未成年のレビュー・感想・評価
全11件を表示
意外な佳作
何の予備知識もなくアマプラで鑑賞。
父親の浮気を知って気もそぞろな優等生のジュリと、浮気相手の娘ユナは同じ高校の同級生だった。
浮気の結果、ユナの母は妊娠している。夫の浮気相手に会いに行ったジュリの母親はユナの母を突き飛ばし早産させてしまう。
(産まれた未熟児はユナの弟だがジュリの弟でもあるんだよな)
出てくる大人が皆、どうしようもない現実にあらがうでもなくただ感情にまかせてその場しのぎの浅はかな行動ばかり。とても子供っぽいのだ。ましに見えるジュリの母にしても、夫を許せず浮気相手も許せず神にすがるが自分以外を呪っている。
混乱している高校生の2人は、少しずつ状況を受け入れ、大人を頼ることをやめようと行動し始める。そして、弟を二人で受け入れる。そこには友情ではなく家族愛が生まれたように見える。いいラストだった。
(お骨を×に入れるのは実際見たことあるし愛の発露だと思います)
最低の男たち
半狂乱の母が不倫相手と対決。一方、娘ジュリと不倫相手の娘ユナと対決。しかし、悪いのはいつも男。いつの間にか仲が良くなってしまう。堕胎不可とかキリスト教の問題も取り入れるのかと思っていたら、娘たちが徐々に強い心を持つようになり、成長していく友情物語だった。
未熟児の姿がとにかく痛々しくて堪らない。生命の尊さを目の当たりにして、女子高生ならではの感性で大人の階段を上っていくジュリとユナ。そして、ギャンブル狂の元夫の酷さと、逃げてばかりの父の不甲斐なさ。呆れ果ててしまった。
それにしてもタクシー代48万ウォンはかなりデカい。こんな仕事をしてみたいものだ・・・
二人の女子高生
父の不倫によって
繋がっていく女子高生
反発仕合ながら感情をぶつけ合いながら
友情を深めていく
…未成年
一人前の大人と扱われない
大きな力にはならないけど一歩づつ
大人に
近づいていく
母達の心情と子供達の心情が
やるせない気持ちは残るけど
そこから逃げるしか事しかできない
父の心情が
ただただ哀れな気がした
最後にえっと思うところは少し怖かった
親の不倫問題に直面してしまう女子高生の心情を描いた作品ですが、まず...
親の不倫問題に直面してしまう女子高生の心情を描いた作品ですが、まず不倫した当人同士の事はそこまで深く触れておらず女子高生を軸にしてるところが大変面白くて良かったです。 2人の女子高生の心の変化も細かく描かれてるし演技も抜群に上手い‼︎ 最後まで集中して見れました。話しがシリアスなだけに最後にやっとこの女子高生の笑顔が観れた時はこちらもホッと嬉しくなりました。
やや過剰
しばしば見る俳優だがナホンジン監督のチェイサーの印象が濃い。
俳優が監督に回る──きょうびこの現象には期待がある。
とりわけハリウッドのスターはいい映画をつくる。クリントイーストウッド、ポールニューマン、ウォーレンベイティ、ロバートレッドフォード、ベンアフレック、ジョージクルーニー、ショーンペン、ベンスティラー・・・。
さいきん見たのではポールダノのワイルドライフ(2018)、ジョエルエドガートンのBoy Erased(2018)に感心した。
グレタガーウィグとナーディーンラバキはいうまでもない。
韓国の中堅俳優が撮ったこれも、やはりしっかりした映画だった。
ただ産前産後の躁鬱がけっこう派手に描写されている。
自棄的なふるまいの根拠がよくわからなかった。
また、こうした夫婦間ドラマでは、親たちより、その子供のほうがずっと聡明で強いのが定型だが、このふたりは、強すぎる。
嬰児の死を信じない描写はやや鈍くさい。もっとあっさり描いたほうがスマートだと思えるところが幾つかあった。
しかし初監督としてみると、すでに落ち着いたカメラ回しで、兼業を感じない。
自身がダメ人間を演じていることにも賢明さを感じた。
俳優が監督に回る──この転身に懐疑と不安をおぼえるのは、そこが日本のばあいだけ──である。
不倫ものとして観てはダメな気がする
父が不倫している相手は同級生の母親。母親に不倫をやめるよう彼女に頼むというお話。
この前暗数殺人観たばかりだったから、不倫してる父親と執念深く捜査していた刑事が同じ俳優で驚いた。そしてこの人が監督だったことを後で知ってさらに驚いた。
