1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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ワンカットが足を引っ張ってる感
面白かった。
疾走感や没入感がしっかりとあり見たかったもの見たかった以上のものが見れて大満足だった。
しかし、ワンカットは映画というか映像作品にはtotalで不向きなのではないかと思えた。
映画にカットがあるとそこに時間を想像する余地があり気持ちの移り変わりを想像する余地がある。
しかしワンカットだと画面の切り替えがない為に2時間の尺に収めるとなると展開がポンポンかわり主人公たちの気持ちの移り変わることになる。
そのためかなりご都合主義に見えたりこちらの気持ちが追い付かない部分があった。
完成度という意味では本当に素晴らしい。
しかし、特徴のワンカットが足を引っ張っている部分もあるのかなぁ...と感じた。
映画館で観たかった!
映画館で観るつもりがコロナの蔓延で無理になって延び延びになっていた。レンタルでようやく観ての感想は「映画館で観たかった!」
こればっかりは仕方がないことではあるけど、映画が再開してから娯楽大作の封切りが減少して、観るものを探すのに苦労している現状だけに、「これをやってくれればいいのに…」とつらつら思ってしまう。
ワンカット(風)という撮影手法が話題になった作品だが、撮影手法のために映画としての面白さが犠牲になっていないのが素晴らしい。むしろ、観る側のテンションを上げて集中させることに寄与していた。
突如として現れる死体に前半はドキッとしていたが、途中から慣れっこになってくる。「戦争映画を観た」というより「戦場を体験した」という感覚は、ここらへんからも来ていたのだと思う。
オープンセットの細密さなど、冷静に考えると凄まじいのだけど、あまりに自然すぎてその凄さを充分に味わえなかった。というか、普通にストーリーに惹きつけられて感情を揺さぶられてしまって、そこまで気が回らなかった。映画鑑賞としては正しい姿なのだが、もったいないことをしたとも思う。なんとしても映画館で再見しなければ。
緻密に練られた長回しカメラワークの妙を楽しむ映画
主人公をずっとカメラが追いかける形の長回し風の映画。
多分実際はちょいちょいカットが切れてると思うけど、長回しとしか見えないようなカメラワークの技術がすごい。
これ、どうやって撮ったの?って感じで、カメラワークの妙を楽しむのがこの映画の醍醐味だと思う。
ストーリーも長回しという一見テンポの悪さを感じて退屈になりそうなところを、主人公たちの先を見せないようにして期待感を煽ったり、ちょこちょこアクシデントが起きたりして、2時間もある中でもだれることがなかった。
とはいえ、映画独特のご都合主義だったり、距離感が短すぎる感じがあって、ちょっと違和感は感じた。
ただ、それは映画の尺的な問題と捉えて、長回しのエンターテイメントとして考えれば、最高級レベルであったと感じる。
最後に指揮所に前線に突っ込む兵士の中を走っていくシーンは映画のクライマックスを演出する上でとてもよい。他の兵士にぶつかって吹っ飛ばされながらも、懸命に走る姿に心を打たれる。
スタッフ、キャスト、全ての人にお疲れ様と言いたい。凄いです。
映像革命!でも、どことなく舞台演劇ぽい⁉︎
スゴイ映像、素晴らしい内容の映画でした。
ひと続きの映像という事に焦点が置かれている作品ですが、ひと続きの映像にするためにあえて映し出されている場面が、色々とメッセージを持っていたりして、息つく暇が無い。(死体が埋まっていたり、建物の壁に兵士が並んで休憩していたり、門だけになった壁だったり)
中でも面白いと思ったのが、場面の切り替わりの速さ。歩いている距離はそんなでもないのに、森を抜けたり、街中を通り抜けたりしている。そんな場面切り替わりが、なんとなく舞台演劇のようで不思議な感覚だった。
