劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

全455件中、321~340件目を表示

4.0社会の一員

2021年2月16日
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悲しい

幸せ

殺人による13年間の懲役を終えて平成29年に旭川刑務所を出所した、還暦手前の元ヤクザの話。

日本刀を持ってカチ込んできた相手を刺殺して6度目の収監をされた主人公。
相手を殺してしまったことそのものに対し反省する様子はみられないが、刑務所はもう懲り懲りだ、と堅気になることを決心すると共に、幼い頃に生き別れた母親を探すべく自身の書き写した「身分帳」をテレビ局に送り巻き起こるストーリー。

刑務所内でも度々トラブルを起こしていたことを示唆しつつも、保護司やテレビ番組Dや市役所職員や偶々町中で見かけた絡まれている人、等への対応や、生活態度と生活保護への抵抗をみるに、常識のラインが普通の人と違ったり、不器用で一本気が過ぎたり、極端に短期だったりはするけれど、悪人ではないというか、寧ろある部分ではマジメ過ぎるだけにも感じられる。

キレたり、調子にノって大声で威嚇したりしまうところがあったりはするけれど、更生しようとする意志と、彼の本質の部分を気にかけてくれる人物が現れて、慎ましいけれど人間らしい暮らしと、人間らしい扱いに感謝出来るという、正にすばらしき世界だった。

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Bacchus

4.5役所広司さんが素晴らしいの一言

2021年2月16日
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「ゆれる」で注目した西川美和監督の新作、公開初日楽しみに出かけました。期待通り心をふさぶられてしまった。出演する役者さんたちに寄り添い、心地よい空間を作る監督さんという評判らしいですが、その効果かとてもバランスの良い映画という印象。怖さ・面白味・切なさ・優しさがストーリーに織り込まれています。主役の三上の演技については、全て役所さんにお任せだった様ですがとても自然な演技。約2時間おじさんを見つめ続けましたが、不器用に頑張る姿から目を離せませんでした。脇役人も自然な演技で素晴らしかったですが、長澤まさみさんの役は違和感。あれは必要だったのか?焼肉屋さんでの真っ白な服も気になってしまった。

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marimamu

4.0演技力の凄さを改めて感じる

2021年2月15日
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役所さんの演技力の凄さを改めて感じる映画です。

元ヤクザとして現れる一面が見える時の
空気が一瞬で変わる感じが凄く迫力があり
圧倒される、流石だと改めて感じる。

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饂飩蕎麦

4.0救われるのか・・☆

2021年2月15日
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人生のほぼ半分を刑務所で過ごした男(三上・役所広司)の出所シーンから始まり、
彼が世間とどう折り合いをつけていくかの物語。

ヤクザをやめようと思いながらも、長年の習性からなかなか抜け出せなく、それが
一抹のユーモアを持って描かれたりする。
監督の上手さと、それを上回る役所広司の演技が映画に彩りを持たせて
笑い、もどかしさ、切なさを感じさせる。

三上を援助しようとする面々の個性が秀逸で、橋爪功はもちろん六角精児、そして
中野太賀の存在が効いている。
三上に対する態度が、戸惑いや時には恐怖も感じたりして、すごくリアルだった。
実際、綺麗ごとではなく身近に存在したら受け入れることが出来るのか・・

それでも、歩み寄っていき 三上の就職が決まった時のお祝いの会のシーンは
とても温かい気持ちになった。
就職先の老人施設。
どんなところにいっても、差別や戸惑いは切り離せない。

空がとても広いすばらしき世界は、三上のもとに訪れたのだろうか・・

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☆ムーミン

4.5これが日本なのかな

2021年2月15日
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日本が一度落ちると二度と普通の生活が送れないような仕組みになっているのをまざまざと見せつけられる。前科10犯トータルで28年もの刑務所生活を経て「もう刑務所には戻りたくない」という気持ちから真人間になるべく奮起する主人公三上を取り巻く人間達が皆三上の為に手を貸したり知恵を出したり金を出したりする。その優しさに感動して泣く三上にはちゃんと心があるのだが持ち前の短気と不器用な真っ直ぐさですぐに手が出てしまいむちゃくちゃになり自暴自棄になるのがどうしようもない。だが、三上に関わる人達は誰一人として見捨てない、それは三上の真っ直ぐさや真摯な気持ちが伝わっているからだろうと思った。ほっとけないのだ。三上自身も周りの期待を裏切らないように努力する。この映画をありきたりな再生物語のように思っていたならその気持ちのまま是非観てほしい。あなたも三上の周りの人達と同じ気持ちになるはずだから。日本は残酷だけどすばらしい。何がすばらしいのかは人それぞれかもしれないが、私は人の心がすばらしいと思った。

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モ-ts

5.0役所広司100点!!!

