1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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😇常に緊張感にありんぐ😇
1発撮りか~NGシーンがないのかと思ったら、全編を1発撮りの意味て始まってから驚きw相棒が手を怪我して死体に手を突っ込んでしまい死亡フラグやばと思ったらまさかの相棒が主人公だったのにも驚きw
カメラワークのお陰か常に良い緊張感に保たれて🍿を食べずに画面に食い入るように見てた👼川を渡ってから撃たれて気絶シーンで昼➡️夜になるので1回カットしたのかな🤔
主人公の周りでドローンで自分達が見てるような視点で面白かったな😺
見せ場は全部予告編に
サムメンデスだし、評判もいいし、かなり期待していたのだけど…
そもそも全編ワンカットではない。(宣伝文句も、ワンシーンワンカット、という微妙な表現をしていることに後で気付いた)
というか、ワンカットにする意味がよく分からない。その分キャラクターのドラマは掘り下げられず、物語の大きな動機となっている友人の兵士のお兄さんが最後に出てきてもいまいちグッと来ない。
そうしたドラマ性を犠牲にして、ワンカットの没入感がどれだけあるかというと、カメラワークが滑らかすぎて、いかにも作り物感が出過ぎ。映画序盤、敵地に向かうため前線の塹壕から主人公たちが恐る恐る顔を上げて乗り出すところも、カメラが主人公たちより先に頭上高く上がっていくため
敵に見つかるかも、のハラハラ感がない。ダンケルクの臨場感とは程遠い。そして、見せ場のほとんどは予告編で出てきたところなので、どこで何が起こるかわかってしまう。
別に僕が何と言おうとこの映画は名作にカテゴライズされるだろうけど、パラサイトが作品賞で本当に良かったと個人的には思う。
きっと、サムメンデスが祖父の話をもとにした、かなり個人的な作品にしようとしたところを、ベテランカメラマンが、「おれの職人技を世界に見せつけたいから、ワンカットで行こう」と言い出し、イギリス人監督には有無を言わさず話を押し進められたのでは、と勝手に同情した。
ただし、ラストの戦場を駆け抜けるシーンはすごい。これは本当に良かった。
ワンカットという名の戦場
Dolby‐CINEMAで鑑賞(字幕)。
撮影現場はワンカットと云う名の戦場を闘っていたんだろうなと思いました。冒頭からすさまじい没入感。私の目は私の体を離れて画面の中に入ってしまいました。
切れ目無く紡がれていく物語と、常に主人公に寄り添って離れないカメラワークの素晴らしさ。驚異のワンカット映像(もどき)から片時も目が離せませんでした。
編集点を見つけられたらすげぇよなぁ、なんておこがましいことを考えて申し訳ありません。これは「バードマン」以上のクォリティーじゃないかなと思いました。
同作と違い、殆ど屋外のシーンの撮影ばかりだから天候に左右されただろうし、爆発などで地形や建物の様子が変わってしまったら、セットをつくり直したりと手間が掛かる。
綿密な前段取りや打ち合わせ、リハーサルを重ねたことでつくり上げられた凄まじき映像だな、と…。ドルビーシネマの効果も相まって、革新的な映画体験に震えました。
縦横無尽なカメラワークとはこのことだろうなぁ…。サム・メンデス監督とロジャー・ディーキンスの熱意と情熱が籠められた渾身の表現の数々に打ちのめされました。
[余談]
イギリス映画界を代表する名優たちが勢揃いし、且つとても贅沢な使い方をしていることに驚愕。もっと欲を言えば、マイケル・ケインとトム・ハーディーも出演して欲しかった。
[追記(2020/03/08)]
映像技術に驚嘆した勢いで書いてしまったのでストーリーについて完全スルーしていたため、徒然なるままに追記。
非常にシンプルなストーリーでした。物語が単純であればこそ、本作の売りである超絶技巧映像に集中出来ると云うものですが、単純でありながらちゃんと練られているなぁ、と…
例えば、序盤でのブレイク上等兵の戦死。あまりにも呆気無かったです。なんなら彼が主人公だと思っていたので、「え、死ぬのかよ?」とかなり衝撃的でした。
呆気無い死。これが戦場のリアルじゃないかなと思いました。常に死と隣り合わせの異常な状況で、それぞれにドラマティックな死が用意されているはずが無い。
ラスト、無事伝令を成し遂げ、ブレイク上等兵の兄に彼の戦死も伝えられてめでたしめでたし…とはいきませんでした。マッケンジー大佐の一言が胸に重くのし掛かって来ました。
「明日には違う命令が下り、また次の日には違う命令が。戦争は最後のひとりになるまで終わらない」。
戦争が続く限り、第二、第三のスコフィールド上等兵が命をかけた伝令を果たさねばならないのかもしれない。終わりの見えない戦争の悲惨さを端的に表した言葉だと思いました。
本作は監督の祖父から聞いた話がベースになっているとのこと。つまり本作は、戦争と云う悲劇を伝える時を越えた伝令なのかもしれません。心に刻まなくては。
[以降の鑑賞記録]
2020/10/11:Amazon Prime Video(レンタル・吹替)
※修正(2023/08/16)
ワンカットって見離せないね!!