サムメンデス監督は、007スペクターの冒頭映像で感触を得たのかな? それにしても、大人数が入り乱れる状態でこの映像を撮ったのはスゴイと思う。
本当はクリスマスは家に帰りたかった。
すごい、の一言。
長回し
臨場感が凄い
長回し表現の限界か
迫力はあった
敵国であるドイツ軍が戦略的後退を行っているという事実があり、それを知らない味方軍隊に若き将兵2人が伝えに行ってあげる映画
この映画は面白いとは感じなかった
元々この映画を観る目的が、私自身戦争をよく知らないから一つの知識として入れときたかっただけだから別に良いのだ
無人地帯に飛び込むというのが怖かった
無人と見せかけて敵国の残兵がいていきなり襲ってくるのだ
だから常にハラハラする
さらに爆弾の音が大迫力でめちゃくちゃビビる
自分も本当に戦地にいるような臨場感がすごい
これがすべてワンカットというのが驚き
思ったのが、ワンカットの弱点は場面転換がないので非常に眠くなる
主人公は敵と戦っていたが、私は睡魔と戦っていた
結果的に別に観なくても良かったかな
終盤の地雷が埋まってるかもしれない地帯を走り抜けるシーンはどうやって撮ったんだろう
並走
お手本
戦争"エンタメ"映画としては良作だが…
コロナウィルスによりやむなく断念していた本作をプライムビデオでようやく視聴。
体感映画として楽しむべく、極力劇場に近い環境で見ました。
開幕早々、長回しならではの没入感も相まって一気に引き込まれました。
塹壕の中の生活感溢れる演出も見事で、あたかも自分が100年前の戦場にいるような錯覚すら覚えるほどリアリティがありました。
主演2人のキャスティングも見事で、いい意味で"モブ感"のある風貌は没入感をより高めてくれています。演技も全般的に良かった。
戦争"エンタメ"映画としてはこの時点で○。
ですが、戦争映画として見ると疑問が残るところもちらほら。
まずこの映画、全編ワンカット"風"なのであくまで擬似的にカットがないように見せてるわけです。が、それにしても強引に繋げたのがありありと分かる箇所がいくつもあり、それまでの没入感が台無しになってしまっています。リアルタイムのノーカット物かと思いきや時間も編集でスキップしてしまう。戦争の擬似体験として見ていると、とたんに「これは映画なんだ」と言わんばかりの嘘っぽい演出を突きつけられるわけです。この辺りも好みが分かれるでしょう。
更にストーリーもエンタメ要素優先でイベントを盛り込むあまり、後半からはリアリティを感じなくなってしまいました。
加えて主人公。その容姿こそモブ感あったものの主人公補正が強すぎます。
爆発に巻き込まれ瓦礫に埋まり、頭から大量出血したあげく溺れてもピンピンしています。それどころか全力疾走しています。マクレーン顔負けのタフさです。
これでは緊張感が続かなくなってしまいます。
更に後半で登場するある有名俳優の登場によって「これはフィクションだ」という認識が決定的になってしまうのも勿体なく感じました。
つまるところこの映画、全編ワンカット長回しとWWⅠという題材の食い合わせが悪かったのでは無いかと思うのです。
同じ全編ワンカットでも「バードマン」が楽しめたのに対し本作がそう感じれなかったのは、エンタメとして振り切るには題材があまりに重すぎたというのもあるかもしれません。
とはいえ、こう言った指摘も作品に没頭してしまえば気にならないのでしょう。そこで評価が割れると思います。またスクリーン向けの本作、劇場で見ていたら評価は更に上がっていたかもしれません。
技術的に優れているのは間違い無いですし、エンタメ大作でWWⅠを題材にしたことも意義深いと思います。一度見る価値がある作品なのは確かです。
個人的には本作を見た上で、ピーター・ジャクソンの「彼らは生きていた」をぜひ見てもらいたいです。
また、ワンカットシーンのある映画として「トゥモローワールド」もオススメです。
走れメロス
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