり、
至って日常でありそうな物語を、日頃テレビで見る華やかな役者さんをあんなにもナチュラルで庶民的に溶け込ませてしまうのは坂元さんだからだと感じます。
違和感なく安心して作品に引き込まれていき、気付いたらラストの切なさに泣いてしまってました。
夢を観てるような幸せと、歳を重ねるにつれて避けられない切なさがあります。
若者麦君のプロポーズ、確かに理想的じゃないけど本当にリアルで、絹ちゃんを支える為に前へもがいていて。
どなたかのツイートで見たのですが、本当に死ぬほど仕事に追われると、テトリスとか、パズルゲームばかりしてしまうらしいです。そんなに頑張ってたんだよ。
絹ちゃん、勿体ないな〜
あんなお互い自分なようなふたりなんて、どこにもいないし
きっとまぁどこかでまた嫌でも会って、結局結ばれそう。
私はそう信じます笑 そうあって欲しい。
地味だったけど。
若い二人の恋愛の話。 映画館で観ている時と観終わった後は、思っていたより地味な映画だったなと思っていた。 期待し過ぎたかなって。 けれど、家に帰って来てから思い出すとじわじわと来た。 相手には伝えないけど、心の中のつぶやいた言葉の数々。二人が一緒にいた時間。時の流れの中での変化。 切ないな。 いい映画でした。
ライトな坂元裕二作品
坂元裕二のドラマのファンからすると、とてもライトに観れる内容のいい恋愛映画だと思います。
坂元さんが描く人物には嘘がないです。映画やドラマはほとんどフィクションなので、嘘は嘘なのですが、中の恋愛って単純にすれ違いからのハッピーエンドが多いですよね。実際のカップルは上手くいかないことだらけなのに。そんなリアルな部分を丁寧に描いてくれた作品なので、ある程度恋愛してきたアラサーは共感できる部分が多い気がします。
坂元さんが、二十台で付き合って別れない方がおかしいんだ!とインタビューでおっしゃってたのを見て、本当にその通りだなと笑ってしまいました。
異様な数の偶然が積み重なってる
これが運命なら残念だけど、描写が淡々としてて切なさは感じなかった 人生経験が無さすぎけピンと来ないところが多かった せめて押井守監督の作品くらいはちゃんと観ようかな そういうことじゃないけど 多摩川沿いのあの部屋で2人はまさに花束みたいな恋をしたんだね うっとりしちゃうネ 一つ一つのセリフがなかなか良い 特に「電車に揺られてたら、と彼は言った」ってのが良かった
肝心な最後に首を傾げてしまう。
まず出会いから共通点が多すぎて不自然ではあるものの、映画だから〜という気持ちで集中して見続けられました。
しかし、終盤のファミレスのシーン。途中からやってきたカップルが以前の自分たちとかぶるシチュエーションで似たような会話をする。そこまではまあ。
そのあとのカップルがお互いが読んでいる本を交換するというシーン…必要であろうか?自分たちと似ているシチュエーションを見て過去を思い出し、込み上げるだけで良かったのでは。と思ったのが率直な感想。
一番大事なシーンなだけあって、映画自体の評価に大きくつながってしまった。
花束だって? いや、おまえらの恋からは腐臭がする
ただ面が良いだけが取り柄の、サブカル大好きなクソ男とクソ女。押井守はたしかに世界基準の監督だが、彼を知っていたところでお前らは単なる庶民に過ぎません。
そんなふたりが繰り広げる恋愛は、3日間乳繰り合っただの、焼きそばパンがうまいだの。まさに煉獄。「よもやよもや」の後に続くは、「これが末法か」という諦めの言葉だ。
キリスト教が説く「煉獄」とは、「天国と地獄の間にあるところ」。そこにあるのは、無味乾燥で荒涼とした不毛な空間だ。仏教が説く「末法」とは、仏の教えが廃れてしまい、もはや誰も救われることのなくなった時代を言う。イエスも仏陀も見放してしまった、このサブカルクソカップルの恋愛。かれらの恋と生活は、いくら噛んでも味のしないスルメイカのようだ。
麦、自分の「好き」を簡単に手放す男。
好きなものを続けていくには、熱意や環境だけじゃない、何より大切なのは「自分が「好き」であり続けるにはどうすればいいのか」と、自分の性格・趣味嗜好・能力と向き合い続けることなんだよ。いったん、「好き」を棚にしまったら、もう取り出すことができない。「好き」は、そういう風にできている。
絹ちゃん、恋人を理解しようとする努力をしない女。
いっつも受け身の癖に、最後の言葉まで麦に言わせやがって。大和撫子を気取りすぎだコンチクショウ!
