すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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「どう生きるか」
今年18本目。
白のランニングシャツで窓際に座る姿や、一番大事なあの場面とランニングシャツに注目して見ると面白いと思います。
どう生きるか強烈に訴えてくる作品でした。
1年に1、2本「映画がやめられない」と感じる作品がありまして、一昨年は「ターミネーター」、昨年は「パラサイト」「鬼滅の刃」と今作も正にこれだから映画はやめられないと感じる一本でした。
自分のこれからを考えちゃう
日常生活ってつまらないし、仕事も大変だし、
家族とか友達というコミュニティも無かったらやってられないなと思う。
前科者とか関係なく、自分は今後、普通に働き続けられるのか、コミュニティに属して楽しくやっていけるのかと不安になった。
依存し過ぎず、卑屈になり過ぎず、落ち着いて、楽しんでいこう。
トーフォーの日にTOHOで この監督クセ者 前作より好きだ ゆれる...
トーフォーの日にTOHOで
この監督クセ者
前作より好きだ
ゆれると同じくらいよかった
役所広司上手いなぁ…
監督が興味ありそうなテーマがちりばめられている
田舎のヤクザ 介護業界 外国人労働者 東日本大震災
それぞれスピンアウトで1本の作品ができそうだ
宮城生まれのソープ嬢の話とか観たい
共演者も多彩
オラが好きな北村有起哉 いい役で嬉しい
梶芽衣子妙演
あと長澤まさみ ありがとうございます
いつの間にかこの監督と伍する女優になっていた
若いディレクターに放つ啖呵は本質
ある意味監督の分身かもしれない
タイトルは皮肉めいていながらストレート
主人公が感じたシャバの出来事はシャブより気持ちよかった
商店街を疾走する姿は素晴らしかった
映画終了後
暖かくなったし気分が良くて駅のベンチで昼間から缶ビール
ノーマスク これまたすばらしき世界だ 鳩が寄ってきた
果たして「すばらしき世界」とは
『ヤクザと家族』も鑑賞済みで、とても素晴らしかったので気になっていたこちらも鑑賞。
どちらもヤクザの世界から身を引き社会に馴染んで生きていこうとする男の話ですが、前者はとことん社会に受け入れられず、居場所を探してもがく姿がとても切なかったのですが、今作はやはりなかなか社会に馴染めないものの(そもそも短気でキレやすい主人公の性格もあり)、周りに助けてくれる人が次々と現れる。必死に自制心を働かせてやっと手に入れた「普通」の生活であったはずが、、
ラストを見終わって「すばらしき世界」というタイトルは皮肉だったのかと思うほど、今のこの世の中が本当に素晴らしいものなのか考えさせられる。
暴力や力で人を捩じ伏せようとすることはどんなに相手が間違っていてもダメはダメ。でも見て見ぬふりをしたり、相手に合わせて愛想笑いすることが本当に正しいのか。
出演者が脇役やチョイ役の方含めて全員上手い方ばかりなので入り込めたし、やっぱり役所広司さんはスゴい。あと大賀さんもとても良かったです。
もうすぐ終わりそうなので映画館で観れてよかった。
全うな人生とは
エンドロールまで見終わって、最初に思ったのは、どちらが善で悪なのか、ということだった。
主人公は元受刑者で殺人をおかしている。そして出所し、世の中でいうところの全うな人生を送ろうとしている。
しかし、ストーリーを追っているうちに、何が全うなのかわからなくなってきた。
殺人は良くない、でも犯罪でなければ、緩く生きていれば、それでいいのか。
この映画は見た者すべての人に問いかけていたように思う。
主人公の感じる「生きづらさ」に共感した
主人公が(やっと就職出来た福祉施設で、他の職員の下品な振る舞いに「作り笑い」を必死に作って同調しなければいけない)という場面は、観ていて苦しくて辛かった。
僕の場合はいつもそのような状況になると辛さに耐え切れず、職場を離れる事をいつも選択してしまう。
今の言い方をすればそんな自分の事を「HSP(敏感な人)」といって自己分析出来るのだが、分析できたからといって「行き辛い環境」から逃れ続ける事は難しいと個人的に感じている。
映画の中で「幼少期に親からの愛を十分に受けられなかった経験は、自分の人生を長期的に考えられず、刹那的な選択をしがちである」という愛着障害についても少し触れられていた。その点についても僕は主人公と同じく当てはまっている。
30代までの自分は「太く短く生きたい」と虚勢を張っていたものの、実のところ「細くてもいいから、力強く生き続けたい」というような人生に対する希望を抱けていなかっただけなのだろうと今ではそう考えている。
僕は主人公のように人生の大半を刑務所で過ごすことは嫌だけど、主人公のように(少なくて良いので)人から大切に思われる人間になりたいと感じた。
すばらしき映画!
