「救われるのか・・☆」すばらしき世界 ☆ムーミンさんの映画レビュー(感想・評価)
救われるのか・・☆
人生のほぼ半分を刑務所で過ごした男(三上・役所広司)の出所シーンから始まり、
彼が世間とどう折り合いをつけていくかの物語。
ヤクザをやめようと思いながらも、長年の習性からなかなか抜け出せなく、それが
一抹のユーモアを持って描かれたりする。
監督の上手さと、それを上回る役所広司の演技が映画に彩りを持たせて
笑い、もどかしさ、切なさを感じさせる。
三上を援助しようとする面々の個性が秀逸で、橋爪功はもちろん六角精児、そして
中野太賀の存在が効いている。
三上に対する態度が、戸惑いや時には恐怖も感じたりして、すごくリアルだった。
実際、綺麗ごとではなく身近に存在したら受け入れることが出来るのか・・
それでも、歩み寄っていき 三上の就職が決まった時のお祝いの会のシーンは
とても温かい気持ちになった。
就職先の老人施設。
どんなところにいっても、差別や戸惑いは切り離せない。
空がとても広いすばらしき世界は、三上のもとに訪れたのだろうか・・
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