2021年2月15日
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いやぁ~、役者とはこうあるべき映画。

まるで、その人そのもの。
そう育ってきて、そうなった人生がみえる。
泣かせるセリフでもなく、泣かせるシーンでもないのに、こちらがその人の気持ちになって涙が出る。

同じヤクザを演じた 舘ひろしに見せてあげたいわ❗
、、舘ひろしさんに恨みはないし、好きですよ😅

シーンごとの感想がありすぎて、役所広司100点!!!としか言えない。

一人の人生の物語
それは決して、任侠物じゃなく、私たちがいかに、誤魔化し誤魔化し、生きてるかと問われる映画だ❗

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NOM

2.0うーん、、、

2021年2月15日
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鑑賞方法:映画館

期待しすぎたのか、、テレビ番宣でおすすめされてたので楽しみに観ました。
が 映像が昭和過ぎて楽しめなかったのと 話しの流れに起伏もなく 色々と置き去れにされた感でした、(お母さんの事 家族の事 長澤まさみさんの事)何ひとつ前進出来ないまま、というか。
リアルはリアルでしたが 実際はもっと現実は厳しいような気もします。
役所さんの演技は素晴らしかったです、
ただ 歯が白いとか清潔感は リアリティが足りなかった気がします。

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映画がんばれ

2.0ドラマチックはもういらないのでは?

2021年2月15日
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虚構や現実に拘っているような印象を受けたが、
役所広司、長澤まさみと一線級の俳優陣が出ているこの作品全てから嘘臭さを感じた。

誰がどう見てもあの男は役所広司だし
テレビプロデューサー役で登場する
長澤まさみの見た目は
30代前半のモデル以上にしか見えない。

もう、有名人が怪演とかしてる時代じゃないと
この映画を見て強く思った。

こんな事、映画好きのシネフィルは全く思わないだろうが
映画って結局エンタメで良くて
リアルぶりたいのであれば、有名人はノイズになる。

銀幕スターなんてもう古い。
一旦廃れて、もう一度再建させる必要があると思う。

特にサッカー終わりの役所広司が倒れるシーンのあとの
長回しがあまりにも作為的で腹が立った。
子どもを舐めているとしか思えない。
子どもならリアルでしょ、とでも言いたいのか。
いくら子どもでもカメラと役所広司には意識がいっている。

最後はとってもドラマチックなのも寒い。

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Nov

4.5西川美和監督の傑作

2021年2月15日
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これまで西川美和監督の作品には注目してきたが、良い作品だなあという印象以上の何かが欠けていた気がしていた。だが、本作「すばらしき世界」でいよいよ突き抜けたと感じられた。良い意味で映画ファンを裏切るラストは特に素晴らしかった。

仲野太賀は本作では助演ということになると思うのだが、実に見事な演技だ。主演の「泣く子はいねぇが」でもその存在感は目を見張るものがあった。なんだか印象が薄いのに温度感がある、クセのない素直な演技は、観ている者が感情移入しやすく、作品がもつ世界観に入り込みやすい。これからが楽しみな魅力的な役者だ。

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ken1

5.0カヴァレリア・ルスティカーナ!!

