「Santa」弥生、三月 君を愛した30年 Miyuさんの映画レビュー(感想・評価)
Santa
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いじめられるさくらを、弥生が守る冒頭のシーンが一番泣けると言っても過言ではない(過言です)
。涙腺が緩むポイントをうまく抑えられた、さすがドラマ脚本の名手、遊川和彦です。
しかし、ドラマ脚本の方というのもあるのか、いささか映画にするにはテンポがうまくいきすぎていて感情移入しづらいところがちらほら。高校卒業後から東日本大震災までの流れは、特にテンポが速く、気づいたら2人が...といった感じで少し覚めてしまいました。そして、ほら!ロマンチックだろ!と言わんばかりの再会のシーンは、ロマンチックな演出が多すぎて、ちょっと情報過多な印象。ヘレンケラーとスキヤキの両方を使いたいのはわかるけど...そしてラストの歌を歌ってからのくだりは必要あったかな、、、?主題歌は別において普通にエンドロールでよかったような気がしました。
杉咲花さんは、出演シーンこそ少なかったですが、声だけでも凄い女優さんだと思いました。明るい声の中に潜んだ、底知れぬ寂しさを声だけでしっかり感じました。
色々と書きましたが、映画館が再開して初めて見に行った映画としては、かなり良作だったと思います。タイミングがどれほど大事か、自分の信念を貫くことがどれほど難しいか、愛する人がそばで生きていることはどれほどの奇跡か、今だからこそ色々と考えることができる映画でした。
そして余談ですが、中学聖日記にハマっていたわたしとしては、岡田健史くんが先生をやっている姿にはキュンとしてしまいました笑
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