1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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なかなかの怖さ。ホラーより怖し。
冒頭から終盤まで続く何とも言えない緊迫感。主人公のいく末を案じる気持ちがいつしか観ている自分が戦場にいるかの如く、なんとかこの場から早く脱したいという切迫感に。これが、作り物のホラーには出せないリアルがなせる怖さなんだということを実感させられる。
100年前の出来事だが、現在も世界のどこかで紛争が起きているという現実が怖さを倍増させる。それが、人間の本質を表していると思うと人間の愚かさを感じずにはいられない。怖さも感じながら、いろいろ考えさせられる映画でした。
ワンカットの撮影技術はさすが、特にリバーからウォーターフォールあたりはどうやって撮ったのと思わせる。が、言われなければわからないかも。
体験型アトラクション
グランドシネマサンシャインのレーザーIMAXにて鑑賞
とにかく画面がデカい。
緩急の映画でしょうか。静かな場面が続き、『来るぞ来るぞ』と思っててからの『来たーー!!』
全編ワンカット風の編集、まさに『そこにいる感』のため緊張感が続き見終わるとクタクタに…。
2時間の体験型アトラクションといった感じ。監督のこだわりを感じました。
そしてカメラワークがすんごい。計算尽くされた構図。時おりどうやって撮影してんの?って場面もあり。
ただ、ストーリーやメッセージ性に欠けるかな。家のテレビで見ても面白くないかも。劇場のデカいスクリーンで見るべき映画かなと。
あと予告でいいとこ見せすぎ問題あり。飛行機が落ちてくるところと、ラストの疾走シーンは見せちゃあだめでしょ。
おい!サブタイいらないだろ!
命をかけた伝令ってサブタイいるか?
いらないよー。
なんの説明だよ!!!
邦題ってサブタイつけないと死ぬの?
映画はめっちゃクソ面白いんだよ!!!
サブタイさえなければ☆5だよ!!!
カットバックができないワンカット風の良さ。
とにかく前に進むだけ。前にしか進めない。
映画が進むにつれ、スコフィールドの気持ちに寄り添えているような錯覚に陥る。
戦争反対。
邦題反対。
ワンカット撮影も良いことばかりじゃない
舞台セットと、撮影機材の“運搬レール”とかクレーンに、いくら金をかけたのだろう?
それが第一印象だった。
ただ、(疑似)ワンカット撮影にも良し悪しがあると分かった。
ゲームで言えば 「三人称視点」で、「一人称視点」ではないので、“没入感”はそれほど感じられない。
また、“臨場感”は長所だが、逆に、“カット編集が生み出す妙味”が出せないのは短所だ。
実際、リアルな没入感を感じられたのは、最初だけだった。
ドンパチが始まってしまうと、ワンカット撮影のメリットはあまり感じられない。
むしろ、いかにも「ただ今、撮影セットの、定められたルートの上を走っています」的な印象が強い。
とはいえ、楽しませてもらった。
「面白かった」で終わってしまう程度の中身のない映画だが(笑)、エンタメとしては優れている。
ワンカット風が、こんなに面白いなんて!
途切れない。
ずっと、スコフィールドを追いかける映像は、
まるで、自分もミッションの1人みたいで最高。
疲れるけど、飽きない。
戦争はダメだけど、戦争映画って何でこんなに面白いんだ!
一つ苦言を呈すなら、予告映像は見せ過ぎてませんでした?笑
でも、新しい映画観た感が凄くしました!
