劇場公開日 2020年2月7日

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「それでも生活はつづく」ファンシー テイ・トウワカさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0それでも生活はつづく

2020年11月14日
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泣ける

幸せ

萌える

ピストル音のテンポと「全部自分の時間だろ」というフレーズが、心に残りました。
総じていうと、山本作品に「そこで生きてる人」をそれぞれの立場で描き、載せた作品かな、と。

山本直樹作品は、画的に勉強になるところがあり、原作は既に読んでいました。
個人的には、あのストーリーにどんな色を加えるのか?興味しかなかった。

公開自体は2月で、監督ゆかりの地「岩手」での上映は3/13から。
嗚呼楽しみだ。
翌日14日の回を見に行こうとした…
矢先のコロナ禍により、映画館自体が休業を余儀なくされ、鑑賞は一時お預け。

待ちきれず、先にDVDを購入するも。
何を言ってるんだ、劇場で見てからだろう!
という自制がなぜか働き…
実際にお目にかかれたのは、約8ヶ月後の10/10となりました。
この日の前後で、本人企画の「先輩映画」という、トークショー込みのイベントも開催。
劇場、地元有志、そして本人と、絶妙に絡み合った素敵な時間になったのを記憶しています。

結果として、1年近くこの作品に着目していたことになります。

これまで聖域のようだった岩手県も、ついにクラスターが各所で発生。
イベントは即座に中止、延期判断が下り、再びピリついた空気が街を包んでおり、以前まではどこか「他人事」だった現実が、時期ずれでリアルに迫って来ています。

振り返ると、このタイミング(10/10)で、久しく待ち望んでいたエンターテイメントのひとつ「映画」に触れられたこと。
そもそもそれが、ラッキーでしかなかった。

映画に渇望していた?のかもしれない。
仕事に忙殺されていた春先に見るより、はるかに刺さった。

またなんか、観よう。

テイ・トウワカ