実際はワンカットに見えるようにつなげたものだと、ウィキペディア先生が言ってるが、ワンカットだから目が離せなくてずっと集中して見てしまいました!!
戦争映画は、平和な時代に生まれた自分たちには想像できないくらい覚悟をもって強く生き延びようと必死なところが描かれるのが好きで、この映画もそんな要素が詰まっております。
急に爆発したり、発砲したりびっくりするシーンもありますが、それもドキドキしながら見応えある映画だったと思います。
長い走馬灯をみたような…
何はともあれ映像は凄い。映画館で観て良かったことは確か。
汚泥の中で死ねば敵も味方もなく、戦争の無意味さを感じた。
が、ワンショットを目指して造られた、壮大なセット、練られた演技構成で作成された映像を観ていて、何だかピタゴラスイッチを連想してしまった。
また重大な任務を歩兵2人のみに任せるのか、敵地を通らないと味方の陣地に辿り着けないのは何故か、の説明もないので、没入感はあったかもしれないが、現実感に乏しく兵士がみた一夜の夢のようだった。
それも狙いなのかもしれないけど、現実にあった戦争を御伽話風にするのも違和感があった。
間に合うのか!
戦争の怖さが伝わってきました。
気が良くて、自分の命を助けたくれた相棒が
たまたま助けた敵方の男に刺されて死んでしまう。
相棒の遺言を守らなければ。
自分の腕の中で死んでいった命を無駄に
してはいけない。叶えなければ。
弾丸と死体の間を抜けて伝令を届けに行かなければならない!
私なら相棒が横で殺されたら
絶望と恐怖としかないのでは、、
逃げようとか思ってしまうだろう。
息を飲む場面が続き、瞬きも出来ない程だし、
後を追いかけて走ってるようだった。
緊張が続いた、、、
私は、この映画を観ようかと迷っていました
見て良かったと思える映画でした!
二時間ちょっと散歩していける、近所へのお使いか!
・本来、数キロ、数十キロある塹壕なのに
わずか数分歩き回っただけで後方から最前線に出てしまう
・味方陣地から、あっという間に敵陣に辿りつく
・そこからわずか数分で敵陣地をぬけて民家にたどり着く
・敵に腹を刺された友達がわずか1、2分でやすらかに死ぬ
・トラックに乗り、外の風景がフレームアウトしている
わずか1、2分で景色が一変で遥か彼方に移動している
・トラックから降り、トラック部隊と別れて30秒も経っていないのに
敵狙撃兵に撃たれ、トラック部隊はどこかへ消えてて援護射撃はない
・敵狙撃兵と相撃ち、、、気づいたら真夜中、ってなんだそりゃ
・あんな平野部なのにまるで渓谷の川のような激流と滝
・気づいたら平野部にもとにもどってる
・一刻も早く伝令を届けないといけないのに
ゆっくり歌を聴いてる場合か!
・本来、数キロ、数十キロある塹壕なのに
またしても、数分歩き回っただけで司令部にたどり着く
ワンカット風にする必然性がまったくないのに
ワンカット風にしてしまったがために世界がものすごく狭く感じる
リアルさなんか感じない
二時間ちょっと散歩していける、近所へのお使いかよ!
