1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
全508件中、401~420件目を表示
誰かが世界の覇者になるまで、終わらない。
マッケンジー大佐が呟いた"Last man stand"は、そう言う事だと理解して。
にしても「全編ワンカット」は言い過ぎでしょ?誇大広告やん!JAROに言いつけるで!って言いたいところですが。全編が、壮絶な長回しの連続であった事は事実で、その点は称賛しか無いです。冒頭、戦闘機が突っ込んで来る廃屋のシーン、落ちた橋を渡る前後、川流れ、などなどは、「どうやって撮った?」の謎解きだけで、ドキュメンタリーに出来るんちゃいます?兎に角、見入ってしまった!
「戦争映画」としては、最前線の兵士を追いかけると言う性質上、現場の生々しさが支配的で、俯瞰的な視点は、ほぼゼロ。悲惨さを付け足すエピソードの挿入はあるけど、何か「準備された物が手際良く配膳されてる」感じ。軽いとまでは言えないけれど、深い感動も無かったのも事実。
命を救ってくれた友の遺志を継いで伝令の命令を命がけでやり遂げようとするスコフィールド。マッケンジーは将軍からの指令に厭気を感じ、気まぐれだとさえ考えている。たとえ、それが正しいものであっても。伝令をやり遂げ、大隊を救ったにもかかわらず、スコフィールドの気は重く、ただ、家族を想う。
結構良い話の流れだと思うんですよ。それがそれがそれが。ココロに引っ掛からんのですよ。何故か。ノンストップで歩き続けるのがね、なんか。内心の描写不足を感じさせている要因の一つである、ってのは言えると思う。
「鳴り物入り作品」に限って言うと、結構な肩透かしが、ここんとこ続いてます。これも技術的には素晴らしかったけど、ストーリーが置き去りにされてる気がしました。点数は、ほぼ技術点w
ーーーーーーーーーーーーー
2/17 追記
ラスト数分。メンデスが、この作品に込めた想いに対する解釈で揺れてます。
「最前線で多くの命を捨てながら、指令に従い戦闘を指揮している大佐と最前線の兵士」と「命の危機の無い場所から指示を送る将軍」の対比。スコフィールドに関しては、ここまでやって来た事に意味はあったのだろうか、と言う自問。生きて帰って、と言う家族の願い。
つまりは、命を軽く見る戦争への非難、ってのが一つの見方。
個人的には、「前線の兵士」と「"安全"な場所から、ただ指令を送るだけの上級士官」って言う安易な対比に走る映画が、実は嫌いです。無論、「安全な場所」から兵士の命など気に留めることなく指令だけを送る士官は、吐いて捨てるほどいたでしょうけどね。前線で躊躇すれば、より多くの人の生命が危機に晒される。多くの生命が失われることになる。悪意を持った侵略者を排除する戦争には、ちゃんと意義がある訳で。所謂「命を守るための戦い」。少なくとも、ナチスの第三帝国実現を阻止するための戦争は、人々の心の中では正義であったかと。
二つ目の見方。
「前線で繰り返される戦闘の虚しさを強調しつつも、故郷の家族の安全や命を守るためなのだと、スコフィールドが自分を慰める姿で終わっている」。つまりは、彼がそこ(異国の地)に居る事、虚しくても、そこで戦争している事には意味があるのだと。1917年の情勢の中で、そうやって生きて、死んだ者達への鎮魂、みたいなもの。無論の事、根底には反戦の意識が有ります。
個人的には、この二つ目の解釈をしたいところですが、にしても。少し分りやすい描写が、あと一つ二つ欲しかったです。
「1917」のタイトルのココロは、「この映画の図式は、現代においても変わっていない」ってことで、例えば「2017」なる続編でも撮るためなのか、なんて事も思ったりしました。
戦場に身を置いたかのようなリアルな怖さ。
一人のイギリス人伝令兵が駆け抜けた1917年第一次世界大戦中のフランスでの戦場のたった一日を伝令兵の目線でワンカットのように描いている。
そう、たった一日の出来事ではあるが、戦地にも行ったこともなく、もちろん戦争も経験していない私には、まるで戦地に身を置いているかのような臨場感のある映像は、少しきつかった…いつ何処からドイツ軍兵士が現れるか、一秒たりとも気が抜けない、常に緊迫感が頂点にある状態に身を置かれる状況。
戦地に行くと無事に戻っても精神疾患になるという話しを聞いたことがあるが、この映画を観るとわかる気がする。
また、大勢の兵士達が仲間の唄で僅かな休息をとっているシーンがあるが、そのどの顔も若い青年だった。それはそうなのかもしれないが、あらためて、この戦争で本当に多くの未来がある若者が犠牲になったんだなということも感じた。
観た人間にここまで強い恐怖感を与える、それがこの作品の凄さだと思います。
なかなかの怖さ。ホラーより怖し。
体験型アトラクション
グランドシネマサンシャインのレーザーIMAXにて鑑賞
とにかく画面がデカい。