2021年2月15日
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作品のほとんど半分が西川美和監督。残りのほとんど半分が役所広司。残りの部分が「音楽」。で出来た今年のベスト作品。まだ2月だけど。

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t2law

5.0薄目を開けて生きていくのができない人なんだなぁ

2021年2月15日
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笑える

悲しい

楽しい

元反社の人たちの生きづらさを描いた作品。最近よく見かける。
本作はまっすぐで世渡り上手ではない主人公が生きていくには、トラブルは欠かない。
自分自身に重ね合わせてみると、若い頃には、暴力こそないものの理不尽な先輩の言動に、正義感をもって後輩をかばったりしたことがあった。
今は、そういうことをちょっと俯瞰で見て、すぐには反応しない術も持てるようになった。

三上は介護施設で同僚との雑談シーンで、自分を出さず笑っていた。その葛藤に本意ではないだろうなぁと思ってしまう。よく、「大人になれよ」という言葉で処理されていた社会の理不尽や不本意を感じられずにはいられない。

西川監督が、いろんな深い意味や感情を込めた作品で、見応えがありました。
主役だけでなく脇役も光る演技でした。

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かずじー

3.0ラストが・・・

2021年2月15日
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長澤まさみが主演じゃなく 脇役で出演❗️
脇役でも出演しようとした作品とは どんな映画かな?とおもったのが観るきっかけでした。

エンターテイメントじゃない映画も、たまにはいいかなと足を運びましたが、実話といえ あのラストは・・・
後味 悪かった。

でも、長澤まさみはこの監督の作品に出たかったんでしょうね😉

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リターナー

4.0社会復帰に至るまでの道のり、立ちはだかる壁を丁寧に描いた一作。

2021年2月15日
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梶芽衣子が出演しているけど、役所広司と共に悪漢をなぎ倒す…、という展開にはならない(のがちょっと残念)です。

刑期を終えたばかりの元殺人犯の三上(役所広司)が社会復帰を目指して奮闘する、というしっかりとした主筋があり、橋爪功や仲野太賀らがそれぞれの立場から三上に関わる形で物語が展開していきます。

ただこの三上という男は、自身の過去の行いに対して強い言い分を持っていたり、折り目正しい振る舞いをするかと思えば突然粗暴となったり、行方不明となった母を探す口実でマスコミの注目を浴びようとするなど、一筋縄ではいかない側面を持ち合わせています。この複雑な人格の持ち主を、役所広司は実に見事に演じています。

ちょっと軽い口調で人なつこい笑顔を見せる、いわゆるイメージ通りの役所広司を前面に出したかと思えば、次の瞬間には方言丸出しで啖呵を切る…、この振り幅の大きさは観客が三上に全面的に感情移入する予防線となっており、単純なお涙頂戴の人情物とはなっていません(結構喜劇的な場面はあるけど)。時々挿入される、ものすごく遠目から人物を捉えた映像もまた、観客が意識を登場人物から少し引くことを促します。こうした客観的な視点の導入は、本作の原案『身分帳』の作者、佐木隆三の代表作『復讐するは我にあり』を彷彿とさせるものです。

役所広司は当初、自身が演じる三上という役が好きではなかったそうで、西川監督との役作りの過程でキャラクターを取り込んでいったらしいですが、このあたり西川監督の熱意と巧みな手腕のなせる技ですね。暴対法施行後の暴力団員の行く末、という『ヤクザと家族』と共通した要素があるので、見較べてみると、主人公の年齢に応じた状況の相違などが見えて面白いです。落ちぶれた組長が出てくるところも同じ!

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yui

4.0秋桜が、とても綺麗だ

2021年2月15日
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鑑賞方法:映画館

 昨秋に仲野太賀の主演映画を2本続けて鑑賞した。石井裕也監督の「生きちゃった」と佐藤快磨監督の「泣く子はいねぇが」である。演技は一風変わっていて、無表情というか、空虚な表情をすることが多い。文章では行間を読むという言い方をするが、仲野太賀の演技もそれと同じで、観客が心情を読み取らなければならない。
 映画やドラマや芝居では人間は大げさな表情やリアクションをするが、実際は何があっても大抵は無表情である。何かに驚いたときに驚いた顔をする人はまずいない。異物を発見したり変な人を見かけたりしても、驚くより前に自分の安全を真っ先に考えるから、おのずから無表情になる。仲野太賀の演技は実はとてもリアルなのだ。本作品でもその演技が生かされていて、面と向かって非難されても電話でなじられても、たくさんの言い分を全部飲み込んだ無表情で通す。
 本物のヤクザを扱った映画では今年(2021年)の1月19日公開の藤井道人監督「ヤクザと家族 The Family」があり、映画の後半では13年間の服役のあとのヤクザの生きづらさを描いていて、本作品と少し似たところがあった。ヤクザの兄貴分で出演していた北村有起哉が、本作品では親切な福祉担当者の役なのも面白い。主演の綾野剛の演技はとてもよかったが、本作品の役所広司が演じた三上正夫には本職のヤクザの凄みがあった。

