すばらしき世界のレビュー・感想・評価
全455件中、201~220件目を表示
東京タワーの夜景のせつなさ
キムラ緑子の素晴らしさ、役所広司と六角精児のやりとりの迫力。
東京タワーを上空から眺める切なさやりきれなさ、、、。美しくも意地悪に見る側をじわじわと追い詰める映画でした(でももう一度観たい)。
脳に傷
これはああいう生き方しかできない男の物語であり、それを「不器用だが愛すべき正義感の持ち主」などという陳腐な言葉で表現すべきではないと思いました。
原作は未読ですが、監督は幼少期のネグレクトと愛着障害などの後遺症、延いては本人の自助努力や心掛けだけではどうにもならないという問題を、新たに加えようとしているように観えました。介護施設で虐げられていた自閉症の男性、その生い立ちを職員の噂話という形で提示したのも、そういう意図があったのではないかと思います。
ただそこの部分は、後半腰砕けになってしまったのが残念でしたが、その一方それも仕方がないのかなという思いもあります。虐待はキレイな話ではありません。正確に描いたら感情移入は難しいでしょう。そういう判断のもとに、例えば是枝監督の「誰も知らない」も、その部分はバッサリ切り捨てられ、母親を信じ続ける健気な子供たちという描き方がされています。
…その辺のことを監督は実際どう考えていたのか、興味があったのでパンフレット買って読んでみたら、そんなこと一言も書かれてなくてビビりました(笑)いや~、でも確実に監督はそういう要素も入れようとしていたと思うんですよねー。
とにかく良い映画でした。満足度は高かったです。
正義とは何か
主人公は自らの正義に従って生き、殺人を犯したことで十数年におよぶ懲役刑を受ける
しかし出所後も犯行を反省はしていない、という
刑期を終えてもなんら変わらない姿勢を見せる主人公
一方で暖かい隣人に恵まれ、今までの歩みを少し俯瞰出来たのだろうか
刑務所の生活も気に入っていた訳でもないし
「行動」を改めようとする主人公
そんなとき介護施設でとある出来事が起こる
いままでであれば躊躇なく暴力で正義を主張していたであろう主人公
しかし躊躇したことで自分が先ほどまで見えていた事実と別の事実を知ることとなる
そして障碍者を嘲笑うような職員の態度を正すこともできなくなった主人公
いままで信じていた正義が壊れた瞬間なのだろうか
世の中は完全なる正義も完全なる悪も存在しない
だからこそどこで線を引けばよいのか
惜しい。作品
恐縮ですが、主人公の周りの人間のストーリーをもう少し描いて欲しかった。惜しい、という印象が否めない。
同時に「ヤクザと家族」も放映されていました。そちらも観ましたが、テイストが全く違うものなので、悩んでいる方は2つ観ても良いかも。
元ヤクザのハートフルコメディー
2021年映画館鑑賞23作品目
3月1日(月)イオンシネマ名取
原作未読
またお会いしましたね
仲野太賀くん
最期に駆けつけて泣きじゃくるシーン良かったです
お久しぶりです
梶芽衣子さん
歌も聴けて感激
北村有起哉と長澤まさみとキムラ緑子も良かった
出所するときの定番「もう2度とこんなところに来るんじゃないぞ」
イイネ
すすめ!パイレーツじゃあるまいし「別れたくない!」「また来いよ」と言ったりはしない
自動車学校での悪戦苦闘は1番笑った
お風呂ってそっちの方かよ
アンガーマネージメント
よく耐えた
見習いたい
うまくまとめた感あり
あんなに優しい人たちに囲まれ恵まれた環境ならもう一度刑務所に入ることは十中八九ないだろうに
いまさらじゃないけど役所広司の声がデカすぎる
あの声量は尋常ではない
吉田鋼太郎や堀内敬子のように舞台出身の役者は腹の底がら声が出ているが役所はそれ以上
あの声だけで自然な演技とはいえない
だけどリアリティーってなんだろう
歌舞伎や昔の時代劇はリアリティーがあるか
リアリティーってそんなに重要か
ドキュメンタリーならリアリティーが必要だけど
声優中毒のアニメオタクが自然な演技を鑑賞したら棒読み評価するはすだ
デーブ・スペクターなどごく一部が注文をつけているのであって日本の映画ファンの大多数は求めていないんだろう
役所広司を愛でる会
「孤狼の血」である種の到達点だと思っていたのになぁ。それを二馬身ぶっちぎりの演技。役者さんて素晴らしい生き物ですね。そして、最近無双状態の大賀くんとまさみ姐さんも良かった。特にまさみ姐さんなんて、全体からすると画面に居る時間はめっぽう少ないのにインパクト強烈でございました。
画面、音響、役者さん。それらを絶妙に調理して、絶品に仕立て上げた監督に脱帽です。
役所広司さんを誇る。
「13人の刺客」「孤狼の血」で
世界で一番ドスの効いた演技が出来る人
という称号を役所広司さんに捧げた。
(めっちゃ個人的(^_^;))
生きてる事自体をリスペクトしたい。
そして今作。
ここまで
“耐える描写”
に熱くなる映画&芝居ありますか?
しかも何度も耐え切ってない人間性も熱い。
本当に役所広司さんを天才以外
なんて呼べば良いのでしょう?
