「30年の時間経過、その重み、尊さを感じさせる描写が足りなかった」弥生、三月 君を愛した30年 DozenDollsDreamさんの映画レビュー(感想・評価)
30年の時間経過、その重み、尊さを感じさせる描写が足りなかった
同じ俳優に16歳から50歳まで演じさせるという
チャレンジなことをしているのだが、、、、、、、
やはり、ちょっと無理があった感。
それを補うような時代を感じさせるもの、
音楽やファッション、街の風景・建物、ニュース、世相などが
ほとんど描写されず、、、
カレンダーの日付だけで時代を説明するというのは
映画としては手抜きなのではなかろうか?
強いて言えば、通信手段が
公衆電話→PHSっぽいやつ→ケータイ→スマホ→LINE
に変わったくらいだが、、、。
特に残念だったのは、キーポイントになるサクラのお墓。
お墓そのものもだけど、あの場所からの風景、桜の木、
30年間ほとんど変わり映えしない。
ここが一番重要でしょうに、、、。
ストーリー展開としても微妙で、
高校卒業以来30年間ずーっとすれ違いまくってて会えなかった、
というわけでもなく、わりとちょくちょく会ってたりしてたので
互いに老け込んだ姿をみて驚き、涙ぐむということもなく、、、。
あまりにも淡々とダイジェスト気味に話が進んでいってしまい
30年の時間経過、その重み、その尊さ、
一緒に時を過ごせなかったことへの後悔と切なさ、
そういうのを感じられなかった。
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