弥生、三月 君を愛した30年のレビュー・感想・評価
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35年間頑張りました。お疲れ様です。まだまだ人生長いですから頑張りましょう。
概ね同年代、結構、恥ずかしくてムズムズする話ですが、高校生から50代まで良く頑張りました。
東日本大震災を、少しだけど正面から描いたのも、頑張りました。
それだけで4点ありです。
2020年6月12日金曜日
109シネマズ湘南(辻堂)で鑑賞
お客様は5人くらいだったかな?
すれ違い
高校生の時の想いって、胸にあっても現実とは違って、すれ違いになるのが普通だと思う。
ちょっと切ない想いがあっても、顔にも口にも出さない。見ないようにして別の人と恋をする。
でもこの物語ではサクラの好きだった「上を向いて歩こう」の曲がなるたびに、小さな奇跡が起こる。
最初は、坂本九さんの声と音楽が、古めかしくて思わず笑ってしまったけど、ラストあたりでは、良い感じに馴染んで聴こえた。
とぅ〜。
すっげぇ。
役者さんみんな演技うまいなぁって思うシーンが所々にあった。一つ一つの所作が細かくてとても良いなぁと思った。
ワンカットの太郎とあゆむのパスし合うシーンは胸打たれるものがあった。太郎が言った言葉を否定するようなあゆむの姿。健気に寄り添う弥生の姿。それら全てが作り出す雰囲気が最高だった。
教師を辞めた弥生が家に帰るシーンに鳴り響く、どこからともなく聞こえて来る学校のチャイムが暗い日々の始まりを告げているようで虚しかった。
弥生も太郎もベクトルは違えど真っ直ぐなのは同じだった。そんな真っ直ぐさが自分にはないなと、悲しくなることもあった。
不思議と涙は出なかった。それはサクラが包み込む優しい雰囲気のおかげなのかなとも思ってみたり。
最後のシーン。1番心に響いたというか、胸に残った。
2人の姿が、30年間の3月を通し、紆余曲折しながらも4月に入り、また新しい日々を始める希望に満ちたサクラと共に歩き出したように見えた。
ここからは読まないほうが良い!
p.s
同じ日に産まれてたのはびっくり!!
発想が面白いだけに、少し残念
脚本家遊川和彦の監督2作目。
ある男女の高校生から50歳までの、それぞれの波乱の人生とお互いのすれ違いを3月だけを切り取って綴るという、さすがテレビドラマ界のヒットメーカだと感心するアイディア。
そして、3月にはあの3・11がある。
坂本九の「見上げてごらん夜の星を」という曲がキーアイテムになっているが、その使い方がベタで、遂には二人手を取り合って歌うという赤面ものの演出。これは、監督遊川和彦の純粋さの現れかも知れない。
韻を踏むようにバスを追いかけるシチュエーションを挿入したり、墓参りの場面で逆転の状況を作ったり、工夫されてはいるが、全体的に気恥ずかしさは否めない。
物語は単純な時系列ではない。
キーワードを投げておいて後から真相が判るように逆行してみせる構成は、やはり上手いと思う。
が、波瑠は老けメイクをしているものの年齢の変化が判りづらく少し残念。
杉咲花が残した録音テープは、結婚式のメッセージなのに40歳を過ぎたあの年齢で聴くことを想定していたような言葉で、違和感があった。
人生にはいくつもの分かれ道がある。
自分の意思かどうかは別として、分かれ道のどちらかを選んで人生を歩む。
別の道を選んでいたらどうだったかなんて、後悔したときに思い巡らすだけのことで、誰も後には戻れない。
高校時代に仄かな恋心を抱いていた同級生と結ばれる人が一体どれ程いるか。
高校時代に思い描いていた自分になれていると言える大人が何人いるか。
忘れていた理想を思い出すことができて、「もう一度」と決意することができたら、そして理想を抱いていた頃を共有できる人が寄り添ってくれたら、どんなに心強く幸せか。
そんな、うらやましい物語だと解釈すると、素直にハッピーエンドなんだと受け入れられる。
複数のエピソードで構成されているが、それぞれ少しずつ物足りない気がした。ワンクールのテレビドラマだったらもっと掘り下げられただろうと思う。毎週、二人のすれ違いに視聴者をヤキモキさせる人気ドラマになったかもしれない。
2019年大躍進の成田凌は、本作でも爽やかな若者像と、一変して挫折に腐りながら自己嫌悪に苦しむ男を好演している。