 半グレが幅を利かせてカタギはカタギで理不尽な差別をする。刑務所も酷かったが、娑婆に出ても世の中が酷いことには変わりはない。一匹狼の三上正夫はただ大人しくカタギで生きていきたいだけなのだが、世の中はどこまでも冷酷だ。街角で見かけたカツアゲの場面。糞チンピラども。三上正夫はそれを見逃す訳にはいかない。悪党を成敗するのだ。しかしそれが非難される。一本気な人間には生きづらい世の中だ。
 出身地の福岡でもヤクザは警察に追い詰められている。極道にはもはや生きる場所がない。たとえ窮屈でも、カタギで生きていくしかない。非道な場面は見て見ぬ振りをし、同調圧力には従い、差別も我慢する。反社はいつまでも反社として見られるのだ。理不尽なことに対しても声を上げるのは厳禁である。何も見ない、何も聞かない、何も言わない。そうやって無為の人生をやり過ごす。空が広くたって、広いだけでは何の意味もない。三上の心を荒涼とした風が吹き過ぎる。
 仲野太賀演じる津乃田が漸く表情を崩す場面が現れる。生きていてほしい。足を洗ったやくざ者。辛くても苦しくても生きていてほしい。三上の人生に意味はなかったかもしれない。しかし三上の人生は三上のものだ。誰にも何も言われたくはない。
 冬の雪の中で出所して、今度こそはカタギになると誓い、秋になる頃には娑婆の知り合いも出来たし、身元引受人の先生はそんなに親切でもないが、応援はしてくれる。もしかしたらカタギで生きていけるかもしれない。男一匹、三上正夫。ここで生きる。秋だ。秋桜が、とても綺麗だ。

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耶馬英彦

4.5細部にまで行き届いた見事な演出

2021年2月15日
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この映画は90年代に刊行された原作を、現代に置き換えたのだそう。

主人公・三上が13年の刑期を終え出所すると、東京の街にはその間に建設された"東京スカイツリー"が背景に映し出され、時の流れを感じさせる。

生活保護、近隣住民との軋轢、なかなかうまくいかない就職活動、元妻との別れ…

やがて三上はかつてのヤクザ仲間を頼る。
そのシーンではかつてから存在する"東京タワー"を中心に、俯瞰した長回しで東京の街を映し出す。
何も変わらない東京の街、変わる事ができない男…

しかしクライマックス周辺、
再び三上が未来に向かって前進する場面では、
そっと三上を応援するかのように二人"スカイツリー"が背景に映し出される。

劇中、長澤まさみが沖野太雅に「きちんとカメラを回して伝えることをしろ!それが仕事だろ!」と絶叫しながら説教する印象的なシーン。おそらく、西川監督自身のレンズを通しての自らの仕事に対する葛藤が込められているのだろう。

個人の繊細な内面と残酷な社会との軋轢を見事に描いた、すばらしい作品。

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Yuki

4.0世紀末な世界

2021年2月15日
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希望を見たかった。
役所さんは良い役者ですね!

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おさむ

3.5妥協と成長

2021年2月15日
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21013.生き辛さを感じながらも、すばらしい世界を生き抜く

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movie

4.5ヤクザと家族と同じテーマだけど、、

2021年2月14日
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泣ける

悲しい

幸せ

偶然なのか、ヤクザと家族と同じテーマです。
もとヤクザの生きにくさの話。
こちららもう少し優しい。

主人公はなかなかのクズ。みてて反吐が出る。
自分の過去を反省せずに、すぐに周りにキレる。こんな人いたら、友達にはなりなくない。

同時に、「世界」もなかなかのクズ。
偏見に満ちていて、住みにくい世界。

ただ、クズのままでは終わらなかった。
切ない。優しい。泣けた。
クズな部分を見ているのでその分ギャップがある。

小学生の歳を聞いて、指を折るところなんて、、、
ヤクザと家族との違って、切ないなぁ。
奥さんから電話があって「もう連絡しないで」なのか「今度ご飯を」と言われるのか。どちらなのか。