ところで最近、主人公に「麦」という名前をつける文学作品が多い気がする。川上未映子『あこがれ』がぱっと浮かぶが、探せばほかにいろいろと出て来るとおもう。
かくいうわたしも、趣味で小説を書いている。まさにいま取り組んでいたものが、「麦と絹」という母子の話だった。名前、完璧に被った。彼らと同世代を、同じサブカルクソ野郎として生きた業なのか。
でも、わたしはこんな恋愛は送れなかった。羨ましいよ。ほんとうに腐臭がするのは、きっとわたしの方だ。
デートには向かないけど、僕は好き
サブカルへのこだわりが自分のアイデンティティで、プロのイラストレーターを目指した青年が、彼女との同棲生活の維持ために就職して、時間と責任に追われる中で「パズドラしか出来ない普通の人」になって行く。一方彼女の方は、相変わらず生活よりも好きなことを優先して生きる。 そんな2人の関係がダメになって行く様を、丁寧に(執拗に?)描いて行く。 ラストシーン。偶然彼らの思い出の席に座った若いカップルが、お互いのこだわりについて語り合う。 それを見た主人公たちは、付き合い始めた頃の自分達の姿を彼らに重ねると同時に、きっと「自分たちはちっとも特別な存在なんかじゃなかった」と思い至ったのではないか。 カップルにどうしても伝えたい。 「今日告白しよう」という日には、一緒にこの映画は見るべきじゃないと思う。この日の晩の告白はどうしても「終わりの始まり」を予感させ、きっと盛り下がるからだ。 なお、Awesome City Clubと押井守が同じ映画に出たという奇跡を目撃したい人には全力でお勧めしたい。 また、意外とおじさんにはウケると思う。みんな、こういう道を辿って来たんだもの。
良い意味で【二度と見たくない映画】
話題になってましたので視聴。 デート向きのラブロマンスかと思っていたら、 とんだ鬱映画でした。(良い意味で。) 良作でしたが、1人での視聴をお勧めします。 以下、感想。 淡々と主役の2人が心情を読み上げる描写がありますが、 10代~20代に、ありふれた凪のような恋愛をしてきた人なら、 主役の心情と自分自身の当時の心情と重なる部分があったかと思います。 同時に、「あぁ。もしかしたらあの子、あの時はこんな事を思っていたのかな。」なんて考え、 上映中は胸とお腹がキリキリと痛みだし、視聴を断念し逃げ出したくなりました。 生々しい、がっちりあっていたはずの価値観のズレの描写が、 締まっていた過去の恋愛という名のパンドラの箱を開けにかかったようです。 スピード感もないし、どんでん返しがある展開だったわけでもない、視聴を途中でやめたくなったにも関わらず、その結末を見届けないと・・・。と謎の使命感に駆られる、初めての体験をさせてもらった映画でした。 久しく、映画で泣く事はなかったのですが、ラスト前のファミレスシーンで気が付いたら泣いてました。 花粉の影響か…。と思いたかったんですが、過去の関係を終止符を打ち、気持ちの整理をしたつもりが、出来ていなかったことを思いしれされました。 本作は良作ですが、過去の経験で得た負の感情を引っ張り出される。 という意味で、「二度と見たくない映画」に認定する事にしました。 ただ、このような評価をすることで、この映画自体はきっとずっと心の中に残ってしまうんだろうな…と思ってます。 なんて映画を上映してくれたのでしょうか・・・。(もちろんこれも褒め言葉です。)
感動して泣いた
普通な、どこにでもある恋愛 真面目に努力をしても、思うようにいくわけじゃないと、気づかせてくれる映画でした このひとしかいないと思っても、 環境の変化や余裕の無さで、 相手を傷つけてしまうことってどこにでもある 相手に余裕がないと、 気づけないほど自分も余裕がなかったり。 そんなちょっとしたすれ違いが、 ふかく、ふかく、心き染み込んでいく。 そんな映画でした。 自分も心に刻んで、 奥さんとの人生を作っていきたいと思います。
感じたままに書きます
最初に他の方のレビューや雑誌記事など読んでおりません 見たままの個人的な感想です
やんわりとネタバレ含ませてますので宜しくお願い致します
序盤の男女の出会いの心のエネルギーの盛り上がりは初々しくも良く分かる心理描写
気になる相手との友人と出会った時の気不味い気持ちになる描写など誰もが経験する普通の恋愛の始まりにワクワクさせられました
関係を深めていく流れも男女の仲に溺れていったり少し不便な事も二人で居れば何でもなかったりと幸せな気持ちも共感ささられました
関係が崩れていく流れもコレダ!というものがあるわけではなく少しのズレが互いの存在を認めながらもストレスに感じていく様などリアルでした
そこの描写のギスギス感が少しマイルドに感じましたがこれは飽くまで同棲というカタチの二人たからかな
そして別れを決めた二人の瞬間はなんとも胸が苦しくなりました 過去の二人をリフレインさせる描写は出来過ぎではありましたが何処で違った未来を選んでしまったのか悔やむ様に抱きしめ合う二人の心の動きが切ないものでした