映画が表現できるもの
を表現しきった。
登場人物と共に世界を歩む擬似体験を表現していた。
ストーリーがひねりがなく単純。だから安心して観ていられるところもある。観客として。
観ているのは擬似体験としての映画で、戦争ではない。
さりげないリアルさがカッコいい
最近流行りの第二次ではなく第一次世界大戦でのお話。
宣伝の仕方にいささか疑問があるが、それでも別にどうって事ないくらい素晴らしい撮影だしどうやって撮ってるんだ?とも思った。
結末は見えてるが、そこに至るまでのハラハラ感や心身共の変化は見事だと思う。
戦争映画もいろいろな表現で出尽くした感があったがまだまだ新しい事をやってくれる映画人は素晴らしいと思う。自分もあやかりたい。
しずか
全編ワンカット風の演出で、戦場に張り詰めた緊迫感が強調されますね。決して戦争映画にありがちな、激しい戦闘シーンはありませんが、無名の兵士の恐怖をうまく描いてます。特に音楽や効果音、照明、顔の見えない兵士からの銃撃シーンなど怖さを盛り上げてます。途中の何気ない戦争描写もリアルで。
任務達成後も続く戦闘に戦争の虚しさを感じました。ラストの兄貴のシーンは泣いた。
僕は3人目の同行者
個人評価:4.5
味わった事のない程の没入感は、この撮影方法だからこそ生み出せたモノだろう。
いつの間にか3人目の同行者に自分がなっている。
守られた塹壕から出て、身体を開けた場所に置いた時、どこからでも弾が飛んでくる恐怖は、自分自身に実際に降り掛かる恐怖の様に体感できる。
また007スカイフォールのラストでもみせた、夜の闇を、燃える建物の炎が揺らめき照らす演出。本作でもその闇に揺らめく炎の演出を存分に魅せ、戦場の闇を、レンブラントの絵画の様に美しく演出している。
また死と桜をメタファーとして用いており、美的に優れた作風である。
日本では2時間通してワンカットかの様な、誤解を生む宣伝をされてしまい、撮影方法ばかり目がいくが、本作は第一次大戦時代の兵士達の生き様と、終らない戦争の闇を生きる人間を描いた戦争映画として、非常に優れた作品である。
また少しのカットだが、この時代の指揮官にピッタリな3人の名優のキャスティングもにくい。
ドキドキしました
カットがないため攻撃が来そうなそぶりが全然無いです!だからドキドキしながら映画を観ていました。
実際の戦争に行ったらこんな感じだったのかなと思ったら、気が狂ってしまうのも仕方ないと感じます。
本当に恐ろしい時代だったのだと改めて思いました。
現代がいかに幸せな世界なのかが良くわかるとても素晴らしい作品です。
思いがけず良作
予告を映画館で見ていて興味をそそられ見ました。
実際にあったことのようです。
ワンカット風と話題になってますが完全なるワンカットじゃない!と目くじら立てるほどのことは無かったですほぼほぼワンカットのような感じなので見ていてどうやって撮ったんだろう?俳優さんはずっと演技しっぱなしなのか?と思うところだらけでした。
内容はネタバレしない程度に
舞台はおそらくフランス
後方にいるイギリス軍の2人の上等兵が撤退したドイツ軍を追っていった別の1600人の大隊に伝令を届けます。しかし撤退したと言ってもどこに敗残兵が潜んでいるかそもそも撤退したのは本当かわからない場所にたった2人きりで進んでいくのです。
ほぼワンカットで描かれるこの映画は戦争の最前線に出て行く2人やその現場にいるその他の負傷兵などをリアルに感じさせ、どこから狙われていつ死ぬかわからない恐怖をひしひしと感じさせます。
あたかもその場に自分もいるかの様に主人公と同じリアクションを取ってしまったりもしました。
見るか悩まれている方にはオススメ!と言いたい作品です。
意外な展開などはないストーリーですが十分に見応えのある映画でした。
https://wired.jp/2020/02/15/1917-sam-mendes-film-one-shot-vfx/
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/eiga.com/amp/news/20191216/3/%3Fusqp%3Dmq331AQNKAGYAaPA5N-JopTrJA%253D%253D
もしよかっ良い紹介ページがありました。
でも若干ネタバレします。
戦争反対。
ホントは戦争映画は好きじゃない
でも「全編ワンカット」と「走れ。」のコピーが気になって鑑賞
残念ながら、やはり辻褄が合わないシーンが数か所…
何より「身元も知れない、武装すらしていない男」が持って来た紙切れ、それもホンモノかどうかも分からない「大本営の命令」とやらのメモを数秒見ただけで信用、決断していいのか?
