すばらしき世界のレビュー・感想・評価
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タイトルの意味
素晴らしき…この映画で、この世の中、捨てたものではないと気持ちが温かくなりました。
六角さん演じる店長(町内会長)がキレた三上に対し、今日は機嫌が悪いんだと言うところ、北村有起哉さん演じる定期訪問に来た役所の人が失礼な物言いをしたことを詫びること、そうした小さな事が三上を包んでいる。
丁寧なストーリーでした。
仲野くんの演技も良かったなぁ…。
とてもいい映画でした、観てよかった。
やくざでなくとも生きにくい世界を生きていこう言う主人公の気概
兎に角、主人公役の役所広司さんの人懐っこい笑顔と刑務所を出たからこの世界を
生き抜くため前向きの姿勢が上手いと思います。最初はことごとく,上手くいかなくて周りの保護司や役所の人・コンビニの人に噛みついていましたが、本当はたよえる人達と分かり、人との繋がりが、この時代には素晴らしい世界だと言っているように思えます。仲野太賀君は今まで見た作品の中で1番大人な役をこなしていると思います。介護事務所で働くちょっと仲間はずれの青年からもらったコスモスは主人公への最後のプレゼントだったと思います。(やくざとファミリー)を見た直後なので比較してしまいますがあちらはインパクトのある作品ですが、こちらはコメデーにも似た安心感のある作品だと思います。
ありがとう西川美和!ありがとう役所広司!
久々に映画館で映画を観た。
これはすばらしい日本映画でした。これが日本の映画の真骨頂でしょ。西川美和監督、本当にスゴイです。あなたが日本にいてくれてよかった。
そして役所広司!この人は本当にスゴイ役者です。演じてるなんて微塵も感じさせない、その人でしかないという有り様です。それ以外の役者さんもみんな素晴らしかった。ただ、長澤まさみだ
けが完全に浮いていた。この人要らなくない?一人だけ、異次元のお女優感。でももしやこれはあえての監督なりのなにかのメタファーなのかも…と思ったりしたり、しなかったり。
それはそれとして、
日本映画は、このような人にスポットをあてて丁寧に人間を写し出すことに長けているはずです。もっと日本にすばらしい映画が生まれますように…!西川美和監督、一生ついていきます!!
今年ベスト映画になりそうです!!!
役所広司さんは日本の宝ですね。
表情、佇まい、姿勢、視線
全てがリアルに伝わってきます。
すごすぎる。
役所さん演じる三上のことを
危なっかしいし理解してあげられないけど、
何故かずっと幸せを祈るように見ていました。
どこか愛しいというか生きているというか。
本当の意味での生きるとは?
自分に正直に信念を貫いて生きることなのか、ある程度仕方ないと目を瞑って上手く回避することなのか?
常に自問しながら2時間釘付けになっていました。
脇を固める役者さんも素晴らしいです。
特に小説家志望を演じる仲野大賀さん!
三上との出会いを通して心が通っていく様子が
言葉がなくても伝わってきました。
お風呂場でのシーンは思わず涙が溢れました。
長澤まさみさん演じるテレビプロデューサーの
放った言葉は、自分自身に言われているようで
グサッと刺さりました。
一つ一つのセリフや映像が
見終わって1週間経った今でも
ずっとぐるぐるしています。
コスモスを見たら三上さんを思い出すでしょう。
他人事ではない物語です。
本当にオススメします!こんなご時世ですが是非映画館で!!
