ドロステのはてで僕らのレビュー・感想・評価
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ドロステだらけの純情
ヨーロッパ企画については映画化作品を2作と舞台を1作見ただけの初心者だが、SFやトリックにこだわったテーマ選びが好ましい。あとは料理の仕方だが、今作では「サマータイムマシン〜」に比べると、あまりにも小ぢんまりとした世界で終始した感がある。
物語自体も因果律が破綻していて、2分後の自らの言動を見てそのとおり実行するということは、その言動の起点がわからなくなる(例えば札束の入ったビデオデッキ発見のくだりで、どうやって知り得たのか)。なので、ラスト近く2分後の未来と違う行動を選択した時点で未来Aから未来A’へ移行してしまい、そもそもの設定が無意味に…(物語のどの時点であり得べき未来を無視しても、それはそれで特に支障はないことになる)。
タイトルの由来になっている合わせ鏡の発想も、無限小の視認は現実的ではないだろう。
とは言え、こんなマニアックな内容をわざわざ演劇やら映画にするという精神は微笑ましい限りなので、今後も注目していきたいと思います。
脚本複雑〜撮影鬼くそ大変そ〜 ヨーロッパ企画のタイムリープものだっ...
脚本複雑〜撮影鬼くそ大変そ〜
ヨーロッパ企画のタイムリープものだったが、
俳優さんがそもそも好きだったので最後の方は笑えた。
ただ、ちょっとそこにこだわりすぎてシンプルに面白い部分がなかった気がする
すこしだけふしぎな普段のお話
近くの劇場でやっていたのでウキウキな状態で鑑賞。
2分後の未来が見えるというどのように活用すればいいかが難しい設定をうまく使いこなしていて感動しました。2回同じシーンが見れるので、クスッと笑う部分があり楽しめました。
バイオレンスな展開に突入する際も、過去と未来をうまく活用されていて素敵でした。
もっと多くの人に見ていただきたい作品です。
少し不思議をユーモアにするの上手すぎです
「サマータイムマシーン・ブルース」でお馴染みの劇団、ヨーロッパ企画の初の長編映画。誰かのTwitterでチラッと存在を知り、予告編を見て、何か見逃しちゃいけない予感がして観に行った。こりゃあ当たりでした!!!!!
70分と短めの上映時間で、劇中の流れる時間もほぼほぼリアルタイムで動いてく感じだったけれど、観た後の満足感が半端なかった。
内容は、京都の雑居ビル内のカフェとその上にあるマスターの家とに置いてあるそれぞれのテレビ(パソコン)が「2分後の過去」と「2分後の未来」を写すタイムテレビになってしまった事から始まるプチSFのドタバタ劇。そのテレビに翻弄されるマスターや店員、知人やお隣の美容院の女の子たちの、行動や言動が面白くて、次に何をするんだろうとかどんな展開になってくのかなど気になって夢中になって見入ってしまった。人間らしい行動や一人一人の人柄が垣間見える一面、その騒動の中で変わっていく人間関係など…面白いし、そもそもSF要素も誰が見てもすぐ入り込める良い意味でゆるい感じなのもとても良かった◎ゆるい中にもちょっと怖くなる要素やドキドキ要素もあり、それもまた良い◎
ストーリーが魅力的なだけじゃなく、作品自体の雰囲気も良いし、役者さんもみんな超面白いし、カメラワークも引き込まれるし、何度も観てるヘビーユーザーが生まれそう(てか多分結構いる)な映画ってのが凄く分かる。当然「サマータイムマシーン・ブルース」が好きな人も好きな映画だし、「カメ止め」「ラヂオの時間」とか好きな人も好きだと思う。藤子・F・不二雄のSF短編集が好きな人も。(私はSF好きってほどのSF好きではないけど、「サマータイム〜」「カメ止め」「ラヂオの時間」「藤子・F・不二雄SF短編集」いずれも大好きなので、まさにどハマりしました。)
少し不思議な話と現実が上手い具合に融合した時に、滑稽でリアルで面白い物語が生まれるんだなぁと実感しました。
昔テレビで見た、上田誠脚本・安藤政信主演のヨーロッパ企画メンバーガッツリ出てた「ストリートワイズ・イン・ワンダーランド」も一度見たい…。探偵×SF×コメディ。あれもめちゃくちゃ面白かったもんな。
色々見たことはあったけど、、今回のこの作品でヨーロッパ企画にどハマりしそうです笑笑。
前情報なしで鑑賞。エンドロールで目玉が飛び出る。
初心者にとってはあれくらい大袈裟な説明芝居があってもいいかもしれない。
ドロステの原理も何もわからないまま鑑賞
エンドロールでまさか撮影機材までもがあそこまでコンパクトとは思わなかった...