緩急の映画でしょうか。静かな場面が続き、『来るぞ来るぞ』と思っててからの『来たーー!!』
全編ワンカット風の編集、まさに『そこにいる感』のため緊張感が続き見終わるとクタクタに…。
2時間の体験型アトラクションといった感じ。監督のこだわりを感じました。
そしてカメラワークがすんごい。計算尽くされた構図。時おりどうやって撮影してんの?って場面もあり。
ただ、ストーリーやメッセージ性に欠けるかな。家のテレビで見ても面白くないかも。劇場のデカいスクリーンで見るべき映画かなと。
あと予告でいいとこ見せすぎ問題あり。飛行機が落ちてくるところと、ラストの疾走シーンは見せちゃあだめでしょ。
おい!サブタイいらないだろ!
ワンカット撮影も良いことばかりじゃない
舞台セットと、撮影機材の“運搬レール”とかクレーンに、いくら金をかけたのだろう?
それが第一印象だった。
ただ、(疑似)ワンカット撮影にも良し悪しがあると分かった。
ゲームで言えば 「三人称視点」で、「一人称視点」ではないので、“没入感”はそれほど感じられない。
また、“臨場感”は長所だが、逆に、“カット編集が生み出す妙味”が出せないのは短所だ。
実際、リアルな没入感を感じられたのは、最初だけだった。
ドンパチが始まってしまうと、ワンカット撮影のメリットはあまり感じられない。
むしろ、いかにも「ただ今、撮影セットの、定められたルートの上を走っています」的な印象が強い。
とはいえ、楽しませてもらった。
「面白かった」で終わってしまう程度の中身のない映画だが(笑)、エンタメとしては優れている。
ワンカット風が、こんなに面白いなんて!
さりげないリアルさがカッコいい
しずか
僕は3人目の同行者
個人評価:4.5
味わった事のない程の没入感は、この撮影方法だからこそ生み出せたモノだろう。
いつの間にか3人目の同行者に自分がなっている。
守られた塹壕から出て、身体を開けた場所に置いた時、どこからでも弾が飛んでくる恐怖は、自分自身に実際に降り掛かる恐怖の様に体感できる。
また007スカイフォールのラストでもみせた、夜の闇を、燃える建物の炎が揺らめき照らす演出。本作でもその闇に揺らめく炎の演出を存分に魅せ、戦場の闇を、レンブラントの絵画の様に美しく演出している。
また死と桜をメタファーとして用いており、美的に優れた作風である。
日本では2時間通してワンカットかの様な、誤解を生む宣伝をされてしまい、撮影方法ばかり目がいくが、本作は第一次大戦時代の兵士達の生き様と、終らない戦争の闇を生きる人間を描いた戦争映画として、非常に優れた作品である。
また少しのカットだが、この時代の指揮官にピッタリな3人の名優のキャスティングもにくい。
ドキドキしました
思いがけず良作
予告を映画館で見ていて興味をそそられ見ました。
実際にあったことのようです。
ワンカット風と話題になってますが完全なるワンカットじゃない!と目くじら立てるほどのことは無かったですほぼほぼワンカットのような感じなので見ていてどうやって撮ったんだろう?俳優さんはずっと演技しっぱなしなのか?と思うところだらけでした。
内容はネタバレしない程度に
舞台はおそらくフランス
後方にいるイギリス軍の2人の上等兵が撤退したドイツ軍を追っていった別の1600人の大隊に伝令を届けます。しかし撤退したと言ってもどこに敗残兵が潜んでいるかそもそも撤退したのは本当かわからない場所にたった2人きりで進んでいくのです。
ほぼワンカットで描かれるこの映画は戦争の最前線に出て行く2人やその現場にいるその他の負傷兵などをリアルに感じさせ、どこから狙われていつ死ぬかわからない恐怖をひしひしと感じさせます。
あたかもその場に自分もいるかの様に主人公と同じリアクションを取ってしまったりもしました。
見るか悩まれている方にはオススメ!と言いたい作品です。
意外な展開などはないストーリーですが十分に見応えのある映画でした。
https://wired.jp/2020/02/15/1917-sam-mendes-film-one-shot-vfx/
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/news/20191216/3/%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAaPA5N-JopTrJA%253D%253D
もしよかっ良い紹介ページがありました。
でも若干ネタバレします。
戦争反対。
ホントは戦争映画は好きじゃない
でも「全編ワンカット」と「走れ。」のコピーが気になって鑑賞
残念ながら、やはり辻褄が合わないシーンが数か所…
何より「身元も知れない、武装すらしていない男」が持って来た紙切れ、それもホンモノかどうかも分からない「大本営の命令」とやらのメモを数秒見ただけで信用、決断していいのか?