不倫劇として考えるとなんだそりゃ!?という展開。とにかく男が間抜けで情けない。でも、物語の主軸は娘2人だから。そう考えるとケンカして、弟のことを愛でて、一緒に悲しむ中で友情めいた連帯感が生まれるという流れは悪くない。未成年というタイトルもそうだが、大人として認められないもどかしさや背伸びする気持ちが伝わってきた。
最後のシーンは賛否両論かもしれないけど。
韓国映画っぽくない
いい意味で韓国映画っぽくない
ところどころ感情の爆発とか暴力シーン等あるが、ちょっと引いた視点で作っていて面白かった
配役もよく(特に女子高生二人)、ミョン社長(@哀しき獣)初監督作品素直にスゲーなと
赤ちゃんの造形がすごくリアルで素晴らしい
結論➡️男ってしょうもない
ネギは背負ってません。
母親が同級生の父親と不倫している女子校生と、その不倫相手の娘で同じ学校の子の話。
問題児という割にこの作品の主題に関わらないエピソードはないからそういう感じは受けないけどちょっとトンガった子と、大人しめの子が、親同士の不倫によって揉めると共に、それに対する鬱憤だったり悩みを共有していくストーリー。
お国柄の違いか男脳だからか、こんな経験がなく想像力が足りないからか、序盤の衝突から判る様で受け入れにくい子供同士の衝突に始まり、そこから近づいて行く様子も白々しさを感じてしまい、いいたいことは判らなくはないけれど自分にはハマらなかった。
冷静に考えたら韓国映画の多くはこの自己中テイストがあって、嫌なら観なければ…と思われるかも知れないけど、ハマった時の面白さに対する期待から観てしまうんだよなぁ。
龍角散って? 売れてますね。
We take some time away from each other.
この映画のラストシーンは、寛容な方なら、受け入れることが出来るかもしれない。その行為そのものは、許すことのできるように自分自身に言い聞かせるように映画を鑑賞していたが、このラストありきの映画作りが分かった時点で、それまで見ていた映画の内容がすっ飛んでしまい、大げさな言い方かもしれないが、ガラガラと崩れ落ち、何の映画を見ていたのかわからなくなっている自分に気づく。
Take care of your mom.
You take care of your mom.
15才になる女子高生2人の目を通して、大人の恋愛関係や生命の愛おしさを見つめるそんな映画と思っていたが、途中までは、そんな流れと思っていたが...? はっきり言って、社会風刺的ただ単なる群像劇エンターティメント映画であるとあくまでも個人的には言える。最初におかしいと思ったのは、主人公のジュリとユナが生徒のいる前で大喧嘩をする場面。2人ともが教室の入り口のドアに体当たりをして、そのままドアもろとも倒れ込むシーンは、やりすぎな過剰演出でそんな簡単にドアは倒れません。このシーンがあることで映画のテイストが、自分の中で終わった。
でも2人が、保育器で必死に頑張っている赤ちゃんを目を丸くして見ているところは、この映画の唯一と言ってもよい心暖かなシーンになっている。しかし、生命を全うできなかった人に対しての韓国社会の通念が信じられないというか、理解できないし、気持ちが悪すぎる。すみません韓国の皆さん。謝るぐらいなら、書くなってか?
Pumpkin, did you have fun?
Not even a fistful.
He really was tiny.
We should've put him in the tomb.
He would've been lonely there.
Nobody to visit him.
I can't trust myself.
Me neither.
Shall we scatter him here?
The Korea Heraldの記事を読んでいるとこの映画監督兼父親役のキム・ユンソクという人、韓国では名優の1人らしく、この映画が成功裏に終わったことを高く評価をしていた。
姦通罪って、この世からおさらばした法律と思っていたけれど、台湾や中国やフィリピンをはじめイスラム圏では重罪として現存している。いわゆる男性有利の法律として...。
全11件を表示