劇場公開日 2021年2月11日

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すばらしき世界のレビュー・感想・評価

全610件中、401~420件目を表示

4.0すばらしきまま彼は旅立つ

2021年2月19日
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マスゾー

4.5西川美和監督、ベテランの域

2021年2月19日
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なんという安定感のある映画。

良い映画というのが、冒頭の刑務所のカットからちゃんと伝わってきて、
それが最後までしっかりとミスなく、エンディングまで。

良いセリフがたくさんあった。

若干説教臭くなりそうな所も、役所広司と大賀の演技で、カバー。

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スーパーマッド

4.0下界の空は確かに広い。

2021年2月19日
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鑑賞方法:映画館

人生の大半を塀の中で過ごしたヤクザで元殺人犯の三上。今度こそカタギになると胸に誓い現代社会の中に居場所を作ろうともがく。
そんな三上を利用して番組を作ろうと画策し近寄るTVプロデューサーとディレクターの津乃田。津乃田が覗くカメラに映るまるで子供のように笑顔ではしゃぐ三上。その一方で生き生きとした表情で血生臭い狂気を見せる。突然キレる暴力性と弱者を守ろうとする徹底した正義感。そのバランスがコントロールできない。故に自らの罪に対する罪悪感は皆無。

三上の根底にある優しさを察し彼の自立をサポートしようとする周囲。世間は前科者に甘くない。どうしたって色眼鏡で見られてしまう。それでも耐えて見て見ぬふりをしながら生きてゆくしかない。それが現代社会なのだから。それができなければ彼らの帰る場所は1つしかない。

役所広司だから表現できた三上というキャラクター。そして何より仲野太賀が大健闘!めっちゃ良かった。アパートでケーキを囲むシーンやこども園で三上を見つめる表情が印象的。そしてキムラ緑子さんがこれまた最高だった。

三上という男のなんて憐れで滑稽な人生。それでも彼の元に集った人達の無償の優しさが本物だったことは疑いようもない。下界の空は確かに広い。三上にとってこの世界が素晴らしきものだったかどうか。この社会を生きる一人一人にとってはどうか。今、問いかけられている。

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はるたろう

3.5自由で不自由なこの……

2021年2月18日
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難しい

刑務所から出てきた元ヤクザの三上の、社会復帰を切り取った物語。主演の三上には役所広司。直情的で子供の頃から家庭に恵まれず、道を外して生きてきた初老の九州男児。
彼に感情移入できるかといえば、なかなか難しい。自分だけの正義を振りかざし、その一点だけで他者を受け入れ無い奴は好きになれない。そんな嫌悪感もいだきながら画面を追うのだけど、それも含めて西川監督の思惑にハマっていくわけだ。
役所広司の演技はもちろん抜群だ。出所して社会復帰を目指すが、性根では何も変わっていない。時折悪たれる姿はとても"憎めない"で済まされる人柄では無い。憎めない悪い奴とか、ヤクザとかいう単純な話ではなく、裏家業で育ってきた、普通の人では無いという異質感を表現できる役者は、そうそういないだろう。
テレビの取材対象として、三上と関わるライターの津乃田(仲野太賀)。当初彼の見せる暴力性に引くが、逆に興味は増してつきあいを深め、心底彼を心配するようになる。作家を目指す貧乏青年。いかにも普通の人物だ。津乃田をはじめとして、三上を応援する周りの面々が、組み上がった城の石垣のように、ガッチリと配置される。
最初は色眼鏡で三上の万引きを疑うスーパーの店主に六角精児、身元引受人の弁護士夫妻に橋爪功と梶芽衣子、津乃田に三上への取材をそそのかすテレビ局員に長澤まさみ、市役所のケースワーカーに北村有起哉など。見ていて安心感しかない。

彼らが普通であればあるほど、そうなれない三上の苛立ちや悪しき所が目立つ。直情的で堪え性の無いところが特に。見ているうちに「それじゃ社会では通用しないよ」という言葉が観ている自分の中で繰り返されるが、そんなしたり顔の大人が言うような言葉に、嫌悪感が生まれる。努力しなければ、なれない普通とはなんだろう。

ラストシーンは、今年一番。ヤクザものの社会復帰という物語を鏡にして、そこに投影された普通の人が自由で不自由なこの「すばらしき世界」って、皮肉な声が響いているように感じた。

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AMaclean

4.0地味だけど、味のある作品

2021年2月18日
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キッスィ

4.5ヤクザには生きにくい世の中なんですね。

2021年2月18日
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Oyster Boy

4.5役所広司はやっぱり凄い。

2021年2月18日
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なぎせつ

4.0すばらしき世界とは?を考えさせる映画

2021年2月18日
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三上という満期出所の殺人犯を通して社会の生き辛さを淡々と描いた作品。私にはささりました。憎めない性格、ちょっと真っ直ぐ過ぎる粗暴な部分もある男、三上。色んな人に支えながら更正しようとするも、彼には生きづらい世の中。私たちも色んな事をうまくかわして泳いで生きてますが、少し外れただけで、なんて生きづらい世の中なのかと考えさせられました。私たちの当たり前が、時として誰かにしわ寄せがきてるのかと映画が突きつけてきました。それと当たり前の話ですが、役所広司さんの演技はやっぱりすごい!