その後の流れはこんなに気持ちよく別れられるものかな?と思うところもありましたが作品全体を爽やかに収束させる為のものだったのかと納得しています
最後に主演のお二人へ
菅田将暉さんは何処にでもいる青年を演じさせたらピカイチだなと感じます 男前にも頼りない男にも何方にも振ることが出来る強すぎない個性が益々魅力的に感じます これから先の作品も見ていきたいと思います
有村架純さんはナラタージュから大人の女性へと変わった感があります 男女のシーンでとてもセクシーに感じさせるのですが本作の劇中で相手役である菅田将暉さんにとって愛おしい存在と感じた瞬間を手に取るように感じさせられました 大切な人の前でコロコロと表情を変えていく何処にでもあるそんな光景が凄く自然でとても素敵でした。
最後に長個人的な感想なのですが今現在、恋仲の人とは見に行かない方が良いと思います 独りで見て昔の恋を思い出し今一緒にいる人の存在を大切に思うためのキッカケの作品だと思います
ここ最近で見た映画の中で、とても納得出来る映画でした。
会話が良いね
とにかく共感できるとこもたくさんあって、会話が凄く面白くて良かった。
でもこれ見た後結婚するなら盛り上がってるうちに勢いで結婚しなきゃダメよねーしかなかった。こんなに気があって趣味も同じでピッタリあってそうなのになんで別れなきゃいけないのかよく分からん。それなら付き合わず友達同士のままのが良くない?こんな気が合う人ともう2度と会う事ないとか嫌だー
余裕無いのがダメなのよねきっと。会社の働き方改革でもっと余裕があればこの2人が別れる事も無かったのかもと思うと残念
坂元裕二好きにはたまらない一作
好き嫌いがあるかもしれませんが、個人的に坂元裕二X土井裕泰だと、 絶対わるくならないと思っていましたが、 予想より良すぐて劇中何度も鳥肌立ちました。 20代の大学生活は京王線沿いで過ごしたので、 数々のキーワードで、花束のような恋を思い出しながら見ていました。 坂元裕二のセリフは、相変わらず名言続出で、 演劇を見ているような独特ティストは、好きな人はたまらないでしょう。 ああ、花束みたいな恋をしたなと、 特に悲しくもないが、不思議な余韻がずっと残っていました。 上映してまもなく1ヶ月も経ちますが、 連休のせいか大満員でした。 え?今回って、こんなにマス向けでしたっけ?と デートではしゃぐ若い恋人同士がタイトルと役者だけで見にきて、 後味は必ずしもよいと思わない一作です笑 あああ、花束みたいな恋をしたなと笑
これをデートで見に来たカップルはどういう会話をして家路に着くのかずっと考えてしまって
恋の映画ですが ボクはここまで恋する人に巡り会えたことが無いので 学生時代に趣味で知り合った友人は今となっては疎遠になってしまったが 今何してるだろうって、ふと思ってしまった。 しかしファミレスのシーンは泣かせ過ぎだ。あれはズルい。 あの思い起こさせるカップルが願望が起こした幻想なのか、わからないがとにかく 対比のエッジが効きすぎて心情をえぐってきました。 劇場で観たのですが 隣にカップルで観に来た二人がいたのですが、映画に申し訳ないが気になって仕方がなかった。 こんな恋を語る映画で その恋路を金と仕事が障壁となっていく社会の歪みを感じるとは思わなかったし 荒みきった心持ちの中でもパズドラはその隙間を埋められるということが怖かったし 緊張的なシーンの中で面白いセリフだった。のが印象的でした。 協賛なのかな?とスタッフロール探してしまいました。 できればストロングゼロとかも合わせて言ってくれれば、さらに現代の荒みを象徴できたのでは 勝手に思ってしまいました。 タイトルにある花束ってなんだろうって考えながら劇場へ訪れたし 観劇後帰るときも考えた。 出会った時の夜の長さと終わっていく日々の短さ、数年の日々よりも長く感じたあの夜が 花束を受け取った時の高揚した時だったのかもしれない。 恋をしたことある人もない人も、何か心を焦がす映画だと思う。 ぜひある恋ない恋で身が焦げるうちに劇場で観て欲しい あと猫が可愛い
こう来るかの始まりから、続きが見たくなる終わり方
公開初日、何となく結末は想像しつつ、冒頭でやられた感じ。 恋愛する2人の主人公、麦君と絹ちゃんの各々の目線でのエピローグが交差するがその分量が等しく、様々な角度から共感ポイントが散在する。 恋愛映画として見るだけでは勿体ない映画。 恋をすること 働くこと 責任の感じ方 思いやりを持つこと 様々な事が自分と重なる。 説明セリフではないのに、麦君や絹ちゃんから発せられる言葉に感情を感じるのは菅田将暉さんと有村架純さんの演技力の賜物で素晴らしい。 この2人の人生は続いている、次のステージでどう交わるのか観てみたい。
全780件中、401~420件目を表示