圧巻です...
アイデア一発!
とにかく脳みそを揺さぶられるので、1時間ちょっとの上映時間がちょうど良い。
何だか訳が分からなくなってくるのにしっかり面白い。
演技が完全にお芝居のそれなのが少々気になるものの、ハイテンションで一気に駆け抜けるので細部の粗さはどうでも良くなってくる。
同種の先輩として「カメラを止めるな!」を想起せざるを得ないが、このような逸品にまた巡り合えたことに感謝。
最高の映画体験をありがとうございました。
舞台っぽい映画の傑作
人気劇団が作った長編映画ってことだったので、ある程度は想像していたがモロに舞台っぽい話だった。悪い意味ではなく、とってもいい意味で。舞台系の監督や脚本家はこういう設定が面白い話得意だよね。
自宅と経営してるカフェのディスプレイが2分間ズレた映像を映し出すという設定がいい。微妙に役に立たなそうな、でもすごいとは思える状況設定。で、この設定を最後まで活かした話を徹底的に作り上げた感じ。
いや、もちろん気になるところはある。ディスプレイのコードどうしてんだろ?とか、ヤクザの行動が謎だったり。そして若干短いなと感じたり。でも、なんだろう。そんなことはあまり気にならない。舞台を観ている感覚に近くなっていたからそういうところはハードル低くしていたのかも。
そして、何より撮影が大変だっただろうなと思った。綿密な計算のもと、演技しなきゃいけないし、撮影もしないといけない。メイキング映像はたしかに見たくなる!
見えない時間を操るマジック
ドロステに振り回される彼らが、たまらなく愉快だった。
上がって下がって上がって下がって、なになになんなの!?そう思っている間にもうあちら側に引きずり込まれた。
時間に振り回され、事件に巻き込まれ、恋愛事情にまでお節介を焼かれる。
予測もつかない展開に身を任せて楽しんだ。もちろん少しだけ時間の計算をしながら。
オンラインで2回、劇場では11回観ています。 何度観ても面白いし、...
オンラインで2回、劇場では11回観ています。
何度観ても面白いし、劇中のセリフを引用すると時間に殴られっぱなしです。
ラストのキュンキュンシーンもさることながら、別角度からも恋愛要素が垣間見ることができて、ただのSF映画、時間映画ではないなーと思います。
今後彼らがどう過ごしているのか、是非とも続編が観たい映画です。
スピンオフや別のキャラクター目線なんかも面白いかもしれないですね。
何度も観るとさらに面白い!
オンライン上映会で1度、アーカイブで1度、映画館で2度見ましたが、毎回観るたびに違うポイントが気になり、こういう細かいところもこうなってたのか!という発見が出来、楽しいです。
何度見ても楽しめるし、同じポイントで笑ったり感動したり勇気をもらえたり…
普段、物語で喋っている人の表情に目が行きがちですが、何度も見ると後ろにいる人たちの表情にも気が向いて、まるで舞台を見ているかのように鑑賞する楽しみもありました。
登場人物全員の個性が光っているので、自分のお気に入りの登場人物を見つける楽しみもあります。
また見に行きます!