ヤクザと家族に比べると味付けが薄いけど出汁が効いている。奥が深いかと。

役所さんは言うまでもないけど、仲野太賀ま凄いなぁ。
電話のシーンと最後のシーンは凄かった。

タイトルの「すばらしき世界」ってなんなんだろう。
ただ、私は三上は最後は幸せだったとも思える。
力になってくれる人。優しくしてくれる人。泣いてくれる人に出会えたのだから。最後の最後まで出会えなかった(気づけなかった)ので不幸とも言えるけど。最後に世界を恨んでいるのか、もう少し生きたかったと思えるのかは、結構な違いだと思う。
終わりよければすべてよし、ではないけど。
「最低な世界」であり、「すばらしき世界」でもあるのかな。
ハッピーエンドではないけど、バットエンドでもないと思うんだけど。

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だるまん

4.0役所広司には惚れ惚れする

2021年2月14日
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役所広司の役所広司による役所広司のための映画。役所さんは1997年に今村昌平監督「うなぎ」で同じ殺人罪の刑期を終えた前科者の役をやっているのだけれど、その頃の役所さんはまさに飛ぶ鳥落とす勢い。前年に「Shall We Dance?」 翌年に「CURE」の主演を演じている。「うなぎ」も今村色は少し軽目ながら、忍耐や怨恨の情念がうごめく映画だったのだけれど、この作品はややコメディにも近い。シャバに出てからの主人公三上に対して、観客が「ああ、そっちへいっちゃだめ~」と声をかけたくなるような映画である。根が純粋で正義感も強いのだけれど、暴力が先走ってしまうが故に殺人の罪を犯してしまった三上。だけれど、役所広司の演技力とオーラは、その三上が人たらしとして輝かせている。本当にチャーミングでセクシーなのだ。出所後、三上は生活保護を受けるが、その状況に憤慨する。高血圧であるが故に医者から安静を求められるけれと、それでも三上は働いて何らかの生きがいを見出すことを強く望む。ところが、仕事はなかなか見つからず、ドライバーになろうとするも、運転免許も失効してしまっているので、学科および技能試験を直に運転免許試験場で受験、いわゆる一発受験に合格するしかない。教習所に通う費用は生活保護費では賄えないからだ。しかし、彼の周りには様々な人が味方になっていく。身元引受人の弁護士・庄司、テレビディレクター津乃田、そしてケースワーカーの井口、当初三上の万引きを疑ったスーパーの経営者松本。みんな彼の魅力に惹かれていくのだが、三上を役所広司が演じると本当に説得力がある。個人的には、助演ではキムラ緑子さんがいい演技をしていたと思う。私は西川美和さんの映画はちょっと狙いが見え透いていて好きではないのだけれど、今回はかなり的確な演出で、とにかく役所広司のすごいオーラと演技力を引き出したという意味で、監督として最高の仕事をしたと言えるだろう。とにかくこの映画は役所広司の映画。

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shohei1484

5.0すばらしき世界に想いを馳せる

2021年2月14日
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とても純粋な人、三上は。
母に棄てられ愛に飢えていたぶん、人が与えてくれる優しさは敏感に感じ取る。
人間の美点を知っているからこそ、人が人に危害を与えている場面に出くわすと、その加害者を許せずやっつけ過ぎてしまう。
腕っぷしが強いから、見てる側は(また刑務所戻っちゃうよ!)と心配になる。

職に就けたけど、そこの裏で仲間がリンチしてるのを見てまた…やっつけ過ぎてしまう。てことは無く、自分の良心を押さえ付け身悶える。

このシーンについて鑑賞後、連れに「偶然通り掛かったふりをするだけでも、暴力の抑止になったのにね」と言うと「そんな中途半端に自分を抑えられないんだよ」との返答。なるほどね!

ラストはつらすぎる。

役所広司と仲野太賀の友情がよかった。もちろん六角精児との付き合いも。三上は大声で怒鳴ったりもするけど、それでも仲間は三上を見限らないの良かった。免許センターの女性もか。

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れい