とても緊張した
タイトルから痛々しい映画かと思いましたが、それよりもものすごい緊張感と緊迫感で、息が苦しくなってしまった。完全に入り込んでしまって、一緒に必死に逃げたり走ったり泳いだりしてる錯覚に…。戦争では前線で戦う人、後方で支援する人、今回みたいに特命でメッセージを届ける人、いろいろな人が関わってたけど、打たれたらあっという間…。戦争は嫌だ。
技術力
演技が何とかよりも技術を詰め込んだって感じでした。
「どうこのテクニックすごくね?すごいっしょ!頑張ったんだよ〜」って言われてるみたいな笑
スゲー長いドミノ倒しが完璧に倒れていくような気持ち良さを感じました。
ストーリーは感動しましたけど割と単調かなと。
計算し尽くした1カット撮影!
ってのが売りなんで別に単調でもよいですかね。
でもカットが少ないので見ていて心地よかったです。
良い意味でクセが少ないのでなんだか何度でも見たくなりました。
個人的にはちょいちょい出てくるイギリスの盟友に興奮してました笑
あんまり映画の情報入れないようにしてたので最後のカンバーバッチはビックリしました(^^)
う~~~~ん!!??
戦争映画。
勝った側??
けっこうやられて、故郷に帰りたくない気持ち。??!!!!
伝令で、途中で命を落として。
結局、会えず。
もう一人。
映画だからのシナリオだから。
まあ、まあ、まあ。
2020-1917=103!!???
えーーー死んじゃうのか。とか。
こっちなの??とか
内容についてはあんまり。
戦争を組み入れた映画だであるし。
個人的には、二人で揃って、ハッピーエンドとなればとも。
途中で、パイロットを救ったがゆえに。
まあ仕方がないのか。
そして、もう一人は。
内容としてはシンプルに感じつつも。
戦争映画としてはあっさり目かも。
!!???
伝えることについての話
ロジャー・ディーキンス撮影の戦場ワンシーン映画ということで、
塹壕を進むショットや砲弾の中を駆け抜けるショットなど、予告編で観た場面はやはり凄い臨場感と没入感が味わえた。
ただストーリーはシンプルで、こんな話だろうなと思っていた以上のことは起こらないため、正直言って最初は映像が凄い・撮影が凄いという以外の感想が浮かばなかった。
でも帰りの道中で、これって何が言いたい話なんだっけと思い直し、命がけで伝える話だったなとあらためて感じた。
この映画の邦題を聞いたとき、「命をかけた伝令」なんてバタ臭い余計なサブタイトルだなと思ったが、この話の本質は第一次世界大戦についてではなく、「伝える」ということの方だったので、今は「1917」よりもこちら方が大事なワードだと思っている。
伝令の使命が与えられたのは、主人公ではなくもう一人の若い兵だった。彼の相棒役に指名され、主人公は最前線へと向かうことになる。
兄が最前線にいるもう一人の兵とは違い、まさかこんな危険な任務だとは思ってもみなかった主人公には、そこまで命がけで付き合う理由はない。
最初は、なぜ自分を選んだんだと相手をなじっていた主人公だが、彼に命を救われ、そして彼が不意に命を落としたことによって、作戦の任務と、彼の死を家族に伝えるという2つの伝令役を背負うことになる。
そこからの主人公は、生き延びるためではなく、伝えるために命がけで前線に突き進んでいく。
ラストに2つの伝令を果たして映画は終わる。
とくに2つ目の伝令である、もう一人の兵の死を兄に伝えた後、彼はオープニングシーン以来の束の間の安息の時間を得る。
ただ伝えるというだけの話。
映画の最後に、
監督の祖父に捧げるというクレジットが出てくる。
この映画は監督のサム・メンデスが、昔英軍で伝令を務めていたおじいさんから聞いた戦地でのエピソードを基に作られた。
サム・メンデスもおじいさんから受け継いだものを、こんな凄い映画にして観客に伝えている。
何かを受け継いで伝えるというのは、どこか生きることの本質に触れるような行為なのかもしれない。
というふうに、
自分も誰に読まれるとも知れないこんな文章を書いて、人に必死で何かを伝えようとしている。
まばたきがしにくい映画
世界大戦を知らない世代の人間(自分もですが)が、どう戦争を追体験を出来る映画を作るか…ということで多分ワンカットに見えるような「手法」に取り組んだのではないかと思うのですが、そこを個人的にはどう評価したらいいのか分からない映画でした。