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MoTo

5.0菩薩心

2021年2月18日
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よかったッス。役所広司さん なかのたいがさん、うまいなぁ。前科者やらヤっちゃん上がりさん。ん~、なかなか生きにくいやろけど。お役人らの仏心でなんとかそこを…。ですわ。

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Cinemaオタク女

5.0真に素晴らしき映画(ヤクザと家族のネタバレも有り)

2021年2月17日
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よっちゃんイカ

4.0振り子のように問いかけられる

2021年2月17日
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「ここは、すばらしい世界でしょうか?」と、常に西川監督から、振り子のように問いかけられ続ける映画です。
常に映画の軸がしっかりしていました。
主人公が望む生活は、牢屋の中の暮らしと比べて、果たして幸せなのか。
私たちに問題提起してくれる良質な映画だと思いました。

個人的には、役所広司さんと松浦慎一郎さんが開始早々共演していたことに感激し、「長崎バンザイ!」って思いました。

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ハクタカ

4.0善とは、悪とは、

2021年2月17日
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元々悪い人間なんて、いないんだろうな。
先日観た「ヤクザと家族」の時にも感じた愛にあふれた人なのに、社会ではうまく生きられない。
本当に考えさせられます。
だからこそ、愛ある人たちがまわりにいる。
役所さんの福岡弁は、とてもしっくりくるし圧倒的な演技で代表作になりそうな役でした。
お産の時の記憶。それは、かぁちゃんしか知らない。とても印象に残ったセリフで自分がどんな風にこの世に生まれてきたのか、絶対に聞いておくべきだ。しかも、説得力ある言葉だった。
最後は、やっぱりだめなのかとあきらめかけて思わず目を背けたくなったけどいい意味で裏切られて。ちゃんと、すばらしき世界で終わった!

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☆まぁ☆

4.0人生に正解は無い

2021年2月17日
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泣ける

悲しい

難しい

取り戻しようがない人生や時間の重さを感じる。
”広い空”の下で、だれも傷つけずに終わったことが良かったことなのか。
三上の正義のために傷つく人は居る。しかし、あのエンディングはストレスでしょう。
野生の中で自由に暮らしていた動物をペットにする。人にしっぽを振りながら長生きして認知症で死んでゆくペット。そんな不条理な世界を思い起こさせる。

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HigeKobo

4.0何で人を判断するのか。その判断軸を持っていない自分に気付かされる。

2021年2月17日
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uc

4.0素晴らしき世界にたどり着く難しさ😱

2021年2月17日
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泣ける

悲しい

幸せ

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アロー

4.5ものすごく温かい

2021年2月17日
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すごく寂しくて苦しくて、でもものすごく温かい。
西川作品としては初めて原作もの。これだけでも気になっちゃいますね。
自分のいられる場所を精一杯に探して生きる、それはロードムービーのようでした。
何より三上役の役所広司、彼の芝居がすごい。
彼のやるせなく、何処にも向けられない苦しい気持ちがダイレクトに伝わってきました。
だからなのか、所々で涙してしまうんですよね。
特にサッカーのシーン、私は一緒に泣き崩れていました。
涙しながら「え?何で泣いてるんだろう?何でだ?」とずっと自問していましたよ。
もう2〜3日して落ち着いてくると分かるかもしれません。それ位入ってしまう場面でした。
そうして頑張り何度も躓きながら、その度に色々な人々に支えられ、そこがすばらしい世界である事に気付く。ラストに添えられた香もやさしかった。
深く胸に響く、とてもすばらしい作品でした。

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白波

4.0三上にとって素晴らしき世界とは…。

2021年2月17日
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yuka

4.5タイトルなし(ネタバレ)

2021年2月17日
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高武蔵守師直

5.0気がつけは涙が出ていた

2021年2月17日
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つらい映画でした。正直に生きただけなのに。西川監督の「ゆれる」でも胸が痛かったのを覚えてます。もう一度見る勇気無い、最初から号泣するような気がするから。心に響く映画でした。

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ミヤミヤミヤ

3.5ささやかな、希望と再生の物語

2021年2月17日
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良い作品でした。

ちょっとキツイ話だったけど、観てよかった。
ただシリアスというだけではなく、おかしみを感じるところもあり、ダレることがなかった。

根は悪い人じゃないのだけれど、感情を制御できず、すぐに爆発させてしまう元ヤクザの三上(おそらく人格障害なのでしょう)。
世間の多くは、彼のようなニンゲンにはあまり関わりたくないだろう。
そんな三上にあえて関わって支えていく人々。えらいなぁ。やさしいなぁ。

けれど、大きく脱線した車輪を再びレールに乗せるのは、並大抵のことではない。
言うまでもなく、はみ出し者には、世間の風は冷たく厳しい。
僕自身もある意味カタギではないので、まったくの他人ごとというふうには観ていられませんでした。
けっきょくは、母と子、家族からはじまるのだなぁ、と思ったり。

観終わったときは、少しだけ物足りないかも、と感じたけれど、それを補うようにあとからじんわりときました。
家に帰るあいだも、いろんな思いが胸に去来した。
先ほどのシーンがよみがえってきて、また涙がにじんだ。

とにかく、三上は生きた。
不器用だが、懸命に。
この「すばらしき世界」の中で。

追記
それにしても、役所広司は素晴らしい。
あれほど凄みの出せる役者はそうはいないでしょう。
日本の宝だ、と思いましたね。
助演の仲野太賀も好演だったし、脇をかためる俳優陣もいい味だしてました。

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peke