劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

全465件中、161~180件目を表示

4.5本当に現代は「すばらしき世界」なのか?

2021年3月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

この映画を観ると、見てみぬふりをして我慢して生きる現代の日本社会が正しいのか、三上のように純粋に生きるのが正しいのか分からなくてなる。確かに助けてくれる人達もいて、世の中捨てたもんじゃないと言うこともできるが。カタギの世界は「空が広いよ」と言うセリフが印象深い。空を見て不条理に耐えなさいと言う事かも知れないが。所々に挟んである日常の景色がとても素晴らしい。横断歩道橋に登るサラリーマン、商店街の夕暮れの空、ぼやけた丸い光から夜の飛行機へのカットなど。とても良い映画でした。

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しん野

5.0観てください

2021年3月27日
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役所広司さん、何故かちょびっと苦手でしたが、今作でファンになりました。他のキャストの方も良いです!
色々と考えさせられました。

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ふさ

4.5素晴らしき脚本、素晴らしき監督。

2021年3月25日
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西川美和×役所広司という素晴らしきタッグで、待ちに待った本作品。私個人としては、期待を裏切らない素晴らしさで、今年度私アカデミーでは第一位に躍り出ています。

西川美和監督は、光の陰影で物語のキャラクターの心情や環境を表現するのがとても上手いと思います。台詞で無く、光に語らせるような「間」があり、それが例え心の闇を描いているシーンだとしても、見ていてとても心地良いのです。

役所広司さんは変わらず狂気と優しさの狭間を演じさせたら、何時間でもずっと観てられます。ある時は善人に、そして次の瞬間はとてつもない狂人に、画面を見ていて恐怖さえ感じさせてくれる役者さんなどそういないでしょう。

このような映画を観る度に、映画は本当に素晴らしい。
また今度いつこんな作品に出会えるかな、とワクワクします。
全ての映画ファンともしかしたら初めて映画を観る人にも、自信を持っておススメする、素晴らしき、映画です。

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MOON

5.0すばらしきアレンジ

2021年3月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

原作の質を損なわず、2時間の映画に纏める為に丁寧にアレンジされており、キャスティングや俳優陣の演技も相成ったとても良質な映画だった。

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high4

3.5最後にタイトルがずっしり響く

2021年3月23日
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鑑賞方法:映画館

この世は「すばらしき世界」だ。
原作の題名「身分帳」をこのタイトルにしたことがすべてを表している気がする。

人はどこで誰から生まれるかは選べない。人生とは時に残酷なものである。でも、毎日は止まることなく訪れるし過ぎていく。生きていかなくてはならない。

格差をはじめ生きづらさが蔓延する現代、嘆くことは簡単だが、世の中捨てたもんじゃない。
努力はきっと誰かが見てくれているし、人の優しさだって溢れている。それに気づけるかが、ささやかな幸せを感じられる秘訣だ。

主人公の三上は善人なのか悪人なのか…どちらもだと思う。それがリアルだし、生々しい人間とは単純に分けられないものだ。

その両面を持ち合わせ、自分の本心を押し殺し、悩みながら必死に生きていく男を見事に生ききった役所広司の芝居に脱帽。それを観るだけでも価値のある作品だ。

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もの語りたがり屋

3.0すばらしい、の意味。

2021年3月23日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

誰かを助けようとしたのだとしても
大声で怒鳴って威圧したり
暴力で解決しようとしたら
結局は自らが悪者になってしまう。

声を荒げず冷静に対処したり、
関わらないようにするのが
正解なのかもしれないけど
それが上手くできるかできないか。
自分の気持ちを押し殺してまで我慢するのは
正義感がある人ほど辛いことだと思う。
施設のシーンで、殴ってやりたい気持ちを堪えて
主人公が一緒になって笑っている姿を見て、
社会でうまくやるにはこれが正解なんだろうけど
こんな胸糞悪いやつらと一緒になって笑ってるのって
虚しさとか生きづらさを感じるだろうな。
暴力は悪いけど、暴力はふるってないけど
クソみたいなやつなんて世の中には沢山いる。

さいごのカットで、空に降り上げて
すばらしき世界と文字。
うーん、私にはこの世の中を
素晴らしい。という目で見れない。
なんとも報われない世界。

追記

すばらしいの語源は、小さくなる、狭くなるという意味の動詞「すばる(窄)」からだという説がある。
「すばる」には「すぼる」という語形もあり、その形容詞形「すぼし」は古くから、みすぼらしい、肩身が狭いという意味で使われていた。この意味の例は鎌倉時代の初頭までさかのぼれるので、マイナスの意味のほうが先だった可能性が高い。