(じゃあレビューするなよ、という話でもあるのですが…)
ただ、結果的に、まばたきがしにくい映画、だったというのが大まかな印象です。
やはり、ワンカットによる見逃せない画面作りで、それだけ完成度が高かったのかもしれません。
見終わった後、「お、終わった…」と、息をついて安堵しました。
しかしながら、噂で聞いたことなのですが、劇中に出てきた歌がアメリカの歌で、その当時本当に歌われていたのか疑問、というのを耳にしました。
そうなると、ちょっとファンタジーな作品だったのかな…とも思ってしまいます。
あとラストシーン辺りの走りでの音楽の流れ方とか、ちょっとあざとい感じも、しなくもなかった、と正直感じました。
面白かったか? と問われれば、まあまあ、というのが個人的な本心ではあります。
全編をワンカットでみせる意義が疑問
1917年4月のある日。
第一次世界大戦の真っ只中の西部戦線。
膠着を続けていたが、ドイツ軍が撤退を始めた。
前線の英1個大隊はこれを好機とみて進軍の準備を進めるが、空中からの偵察により、この撤退はドイツ軍の罠だと後方の指令本部は気づいた。
大隊指揮官へ進撃中止の命令を届けねばならぬ・・・として選ばれたのが、ふたりの若い兵士だった・・・
というところからはじまる物語で、第一次大戦下の伝令の映画といえば、メル・ギブソンの出世作、ガリポリの戦いを舞台にした『誓い』が思い出される。
まぁ、1981年の作品だから、思い出すひとは少ないだろうが、思い出しちゃったものは仕方がない。
あちらは戦争を背景にした青春映画の趣があった。
本作は、全編ワンカット映像の謳い文句も華々しく、戦争アクション、戦争サスペンス映画。
多少の伝令ふたりの友情は描かれるが、それはやはり多少のスパイスで、戦争アクション娯楽映画。
全編ワンカットと謳っているだけあって、映像から迸る緊張感はものすごい。
(実際は、ロングテイク、長廻し演出を巧みに繋ぎ、エンドロールで示される多数のデジタルアーティストによる合成もあるのだろうと推察されるが)
でも、出だしで観る気持ちがズッコケてしまいました。
というのも、伝令を届ける先は14.5キロ先。
つまり、尺の2時間では到底到着できない。
「尺の」と書いたのには理由がある。
全編ワンカット、と聞いたので、「あ、これはリアルタイム・サスペンスもの(=上映時間と映画の物語の時間の長さが同じもの)だな!」と思っていたから。
(ワンカット映像にチャレンジした作品ではヒッチコックの『ロープ』、リアルタイムサスペンスものではジンネマンの『真昼の決闘』を思い出します)
映画の中の時間が尺を優に超えてしまうのならば、全編ワンカットのシームレスで撮る必要がない。
そう思うし、実際、シームレスにしてしまったが故に、映画内の時間の流れが全然わからなくなり、とにかく目まぐるしいだけ。
(あれれ、知らないうちに夜になっちゃった。いつ時間が進んだんだ? もしかして、さっき目を瞑った瞬間? とか余計な労力を要してしまいました)
これならば、エピソードごとのワンカット長廻しで、ワイプ、ディゾルブ、フェードインなどの一般的な映画文法で描いたほうが、格段よかったのではないかしらん。
と、まぁ、オールドファンとしては乗り切れず。
乗りこなせない荒馬のような映画でした。
伝言をめぐる祖父の戦争
2時間1ショットという話題だけが一人歩きしていたので、それは大変そうだけど、考えようによっては、セッティングを完璧にして、かつキャストとスタッフが優秀なら、2時間で撮影が終わるわけだなとか思っていた。いざフタを開けてみたら、主人公は途中で気絶しているし、ヒッチコックの「ロープ」同様黒みでつないでいるところもあって、その点では肩透かしだった。
塹壕の中を移動する人物を追って延々とトラックバックしていくシーンは、どうしたって同じ第一次大戦を扱ったキューブリックの「突撃」の映画的記憶を呼び覚まさざるを得ない。
監督が祖父から聞いた話が元になっているそうだけど、物語というほどのものでもないので、映画というより戦争体感アトラクションと言った感じだ。ただ、臨場感という観点から見てもクリストファー・ノーラン監督の「ダンケルク」の方に一日の長があったように思う。
迫力もさながら、主人公の成長物語
