「絹が可愛い」花束みたいな恋をした どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
絹が可愛い
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麦(菅田将暉)と絹(有村架純)の二人に焦点を絞って、奇跡の出会いから、同棲して、クライマックスはプロポーズして、ラストはその一年後を少し見せて明るくエンディング、というそれだけのことで、事件が起こることも災害にあうこともなく、会話や表情で心を見せる作品でした。
麦と絹の交互のナレーションが面白くて、特に絹の言葉の使い方が魅力的で、絹を泣かせた麦の未熟さに失望したりしながら、最後までしっかり観てしまいました。
二人の結末に納得です。男女の関係は、男の言動次第だと思います。麦は、絹が望むようなロマンチックなプロポーズが出来なかったし、つがいになる子どもも出来ませんでした。子どもは敢えて作らないように避妊していたかどうかは知りませんが、いずれにしても麦の、絹の扱いは酷いと思いました。
クライマックスのファミレスでのプロポーズのシーンは、菅田将暉さんと有村架純さんの演技が上手くて、つい もらい泣きしてしまいました。
観終わって考えてみると、伏線回収をしっかりしていたなぁと よくできた脚本に感心します。
排泄シーンはありません。生活の描写が奇麗過ぎるきらいもありますが、二人の婚前交渉のシーンを爽やかに描写し、麦の失敗から学びもあり、後味の良い終わり方に好感が持てます。
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