未成年のレビュー・感想・評価
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意外な佳作
何の予備知識もなくアマプラで鑑賞。
父親の浮気を知って気もそぞろな優等生のジュリと、浮気相手の娘ユナは同じ高校の同級生だった。
浮気の結果、ユナの母は妊娠している。夫の浮気相手に会いに行ったジュリの母親はユナの母を突き飛ばし早産させてしまう。
(産まれた未熟児はユナの弟だがジュリの弟でもあるんだよな)
出てくる大人が皆、どうしようもない現実にあらがうでもなくただ感情にまかせてその場しのぎの浅はかな行動ばかり。とても子供っぽいのだ。ましに見えるジュリの母にしても、夫を許せず浮気相手も許せず神にすがるが自分以外を呪っている。
混乱している高校生の2人は、少しずつ状況を受け入れ、大人を頼ることをやめようと行動し始める。そして、弟を二人で受け入れる。そこには友情ではなく家族愛が生まれたように見える。いいラストだった。
(お骨を×に入れるのは実際見たことあるし愛の発露だと思います)
最低の男たち
二人の女子高生
親の不倫問題に直面してしまう女子高生の心情を描いた作品ですが、まず...
やや過剰
しばしば見る俳優だがナホンジン監督のチェイサーの印象が濃い。
俳優が監督に回る──きょうびこの現象には期待がある。
とりわけハリウッドのスターはいい映画をつくる。クリントイーストウッド、ポールニューマン、ウォーレンベイティ、ロバートレッドフォード、ベンアフレック、ジョージクルーニー、ショーンペン、ベンスティラー・・・。
さいきん見たのではポールダノのワイルドライフ(2018)、ジョエルエドガートンのBoy Erased(2018)に感心した。
グレタガーウィグとナーディーンラバキはいうまでもない。
韓国の中堅俳優が撮ったこれも、やはりしっかりした映画だった。
ただ産前産後の躁鬱がけっこう派手に描写されている。
自棄的なふるまいの根拠がよくわからなかった。
また、こうした夫婦間ドラマでは、親たちより、その子供のほうがずっと聡明で強いのが定型だが、このふたりは、強すぎる。
嬰児の死を信じない描写はやや鈍くさい。もっとあっさり描いたほうがスマートだと思えるところが幾つかあった。
しかし初監督としてみると、すでに落ち着いたカメラ回しで、兼業を感じない。
自身がダメ人間を演じていることにも賢明さを感じた。
俳優が監督に回る──この転身に懐疑と不安をおぼえるのは、そこが日本のばあいだけ──である。
不倫ものとして観てはダメな気がする
韓国映画っぽくない
ネギは背負ってません。
母親が同級生の父親と不倫している女子校生と、その不倫相手の娘で同じ学校の子の話。
問題児という割にこの作品の主題に関わらないエピソードはないからそういう感じは受けないけどちょっとトンガった子と、大人しめの子が、親同士の不倫によって揉めると共に、それに対する鬱憤だったり悩みを共有していくストーリー。
お国柄の違いか男脳だからか、こんな経験がなく想像力が足りないからか、序盤の衝突から判る様で受け入れにくい子供同士の衝突に始まり、そこから近づいて行く様子も白々しさを感じてしまい、いいたいことは判らなくはないけれど自分にはハマらなかった。
冷静に考えたら韓国映画の多くはこの自己中テイストがあって、嫌なら観なければ…と思われるかも知れないけど、ハマった時の面白さに対する期待から観てしまうんだよなぁ。
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