そして、日本三大薄幸女優の一角、奥貫薫が持ち味を発揮している。出番が少ないところも薄幸。
コロナ明け?一発目
通っていた映画館で今週ラストになるので観に行きました。俯瞰的に人生と恋愛を描いた青春物?です。
人生と同じく男が追ってもバスは停まらず女は停めて運命を変えることができる。自分の人生にも被っている感じです。
魅力的なキャストでしたが自分のツボはダメ教師の夙川アトムさんでした。
ウィズコロナの時代を少しでも前向きにしてもらえる希望を感じました。でもこのところ電通はマイナスイメージですかね。
映画らしい映画だと思いました。
振り返ると4月、5月は映画館に1回も来てなかった。
久しぶりの映画。うれしくてうれしくて、はじめは物語より、そのことでワクワクが止まらなかったです。
作品自体は他の方が言う通り、それほど感があったけど、でも
成田凌は、これがあの「スマホを・・・」の犯人と同じ役者かと思うほどうまいし、波瑠は波瑠で美人だし上手だし。
この二人を観ているだけで、映画っていいなあと思いました。
後、あのエンディング。ああいう終わり方嫌いじゃありません。本当、映画っぽくて。
あの終わり方を観てもまた、映画っていいなあと思ってしまいました。
映画を観ることが出来なかった2か月、退屈でした。
この文化をなくしてほしくない。
「映画はやっぱり映画館で」を実感しました。
三太かと思った。
折角の劇場鑑賞の機会だし、他にみても良いかなと思う作品なかったし、消極的選択で鑑賞。
1986年、高校生の頃に出会った男女の2020年までの出来事を、様々な年の3月のエピソードで繋いでいく話。
出会い、交流し、友人サクラを亡くし、高校を卒業し、あれよあれよと2011年。
ここまで良すぎる程のテンポで進んで来たけれど、2011年3月の宮城県ですよ…。
ここから過去のエピソードがチラホラ差し込まれたけれど、これいりますか?と感じるものばかりだし、そこからの流れもご都合主義というか白々しいというか…。
話自体はつまらないとは言わないけれど、恋愛要素がメインである必要を感じないのは自分だけ?
特に感動もしないしハマるものもないし、ふ~ん…という感じで、どうやら恋愛映画が好みじゃないのに観たのが間違いだったらしい。
切なくも温かい。新鮮な感動を呼ぶ「3月」の物語。
【賛否両論チェック】
賛:2人の激動の30年を「3月」だけで描くという手法が、新鮮かつ感動的。2人がそれぞれの人生に思い悩みながらも、それでも切れずに心のどこかで繋がっている姿が、切なくも温かい。
否:時間軸はどうしても少し分かりにくい感がある。展開も結構予定調和なほか、ラブシーンもあり。
どこまでも真っ直ぐなヒロイン・弥生と、底抜けに明るくてどこか脆い太郎。そんな2人の激動の30年を、果たして「3月」だけでどう描いていくのか、最初は少し不安でしたが、全くの杞憂でした。
お互いに淡い恋心を抱きながらも、“親友の死”という十字架を背負い、別々の道を選んだ弥生と太郎。2人が時には絶望のどん底へ突き落とされ、時にはお互いを励まし合いながら、不思議と切れることなくどこかで繋がっている様子は、運命の儚さと同時に、愛おしさすら感じさせてくれるようです。夜行バスのシーンなんかは、現実にはなかなかあり得ないと分かってはいても、それでも切なすぎて胸が痛くなります。逆に結婚式のシーンなんかは、太郎の優しさがにじみ出ているようで、こちらもあり得ないと分かってはいてもグッと来ます。
ラブシーンもあるので、デートで観るのには少し難があるかも知れませんが、一風変わったテイストの感動の物語ですので、是非ご覧になってみて下さい。
私も皺々のお婆ちゃんになりたかったよ
2020年映画館鑑賞33作品目
自粛解除久々の映画館鑑賞
もう5月
不要不急の外出自粛しろ県の外に出るな
インフルエンザよりエイズより怖いらしい新型コロナだから仕方がないがそれなら永遠に自宅に引きこもってブルブル震えてろ
貴重な休日に玉川徹とか坂上忍の説教なんて聞いてられっか馬鹿
テレビもSNSもクソだ
思ったよりも良かった
感動作です
さすが遊川和彦
十代の頃から彼の脚本のドラマを夢中になって観ていた世代です
ただ残念なのは場面が変わるごとに幕みたいなものが垂れ下がることです
意味不明
山太こと山田太郎役の成田凌がかわいい
