1917 命をかけた伝令のレビュー・感想・評価
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斬新な映像です。命令を遂行する二人にハラハラ・ドキドキ
本当に、“ワンカット”なのかな?物語が終盤に入る頃、スコフィールドが、暗闇でドイツ兵と打ち合うシーンがあるんだけど、あそこでカットしてない?なので、全編で2カットと言う事だと思うんだけど?
まぁ、それでも中々、あれだけの長回しはできないかも。中々面白いです。昔、三谷幸喜が、空港を舞台にしたドラマで『大空港2013』と言う作品をワンカットで撮った事がありますが、あれは一つの建物の中でしたが、これは外ですからね。
そういう意味では、見終わって冷静に考えてみると、1シーン、1シーンしっかりと撮っている訳では無いので、実際のところはあまり細かい演技は無いのかも。この作品は、流れで一気に見切る作品ですね。
疲れたー
コリンファースからベネさんまでの道のり
映画らしい映画
ワンカットの先入観バリバリで鑑賞
観る前になるべくレビュー読まない主義なので…ワンカットの先入観バリバリで鑑賞しました。
ブラックアウトのところで、そう来たか、仕方ないなぁと。
しかし、皆さん書いておられる様にお話しは単純だけど、面白く引き込まれるので、ズルしたななんて思いませんょ。
ただ、これどうやって撮影したの?というシーンが幾つもあって、少しだけ気が削がれた(((^_^;)特に予告編でも使われている終盤のスコフィールド上等兵の回りに爆弾が落ちまくるところ。余程入念にリハーサルしたのかな?
それと、メイクさんを筆頭にスタッフはめちゃめちゃ大変たったろうなぁと。
以下はネタバレになるので鑑賞した方のみ読んで下さいねm(__)m
ブレイク上等兵が墜落した敵のパイロットに刺される場面で、スコフィールド上等兵が水を汲みに行ってる間に、急にキョンシーのように白い顔になっていて、あ~死ぬのだなと判ってしまった(((^_^;)
穿った見方をせずに、もう一度観てみたい、いい作品です。
ワンカットであるからこその没入感。ワンカットであるからこそのデメリット
全編通してワンカットの戦争映画。この宣伝文句が衝撃的なのは、日本映画の話題作になった「カメラを止めるな!」を知っていれば分かるはず。ワンカットで映画を作ることの難しさは映画に詳しくなくても想像がつく。それが戦争映画として作られる。それだけで映画館で観る価値があるだろう。厳密にはワンカットでなかったのだが、十分すぎる功績だと思う。
実際に観賞して率直な感想としては、宣伝に嘘偽りなし!その没入感は他の映画の比ではない。
しかし一方で、ワンカットであるがゆえのデメリットも感じた。シーンの繋ぎがないゆえに時間の経過に違和感があるのだ。例えばトラックに乗って移動するシーンは、映像では5分足らずであるのに、映画のなかでは一時間は移動したような形となっている。同じように感じた場面は多数あり、ワンカットで作ってしまうと脚本にもかなりの工夫がいるのだと感じさせられた。
また、戦争映画としては特別目立った点がないのも難点かもしれない。ワンカットであるというのは映画としての特徴なのだが、戦争映画として特徴はとくにない。主人公は幸運すぎ、ストーリーは淡々としている。濃い人物が出てくるわけでもない。実話を元にしているからそうなるのだろうが、何かしらの印象的なものがほしかったところ。
全体としては満足。ワンカットの偉業は素直に称えたい。
不思議な緊張感
ワンカットちゃうやん!
