「やくざ=反社会的勢力ですよ。これでいいの?」すばらしき世界 ドビーさんの映画レビュー(感想・評価)
やくざ=反社会的勢力ですよ。これでいいの?
生きづらいこの世界にやくざという受け皿が必要なようにしかこの映画は見えないがそれでいいのか??やくざって今でいう反社会的勢力ですよね。そもそものお話としてこれで良かったのだろうか??
前半、彼の価値観が見えない30万円の金時計を捨ててくれという意味のわからない記号的なくだりからやばい匂いがした。捨てないでしょうやくざっていう人種は。昔の時間を捨てるという記号的なことなの??
なぜ、防具を縫うとか訳わからないことを言っている主人公にこそこそ話ではなくて本人に今はもう無いからやる気がある人を受け入れてくれる会社を探しましょうと言わないのだろうか??
テレビくらいしか情報源がない我々でも出所した人を受け入れてくれる施設や職場があることは知っている、橋爪功、梶芽衣子夫婦はどういうひとたちなんだろうか??馬鹿なのか?悪い人なのか?
運転免許が必要と強引に物語を縛るが??免許無くてもできる仕事をなんで誰も探さないの?
主人公はその考えで進んでもいいだろうが、周りの人間をそこで縛るのはあまりに無理があるのでは無いだろうか??スーパーの店員??市役所職員??
そもそもこの年代のやくざは車屋関係の知り合いが多い、一発で免許とること難しいと知らないのだろうか??免許センターの大きくてを降っての行進は本気か?やくざの頃の主人公がただの馬鹿以外背景は何も見えない。
取ってつけた下りはあったが。
結局は堅気の世界にお金を持たして帰れと言ってくれるやくざの嫁のキムラ緑子以外は全員悪人に見えた。そういう映画なのだろうか??
時代に置いていかれているであろう表現が随所にあるが、、、
熟女のバイト募集のポスターに電話するが、あんた昔貼っていた方でしょうがと突っ込んでしまう。
あんなところに貼ってないし。。。
「身分帳」あまりこの映画では意味を成していない、母親を探すだけなら誰でもいつでもいいしテレビマンと繋げることも居酒屋でも万引き未遂でも最初の下の階の住民との喧嘩でもいいだろうし。
うまく生きて行けない人を描きたいのなら主人公がやくざである意味がこの映画には見えない。
この映画に浅はかな作り手の恐怖を覚えた。