そして、役所広司さんの凄さは
助演陣を誰も殺さず、
その方々をちゃんと咲かせる。
仲野太賀さん
こんなに素晴らしい俳優でしたか?(失礼)
すばらしき世界。
これを誰に対して言っているのか。
良いレベルのもやもや感が素晴らしい作品でした。
すばらしき世界 とは。
なにが本当の正義なのか。
この世界は、人を殺したら、法で裁かれるのが当たり前。"いい"職に就くのが当たり前。悪意のある相手を殴らず我慢するのが当たり前。
私の中で、今まで"当たり前"だと思って疑わなかった世界が、物語が進んで行くうちに少しずつ変わっていったのが分かった。
遊びのサッカーを本気でやっている
子供たちを見て思った。
子供の頃は損得なんて考えなかったんだ。
ただ、愛する人を守りたかった。
ただ、目の前の人が傷付けられていた。
ただ、それだけで、動いていた。
生きていくために、知らず知らずこの世界に慣れていく。
三上を見ていると、自分自身が穢れているように感じた。あんなに純粋な目を、私もかつてしていた気がする。
純粋な目で、生きていきたい。
だけど、やっぱりこの世界で生きていくには、それじゃあ生きづらい。
ゆっくり釣りをする姿を見て、
私はなんのために、将来がどうとか、仕事がどうとか、日々必死になっていたんだろう。と思った。
何に追われているんだろう。本当は自由なはずなのに。
劇場が一体となって、息を呑んで観た。
一番最後に、"すばらしき世界"の文字。
それから無音で流れ始めたエンドロール。
きっと、観た人それぞれの、"すばらしき世界"が、映画を見る前と観た後で違っていただろう。
自由に生きていける世界。
つくられた"当たり前"に縛られていることに気づいたこの瞬間から、世界が変わっていく。
今日も、実は空は広い。
本当に素敵な作品でした。
それでも、素晴らしいこの世界
元殺人犯という汚れた経歴はどこまでも立ち上がろうとする人の足を引っ張る。
曲がった事が嫌いで瞬間湯沸器のように手を出してしまう自分の性格を改めて、必死に社会で自立して生きていこうとした元服役囚を描いた物語。
私たちの日常にありふれている差別や偏見が社会的弱者にとって、なんと生き辛い事かがよく分かる映画。
弱い者イジメされている人を見て見ぬふりをして生きるのが当たり前の処世術になった現代で、やっぱり人と人の繋がりが前向きにさせてくれるし人を変える事もできると教えてくれる。
役所広司の圧倒的存在感と演技力、周りには名バイプレイレイヤーたち。
間違いなく2021年を代表する映画。
素晴らしいけど監督が入ってきちゃってる
なんとしても観ねばと思ってたぶんそろそろ上映終わりかけに無理矢理鑑賞
直木賞作家、佐木隆三さんが記した昭和の小説「身分帳」を、西川美和監督が今に再編集して撮った作品
身寄りもなく荒くれて裏街道で育った男性が、13年の刑期を終え、寄る年波を抱えて出所してきた物語
ロクでもない人生を歩んできたけど、自分自身にだけはずっと正直だったのに、今の社会の中で生きていくためには、それを捨てなきゃなんない
周りの人が手を差し伸べるには、まず一定の枠組みに入ってもらう必要がある、みんなその中で生きてる、そんな素晴らしき世界
役所広司さんはじめ骨太でよかった
でも演出に拘りがありすぎなのか、そこにカメラがある、っていう感覚を受けちゃうからそこはちょっとね
すばらしき世界
少年のような主人公の三上を、役所広司が演じ切ったところで、途中ストーリーが予測付くところも関係なく素晴らしい映画となった。不器用な三上を応援したくなる。中野大賀など脇を固める役柄も素晴らしい。狂ったような世界があるから、今生きようとする世界が際立つ。
ヤクザが主人公のヒューマンドラマ。
ルールがある社会に適応できない男のお話
だからって悪い奴ではない
ルールを上手く使って悪さする奴もいるなら
善悪ってむずかしいね。
役所さん、はじめキャスト陣がいい味でてる
1人で観れる映画です💁♂️
役所広司に入り込んでしまった。 タイトルの通り「すばらしき世界」 ...
役所広司に入り込んでしまった。
タイトルの通り「すばらしき世界」
人生の半分を刑務所の中で過ごしても、過去に殺人を起こしていても、一瞬でも自分の成長を周りの人が自分ごとの様に喜び祝福してくれた瞬間がある。
間違いなく、すばらしき世界だ。
すばらしい社会だ。
元ヤクザの男性が、重ねた服役を終え出所するも、社会に溶け込めず苦労する話。
社会で生き抜くために必要なこと。
ムカつくことがあっても笑顔で受け流し、理不尽な現場に出くわしても見て見ぬふりをする。自分が良ければ全て良し。
あー嫌な世界だ。これを普通と思っている自分を含め。
自分なりの善を持ち続ける人は、社会を生きるには非常にしんどいと思う。しんどいから流されて生きているんだもの。
モヤモヤする結末だったけど、あれはあれで主人公にとっては良かったのかもしれない。
役所広司の演技が素晴らしい
殺人罪を言い渡され、刑期を終えたところからスタートする。
橋爪功が扮する弁護士が身元引き受け人となり、東京でのアパート暮らしが始まる。
過去を変えられない事実、人間の本質もすぐには変えられない。しかし一人で生きていくためには?
怒りと優しさ。弱者を守る正義感。だけど短気で喧嘩っ早い。
役所広司の穏やかな顔と、怒り狂った時の表情の作り方がもはや人間国宝レベル。
「失楽園」「Shall we ダンス?」もよかったけど、これは映画館で観るのが正解。
あのラストで良かったのか。
いくら綺麗事を言っても、
決して苛めや、差別はなくならない。
“自分らしく”と言うけれど、自我を通せば孤立する。
人間社会はいつの間にか、異物を完璧に拒否する世界になったいた。
正直、役所広司扮する主人公のところに、元妻からの電話で幕引きしたほうが作品の心地よさは良かったと思う。
それでも、後のあのシーンを入れてなえおかつ“すばらしき世界” と論じた監督の主張を私は受け入れなければならない。
全455件中、201~220件目を表示