特に高校でサッカーをしているときが
波瑠や杉咲花よりかわいい
彼女らは可愛いというより美人なタイプだが
成田凌は演じる世代の違いで演じ分けているように感じた
そんな成田凌はカメレオン俳優という言葉が嫌いらしい
その理由は詳しくは知らないが僕も嫌いだ
どうもネット民のネーミングセンスは全てにおいて好きになれない
そんな発言をした成田凌を叩く連中がいる
陰湿ブスとネットオカマの巣窟だ
成田凌のようなかわいいかわいいイケメンを侮辱されて涙が出るほど立腹した
二度とあんな掃き溜め観ることはない
弥生が熱過ぎる
そんな人いねーよ
正義超人かよ
友情のシェイクハンドしてるし
ああいう卒業式は嫌だな
左翼教師がわがままやり放題でめちゃくちゃにするのも嫌だが
個人の自由だ国は強制するなと主張していた左翼が今では手のひら返しをしている不思議
杉咲花の遺影を見てると加トちゃんの忘年会のコント思い出して吐き出してしまう
バスを追いかける天丼多し
今度はお前が隠れるのかよ
とことんすれ違う2人だったがなぜか偶然にもちょくちょく「見上げてごらん夜の星よ」が流れる
古本屋で山太が奇跡の人を手に取ったら弥生の顔が見えるなんてできすぎ
サクラの霊がおこした奇跡と思う人もいるだろう
山太と山太の息子と弥生とサッカーボールを返してほしい少年の四者四様のやりとりが面白い
エイズと放射能の件は悲しい
かつては広島長崎の被爆者も
進歩しないんだな
大東亜戦争末期のようなコロナ全体主義
何世代にもわたって永遠に繰り返される負の連鎖
呪われた血筋
反吐が出る
ああいう差別は隣県の宮城じゃなくて首都圏の方だろ
宮城県のイメージを悪くさせるな
それにしてもいつまで続ける東日本大震災ネタ
原爆みたいに50年100年と映像作品が制作されるていくのだろうか
偶然にも映画鑑賞中に地震はあったしちょっと焦る
最後はハッピーエンド
エンドクレジットも最高
おまけもファンタスティック
御伽話みたいなラブストーリー
良作でした。
これも映画館が閉められる前日にセーフで見ました。
話の筋や展開は捻りが無くて王道ですけど、
三月だけで話が進む、しかも日付が携帯やスマホの画面、カレンダーで判る設定が凝ってますね。
坂本九の歌の使い方がちょっとアザとい感じはしますが、、
最近、成田凌さんは注目の俳優さんなので、
思春期から壮年期迄それぞれのステージでの
演技を堪能出来て楽しかった。
高校生の飴を加えて病室に入る姿が
「スマホを」のあの役とダブりました。
ダラダラしたような
ヤル気の無さそうな感じを出す為かな?
予告で死別の悲恋?と思い違いしたので、
ハッピーエンドで良かった。
映画ありがとう。
早く、又、劇場で色んな作品に触れられますように。
杉咲花
登場するのは序盤だけだが、物語を語るうえでの重要なエッセンスとなっている。
彼女は喋り方こそ幼ささえ感じさせる可愛らしいものだが、それでいて芯の通ったしっかりしたセリフ回しの出来る実力派。
主演が演技力に定評のある波瑠と成田凌とはいえ、二人を上手く引き立てているのは間違いなく彼女の存在。
役者さんの価値というのは、出番の数に関係なくいかに観ている側に印象付けられるかどうか、だということを教えてくれている。
朝ドラのヒロインに選ばれたのも納得。
ただ、この作品の残念なところは脚本。
遊川和彦は映画よりドラマ向きの脚本家なのかなと感じた。映画の2時間では忙しなくて、ストーリーを上手くまとめ切れていない印象。ベタなラブストーリーだからというより何となく全体的に軽い。1クール10話くらいの方が地に足の付いた構成が出来るのだと思う。
それと、この手の話に震災を絡めるのもどうかと思う。と言うより、むしろ当初から震災ネタを交えるというのが念頭にあって、そこから枝葉を広げていくうちに3月を題材にしたストーリーが出来上がったという感さえする。何となく安直というか安っぽい。
故に一つ一つのエピソードが薄っぺらく、後から取ってつけたような印象を抱いてしまった。
すれ違いが切ない。。。
切なくもどかしい二人のすれ違いの物語に震災を絡めています。
地震が起こるとどうしても思ったとおりの展開になってしまうのと、震災直後はなんでもかんでも震災に託つけてちょっと辟易としていたのですが、9年経った今は風化させないためにも絶対必要だと感じました!!