あったかい
見応えのある邦画
秀作を送り出している西川美和監督の最新作であり、予告を見て興味を惹かれたので鑑賞。
俳優陣は上手い方々ばかりで撮影も編集も素晴らしかった。
物語としては長い間獄中にいたヤクザが現代社会に馴染もうとするも馴染めないというこれまでも何度か見たような物語だった。
良くも悪くもすぐカッとなる性格で喧嘩っ早い、真っ直ぐだけど融通が効かない主人公を役所広司が演じている。
この手の物語は客観的に見ると、要領良く出来ず自分で自分の首を絞めていくのがこれまでよく見た展開だ。
この作品もやはり大筋は同じ展開で節目節目で問題を起こしそうになるが、周りの人達がどこか優しく元殺人犯の三上を支えて力になってくれる。
そこが今までの作品とは少し違うが、難しいのは周りの人達が優しいと三上の行動が愚かに見えてしまう所である。
教習所の受付で怒鳴ったり試験で無茶な運転をしてしまったり、彼を想ってアドバイスしても凄んだりするのは、立ち直りたいのか、ただ頑固なだけなのか、途中感情移入出来ずにイライラしてしまった。
ラストの自分を殺して社会に適応出来たあと死んでしまうのはなるほどと思った反面急だなと思ってしまった。
総評としては良かったが、少し残念な所も散見された。
現実世界の縮図
大傑作だと思う。
この世の中は生き続けるに値する、すばらしき世界だ。
そんな思いがかすかでもあるなかで死ねたとしたら、幸せじゃないだろうか。
生き直す、なんて簡単に言う。
出来やしない。
おのれの欠落も偏りも埋まらない。
そして、まだまだ知らないおのれの恐ろしさがありそうなことも受け入れて、この生きづらい世の中で毎日を生きていけるのかもしれない。
埋まらない自分を分かってくれて、それでもこの世の中で共に立とうとしてくれる人、そんな人が必要なんだと思う。そして、すべての人間が必要としてるんだと思う。生きている限り必要なんだと思う。
大傑作だと思う。
上映中に何度も泣いた。映画館を出て街の風に吹かれて泣いた。地下鉄でも泣いた。
主人公が生き続けようと出来たのは、出所後に出会った人たちによってだけではないと思った。
別れた妻と一緒にいた短かっただろう時間がきっと大きかったんだろうなと思った。施設で感じた何かの温もりも大きかったんだろうなと思った。
今は花が咲かなくても、届かなくても、それがいつかの支えになる、そんなことも考えたりした。
すばらしき世界。
まさしく。
この世の中は生き続けるに値する。
そんな世の中を僕らは作ろうとしないといけない。
僕らが死んだあとに花が咲くのかも知れなくても。
大海を知らず、されど空の蒼さを知る
チャーミングな笑顔
短気は損気、純粋も損気
今年のベストかもしれない
すばらしき?
やくざ=反社会的勢力ですよ。これでいいの?
生きづらいこの世界にやくざという受け皿が必要なようにしかこの映画は見えないがそれでいいのか??やくざって今でいう反社会的勢力ですよね。そもそものお話としてこれで良かったのだろうか??
前半、彼の価値観が見えない30万円の金時計を捨ててくれという意味のわからない記号的なくだりからやばい匂いがした。捨てないでしょうやくざっていう人種は。昔の時間を捨てるという記号的なことなの??
なぜ、防具を縫うとか訳わからないことを言っている主人公にこそこそ話ではなくて本人に今はもう無いからやる気がある人を受け入れてくれる会社を探しましょうと言わないのだろうか??
テレビくらいしか情報源がない我々でも出所した人を受け入れてくれる施設や職場があることは知っている、橋爪功、梶芽衣子夫婦はどういうひとたちなんだろうか??馬鹿なのか?悪い人なのか?
運転免許が必要と強引に物語を縛るが??免許無くてもできる仕事をなんで誰も探さないの?
主人公はその考えで進んでもいいだろうが、周りの人間をそこで縛るのはあまりに無理があるのでは無いだろうか??スーパーの店員??市役所職員??
そもそもこの年代のやくざは車屋関係の知り合いが多い、一発で免許とること難しいと知らないのだろうか??免許センターの大きくてを降っての行進は本気か?やくざの頃の主人公がただの馬鹿以外背景は何も見えない。
取ってつけた下りはあったが。
結局は堅気の世界にお金を持たして帰れと言ってくれるやくざの嫁のキムラ緑子以外は全員悪人に見えた。そういう映画なのだろうか??
時代に置いていかれているであろう表現が随所にあるが、、、
熟女のバイト募集のポスターに電話するが、あんた昔貼っていた方でしょうがと突っ込んでしまう。
あんなところに貼ってないし。。。
「身分帳」あまりこの映画では意味を成していない、母親を探すだけなら誰でもいつでもいいしテレビマンと繋げることも居酒屋でも万引き未遂でも最初の下の階の住民との喧嘩でもいいだろうし。
うまく生きて行けない人を描きたいのなら主人公がやくざである意味がこの映画には見えない。
この映画に浅はかな作り手の恐怖を覚えた。
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