役としてはあまり演じて来なかったようなイメージの役所広司のヤクザ役。
だからこそ所々で本人の真面目で誠実そうな人柄が役に生きている。
同時期に公開された元反社会的勢力構成員のカタギになる苦労を描いた作品と確実に比較されるでしょうが、個人的にはこちらの方が圧倒的に好きです。
向こうは前半で派手なヤクザ稼業を、後半から不幸のどん底に落ちていく姿を見せることでやたらと社会派を主張し、結果、一番の見所としているラスト10分で逆にリアリティーが崩壊していて自分はダメだった。
その点本作は、家族がいない、信頼出来る人は出来るが基本的には孤独、というベースがとにかく自然で、いつぞや週末深夜に観た元反社構成員が出所後苦労し結局ヤクザに戻って行くTVドキュメンタリーのリアルさそのものだった。
特に大きな幸せがある訳でもない、ある意味地味だけど我々と同じ平凡な日常生活で苦労するヤクザを自然に描きつつ、客の集中力も切らさず最後までジックリ見せた俳優陣と脚本の出来も含め西川監督に拍手!!
前科者に対する理解と援助
テレビ番組で笑福亭鶴瓶が絶賛していたので観に行った。
なるほど、ムショ帰りが如何に認められずに苦労を強いられているかを真面目にとらえた作品だったね。
役所広司は言わずもがな役柄にぴったりで、臨場感溢れる演技だったし、長澤まさみもなかなかだったよ。
幸いにして、自分の周りにはムショ帰りの知人はひとりもいないが、こういう人に理解を示して応援する事は難しいよね。確か映画でも5割ほどの再犯があると言ってた気がするが、出来ればかかわり合いを持たない方がベターだろう。それにしてもムショ帰りの人に見て見ぬ振りをしなさいと言うのも考えものだ。
マスコミに踊らされてもやはり人生ろくな事は無いだろうな。
やくざと家族の方が良かった
確かに役所さんは良い、とても。同時期にやくざ絡みの映画で比べて見ると綾野剛のやくざと家族が良かった☺️時代の流れで生きにくい様子描く中にも、やくざと家族の方が泣けた😢⤵️⤵️三回見に行った。見てない人は見て、やくざと家族
実直過ぎて生きづらい人生を丁寧に描いた作品。
ある程度ゆるーく手を抜いて生きてないと
人生って生きづらいですよねー
素直に生きると生きづらい世の中です、はい。
三上のどうしようも出来ないもどかしさ、
わかります。
だからどうできるわけではないですが。
個人的にはココロにグッときました。
特に10数年檻の中から出てきて浦島太郎の状態で
時代も変わっててもっと苦しいだろうと。
孤独やなぁ。
圧倒的役所広司
「偏見」という表現が「悪」であることを知りながら、我々はあえて「レッテルを貼る」ことによって対人の不安を解消していたりもする。
学歴・人種・肌の色・職業・経歴・宗派・支持政党…
そのどれもが、その人物の本質を何ら表さないと知っていてもなお。
普遍的な善人などというものはいない。
悪人も同様に。
役所広司扮する三上は、正しいと思うが故にルールをはみ出してしまう。
ルールを侵すモノが一律「悪」ではない。
ルールを守るのがいつも「善」でもない。
長澤まさみ扮するディレクターは言う。
「撮らないなら割って入って止めろ。撮るなら伝えろ。その場から逃げ出すのは最低だ。」
橋爪功扮する後見人弁護士は言う。
「その場から逃げ出したっていい。」
梶芽衣子扮するその妻は言う
「世の中は我慢の連続だ。耐えられなくなりそうなら私達を思い出せ。」
正解なんてない。
ただ、自分の居場所がほしい。
2時間ずっと、私は三上を好きになったり嫌いになったりしながら進んでいった。
でも、やっぱり彼ら社会的弱者が幸せになれる社会がいい。
俳優達の素晴らしい演技に拍手。
心の中に様々な種類の「ああ…」が溢れ続ける映画だった。
役所広司さんの演技良かったです!ラストは予想出来ましたが三上の為に...