何度でも観たい!
ヨーロッパ企画が映画を撮ると聞いた時から楽しみに待っていました。
オンラインで2回、映画館で2回観ましたが毎回発見や気付きがあり、時間に殴られたりもします。もっと理解したいという欲も出てきて、また観に行く予定です。
さすがヨーロッパ企画!!
上田さんの才能はすごいです。
観ていると自分も登場人物の一員かのように入り込めます。わくわくしたり、ドキドキしたり、ほっこりしたり、感動しました。
佳品。「ヨーロッパ企画」の今後が楽しみ
ヨーロッパ企画に最近興味を持つようになり、いろいろ見ています。この映画も、知ったのは1か月前位。映画自体には最初興味がなかったのですが(Previewは見ていてそれほど惹かれませんでした)、新型コロナで映画館での上映ができるかどうかもわからない中、ツイッターやオンラインなどで情報発信し、またオンラインでの初日上映を決めたのを知り、応援の意味も込めて拝見しました。悪い話ばかりが聞こえてくるような情勢で、明るく新しい試みを次々していくヨーロッパ企画の頼もしさと将来性をとても感じて好感を持ちました。
上田さんの脚本は時間モノが多いですが、とはいえ、それをバカバカしく日常に引き下ろして笑えるところが何とも好きです。例えば「サマータイムマシーン・ブルース」。「ドロステ」は、基本同じ路線だと思います。その路線と基本コンセプト自体は面白いのですが、ただ2分のずれ、もっといろいろ広げられそうなのになあ、とそこが残念。やはり予算の問題が大きいのでしょう。
お芝居は、土佐さんてこんないい男だったのか、と感心。朝倉さんもとても素敵でした。他の方も書いてましたが中川さんも良かったな。
実際に映画や動画を撮っている人の方が「ドロステ」はどうやってこれを撮ったのか、といった興味がわくし、またまだヨーロッパ企画をあまり知らない人の方が楽しめるかもしれません。
ともあれ先が楽しみです。番組「暗い旅」を見てると、映像での遊びをいろいろやっていてそれがとても面白いので、もっと大きな予算でまた実験的で面白い映画が撮ってくれるといいな、と思いました。
最初から時空体験に引き込まれる⏳
映画開始間もなく引き込まれてしまい、どうなってんだと頭で理解しようと思いながら、ストーリーがどんどん進んでいきます。
どうやって撮影しているんだろう?とか少し横道に逸れるとあっという間に終わってしまう。
SFラブコメディミステリーと全要素入っているので、皆が楽しめる映画です。もう一回じっくりみたいな(*^_^*)
何度でも観たくなる作品
オンライン視聴しました。
めちゃめちゃ面白かった。
2分後の未来が映るモニター。
戸惑う主人公に、盛り上がる登場人物たち。
リアルに2分刻みで過去と未来が交錯するので混乱してしまいそうですが、そこは難しく考えずに物語に委ねて、というか、考える間もなく進む展開に引きずり込まれます。
どうなっちゃうの?と思ってる間に伏線もどんどん回収され、最後ぐわーっと登りつめてラストほっこりです。
観終わった後の何とも言えない清々しさ。
ヨーロッパ企画さんの舞台も好きですが、映画でも魅せてくれて感謝です。
上田誠さんの緻密に練られた脚本に、彩りを添える役者陣。
ともすれば非現実なコミカルさに持っていかれそうになるところを、カトウの共感できる狼狽ぶりがいいバランスだったと思います。
コロナで鬱々としていたところ、家族で笑わせてもらいました。
個人的に虫が開いていく音が好きです。気持ち悪いのに気持ちよかった。
舞台挨拶とメイキングも見応えありです。
友人にも観てもらいたかったのですが、オンラインチケットの譲渡はNGだったので断念。映画館、もしくはオンラインでたくさんの人に観てもらいたい作品です。
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