フツーはまず疑うだろ?極限状態の戦場だよ?とても最前線の最高指揮官とは思えない
あの場面にはもっと時間を割いて欲しかったな
しかしながら「自国が正義だ!と人間が殺し合う」戦争映画はやっぱりキライだ、と再確認
当然ながら、撮影にかなり苦労したようですね
役者が周囲を見回すから照明が使えない、晴れてる日は撮影できない、…などなど
ほぼ24時間の出来事を、かなりの日数を掛けて撮影したとか
編集作業にも、かなりの時間が掛かったでしょうね
ワンカット風の映像だけを楽しむ
IMAXで視聴。
第一次世界大戦でドイツと戦っている英国兵士を描いた物語。通信もできない状況で友軍に攻撃中止の命令を伝えに行く2人の兵士を描く。
話題となっている「ワンカット風」の映像だが、たしかにうまく作られていた。ただ、昔と違ってCGでいろんなものが作れる現在、ワンカット風の映像を作る意味がどれほどあるのかは疑問だ。低予算ならまだしも。
で、ワンカット風の映像で1番すごいと思ったのは時間経過のごまかし方&表現方法。死んだ仲間の顔がいつの間にか青くなっていたり、トラックでそんなに乗っていないのにすごい距離進んだ感じになっていたり、さっきまで深夜だったのがいつの間にか朝方になっていたり…。結構長いこと時間がたっているはずなのに、実際のところ2時間ちょっとにまとめてしまっている。
あとはラストの方で出てくる、突撃を開始した友軍を突っ切る形で走り抜けようとするシーン。この映画の魅力はここにつきる。とてもいいシーンだった。
それでもあまり心に響かなかったのは話に盛り上がりが欠けていたり、既視感のある話だったからかも。プライベート・ライアンとダンケルクを合わせたような話なんだもの。
そしたら最後に話を聞かせてくれた元兵士への感謝のクレジットが出てきた。実話ベースなのかと驚いたが、実話ベースなんで話に盛り上がりが欠けてるんですよ的な言い訳に見えてしまった。
すみません、ひねくれた見方で。
臨場感があるだけに
映画史に残る奇跡の傑作
第一次世界大戦中の1917年4月6日、イギリス軍は飛行機の偵察によりドイツ軍の撤退が罠であることを知り、最前線の部隊に明朝の攻撃を中止するよう、若き二人の兵士に伝令を命じた。
カメラはこの二人の兵士の一日に密着する。観る我々もどこに潜むか知れぬドイツ兵に怯えながら戦場を前進することになる。
全編ワンカットということで緊迫感、臨場感は半端ない。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」などと同じ擬似ワンカットではあるが、驚異的な長回しに偽りなし。ホントよく撮ったと。
前線の司令官を演じたカンバーバッチの言葉はまさに戦争哲学。このドラマティックな一日のあとも戦争は続く。間も無く次の攻撃命令が出るだろう。
う〜ん、気が早いが今年のベストテンではなくベストワン候補だ。
全508件中、401~420件目を表示