役所広司さんの演技良かったです!ラストは予想出来ましたが三上の為に5人が駆けつけてくれた事にやはり人間は1人じゃない、孤独だと思っても真面目に社会貢献して、人の優しさに触れて、自分も又人に優しくしていれば少なからず人間同士の繋がりが出来るものだとつくづく思いました。
長澤まさみさんもかっこよかったです。一瞬誰だかわからなかったです。マザーの母親役からまた一皮剥けたんじゃないでしょうか、好きです!
西川美和の三上への"愛"。
西川監督の、三上という特殊な人間に対する暖かい視線を終始感じることができる作品でした。三上はいわゆる「社会不適合者」と言われても仕方がないような人物である。犯罪常習者で、感情的で短気、すぐに暴力で解決しようとする。こんな危なっかしい人間が、出所してまともに生きていけるのだろうかというのがまず興味の一番である。案の定、あちこちで衝突しもめごとに巻き込まれるが、次第に彼自身も、彼に関わる周囲も変わっていく。三上にはどこか力になってあげたいと思わ
せる人間性みたいなものがある。それは例えば、身元引受や生活保護の対象者であったり、テレビ取材の対象者に過ぎないうちは気づかないが、彼の人柄に触れ一人の人間として向き合うことで初めて理解されるものだ。
そんな三上という人間を、役所広司が実に魅力的に演じてくれた。西川監督の三上への思い入れも十分に伝わってきたように思う。この世界は、表面的には不寛容であったり、利己主義や独善主義がはびこっているが、皆が少しづつ「善意」や「好意」を持ち寄ればきっとよくなる、そんなメッセージがこの「すばらしき世界」というタイトルに込められているように思った。
俳優の皆さんの演技に吸い込まれます
この世の中は、生きづらく、あたたかい。
このキャッチの通りで、この言葉とともに、さまざま考えさせられる。
出演俳優の皆さんの演技にも吸い込まれました
本当に良い映画
本当に良い映画だと思った。
生きづらさを抱える、今の世の中を生きる人の気持ちにスポットを当てている。その冷徹な現実を見つめ、寄り添い、時に突き放し、なだめて、背中をそっと押してくれる、そんな風に思えた。
主人公は、真っ直ぐで一本木な男だ。人生の多くの時間を刑務所で過ごし、ずっと社会の裏にしか自分の居場所がなかった。そんな一見特異な人物にも、自然と感情移入ができて、なんとか人生がうまくいってほしいとハラハラしながら見ている自分がいた。予想していたよりも見ていて心を揺さぶられたし、泣けた。
救いはあった、といえるのかな。。
ラストシーンは賛否が別れると思う。
それでも、この映画が気持ちが揺さぶられるすごく良い映画だったことには、疑問の余地がない。
ただ淡々と
これまで元犯罪者の生きづらさをテーマにした作品は多々あるが、ここまで現実的な作品はなかったと思う。
映画的な展開やショッキングな事件やおおげさな描写がないが、それが逆に物語にリアリティをもたらしている。
また観客的な視点をもつ、仲野太賀が巧く、
影の主役になっている。
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