フツーはまず疑うだろ?極限状態の戦場だよ?とても最前線の最高指揮官とは思えない
あの場面にはもっと時間を割いて欲しかったな
しかしながら「自国が正義だ!と人間が殺し合う」戦争映画はやっぱりキライだ、と再確認
当然ながら、撮影にかなり苦労したようですね
役者が周囲を見回すから照明が使えない、晴れてる日は撮影できない、…などなど
ほぼ24時間の出来事を、かなりの日数を掛けて撮影したとか
編集作業にも、かなりの時間が掛かったでしょうね
ワンカット風の映像だけを楽しむ
IMAXで視聴。
第一次世界大戦でドイツと戦っている英国兵士を描いた物語。通信もできない状況で友軍に攻撃中止の命令を伝えに行く2人の兵士を描く。
話題となっている「ワンカット風」の映像だが、たしかにうまく作られていた。ただ、昔と違ってCGでいろんなものが作れる現在、ワンカット風の映像を作る意味がどれほどあるのかは疑問だ。低予算ならまだしも。
で、ワンカット風の映像で1番すごいと思ったのは時間経過のごまかし方&表現方法。死んだ仲間の顔がいつの間にか青くなっていたり、トラックでそんなに乗っていないのにすごい距離進んだ感じになっていたり、さっきまで深夜だったのがいつの間にか朝方になっていたり…。結構長いこと時間がたっているはずなのに、実際のところ2時間ちょっとにまとめてしまっている。
あとはラストの方で出てくる、突撃を開始した友軍を突っ切る形で走り抜けようとするシーン。この映画の魅力はここにつきる。とてもいいシーンだった。
それでもあまり心に響かなかったのは話に盛り上がりが欠けていたり、既視感のある話だったからかも。プライベート・ライアンとダンケルクを合わせたような話なんだもの。
そしたら最後に話を聞かせてくれた元兵士への感謝のクレジットが出てきた。実話ベースなのかと驚いたが、実話ベースなんで話に盛り上がりが欠けてるんですよ的な言い訳に見えてしまった。
すみません、ひねくれた見方で。
臨場感があるだけに
余計に無情感を感じるのかも?
ただ、ワンカットと言われていたのでカメラワークが気になってしまい、話に集中できなかったのも事実で、そこまでこだわる必要性があったのかは、少し疑問に感じた…。
間違って、前売り券を二枚買ってしまったので、次は、もう少し話に集中して観てみよう。
映画史に残る奇跡の傑作
第一次世界大戦中の1917年4月6日、イギリス軍は飛行機の偵察によりドイツ軍の撤退が罠であることを知り、最前線の部隊に明朝の攻撃を中止するよう、若き二人の兵士に伝令を命じた。
カメラはこの二人の兵士の一日に密着する。観る我々もどこに潜むか知れぬドイツ兵に怯えながら戦場を前進することになる。
全編ワンカットということで緊迫感、臨場感は半端ない。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」などと同じ擬似ワンカットではあるが、驚異的な長回しに偽りなし。ホントよく撮ったと。
前線の司令官を演じたカンバーバッチの言葉はまさに戦争哲学。このドラマティックな一日のあとも戦争は続く。間も無く次の攻撃命令が出るだろう。
う〜ん、気が早いが今年のベストテンではなくベストワン候補だ。
パラサイトよりコレが、作品賞向きって気はする。
金曜レイトショーは、話題作だけに想定以上の大入り!(◎_◎;)
いゃ〜2時間観てる側も緊迫の戦場を一緒に走る走る=33
主人公と思ってた方が・・・
CGを使わず撮ってる事の凄さが、凄いCG作品を観過ぎで麻痺してる事に気付かされる。
私的には、パラサイトよりコッチが作品賞って方が、従来のアカデミー賞って感じはする。
なんだかくたびれちゃった。
書いて語りたいことがあんまりない。
と言っても、この映画が好きじゃないとかつまんないとかそういうことではなくて、観てる間「なんか今すげーもん観てるな」という感覚は常にあったし、スクリーンの中の出来事に吸い込まれて終始緊張してたし、良いもの観せてもらったなという満足感で劇場を出た。
「Don't think,Feel!」系の映画として「ぜひ劇場で体験すべき映画!」とか。
全編をワンカット(的)な描き方をした作品として「(撮影の)ロジャー・ディーキンスすげー!」とか「臨場感や没入感がパねぇ!」とか。
そういうのはたくさんの映画見の人が詳しく語るだろうし、1917年当時の時代背景やら国際情勢やらを勉強したり解説したりしようという気が起こらない。ましてや「戦争ダメ!ゼッタイ」って、現実世界を憂うような教訓を拾い上げようとも思わない。書いて語りたいことがあんまりないんだ。
ヒトの死体がポイ捨てゴミのように散らばった戦場跡や、廃墟の庭に咲き乱れる桜やら、夜に燃え盛る建物や、あっけなく死ぬ若者や、力強く泣く赤ん坊や、そういう風景に何らかの意味を見つけていけば、示唆に富んだ寓話にもなり得る映画なのかもしれない。でもなんか、そういう観方を無効化するような何かがこの映画にはあったような気がする。
「なんだかくたびれちゃった。」
僕にとってはそういう感想の映画だったし、案外そういう感想にたどりつくべき映画なのかもしれない。
「あぁ…やれやれ…。」
戦争とか戦闘の中を生き延びた人の口から溢れるのって、おそらくそういうものなんだろう。だって戦争なんて、そもそもそういうしょうもないことなんだろうから。
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