肩身の狭い世界か。
ああ、なるほど。納得。

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みー

4.0不寛容で排他的な現代を生き抜くには

2021年3月22日
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嫌なことは聞き流す。
聞こえないふりをする。
逃げるのは恥じゃない。勇気ある撤退だ。

大事なのは孤立しないこと。
だれかと繋がっていることだ。

生きていくって大変だ。
自分を守るために見て見ぬフリをする術を会得し、他者との適当な距離を私たちはいつ覚えたのだろう。

親から教わったのだろうか。

易怒性は、親に捨てられたからなのか。

一人の、反社会的勢力から足を洗おうとした男を捉えた話。

それぞれの人物が、よく描かれている。
クールなTVディレクターの長澤まさみ、スーパーの店長、弁護士、生活保護の担当者、小説家志望の仲野君。

心の動きや想いが、リアルに寄せて描かれていて、淡々としていながらも妙に現実的。

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ミツバチば~や

4.5熱演が圧巻。現代社会でもがく男の、切なすぎる物語。

2021年3月21日
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悲しい

単純

難しい

【賛否両論チェック】
賛:演者さんの怪演・熱演が見事で、思わず圧倒されてしまう。現代社会での社会復帰の難しさや、そんな中でも必死に生きようとする男の姿が、切なく描かれていく。
否:物語自体はかなり淡々と進むので、興味を惹かれないと退屈してしまいそう。暴力シーンやラブシーンもあり。

 物語全体を通して、役所広司さんの熱演が見事で、観ていてとても切ない気持ちになってしまいます。綾野剛さん主演の「ヤクザと家族」でもそうでしたが、一度道を外れてしまった者が社会復帰する難しさや厳しさを、非常に身近な物語として感じさせてくれるようです。
 ただ、やはり小説の映画化なせいもあってか、ストーリーそのものはとても淡々と進んでいくので、人によっては観ていて退屈してしまうかもしれません。
 暴力シーンやラブシーンもあるので、気軽に観られる映画ではありませんが、現代社会で必死にもがこうとする主人公を等身大で描いた作品ですので、是非ご覧になってみて下さい。

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門倉カド(映画コーディネーター)

4.5死ぬわけにはいかない

2021年3月21日
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刑務所から出たヤクザが更正しようと必死に生きていく話。役所広司の耐える演技が良かった。怒りを耐える、理不尽を耐える、生きていくことに耐える。ひいてしまうような瞬間的にキレる狂暴さを、社会から孤立させまいと順応させていく人々の優しさがありがたかった。最後は、ずっと、社会の片隅のどこかで、ひっそりと色んなことに耐えながら生きている終わりかたが、今の自分にはありがたかったかな。でも、ヤクザが普通に生きていく選択肢を選ぶ映画は新鮮で、泣いてしまった。

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世界のメガネ

5.0 スルメの味わい

2021年3月21日
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見終わった後は、なんだかちょっとガッカリした様な不足感があったが、感じた事をまとめようとすると後から後から、あの時のカット台詞動きは、「こんな意味があったのかもしれない」と西川さんの映画は、いつも何かを考えさせ、沢山語りたくなる。スルメの様に味わい深い。

 何気ない映像は、絵画的でストーリーを膨らませてくれる。
 バス、電車、飛行機が映し出される。
いずれも引きのカメラで遠くから動いている様子を見せる。それは、出所後時間は動いている、変化している事を現し、新しい世界へ行く事を現していると思った。

また、東京タワーとスカイツリーの対比、空、雲、丸い雲の中の青空は、三上が希望に満ちて新しい世界へ歩もうとしている事をイメージさせた。

 出所後、社会からの疎外感から、昔の仲間に再び入ろうとする三上に対して、キムラ緑子扮する女将さんが、「コッチ側で見る空と自由な世界で見る空は違う、だから、帰れ」と劇中で諭す。
 中々社会に馴染めて行けない三上だが、彼を心配するヒトは、本当に少しだが、居た。

「カメラ止めて仲裁に入るか、取り続けるのよ、だから中途半端なのよ」と怒鳴られた津乃田役の中野大賀。途中カメラを持って逃げ出したシーンからグッと良くなって来た。
きちんと三上と向き合って痛みを持った彼の人生、出所後の日々を書こうとしていた。