没入感とエンタテイメントの調和
個人的にこういう映画に弱いのです
巻き込まれた主人公が、流れの中でその信念や正義感・使命感が目覚め、もう始まってしまった事態、もう大勢は変えられない事態であることを知っていてもなお、自らの命をかけて(恋人でも家族でも親友でもない)一人でも多くの他者の命を救おうとする。
私はそんな話にとても弱い。
ここ数年だと『ハクソーリッジ』や『タクシー運転手』とか。古くは『シンドラーのリスト』なんかもそれに近い。
今回もクライマックスの戦場シーンは涙と鼻水でズルズル。
この映画の「ウリ」でもある、ひと続きに紡がれた映像は、まるで観ている自分が主人公と共に移動している感覚になり、スクリーンからは、カメラの角度や方向・高さが変化するたびに新たな局面が訪れていることを伝えてくる。
敵の塹壕に入った瞬間、その造りや残された物から分かる、物資や技術といった戦力の違い。
照明弾に照らされる焼き払われた街の残骸はまるで墓標のよう。
地獄から抜け出しても次の地獄が待っているという辺りは、「天国も地獄も表裏一体」という気さえする。
ここはどこなのか、あの人影は敵なのか味方なのか…
主人公の彼は表情を抑えているので、こちらが彼の心情を覗き込もうと前のめりになってしまう辺りも、監督の上手さなんだろう。
そしてラスト、主人公から指令を伝えられた上官が漏らす、嘆きとも諦めとも覚悟ともとれるあの一言。
要所要所で現れる上官役のハリウッドスターは、私は(予備知識入れずに観たので)個人的には得した様な気になるが、余計かな…と思わなくもない。
そんな小細工は必要ないほど、ストレートで分かりやすく、計算され尽くした…としか言いようの無いカメラワークで畳み掛ける映像は、営業的には確かに「全編ワンカット」を謳い文句にさせるんだろうが、むしろその演出が生み出す感情や効果をこそコピーにすべきはず。
(おかげでことさらにワンカットで無いことばかりを指摘するレビューが増えることになる)
などと本編とは関係のないところに憤りを覚えながら、『パラサイト』のアカデミー受賞で話題を持って行かれてしまったものの、もちろんこちらが受賞しても何の違和感もない、私にとっての大傑作。
爆発や銃声の恐ろしさを体感する意味でも是非劇場へ。
「プライベートライアン」以来の傑作戦争映画
ワンカットの意味
カメラ撮影 編集の技すごい
気合いを見せてもらいました!
この作品を観たあととても疲れました。戦地が描かれていて、生死が紙一重の中を走り続ける主人公。それだけでも充分に緊張感のある作品でした。
加えてワンカメでの撮影から生まれる緊張感と臨場感。まるで自分がそこにいるかのような感覚。まさに「異次元への没入体験」でした。
全編ワンカット!ということが宣伝の目玉にもなっていました。それはある意味ネタバレを意味するのですが、今回は知った状態で観ることで楽しみが増えたように思います。「どうやって撮っているのだろう?」それを想像するのも楽しみのひとつとなりました。
そして作品冒頭から溢れ出る‥作り手の気合い!スクリーンからビンビン感じました。こういう作品のエネルギーはCGでは作れないだろうなと思います。
そんな気合いを感じるなら絶対劇場が良いです!
作り手の気合いを感じながら、最後は戦争について考える、僕たちの生活がその犠牲の上に成り立っていることを思い出してはいかがでしょうか?
〝come back to us‘’戦争を望む者などいないのです。
計算された美しさをもつ戦争映画
この作品は宣伝でもあるように、全編ワンカットに見えるように作られたというのが最大の特徴です。
ストーリーは至ってシンプル。ドイツ軍に対する攻撃停止命令を前線に届ける任務を帯びたスコフィールドとブレイクの二人のイギリス兵士の物語です。監督の祖父の体験がもとになっており、物語は伝令役の二人から離れず展開していきます。
2時間の映画ですが、かなり没入感の高い映画でした。
戦争映画は次に何が起きるのかわからない緊迫感がありますが、この映画は場面の切り替えがなく、二人の兵士からほとんど離れていかないワンカットの撮影方法により、一般的な映画よりも映像と見ている観客との距離が小さいものになっていると思います。
ただ、そのワンカットというのはこの作品の最大の特徴ではありますが、それだけではなく、この作品の映像は美しいです。
もちろん時には人が無惨な姿でそこかしこに転がっているわけですが、それも含めて二人の目の前に広がる雄大な光景には息を呑むものがあり、木々に花びらが咲いているようなささやかな光景には不安を覚えたり救われたりして、そうしてわたしたちは二人とともに一歩ずつ進んでいきます。
例えば物語の途中で、建物の中で気を失っていたスコフィールドが目覚めて夜(早朝)を迎えるシーンがありますが、窓の向こうに広がる建物を燃やす炎の明かりと、照明弾に照らされて姿を見せる廃墟の映像などは、こう言うのは適切なのかはわかりませんが、大変美しかったです。普通の照明は使えないため、何秒の照明弾が必要なのかや影の動きなどを計算した上で撮影したと鑑賞後に見たインタビュー記事で読みましたが、計算し尽くされた映像はあんなにも美しくなるのだなと改めて思いました。
この作品は、内容としては普通の兵士が体験した出来事であって、特段社会的なメッセージが強い作品ではないとわたしは考えますが、現代一般市民がほとんど体験したことのない戦争というものを没入体験でき、その上で何を考えるかは各自に任されているという、観客にとってはとっつきやすいものになっていると思います。
戦争映画に求めるものによっては、綺麗すぎるとか、メッセージ性が弱いとか色々あると思いますが、これはこれで良いのではないかと思います。
この映画の没入感は映画館の大きなスクリーンでこそ体験できるものだと思いますし、ぜひ前方の席でスクリーンが視界に目一杯入る位置で観てほしいです。
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