「せつない でも ない世界」花束みたいな恋をした 町谷東光さんの映画レビュー(感想・評価)
せつない でも ない世界
昨年(2024年)出た集英社新書「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆著)を図書館で借りて読んだのだが、同書の中で再三、若者の意識・行動に関する部分でこの映画のセリフが引用されるのである。
4年前に公開された映画だが、当時気にも留まらず、今に至るも見ることも気になることもなかったのだが、上記新書を読んで、映画をチェックしたくなって、アマプラで見られるのを知って鑑賞した。
自宅の小さなテレビで録画した映画や配信作品を見るのは苦手だ。この映画も前半部分がどうにも感情が入らなかった。
何十年も前からだが、若い連中が出てくる漫画、ドラマ、映画などなどで、同性だろうが、異性だろうが、相手の下の名前(ファーストネーム)で呼び合うのが僕自身違和感を持ってしまうのである。
まあ、ほとんどどうでもいいや、と思いながら見ていたのだが、後半になって2人の恋と生活が崩れていき、結果別れるのだが、その後のさらりとした描き方に好感を持った。
本来なら、★2つくらいの映画だと思うが、終盤の物語に心ひかれたのでおまけして4つにしたのである。
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