公開初日か試写観た知り合いが“絶対泣ける!”と勧めてきたから公開2日目に観ましたが、序盤の高校生役の印象が強く泣けませんでした。。。でもとてもいい映画だと思いました!
初めと終わり
初め良ければ、こと半ばなる。
主演2人の制服姿の是非はともかく、
高校卒業までの経緯は良かった。
特に、制服姿にも全く違和感のない杉咲花は、
可憐で儚げ、ひときわ輝いてさらりと消えた。
終わり良ければすべて良し。
杉咲花の残したビデオテープ、
その出し方にいささか唐突の観は否めない。
しかし、そこからのラストに向けての流れは心に染みた。
初め、終わり共に良かったのだから、素晴らしかった?
いや、中間が酷すぎる。
だらだらと2人の堕ちていく様子が描かれ、
暗くなるし、そのグダグダさに苛つく。
また、東日本大震災を持ち出すのも、余りに安易だ。
結局、杉咲花のいないシーンは退屈きわまりない。
遊川和彦にはこういう作品は無理があったのか?
予告編がピーク
色んなエピソードを散りばめ過ぎでなんかまとまりが無い作品だと感じてしまいました。また、ラストはミュージカルみたいで違和感を感じました。成田凌は「スマホを落としただけなのに」の怪演のイメージが強すぎて、どうしてもそっちを連想してしまいます。
良かった
とても良いと思いますが、脚本か?演出か?が微妙の様な気もします
1人でも強い人いるけれど、ドン底や挫折にあった時、他人に八つ当たりしたり、自分を責めたり
やっぱり人って弱いもので…
先に人生挫折してボロボロになって弥生に助けられた太郎が、後に弥生を支えてあげられる存在になる
人は人に寄り添い合って強くなる
寄り添ったり助けてもらったり支えてもらう事は、決して弱いからではない
最後はそう教えてくれた物語
まぁ〜成田凌のダメ男っぷりや、波留の崩れっぷりが、人間の弱さをイイ感じで表現してて良かったなぁ〜と
「弥生がサクラに遠慮して太郎に好きって言えない」なんて、昭和だよな〜。
現代でそんな事してたら、「早くサクラが太郎にフラれる様に仕込んでる」としか思われなくもないし…
成田凌が童顔過ぎて、岡田君と親子って設定が少し強引じゃね?って…(笑)
改めて波留さんはとても可愛かったです
とても良かった!
結構泣いちゃいました
突っ込みどころも多少ありますが、不覚にも泣かせていただきいい作品でした。遊川監督ドラマだと巨匠の地位を確立してますが映画となるとう〜んとクドカンと同じような印象を持っていましたがこれは万人が感動できる秀作に思えます。三月のみの30年間の物語という斬新な構成。波留と成田凌どちらも良かったですね。二人とも高校生や50歳近い中年を演じられるか不安でしたが、全く問題なく二人を見続けられました。最近主役続きの杉咲花は主役よりもこのようなポジションが合いますね。舞台が宮城県で3月、否応なしに3.11東日本大震災が入ってきます。そこの捉え方も引っ張りすぎず簡単に流したりもせず非常に良く遊川監督の演出の桟敷加減も絶妙でした。
最後ミュージカルのエンディングみたいに波留と成田凌がラストシーンで歌うのは個人的にいただけませんでした。「見上げてごらん夜の星を」はこの作品の主人公らの年代ではないと思います。いい楽曲ですがもっとジャストフィットした曲はあったのではと感じました。
それでも感涙必至の秀作です。
サクラの樹の下の誓い
春は出会いと別れの季節
一年、また一年と
出会いと別れを繰り返して
わたしたちは歳を経ていく
人生における3月での出来事をつなぎあわせるだけで
こんなにも起伏のある人生ドラマを
紡ぐことができるなんて…
作劇の発想が素晴らしいです。
人生は色々なことがある
長く生きればそれに伴って
辛かったこと、悔しかったこと
もちろんその逆も、同じ数だけ
楽しかったこと、嬉しかったこと
歳の数だけ重なりあって
人生の航路になっていたのだ
だから友よ、
今の自分をどうか否定しないで欲しい
迷ってもいい 立ち止まってもいい
それらの記憶を思い出と呼んで
また旅路へと戻ればいい
歳を重ねた今なら分かるよ…
歳をとるのは、生きている者の特権なのだと
早くに亡くなった友人が教えてくれました。
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