「あなたは他人の「好き」を奪っていませんか?」花束みたいな恋をした ようじょさんの映画レビュー(感想・評価)
あなたは他人の「好き」を奪っていませんか?
クリックして本文を読む
この映画を観たそちらのあなた
観賞後の感想が
「学生気分の恋じゃ社会人になったら続かないよね〜あるあるの恋の顛末〜」
なんて一言じゃないだろうか。
菅田将暉演じる山根麦は 好きな人と 好きなことをして 好きな自分として 生きていこうとした。しかし結果、真面目が馬鹿を見る労働環境で 好きなことを 好きな自分を かなぐり捨てるほかなかった。そして遂に 好きな人 までも失ってしまう。
冒頭の一言を発したあなた
この物語は、学生と社会人との壁で打ちひしがれる単なるステレオタイプの恋物語ではない。
現代の行き過ぎた資本主義社会のなかで労働に抑圧され、 「好きな」 何かを失いながら生きる労働者の声なき声を代弁しているのである。
あなたの声は他人の 「好きな」 何かを奪う社会の一部になっていないだろうか。今一度考えてほしい。
コメントする