 映画の最後は、三上に関わった人達を上空から映す、まるでそこは、未だ狭かったけれど素晴らしかった世界のように。
 三上が見た空は、ムショの窓から見たより素晴らしかったはずだ。ヒトは、他者と繋がってこそ生きる、生かされていく。コミュニティの中の自分。何か失敗をしたヒトでも、それぞれの少しの寛容さがあれば、ちょっとづつ繋がって生き直して行ける筈だと言っている映画だと思った。

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はなも

4.0対比の妙

2021年3月20日
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泣ける

知的

元殺人犯の主人公にとっての「生きづらい」シャバの世界は、そのまま現代を生きる我々観客の「生きづらさ」と重なり、システムとしての社会にはらむ問題を感じさせる。
片や、生きづらさ剥き出しの主人公を支える人々(身元引受人・町会長・ケースワーカー・彼を取材する作家)の温かさは、まるで観客である自分自身への温かさに思えて涙する。この彼らこそ「すばらしき世界」。
殺伐とした社会の中には、温かさを持った人間が住んでいます。その温かさをもってしても 、どうにもならないものを描く事で、鮮やかな対比となっていると感じました。

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ポンチョ

4.5「どう生きるか」

2021年3月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

今年18本目。

白のランニングシャツで窓際に座る姿や、一番大事なあの場面とランニングシャツに注目して見ると面白いと思います。
どう生きるか強烈に訴えてくる作品でした。
1年に1、2本「映画がやめられない」と感じる作品がありまして、一昨年は「ターミネーター」、昨年は「パラサイト」「鬼滅の刃」と今作も正にこれだから映画はやめられないと感じる一本でした。

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ヨッシー

3.5自分のこれからを考えちゃう

2021年3月15日
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日常生活ってつまらないし、仕事も大変だし、
家族とか友達というコミュニティも無かったらやってられないなと思う。
前科者とか関係なく、自分は今後、普通に働き続けられるのか、コミュニティに属して楽しくやっていけるのかと不安になった。
依存し過ぎず、卑屈になり過ぎず、落ち着いて、楽しんでいこう。

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lube8

4.5トーフォーの日にTOHOで この監督クセ者 前作より好きだ ゆれる...

2021年3月14日
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鑑賞方法:映画館

トーフォーの日にTOHOで
この監督クセ者
前作より好きだ
ゆれると同じくらいよかった

役所広司上手いなぁ…
監督が興味ありそうなテーマがちりばめられている
田舎のヤクザ 介護業界 外国人労働者 東日本大震災
それぞれスピンアウトで1本の作品ができそうだ
宮城生まれのソープ嬢の話とか観たい

共演者も多彩
オラが好きな北村有起哉 いい役で嬉しい
梶芽衣子妙演

あと長澤まさみ ありがとうございます
いつの間にかこの監督と伍する女優になっていた
若いディレクターに放つ啖呵は本質
ある意味監督の分身かもしれない

タイトルは皮肉めいていながらストレート
主人公が感じたシャバの出来事はシャブより気持ちよかった
商店街を疾走する姿は素晴らしかった

映画終了後
暖かくなったし気分が良くて駅のベンチで昼間から缶ビール
ノーマスク これまたすばらしき世界だ 鳩が寄ってきた

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北枕寝二

4.0果たして「すばらしき世界」とは

2021年3月14日
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鑑賞方法:映画館

『ヤクザと家族』も鑑賞済みで、とても素晴らしかったので気になっていたこちらも鑑賞。

どちらもヤクザの世界から身を引き社会に馴染んで生きていこうとする男の話ですが、前者はとことん社会に受け入れられず、居場所を探してもがく姿がとても切なかったのですが、今作はやはりなかなか社会に馴染めないものの(そもそも短気でキレやすい主人公の性格もあり)、周りに助けてくれる人が次々と現れる。必死に自制心を働かせてやっと手に入れた「普通」の生活であったはずが、、

ラストを見終わって「すばらしき世界」というタイトルは皮肉だったのかと思うほど、今のこの世の中が本当に素晴らしいものなのか考えさせられる。
暴力や力で人を捩じ伏せようとすることはどんなに相手が間違っていてもダメはダメ。でも見て見ぬふりをしたり、相手に合わせて愛想笑いすることが本当に正しいのか。