ワンカットでどういう演出をするのか楽しみで鑑賞した
一応、言うとワンカットではなかった
ただ、第三者の目線から主人公が体験するリアルの戦場の臨場感が味わえて良かった
さらに、主人公の成長が見ることができ
とても楽しかった
カメ止めを思い出した
面白かったのは面白かったのだけど、
ワンカットの宣伝が前面に出過ぎてカメラワークばかり気になってしまった。
友達が死ぬシーンでは、カメ止めみたいに裏で白塗りしたり血糊を塗ったりしてたのだろうかとか。。(^_^;)
とりあえず戦争というのは本当に虚しいものだということはよく伝わったと思う。
余計な感情描写を挟まずフラットな目線で見れる
話題になっていたノーカット映像(厳密には全くのノーカットではないですが)、主人公に寄り添う形で淡々と見せる映像で、見ている自分も主人公と一緒に戦場を歩いているような没入感を得られます。
TPSゲームで主人公を操作するプレイヤーのような気分が近いかも。
映画の中では余計なドラマチック演出などは無く、ただ淡々と主人公の体験を一緒に追っていき、都度見ている側の主観であれこれ想いを巡らせられる。
終盤でカンバーバッチが出てきた時には、思わず「あ、カンバーバッチだ…これそういえば映画だったな…」とふと我に返ってしまいましたが、カンバーバッチが悪いわけではないです…思わず劇中の人達が皆かつて実在したモブ兵士達…という気分で見てたので、有名な俳優さんが出てきて現実に引き戻されてしまっただけです…。
とはいえ、映画自体は本当にとても良かった。
いつかVRで観てみたい。
ワンカットの映画と評判を聞き、観ることに。
まさしく、1人の男の怒涛の1日を
ワンカットでまるっと観させてもらった。
流れるまま、過ごすままの情景が広がり
そこには余計なセリフや、盛り上げや匂わせがない。
素のままを見てくれ、っていう映画、やっぱ好きだなぁと思う。
はじめ主人公は太っちょの方だと思ってた。
途中から状況が変わってから、あ、こっちの人の話なんだって気づいたけど、それくらい、本当に歩くのをひたすら受けたり追ったりするカメラワークなのもあって気持ちがフラットに観ていられた。
カメラワークや映像で凄いなぁと思ったところは、
・泥の地面をひたすら受けて撮るところ
・水面ギリギリをカメラが2人を追っ掛けていくのに、水面が全然揺れていなかったこと
・車外から車内にそのまま入り込むところ
・車内での狭い中でのカメラワーク
・目が覚めて夜になっていた場面で建物の二階から外へ向けてカメラが降りていたところ
・壮大な火事のシーンでのシルエット感
・銃で打たれて走って逃げるときのスピード感
・滝に落ちていく場面
・森の中で歌を聞いていた場面の人混みをかき分けて主人公に近づいていくカメラワークのところ。足踏みそうなのに、、、どうやって撮ったのだろう。。。
CGも沢山あるのだろうけど、あまりそれを感じさせない。
印象に残ったシーン
・木につかまって仰向けで漂っている時、もうほんとに疲れた。もうこのまま沈んでしまおうかと思ったと思う。しかしその時、散った梅の花が顔を横切る。死んだ友人のことを思い出し、やらないといけないことがあるのを思い出す。もう一度、足を踏み出す瞬間の気持ちを梅の花で演出している。心の声を呟くわけでもなく、主人公が喋ることが少ないなか、鳥の声や梅の花で空気感や感情を表現しているのだなぁと思ったり。
映画は俯瞰になってはいけない。
極端な話、今作のようなワンカットの冒険してる感が味わいたければ、ps4でそういうゲームをやればいいことだと思います。
撮影技法やら音楽やら映像美はあくまで器の部分であり、肝心の味がしっかりしていないと映画に没入できません。
そして何より、没入するというのはその作品に入り込むということです。
この映画はどう撮影したんだろう、すごいなぁと思ってしまう時点で、もう既に第三者的な、客観的で俯瞰的な目線になってしまっているのです。例えば、よく漫画で話の間に作者のキャラクター設定秘話とか書いてますが、あれも好きではありません。話に入り込んでいても、グッと首を掴まれて引き戻される感覚です。
今作のワンカットは、残念ながら裏目に出た、そう思わざるを得ません。
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