「これこそ感動ドキュメンタリーではないか」すばらしき世界 うまぶちさんの映画レビュー(感想・評価)
これこそ感動ドキュメンタリーではないか
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役所広司という魅力的な役者が
直情的で暴力的、でも魅力的な元ヤクザを演じる映画。
ヒューマンドラマにしては結構テンポよく進む感じで退屈せずに観られた。
周囲の人が結構親切で、特にスーパー店長の態度の急変にはびっくり。
これはあれか、一貫性がないって指摘は浅くて、三上さんを試してたんだな。
シャブ勧めるくせにカタギに戻れって促す姐さんも同様。
ただ、介護施設の同僚たちの描き方が気になった。
事実として、そういうニュースもよく見るけれど
基本的に美化されている元受刑者やヤクザ連中に比べて救いがない。
物語上、どうしても悪役を用意する必要があるのだけど
あまりにもクズ・ザコ描写がひどくて、介護職員を貶めているようで残念。
なんか長澤まさみが元受刑者使って安易に感動ドキュメンタリーを作り上げたいプロデューサーとして出てくるけど
この映画こそ、ソレなんじゃないかと思わないでもないエンディングでした。
「〇〇さんは遺体で見つかった、、」的なエピローグのドキュメンタリー観たことあるぞ。
かなり役所広司本人の魅力に頼った映画かな。
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