出演者が脇役やチョイ役の方含めて全員上手い方ばかりなので入り込めたし、やっぱり役所広司さんはスゴい。あと大賀さんもとても良かったです。
もうすぐ終わりそうなので映画館で観れてよかった。

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くまさん

4.5全うな人生とは

2021年3月14日
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エンドロールまで見終わって、最初に思ったのは、どちらが善で悪なのか、ということだった。
主人公は元受刑者で殺人をおかしている。そして出所し、世の中でいうところの全うな人生を送ろうとしている。
しかし、ストーリーを追っているうちに、何が全うなのかわからなくなってきた。
殺人は良くない、でも犯罪でなければ、緩く生きていれば、それでいいのか。
この映画は見た者すべての人に問いかけていたように思う。

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ゆの

4.0主人公の感じる「生きづらさ」に共感した

2021年3月14日
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鑑賞方法:映画館、VOD

主人公が(やっと就職出来た福祉施設で、他の職員の下品な振る舞いに「作り笑い」を必死に作って同調しなければいけない)という場面は、観ていて苦しくて辛かった。

僕の場合はいつもそのような状況になると辛さに耐え切れず、職場を離れる事をいつも選択してしまう。

今の言い方をすればそんな自分の事を「HSP(敏感な人)」といって自己分析出来るのだが、分析できたからといって「行き辛い環境」から逃れ続ける事は難しいと個人的に感じている。

映画の中で「幼少期に親からの愛を十分に受けられなかった経験は、自分の人生を長期的に考えられず、刹那的な選択をしがちである」という愛着障害についても少し触れられていた。その点についても僕は主人公と同じく当てはまっている。

30代までの自分は「太く短く生きたい」と虚勢を張っていたものの、実のところ「細くてもいいから、力強く生き続けたい」というような人生に対する希望を抱けていなかっただけなのだろうと今ではそう考えている。

僕は主人公のように人生の大半を刑務所で過ごすことは嫌だけど、主人公のように(少なくて良いので)人から大切に思われる人間になりたいと感じた。

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はなまる

4.5すばらしき映画!

2021年3月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

役としてはあまり演じて来なかったようなイメージの役所広司のヤクザ役。

だからこそ所々で本人の真面目で誠実そうな人柄が役に生きている。

同時期に公開された元反社会的勢力構成員のカタギになる苦労を描いた作品と確実に比較されるでしょうが、個人的にはこちらの方が圧倒的に好きです。

向こうは前半で派手なヤクザ稼業を、後半から不幸のどん底に落ちていく姿を見せることでやたらと社会派を主張し、結果、一番の見所としているラスト10分で逆にリアリティーが崩壊していて自分はダメだった。

その点本作は、家族がいない、信頼出来る人は出来るが基本的には孤独、というベースがとにかく自然で、いつぞや週末深夜に観た元反社構成員が出所後苦労し結局ヤクザに戻って行くTVドキュメンタリーのリアルさそのものだった。

特に大きな幸せがある訳でもない、ある意味地味だけど我々と同じ平凡な日常生活で苦労するヤクザを自然に描きつつ、客の集中力も切らさず最後までジックリ見せた俳優陣と脚本の出来も含め西川監督に拍手!!

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死亡遊戯

3.5前科者に対する理解と援助

2021年3月12日
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鑑賞方法:映画館

テレビ番組で笑福亭鶴瓶が絶賛していたので観に行った。
なるほど、ムショ帰りが如何に認められずに苦労を強いられているかを真面目にとらえた作品だったね。
役所広司は言わずもがな役柄にぴったりで、臨場感溢れる演技だったし、長澤まさみもなかなかだったよ。
幸いにして、自分の周りにはムショ帰りの知人はひとりもいないが、こういう人に理解を示して応援する事は難しいよね。確か映画でも5割ほどの再犯があると言ってた気がするが、出来ればかかわり合いを持たない方がベターだろう。それにしてもムショ帰りの人に見て見ぬ振りをしなさいと言うのも考えものだ。
マスコミに踊らされてもやはり人生ろくな事は無いだろうな。

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重

1.0やくざと家族の方が良かった

2021年3月12日
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確かに役所さんは良い、とても。同時期にやくざ絡みの映画で比べて見ると綾野剛のやくざと家族が良かった☺️時代の流れで生きにくい様子描く中にも、やくざと家族の方が泣けた😢⤵️⤵️三回見に行った。見てない人は見て、やくざと家族

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岐阜じん