すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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すばらしき世界 とは。
なにが本当の正義なのか。
この世界は、人を殺したら、法で裁かれるのが当たり前。"いい"職に就くのが当たり前。悪意のある相手を殴らず我慢するのが当たり前。
私の中で、今まで"当たり前"だと思って疑わなかった世界が、物語が進んで行くうちに少しずつ変わっていったのが分かった。
遊びのサッカーを本気でやっている
子供たちを見て思った。
子供の頃は損得なんて考えなかったんだ。
ただ、愛する人を守りたかった。
ただ、目の前の人が傷付けられていた。
ただ、それだけで、動いていた。
生きていくために、知らず知らずこの世界に慣れていく。
三上を見ていると、自分自身が穢れているように感じた。あんなに純粋な目を、私もかつてしていた気がする。
純粋な目で、生きていきたい。
だけど、やっぱりこの世界で生きていくには、それじゃあ生きづらい。
ゆっくり釣りをする姿を見て、
私はなんのために、将来がどうとか、仕事がどうとか、日々必死になっていたんだろう。と思った。
何に追われているんだろう。本当は自由なはずなのに。
劇場が一体となって、息を呑んで観た。
一番最後に、"すばらしき世界"の文字。
それから無音で流れ始めたエンドロール。
きっと、観た人それぞれの、"すばらしき世界"が、映画を見る前と観た後で違っていただろう。
自由に生きていける世界。
つくられた"当たり前"に縛られていることに気づいたこの瞬間から、世界が変わっていく。
今日も、実は空は広い。
本当に素敵な作品でした。
それでも、素晴らしいこの世界
素晴らしいけど監督が入ってきちゃってる
なんとしても観ねばと思ってたぶんそろそろ上映終わりかけに無理矢理鑑賞
直木賞作家、佐木隆三さんが記した昭和の小説「身分帳」を、西川美和監督が今に再編集して撮った作品
身寄りもなく荒くれて裏街道で育った男性が、13年の刑期を終え、寄る年波を抱えて出所してきた物語
ロクでもない人生を歩んできたけど、自分自身にだけはずっと正直だったのに、今の社会の中で生きていくためには、それを捨てなきゃなんない
周りの人が手を差し伸べるには、まず一定の枠組みに入ってもらう必要がある、みんなその中で生きてる、そんな素晴らしき世界
役所広司さんはじめ骨太でよかった
でも演出に拘りがありすぎなのか、そこにカメラがある、っていう感覚を受けちゃうからそこはちょっとね
すばらしき世界
役所広司に入り込んでしまった。 タイトルの通り「すばらしき世界」 ...
すばらしい社会だ。
役所広司の演技が素晴らしい
あのラストで良かったのか。
人間の温かみと反社の生きづらさ
必死悪とは?
やくざでなくとも生きにくい世界を生きていこう言う主人公の気概
兎に角、主人公役の役所広司さんの人懐っこい笑顔と刑務所を出たからこの世界を
生き抜くため前向きの姿勢が上手いと思います。最初はことごとく,上手くいかなくて周りの保護司や役所の人・コンビニの人に噛みついていましたが、本当はたよえる人達と分かり、人との繋がりが、この時代には素晴らしい世界だと言っているように思えます。仲野太賀君は今まで見た作品の中で1番大人な役をこなしていると思います。介護事務所で働くちょっと仲間はずれの青年からもらったコスモスは主人公への最後のプレゼントだったと思います。(やくざとファミリー)を見た直後なので比較してしまいますがあちらはインパクトのある作品ですが、こちらはコメデーにも似た安心感のある作品だと思います。
ありがとう西川美和!ありがとう役所広司!
久々に映画館で映画を観た。
これはすばらしい日本映画でした。これが日本の映画の真骨頂でしょ。西川美和監督、本当にスゴイです。あなたが日本にいてくれてよかった。
そして役所広司!この人は本当にスゴイ役者です。演じてるなんて微塵も感じさせない、その人でしかないという有り様です。それ以外の役者さんもみんな素晴らしかった。ただ、長澤まさみだ
けが完全に浮いていた。この人要らなくない?一人だけ、異次元のお女優感。でももしやこれはあえての監督なりのなにかのメタファーなのかも…と思ったりしたり、しなかったり。
それはそれとして、
日本映画は、このような人にスポットをあてて丁寧に人間を写し出すことに長けているはずです。もっと日本にすばらしい映画が生まれますように…!西川美和監督、一生ついていきます!!
今年ベスト映画になりそうです!!!
役所広司さんは日本の宝ですね。
表情、佇まい、姿勢、視線
全てがリアルに伝わってきます。
すごすぎる。
役所さん演じる三上のことを
危なっかしいし理解してあげられないけど、
何故かずっと幸せを祈るように見ていました。
どこか愛しいというか生きているというか。
本当の意味での生きるとは?
自分に正直に信念を貫いて生きることなのか、ある程度仕方ないと目を瞑って上手く回避することなのか?
常に自問しながら2時間釘付けになっていました。
脇を固める役者さんも素晴らしいです。
特に小説家志望を演じる仲野大賀さん!
三上との出会いを通して心が通っていく様子が
言葉がなくても伝わってきました。
お風呂場でのシーンは思わず涙が溢れました。
長澤まさみさん演じるテレビプロデューサーの
放った言葉は、自分自身に言われているようで
グサッと刺さりました。
一つ一つのセリフや映像が
見終わって1週間経った今でも
ずっとぐるぐるしています。
コスモスを見たら三上さんを思い出すでしょう。
他人事ではない物語です。
本当にオススメします!こんなご時世ですが是非映画館で!!
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